2009/04/25 - 2009/04/25
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MILFLORESさん
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メスキータ(モスク)で有名なコルドバ。 CORDOBA
コルドバは、家々のパティオが美しいことでも知られます。
毎年5月中に2週間 (2009年は5月6日~17日)、
『パティオ祭り (FESTIVAL DE LOS PATIOS CORDOBESES)』 が開催されます。
パティオコンクールに参加した家々のパティオは一般公開され自由に見学できます
その祭りに先駆けて、パティオ公開が行われていると知りました。
4月10日~6月7日(2009)パティオが最も美しいこの3か月の間、
『パティオ祭り』期間外でも有料で見られるパティオが24箇所。
【PATIOS PARA DISFRUTAR】 (楽しむためのパティオ)
「カーネーション・ゼラニウム・パティオ協会」が主催するこの企画、
入場料は1人6ユーロ(2人10ユーロ)、期限無し
1パティオに1回入れる全パティオ共通チケットです。
どこも一般家庭なのでいつでも入れる訳でなく (「パティオ祭り」期間以外)
金・土・日の11~14時が見学時間。
『パティオ祭り』は混みそうだし、その時に行けるかどうか分からないから
この機会を逃してなるものか!と高速電車往復券を買って
パティオ三昧の1日を過ごしてきました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
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-
土曜日 朝07.40
我町から近郊列車でアトーチャATOCHA駅へ。
マドリード北部の山にはまだ雪が残っています。
(我町の駅ホームから) -
CERCANIAS セルカニーアス
(近郊列車 国鉄)
全国主要都市から郊外の街や隣接県へ出ている在来線です。
私はATOCHA駅まで25分。 -
いつも車移動なので、
電車に乗るの久し振り。
リニューアルされていてビックリ。
明るく清潔でモダン。
マドリード、この点ではパリより上だぞ? -
久し振りに利用したアトーチャ駅にもビックリ。
セキュリティーチェックや搭乗ゲートなど、
まるで空港と見間違うよう。
さて、私が乗ったのは
AVEではなくてALTARIA。
コルドバまでなら
AVEは1時間40分(片道64ユーロ)
ALTARIAは2時間(片道50ユーロ)
往復買うと20%引きになるので、
マドリード=コルドバ往復80ユーロでした。
08.40 マドリード発 -
左がAVE
右がALTARIA
日本で言うと「のぞみ」と「ひかり」でしょうか。 -
ANDALUCIA アンダルシア州
CORDOBA コルドバ県
CORDOBA コルドバ市
電車で片道2時間だから、私のように
マドリードからの日帰り遠足が可能。 -
10.40 定刻にコルドバ着。
カフェテリアで朝食を取った後、
パティオ探し。
事前にどの辺りにパティオ公開している家が集中しているかをwebでチェックしていたので、そちらへ向かうことに。
近代的なマンションが立ち並ぶ大通りから一本入るだけで、アンダルシア風白壁の家々が並ぶ路地が複雑に入り組んでいる。
サン・ロレンソ地区 -
とにかく最初の1軒を見つけて、チケットを購入してパンフレットをもらわないことには始まらない。
途中、こんな門の前を通る。
キャー♪ 中が素敵?
でも、企画参加家ではなさそう。
中見たいな?って覗いていたら、
奥から優しそうなおじさまが「おいでおいで」って手招きしてくれた!!
キャー うれしい♪ -
その名も CASA PATIO
Marroquies通り 6番地 -
左のおじさまが「おいでおいで」してくれた人。
「いいよ? 好きに見て」って。
いきなり無料で、超素敵なパティオに入り込んでしまった!
右のダンディーなおじさまは、
「君の瞳がなんたらかんたら
君の笑顔がどうたらこうたら・・・」って
ポエム風に口説き文句を並べてくれる♪
んもー お茶目なんだから(笑) -
どうやらここは昔ながらの長屋風の一角。
門はひとつで、中に入ると家が何軒も並んでいる。
もちろん中に車は入らないし、住人以外誰も入って来ない。
1軒1軒の家は中はさほど広くなさそうだけど、家の外が皆のパティオって感じでとても良い。 -
どの家も壁にも床にも鉢植えがたくさん。
-
青空
白壁
カラフルな花々
これぞ、アンダルシア! -
おじさんたちが
「こっちから行ってごらん」って
家と家の間の細い通路を示してくれる。 -
洗濯物干しのロープが張ってあって、
生活の匂いを感じます。
それにしても、各家の花々が見事! -
あら? ダンディーおじさまのお家!
おじさま、仕立て屋さんだったのね。
(Sastre=仕立て屋)
道理で、お洒落なわけだ! -
春のお天気の良い日には、こうしてパティオに出て過ごす方が、家の中に閉じ籠っているより断然気持ちいいでしょうね。
ガウン羽織った部屋着のままのおばさまたちは、おじさまたちと違って無口でした。
パティオって本当に家の一部なのねー -
ダンディーさんが
「そこ、左入ってごらん
昔の共同洗濯場だよ」
おぉー 本当だ!
石の洗濯板が取り付けてある流しが見えます。 -
「帰りはこっち側からグルリと回っていきなさい、昔の台所がある」
中は8の字型に通路があって、その両脇に家がある造りなのです。 -
昔の台所!
かわいい〜 -
子供サイズの家具
こんな素敵なパティオに最初に入ってしまって、それも独り占め(観光客として)♪
中に誘ってくれたおじさま、本当にありがとう!!
Muchisimas gracias!!
親切な人たちに出会えて
コルドバのパティオ巡り
最高のスタートです。 -
帰り際
玄関の壁にかかっていた、
パティオコンクールの賞の数々。
手描きタイルです。
近年は古い建築物の部門で
常に上位入賞しているようです。 -
さぁて、パティオに入れるのは11〜14時なのに、無料で入った長屋パティオで時間がかかってしまった。
早く、最初の家を見つけてチケットを買わなければ。 -
見つけました!
Pastora通り 2番地
webで探してきたリストに入っている。
でも、閉まっているよー
どうするのかな?
えい! ブザー鳴らしちゃえ!
「Si?(はい?)」と奥様が2階の窓から顔を出す。
「Pastora 2番 パティオ見られるのってこちらですか?」
「そうよ、待っていて。今開けるから」
やったー♪ -
参加家の入り口にはこのプレートが掛かっています。
Patios para disfrutar
楽しむためのパティオ
きれいにしてるから、皆に見せたい!
という訳ね。 -
門を開けてくれたご主人に、
「最初のお宅なんです。チケット払います。
そして、システムを教えて下さい。」と頼む。
チケット(写真下)1人6ユーロ
これで、参加パティオに入れます。
入る家ごとに穴を開けたり、ハサミで切ったり、ボールペンでチェックしたり・・・
とても素人風(笑)
地図の右上、赤印が密集している地区を中心にパティオ巡りをしました。
緑印は通りから見える格子窓をきれいに飾っている家。
こちらは時間外でも見られるので、午後は地図左下のメスキータ周辺を散策しました。 -
「あのー 各家でブザー鳴らして中に入れてもらうのですか?」
「そうだよ、一般家庭だからね。」
ここのご主人がとても親切に、この地区のパティオ巡りのお勧めルートを教えてくださったおかげで、14時までに、参加パティオの半分の12軒を見ることができました。 -
こちらのパティオの鉢植えは青で統一。
-
そして、この家の特徴は、小さな礼拝堂があること。
-
大きな陶器の瓶や・・・
-
・・・井戸など
アクセントになる装飾品も洒落ています。 -
こちらのパティオは、2005年の近代建築部門で1位だったようです。
お邪魔しました、ありがとう! -
さて2軒目
Juan Tocino通り 3番地
あれー ブザーがない どうしよう?
ドアのノッカー(金属)を叩こう。
ドンドン! 結構響く。
ちょっとドキドキ・・・まだ慣れない。
この家の奥様が開けてくれました。 -
ヒョエー!!!
プール付き邸宅だ〜〜〜
外見からは全く想像できないパティオにビックリ! -
壁一面のブーゲンビリアが素晴らしい。
-
このお宅でもうひとつ特徴的なのは、
この大きな椰子の木! -
かわいい♪
-
入ってきた門の方を振り向くと、
2階への階段もこんな感じで花だらけ。 -
玄関部分
観葉植物にタイル張りの壁に
あぁ、もううっとり♪ -
このパティオを描いたタイル。
広さに圧倒された2軒目でした!
お邪魔しましたー グラシアス♪ -
3軒目
San Juan de Palomares通り 8番地
門を開けてくれたのは、
ボヘミアンな長髪のおじさま。
大音量でオペラをかけていた。 -
こじんまりとした、
居心地の良さそうなパティオです。
「何年こちらにお住まいで?」
「10年、色々と修復して大変だったんだよ」
「鉢の手入れは?」
「僕よりも女房の方が熱心だね」 -
鉢植えの他にもいろいろと飾っています。
-
この水桶(?)とタイル装飾が気に入った。
-
陶器の破片など、考古学出土品もあります。
パティオって一種の博物館なのだと気付く私…
壁の高い所にある鉢の水遣りをどうやるんだろうって不思議でしょう?
この家で、おじさまがそのための道具を見せてくれました。
ここでは写真を撮らなかったので、最後のお宅(次の旅行記)での写真をご覧ください。 -
階段
タイルが素敵
おじさま、ありがとう!
お邪魔しました -
パティオ巡り続けます。
次のお家を探す・・・
このサン・ロレンソ地区は、
普通に散策するだけでも楽しいかも。
でも、パティオが見られたらもっと良いですよ?♪ -
4軒目
Frailes通り 6番地
ブザーを押したらすぐに開いた。
「Hola?」って中に入ると
電話中の若奥さんが出てきて「どうぞどうぞ」って -
石造りと白壁がマッチした涼しそうなパティオです。
植木鉢は青
家は5年前に購入、改修したそうです。 -
上を見上げると、
バルコニーにも鉢植えがいっぱい。 -
「部屋貸しているのよ。この2階の部屋。
HP教えてあげる!」と若い女主人。
「じゃぁ、私の旅行記で
日本の皆に宣伝してあげます♪」
「名前はパティオ・ヴェスビオ、
ポンペイを埋め尽くした火山の名よ。
何故かと言うと、私ね、実は
ここの台所で火事出しちゃったのよ。
真っ黒焦げでね・・・(笑)
何故かポンペイを連想して、
でも、パティオ・ポンペイだとなんか
変だから、火山の名前を頂いたわけ♪」
http://patio-vesubio.blogspot.com/
数日のショートステイ可能です。
「今はフランス人カップルが泊まっているから見せてあげられないけど、素敵な部屋なのよ♪」
コルドバ滞在する方、ホテルでは味わえない、コルドバ・パティオの魅力を堪能してみませんか? -
「じゃぁ、写真に納まって!
パティオの一番良いと思うアングルで撮りましょう!」
女主人の選んだ場所はここ。
悪戯っ子そうな男の子は、カメラの目の前にポーズを決めて納まった(笑)。
お邪魔しました?
お約束通り、宣伝するわねー♪ -
5軒目
Alvaro Rodriguez通り 11番地
初めて、ほかの観光客と鉢会う。
着くと、「ブザーを鳴らしてるのだけれど誰も出てこない」と言う若いスペイン人カップルと会う。
「ほかの所は開けてくれたけど」と言ってる間に、無愛想なおじさまが門を開けてくれた。
ここは、パティオの真ん中に陣取る井戸が存在感抜群!
ここでは、お家のご主人とよりさっきのカップルとおしゃべりに講じてしまう。
「プロのカメラマンなの?」
(私に似合わず、大きい方のデジカメを首に下げていたためと思われる)
「まさか!日本語で旅行記を書いているの。日本の人がたくさん見てくれるのよ」
「へぇ、実は僕、アリカンテのデジタル新聞に勤めているんだ。
アリカンテの宣伝をしてくれるブロガーを探しているんだよ!」
「本当に? あーでも、私まだアリカンテの旅行記ない」
「メール教えて、連絡するから!」
とのことで、この旅行記のリンクを知らせてあげることを約束。
なんか、今日はやたらと他人との交流が多い1日だな
楽しい♪ -
ここも鉢は青ですね。
無愛想なおじさまが、我々のチケットにハサミを入れています。 -
アリカンテの若夫婦は私より先に出ていく。
残った私は、あることに気付く。
壁にかかっている植木鉢は普通の植木鉢。
つまり、側面は壁に沿うようにできていない。
良く見ると、平衡を保つために壁との間に木片をかませてます。
愛想のないおじさまの母上らしい、これも愛想のないおばあさまが
それでも、親切に説明してくれた。 -
おばあさま、ありがとう♪
井戸が素敵でした。
パティオ巡り、まだまだ続く
コルドバ花便り 1/6 -完-
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ぺでぃまるさん 2010/06/22 00:01:15
- はじめまして
- MILFLORESさん、はじめまして。ぺでぃまると申します。
他のトラベラーの旅行記から初めて訪れました。
コルドバのパティオ祭、言葉にできないくらい綺麗ですね。
今までイタリア・ギリシャ・イギリス・フランスくらいしか行ったことはありませんが、ヨーロッパの人は本当にお花を大事に育ててますよね。
家や街のいたるとこにあって、本当に旅行者の目も楽しませてくれます。
MILFLORESさんの旅行記で、めっちゃ憧れる町になりました。
美しい旅行記ありがとうございました。
ぺでぃまる
- MILFLORESさん からの返信 2010/06/24 04:06:37
- RE: はじめまして
- ぺでぃまるさん、 はじめまして!
ご訪問ありがとうございます。
コルドバの街、お気に召していただけましたか?
スペイン内ではコルドバのパティオは有名なんですよ〜
本当に丹精込めて花を育ててて、そりゃぁ人に見せたくなるわよねーと納得します。
花を育てるのに庭なんていらないのですね。
壁に鉢植えをかけて、バルコニーや窓にもぎっしり!
本当に春のコルドバは美しいです。
今年も行こうと思っていたのですが、結局日程が合わず・・・
来年こそ再来して見られなかったパティオに行くぞ!と今から気合いれてます (笑)
このコルドバ訪問では、スペイン人の中でももっと親しみ易いアンダルシアの人たちの温かさにも触れた、本当にホットな1日でした。
コルドバの美しさはパティオだけではない!!
ぺでぃまるさんもいつかスペインへいらっしゃることがあれば、是非コルドバにも寄ってみてください。
できれば4-5月がベストです。
MILFLORES
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