命短し恋せよおやじ…京桜吹雪編−３−

2009/04/04 - 2009/04/05

そぼ降る雨は止むことを知らず…雨粒は桜花をしとどに濡らせ、ああ、艶っぽい…。

なのに、俺ときたら、恋の欠片を見つけることも出来ず、只悄然と佇むのみ、運命の赤い糸は手繰れども手繰れども、何ら手応えもなく、足下には赤い糸がエッフェル塔の如くそびえる、雨の午後…旦那ー？エッフェル塔って哀しいもんですねぇ、見たことねーけど…。（…未踏の地，欧州へ愛をこめて…誰か連れてってくれー，お願げーだ，お代官様―！！）

と言うことで，まだ見ぬエッフェル塔に心惹かれつつも，今は唯，進むのみ！

ミステリー帝国，南禅寺を後にして向かうは，哲学の道…哲学かー・・・・何だかなー恋とは縁遠いこと，アンドロメダ星雲の如しって感じ？って思いやせんか，めぇ，旦那？ん？何か変？めぇ，旦那？俺は羊かい？

迷える大羊，Ｐｉａｎｏに恋の道は開かれるのか？（…駄目でしょ…あー，何て夢のねー事言うのよ！！）

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

３時のおつやは何だろなー？

京へ着いた途端降り出した小雨（…あー、何だか書く度に、ムカついてくるー。）、勢いを増すことはあっても、一向に止む気配を見せず、ショルダーバックはずぶ濡れ、体もずぶ濡れ、まさに水の滴る良い男此処に在り、ヘーックション！！ヘーックション！！

…二くさし…誰だー？俺の悪口言っている野郎は、ＡかＢか？いやいやＣか？ん？Ｄの可能性も？そう言えばＥの野郎も…、（…何人敵作ってんのよ、あんたは…？）

上を眺めりゃ桜花満開…ウォー！カメラ濡れてるじゃん！

と言うことで、カメラにタオルを載っけての道行き…何処の何奴が雨男なんじゃい？エ？俺？俺はねー・・・海外晴れ男とは公言できるんだけどなー、国内はなー、ちぃーとばかし自信がねえなー、否、否、西国の片田舎岡山にこの男在りと言われた俺、天候さえも自由に操ると言われ「岡山の諸葛孔明」と恐れられている俺に限ってそんなことは、ははは…この雨、止まして見しょうぞ！！カーッツ！！

…ザーーーーーー！！！

…勢い…増してるじゃん…アホ孔明…。

巷に雨の降るごとくわが心にも涙ふる…ふる…フルスイングー！…場外ホームランじゃー！

…すいません…折角の詩を場外に放り出して…ヴェルレーヌさんも草葉の陰で、

「何つーことさらすんじゃ、われ！耳から手ー入れて、奥歯ガタガタいわしたろかー？」

…どーも、関西出身のヴェルレーヌさんみたい…。

葉桜お紅参上！

京の都を葉桜が覆う頃、誰が呼んだか「葉桜お紅」…頭巾から足袋まで艶やかな紅一色の衣装に身を包み、漆黒の闇に包まれた京の街を駆け抜ける…。

…で、肝心の「葉桜お紅」は、何をするのよ？弱きを助け強きを挫く義賊かい？エ？駆け抜けるだけ？マジですかー？エ？どーも駅伝の選手らしい？訳分かんねー？

雨は降ることを止まず…水面は雨に打たれ千千に乱るる…るる？…ねつ・のど・はなに，ルルが効く？…お前は第一三共の廻し者かい？

ヘークショイ！ヘークショイ！ウーッ！またも二くさしかー，と言うか単に風邪？無茶苦茶ずぶ濡れだしー，平安神宮から歩き尽くめだしー，昼飯喰ってねーし，アルコールの補給も絶たれてるしー，もう，おじさん，ヘロヘロ〜って感じ？

…即効性のカンフル剤はアルコールなんだけどなー，哲学の道なんぞコンビニねーし，何で哲学の道なのよ？ソクラテスの馬鹿ー！

白い京都に雨が降る…ｂｙ渚ゆう子…良い歌ですよねー、何かねしっとりとして…と言うかずぶ濡れじゃん！

降りまくり…もう、恋がどうの愛がこうのって状況じゃねーのよ、写真撮るのが精一杯？気を抜いてると、

「おー！カメラ濡れまくりじゃん！ひー！」拭き拭き…。

本家と違い、自称「岡山の諸葛孔明」は甚だ能力に欠けてるからね、天候何ぞ操れねーのよ、ま、天候と言わず何ーにも操れねーと言う噂が在るけどさ…それって、孔明でも何でもねーじゃん！

花は桜花ばかりで無し…。

川辺にポコポコ咲く白い花…然るにポコポコ花と命名…がー？何つー安直なネーミング、感性も情緒も知性も全て纏めて四条大橋から鴨川に流したようなネーミングじゃん…。

何時もだと賑やかな河畔も、いと哀し…。

花見時、休日、晴れ…と三拍子揃えば、屋台から大道芸まで目白押しの河畔も、そぼ降る雨に流されドンブラコッコドンブラコ…僅かに「焼き筍」の屋台が…。

京＝筍＝旨いの図式が在るのか、西国の片田舎岡山ではお目に掛かる事の無い、「焼き筍」の屋台があちらこちらに…でもね、たった３００円ぽっきしで京の筍が喰える筈ねーでしょ、「家政婦は見た」じゃねーですけどね、おいら見ちゃったんですよね、スゲーでっかいポリ袋に入った水煮の筍を…あれって、中国産？

シンギング・イン・ザ・レイン…。

雨に唄えば…半径１０ｍ位真空状態でしょうね…そりゃね、白昼堂々いきなり唄えばねー、危ねー奴と間違われても仕方ねーでしょうねー、

「おいおい、何か唄ってるよー、あの人…春だからねー、出てくるのよ…、エ？筍？違いますー、筍が唄いますか？アホかいな、お前さんは？」

酒…酒が…。

切れました…プシュ〜〜〜！！…システム・ダウン…全機能停止…。

旦那ー、色々お世話になりやしたが、今回ばっかしは、あっしも年貢の納め時のようですぜ、ゴホゴホ…、旦那には内緒にしてたんですがね、実は、おいら…ロボットなんでさ、人呼んで「江戸っ子ロボ」…アルコールを燃料代わりに駆動してるんですがね、肝心のアルコールが切れちまって…旦那…気が向いたら、線香の一本でも手向けて下せえな…ガクッ…。

名も無き白き花…リターンズ…。

と言うことで，リターンズ若しくは，Ｐａｒｔ２，若しくは続，若しくは…エ？何でも良いって？ああ，嘆かわしや，斯様に些細な時が待てぬとは，商人は一に辛抱，二に辛抱，三四が無くて五に辛抱，辛抱無くしてええ商人にはなれまへん，何事も辛抱や，エ？商人何かならねーって？

…あきまへん！あんさんは商人になるために生まれてきたお人や…わてが日本一の商人にしたります…じゃ…取り敢えず商人養成ギブスを嵌めてと…。

苦しめないで　ああ責めないで　別れのつらさ　知りながら　遠い日は　二度と帰らない　夕やみの東山…京都慕情…ああ、堪りまへんなー！

と言うことで、渚ゆう子さん京都慕情…１９７０年に連続して出した京都二部作「京都慕情」「京都の恋」…。

あー、念のために言っときますけどー、当時は小学生低学年故、ああ、恋って素敵ねとかー、京都行って恋をしてー！何ぞ思うはずもなく、後年、高校生の頃かなー？何気なく聞いてたラジオから流れてきた、渚ゆう子さんのしっとりとした歌声、京都と言う独特な雰囲気、それらが複雑に絡み合って…オオー！俺も京都行って恋をしてー！！と多感な少年の琴線を激しくかき鳴らしたのでありましたとさ…。

観光地に住む人って…大変ね…。

哲学の道沿いに建つ洒落た家…とか言われつつ、指さされてるってのは、そこに住む人にとって、スゲー、迷惑千万なんだろうね…おまけに興味本位で写真撮られたりして（…お前だろ…。）

うっかりパジャマでゴミ捨てにも出られねー！ああ、俺ん家のプライバシーってどうよ？

ああ…雑然…。

何だか賑やかなのか、構図が無茶苦茶なのか、多分後者だろーなー・・・脳の学習能力を司る部分に多大な欠如があるのか？何時まで経っても腕上がんない、駄作の山は日に日に高くそびえ、雲間から垣間見る頂は、白き雪を戴き、「駄作富士」と命名…ご来光を拝んでは、あー、有り難や、有り難やの今日この頃…。

…いや…全然有り難くねーぞ？

ははは…桜だけじゃねーぜ！！

旦那ー，いくら桜が日本人のソールをガンガン揺さぶるってもさ，こうあんまし桜尽くしじゃ，食傷気味っつーもんでがんしょうよ，そいでね，あっしがね，旦那の為にとっておきの異国の花を用意させて頂きやしたぜ…へへへ…嘘，そこに咲いてたのー。

エ？言ってることが，新しいのか古いのか？ごちゃまぜで何とかならねーかって？

一家に一本…。

春の緑化月間好評開催中…と言うことで，我が家に花を咲かせましょう，狭いながらも楽しい我が家…狭くて悪ーございました！ついでに全然楽しくねーぞ！…おいおい，何だが自分で途轍もなくでかい墓穴を掘ってるような…。

雨降って…体固まる…。

ウウッ！寒ぶ…花見を楽しんでいるのか，難行苦行をしてんのか分んねーですね，旦那…。

エ？江戸っ子は粋じゃなくっちゃいけねえ，寒ぶいからって背中丸めるなって…旦那ー，おいら「江戸っ子ロボ」ですがねー，製造元はね西国の片田舎岡山って言うちんけな場所なんですよ，知ってます？旦那？お・か・や・ま…知らねーだろーなー，マイナーだからなー。

哲学の道から白川疎水通りへ…。

疲れがね…白い雪のように…しんしんと積もってくるのよ…昼飯喰ってねーし…アルコールの補充もねーし…恋とか愛とか何処にも転がってねーし，おじさん，ほとほと疲れちゃったのよ，あ，白川疎水通りの枝垂れ桜も綺麗だね，あー，綺麗，綺麗…こらこら，全然覇気が感じられねーじゃん…。

戦い済んで、日は暮れて…。

お馴染み「さくら水産」ですー、わざわざ京まで足を運んで此処かよ？と言う、お金の使い道に困ってる方は、どーぞ、私何ぞほっといて、祇園辺りで盛り上がって下さいな…。

酒が飲めて、魚がありゃ十分…肴は魚…日本人のソールフードですよ…古より脈々と受け継がれた日本人のＤＮＡに刻印されている魚を中心とした食文化、肉はね西洋人にお任せ…私ゃ、魚が喰いたいの、ほほほ…。

生ビールから焼酎のロックに切り替える頃には、朝から歩きづくめの疲れがね…トロトロ〜って流れ出してくるのよね、ああ、明日も頑張れるぜ！ってね…。

この旅行記へのコメント （6）

• 吉備津彦さん 2009/04/27 03:13:11

  アルコールが切れたにしては・・・

  　心憎いまでのぼかしのテクニック、流石ですな・・・

  pianoさん からの返信 2009/04/28 20:23:30

  こんばんはー

  ぼかしか，単に背景がぼけたのか…まだまだ修行の道…行きつく先に何が見えるのか，全く分かりやせんがね…。
  
  では，良い旅を。

• kokonoさん 2009/04/22 17:02:40

  いのちみじかし京さくら、 紅色ぼかし・・

  御用 !!　五葉 !! の「葉桜お紅」の妖艶な咲きっぷりと見事なショットへご投票です !!
  
  五葉に縁がない　kokono よりです

  pianoさん からの返信 2009/04/25 11:11:19

  おはよー

  「葉桜お紅」は未だ漆黒の闇に包まれた都大路を駆け巡っているそうです，駅伝に向けて…何で駅伝やねん…大体上から下まで紅って格好変だろ？…いやいや，言いますまい，皆で静かに見守ってやろうじゃねーですかい。
  
  では，良い旅を。

• nakamasananiwaさん 2009/04/22 09:13:35

  ♪♪

  毎度おおきに
  
  pianoさん、おはよおございまふ
  いっつも内緒でのぞきにきてポッチンだけでごめんなさいまし
  なぜかはづかし、このごろのおいらでございます
  
  これ好きです♪
  
  ほんまにこんな色なの？なまめかしいねぇ

  pianoさん からの返信 2009/04/25 10:37:14

  おはよー！

  毎度！外はしとしと雨が降ってますわ，暇だねー，原チャじゃ濡れるから，今日はお家で本でも読みますか…。
  
  あ，内緒でも良いからさ，覗いてやってくださいな，つまんねー旅行記ですがね，只ですから…，あ，当たり前か？
  
  あー，紅の葉桜ね…実はね，おいらが絵具でちょこちょこと…してません，まんまです，綺麗ですね，自画自賛かい？
  
  では，良い旅を。