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今回の旅では日本国内空路の移動、そして日本から欧州までの航空券は予約を入れることが不可能な代物、関空から羽田、成田からパリまでの区間をいずれも当日のキャンセル待ちによって奇跡的に辛くも飛び乗るができ、旅程に関しては何とか予定通り順調に進んでいた。ところがその命運も最後の最後で尽きてしまう。<br /><br /> 我々が持っている航空券でロンドンから日本便で利用できるのは二便のうちのいずれか、関空行きと成田行きのひとつ。第一希望の関空便が満席であることは事前に情報をキャッチしていたが、いずれの便も空港でキャンセル待ちをかけていれば何とか乗ることができるだろう、と淡い期待をもちながら、夕方前にはヒースロー入りした。<br /><br />空港に到着すると、寄り道する事なくチェックインカウンター一目散、ロンドン脱出の思い一つにカウンターでこの日の空席状況を確認した。<br /><br />我々はこれまでの幸運な旅の流れにそのまま乗り、何事もないかのように帰れるものだと思いながら空席状況を確認したが、何と二便とも満席、しかもキャンセル待ちも厳しいとの事。成田行きには飛び乗る事ができるだろうと思っていただけに、そのアナウンスにたいするショックはとても大きい。<br /><br />往路、出発当日にパリ行きをキャンセル待ちしながらも搭乗券を手に入れたわけだが、前日ウェブで空席状況を把握しており、ハラハラしながらも心のどこかでは搭乗券を獲得できるだろうという思いはあった。しかし今回はカウンターでのレスポンスは否定的、二人してヤバイなとおもいながらも、当日の「ノー・ショー」に望みを託した。<br /><br />ヒースローからはまず関空行きが夕刻に出発する。が、こちらは予想通りキャンセルはなく、我々は空港で出発を見送ることとなった。わかっているとはいえ、重苦しい雰囲気だ。次の成田行きにかけるしかない。休暇は翌日までしかとっていない。この日のフライトにまにあわなければ、会社に出社できなくなる。ロンドンから会社に電話をかけて皮肉言われるだろうな、二人ともそのことが頭を巡った。<br /><br />そして最後の望みの成田行きの最終解答は出発一時間前の18時、祈る気持ちで待っていたが、願い叶わずキャンセル待ちは失敗に終わった。もはや仕事に間に合わない。グランドスタッフは「明日なら希望の関空行きは乗客が少ないのできっと乗れるわよ。明日またトライね!」、がっかりと肩を落とす二人に励ましの声をかけた。<br /><br />こうなったからには開き直るしかないのだ。まさかチャーターしてでも帰ってこいとも会社も言わないだろう。もう一日高くてマズいロンドンの食事を楽しもう、と気分を切り替えようとしたが、ああこれが別な国ならもっとエンジョイできたのになー、と一方では心のどこかで思ってしまう。英国にたいしては留学経験もあって悪い印象はなかったのに、まさかこんかいの旅でネガティブを感じるなんて予想だにしていなかった。<br /><br />他方、今日のフライトに乗れないことはむしろ良かったのでは、とも感じていた。体調の悪い妻を考慮すれば、当人もこの日の帰国を望んでいたとはいえ、ホテルで一日ゆっくりし、少しでも快方に向かって帰国したほうがよいだろう。体調不良のフライトほど肉体に堪えるものはない。それは自分自身が経験して身に染みている。搭乗できなかったのも、妻を配慮した旅行神の思し召しなのかもしれない。<br /><br /><br />フライトに乗れなかった我々は、一つの現実問題に直面する。宿探しを日も暮れた時間帯からおこなわなければならないということ。この日は土曜日、安宿は恐らく満室状態だろうということは容易に想像つく。かといって妻を配慮せずあてもなくパディントンやビクトリアの安宿街を歩くわけにもいかない。市内に戻らず二万円の出費は覚悟して空港付近のホテルを探そうと、空港のホテルの斡旋所に訪れた。<br /><br />安くて空港から近く便利なホテル、せいぜい移動してパディントン、それが我々のリクエストだった。しかし担当は、「こんな時間帯に何を贅沢言っているのか」、という目で我々を見、キーボードをパチパチと強い音を立てながら探しはじめた。<br /><br />結果見つかったホテルは三万円代のホテルばかり。私は我々のリクエストが通じなかったのかと思い、「もう少し安いホテルはないですか?もう一度探してみてほしい」、と私は再検索をお願いするも、ヒットするものは三万円代のものばかり、それ以下は空港までの移動が不便なものばかりだ。<br /><br />我々は値段の高さに戸惑いながら迷っていると、彼は目を見開いて「ここを何処だと思ってんだ。物価の高いロンドンだぜ!しかも土曜の夜7時になろうとしてるこの時間帯に安いホテルなんてありえねーよ!」、と呆れた顔で言われた。ここにきて改めて思った−こんな物価高のロンドンなんて二度と来るか!と。<br /><br />最終的にアレンジしてもらったホテルはパーク・インという空港近辺のホテルでエグゼクティブ・スイートなる部屋で3.6万円。それでいて朝食すらつかない。更にいえば空港から公共バスに乗らないといけないおまけつき。こんな時間帯からホテルを手配する我々も悪いが、なんと非良心的な価格だろうか。<br /><br />我々はすぐにホテルに移動しチェックインを終え、3.6万円の部屋が一体どんなものなのか悔しさあまりに興味津々だった。スイートというくらいなのでさぞや豪華で広いのだろうと期待するのも当然だ。<br /><br />扉を開けて苦笑い、流石英国、その期待も見事に裏切ってくれた。愕然とした、といっていいだろう。「スイート」という冠が付いている割にはあまりに質素なのだ。確かにスタンダードと呼ばれる部屋よりも幾分広い。しかしスイートというには語弊がありすぎる。せいぜいスーペリア・クラスだ。日本でこの程度の部屋でスイートを名乗ろうものなら、きっと消費者センターに通報ものだ。「甘い」香りがどこにもないエズゼクティブ・スイートルームである。<br /><br />ロンドン。。。、最後の最後まで我々一般旅行者の懐から紙幣を毟りとっていくわりには、ろくな品質を提供しない場所だ。かつて留学で滞在していたときの良き思い出は一体なんだったのだろうか?夢でも見ていたのかもしれない。<br /><br />翌朝、インチキスイートルームは私に牙を向き、私は更なる衝撃をうける・・・<br />

パリ・モロッコ・スペインそしてロンドン周遊の旅27 -帰国するはずが・・・

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2008/10/10 - 2008/10/21

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worldspan

worldspanさん

今回の旅では日本国内空路の移動、そして日本から欧州までの航空券は予約を入れることが不可能な代物、関空から羽田、成田からパリまでの区間をいずれも当日のキャンセル待ちによって奇跡的に辛くも飛び乗るができ、旅程に関しては何とか予定通り順調に進んでいた。ところがその命運も最後の最後で尽きてしまう。

 我々が持っている航空券でロンドンから日本便で利用できるのは二便のうちのいずれか、関空行きと成田行きのひとつ。第一希望の関空便が満席であることは事前に情報をキャッチしていたが、いずれの便も空港でキャンセル待ちをかけていれば何とか乗ることができるだろう、と淡い期待をもちながら、夕方前にはヒースロー入りした。

空港に到着すると、寄り道する事なくチェックインカウンター一目散、ロンドン脱出の思い一つにカウンターでこの日の空席状況を確認した。

我々はこれまでの幸運な旅の流れにそのまま乗り、何事もないかのように帰れるものだと思いながら空席状況を確認したが、何と二便とも満席、しかもキャンセル待ちも厳しいとの事。成田行きには飛び乗る事ができるだろうと思っていただけに、そのアナウンスにたいするショックはとても大きい。

往路、出発当日にパリ行きをキャンセル待ちしながらも搭乗券を手に入れたわけだが、前日ウェブで空席状況を把握しており、ハラハラしながらも心のどこかでは搭乗券を獲得できるだろうという思いはあった。しかし今回はカウンターでのレスポンスは否定的、二人してヤバイなとおもいながらも、当日の「ノー・ショー」に望みを託した。

ヒースローからはまず関空行きが夕刻に出発する。が、こちらは予想通りキャンセルはなく、我々は空港で出発を見送ることとなった。わかっているとはいえ、重苦しい雰囲気だ。次の成田行きにかけるしかない。休暇は翌日までしかとっていない。この日のフライトにまにあわなければ、会社に出社できなくなる。ロンドンから会社に電話をかけて皮肉言われるだろうな、二人ともそのことが頭を巡った。

そして最後の望みの成田行きの最終解答は出発一時間前の18時、祈る気持ちで待っていたが、願い叶わずキャンセル待ちは失敗に終わった。もはや仕事に間に合わない。グランドスタッフは「明日なら希望の関空行きは乗客が少ないのできっと乗れるわよ。明日またトライね!」、がっかりと肩を落とす二人に励ましの声をかけた。

こうなったからには開き直るしかないのだ。まさかチャーターしてでも帰ってこいとも会社も言わないだろう。もう一日高くてマズいロンドンの食事を楽しもう、と気分を切り替えようとしたが、ああこれが別な国ならもっとエンジョイできたのになー、と一方では心のどこかで思ってしまう。英国にたいしては留学経験もあって悪い印象はなかったのに、まさかこんかいの旅でネガティブを感じるなんて予想だにしていなかった。

他方、今日のフライトに乗れないことはむしろ良かったのでは、とも感じていた。体調の悪い妻を考慮すれば、当人もこの日の帰国を望んでいたとはいえ、ホテルで一日ゆっくりし、少しでも快方に向かって帰国したほうがよいだろう。体調不良のフライトほど肉体に堪えるものはない。それは自分自身が経験して身に染みている。搭乗できなかったのも、妻を配慮した旅行神の思し召しなのかもしれない。


フライトに乗れなかった我々は、一つの現実問題に直面する。宿探しを日も暮れた時間帯からおこなわなければならないということ。この日は土曜日、安宿は恐らく満室状態だろうということは容易に想像つく。かといって妻を配慮せずあてもなくパディントンやビクトリアの安宿街を歩くわけにもいかない。市内に戻らず二万円の出費は覚悟して空港付近のホテルを探そうと、空港のホテルの斡旋所に訪れた。

安くて空港から近く便利なホテル、せいぜい移動してパディントン、それが我々のリクエストだった。しかし担当は、「こんな時間帯に何を贅沢言っているのか」、という目で我々を見、キーボードをパチパチと強い音を立てながら探しはじめた。

結果見つかったホテルは三万円代のホテルばかり。私は我々のリクエストが通じなかったのかと思い、「もう少し安いホテルはないですか?もう一度探してみてほしい」、と私は再検索をお願いするも、ヒットするものは三万円代のものばかり、それ以下は空港までの移動が不便なものばかりだ。

我々は値段の高さに戸惑いながら迷っていると、彼は目を見開いて「ここを何処だと思ってんだ。物価の高いロンドンだぜ!しかも土曜の夜7時になろうとしてるこの時間帯に安いホテルなんてありえねーよ!」、と呆れた顔で言われた。ここにきて改めて思った−こんな物価高のロンドンなんて二度と来るか!と。

最終的にアレンジしてもらったホテルはパーク・インという空港近辺のホテルでエグゼクティブ・スイートなる部屋で3.6万円。それでいて朝食すらつかない。更にいえば空港から公共バスに乗らないといけないおまけつき。こんな時間帯からホテルを手配する我々も悪いが、なんと非良心的な価格だろうか。

我々はすぐにホテルに移動しチェックインを終え、3.6万円の部屋が一体どんなものなのか悔しさあまりに興味津々だった。スイートというくらいなのでさぞや豪華で広いのだろうと期待するのも当然だ。

扉を開けて苦笑い、流石英国、その期待も見事に裏切ってくれた。愕然とした、といっていいだろう。「スイート」という冠が付いている割にはあまりに質素なのだ。確かにスタンダードと呼ばれる部屋よりも幾分広い。しかしスイートというには語弊がありすぎる。せいぜいスーペリア・クラスだ。日本でこの程度の部屋でスイートを名乗ろうものなら、きっと消費者センターに通報ものだ。「甘い」香りがどこにもないエズゼクティブ・スイートルームである。

ロンドン。。。、最後の最後まで我々一般旅行者の懐から紙幣を毟りとっていくわりには、ろくな品質を提供しない場所だ。かつて留学で滞在していたときの良き思い出は一体なんだったのだろうか?夢でも見ていたのかもしれない。

翌朝、インチキスイートルームは私に牙を向き、私は更なる衝撃をうける・・・

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
航空会社
JAL
  • ここどこだかわかりますか?ロンドンの名門百貨店の中です<br /><br />

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  • 名門百貨店がこんな内装を・・・、日本でいえば、大丸や三越がこんなんやるような感じです。<br />

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  • エジプト博物館に行ったのかと思わせるこの内装こそハロッズの真骨頂!?<br />

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  • 私は初めて訪れたのですが、こんなに破天荒だとは思わんかったわぁぁぁ<br /><br />

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  • 今回のテーマにあがったパーク・インのロビー。今回は悔し紛れに思いっきり写真を取り捲った。

    今回のテーマにあがったパーク・インのロビー。今回は悔し紛れに思いっきり写真を取り捲った。

  • 部屋はこんな感じ。これでスイートを名乗っちゃいけんわぁぁ〜〜。<br />

    部屋はこんな感じ。これでスイートを名乗っちゃいけんわぁぁ〜〜。

  • アイロンも使ってやればよかった・・・。<br />

    アイロンも使ってやればよかった・・・。

  • バスルームだって何の変哲もない。シャワールームがセパレートで設置されているわけでもないし。

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  • ビールの種類がたくさんあるのはちょっぴりうれしい!?!?<br />

    ビールの種類がたくさんあるのはちょっぴりうれしい!?!?

  • ホテルの朝食。これで質素で不味かったら卒倒ものだ。<br />    朝からモリモリ食べる習慣のある私は悔し紛れに更なるお変わりで思いっきり食べてやった。<br /><br /><br />

    ホテルの朝食。これで質素で不味かったら卒倒ものだ。
    朝からモリモリ食べる習慣のある私は悔し紛れに更なるお変わりで思いっきり食べてやった。


  • 再びロビー

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  • チェックアウト後もホテルのロビーでのんびりくつろぐ

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