今回マラケシュのホテルは旧市街のメディアから離れた駅付近の新市街のホテルを手配していた。メディナには安ホテルが多くあるし、雰囲気だって良いし、観光にだって便利だ。しかしメディナには安宿が多くあるのでタクシーの運転手でさえも全く把握されていないものもあるという。更に複雑に入組んだメディナなので、メディナの入口でタクシーをおり、初めて訪れたメディナで深夜に荷物を持ってホテルの場所を探すのはリスクだ。そしてもう一つ新市街を選んだ理由はもう一つある。マラケシュから次の町フェズへは陸路列車で向かう。その列車も早朝７時出発と早い。駅から離れたメディナに宿を取っていると、朝がしんどい。<br /><br /><br />これら前述したことを考慮し、マラケシュではタクシーの運転手がおそらくわかるだろう、新市街の駅付近の比較的大きなホテル（といっても３つ星クラスだが）を事前に手配していたのだ。手配したホテルは駅から３００メートル離れた場所にあるアグダルホテル、ダブルでトイレ・バスタブ付、朝食込で58ドル。一人換算にすれば３０ドルをきっているので比較的手ごろな価格だ。駅周辺のホテルの手配時、　写真を見ると他の同等ホテルよりもなんとなくよさそうな雰囲気だったからだ。バスタブがあり、お湯につかることができるだけ由としたい。ホテルのアグダルホテルに到着したときにはもう夜中の1時前のこと。東京のホテルを出発して３０時間近く経っていた。飛行機の中で僅かに眠った程度だったので、さすがにベッドが恋しくて仕方ない。チェックインを終わらせ、部屋に入るとベッドに倒れこむように寝た。横になれる開放感は心地よい・・・。<br /><br /><br /><br />翌朝12日、8時目覚ましの音で目が覚めた。マラケシュでは３泊４日の滞在。とはいえ、一泊目が夜中到着なので実際は２泊３日のようなものだ。少しでも時間を有効利用するために、もっともっと横になって起きたかったが、私の好奇心がそれを許さなかったのだ。ベッドが身体に合わないせいか夜中に何度も目が覚めてしまい、体は重く、頭もまだ眠っている状態。身体が重いのにはもうひとつ、風邪を引いたからという理由もあった。飛行機は乾燥するので、喉の弱い私は機中で喉を痛めることが多々ある。今回の長距離フライトで喉を痛めてしまった上、ホテルで不用意に薄着で寝ていたので風邪を引いたようなのだ。そしてモロッコに到着して一度も食事を取っていないにもかかわらず、追い討ちをかけるようにおなかの調子も悪い。こんな状態でマラケシュの街中を日中歩くことができるのか？<br /><br /><br /><br />　冷めた体を温めるために、いつも旅に持参する携帯湯沸し器でお湯を沸かし、部屋のバルコニーのベンチに座って、朝日を浴びながら紅茶を飲んだ。バルコニーで柔らかい日差しの朝方に紅茶を飲むのはとても気持ちが良いものだ。ホテルには中庭があり、プールも設けられ、バルコニーから望むことができる。庭園にやってきた鳥のさえずりを聞きながら二人で暖かい紅茶を飲むと徐々に頭も目覚めてくる。温めた紅茶で目を覚まさせた後、我々はホテルのレストランへと朝食をとりに向かった。ホテルの朝食はなんとも質素なもの。野菜とパン、ゆで卵くらいかない。ハムぐらい置いてほしいところだが、翌日に行くとハムがわずかながらに残っていた。どうやらハムはなくなると補充されないようだ。もう少し朝食を充実させてもらえると、食事でも楽しめるのに・・・。<br /><br /><br /><br />　朝食を取り、荷物の整理をするといよいよ、町へと繰り出す。先ずは体調を見計らうためにホテル周辺を少し歩くことにし、１４日フェズへと移動する切符を駅で購入の為に駅へと向かい、その後スーパーマーケットへと足を向けた。スーパーマルシェがホテルから歩いて３分のところに位置し、ジュース、水を確保し、現地の面白い菓子があれば、お土産に持って帰ろうとするためだ。ところがこのスーパーには少々期待を裏切られる。販売されているお菓子は欧州でも見かけるような物ばかり。モロッコらしいお菓子は殆ど見当たらない。そして食料品が思いのほか高い。もちろんスーパーは現地に居住する外国人や富裕層をターゲットにしているのだろうが、それでもヨーロッパ価格で販売されているのには驚かされる。それにも拘らずお客が買い物に来ているのは実に不思議な光景だ。モロッコの経済力から考えると、中国の大都市圏と同じくらいの物価ではなかろうかと思っていたが、スーパーで売られているものを比較すると、中国のスーパーのほうが商品も充実している上、値段も手ごろだ。<br /><br /><br /><br />スーパーでモロッコの物価が思いのほか高いことを感じたが、町を歩いていてその高さを一層感じることとなる。町にはマクドナルドやケンタッキーもある。しかしこれらも値段は決して安いとはいえない。むしろ日本よりも高いことに驚いた。チキンマックのセットメニューで日本円価格にして650円、現地のモロッコ人はこんな高級なマクドナルドを果たして購入できるのだろうか？？<br /><br />

パリ・モロッコ・スペインそしてロンドン周遊の旅 4　-ホテルアグダル（マラケシュ）

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2008/10/10 - 2008/10/20

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worldspanさん

今回マラケシュのホテルは旧市街のメディアから離れた駅付近の新市街のホテルを手配していた。メディナには安ホテルが多くあるし、雰囲気だって良いし、観光にだって便利だ。しかしメディナには安宿が多くあるのでタクシーの運転手でさえも全く把握されていないものもあるという。更に複雑に入組んだメディナなので、メディナの入口でタクシーをおり、初めて訪れたメディナで深夜に荷物を持ってホテルの場所を探すのはリスクだ。そしてもう一つ新市街を選んだ理由はもう一つある。マラケシュから次の町フェズへは陸路列車で向かう。その列車も早朝７時出発と早い。駅から離れたメディナに宿を取っていると、朝がしんどい。

これら前述したことを考慮し、マラケシュではタクシーの運転手がおそらくわかるだろう、新市街の駅付近の比較的大きなホテル（といっても３つ星クラスだが）を事前に手配していたのだ。手配したホテルは駅から３００メートル離れた場所にあるアグダルホテル、ダブルでトイレ・バスタブ付、朝食込で58ドル。一人換算にすれば３０ドルをきっているので比較的手ごろな価格だ。駅周辺のホテルの手配時、　写真を見ると他の同等ホテルよりもなんとなくよさそうな雰囲気だったからだ。バスタブがあり、お湯につかることができるだけ由としたい。ホテルのアグダルホテルに到着したときにはもう夜中の1時前のこと。東京のホテルを出発して３０時間近く経っていた。飛行機の中で僅かに眠った程度だったので、さすがにベッドが恋しくて仕方ない。チェックインを終わらせ、部屋に入るとベッドに倒れこむように寝た。横になれる開放感は心地よい・・・。

翌朝12日、8時目覚ましの音で目が覚めた。マラケシュでは３泊４日の滞在。とはいえ、一泊目が夜中到着なので実際は２泊３日のようなものだ。少しでも時間を有効利用するために、もっともっと横になって起きたかったが、私の好奇心がそれを許さなかったのだ。ベッドが身体に合わないせいか夜中に何度も目が覚めてしまい、体は重く、頭もまだ眠っている状態。身体が重いのにはもうひとつ、風邪を引いたからという理由もあった。飛行機は乾燥するので、喉の弱い私は機中で喉を痛めることが多々ある。今回の長距離フライトで喉を痛めてしまった上、ホテルで不用意に薄着で寝ていたので風邪を引いたようなのだ。そしてモロッコに到着して一度も食事を取っていないにもかかわらず、追い討ちをかけるようにおなかの調子も悪い。こんな状態でマラケシュの街中を日中歩くことができるのか？

　冷めた体を温めるために、いつも旅に持参する携帯湯沸し器でお湯を沸かし、部屋のバルコニーのベンチに座って、朝日を浴びながら紅茶を飲んだ。バルコニーで柔らかい日差しの朝方に紅茶を飲むのはとても気持ちが良いものだ。ホテルには中庭があり、プールも設けられ、バルコニーから望むことができる。庭園にやってきた鳥のさえずりを聞きながら二人で暖かい紅茶を飲むと徐々に頭も目覚めてくる。温めた紅茶で目を覚まさせた後、我々はホテルのレストランへと朝食をとりに向かった。ホテルの朝食はなんとも質素なもの。野菜とパン、ゆで卵くらいかない。ハムぐらい置いてほしいところだが、翌日に行くとハムがわずかながらに残っていた。どうやらハムはなくなると補充されないようだ。もう少し朝食を充実させてもらえると、食事でも楽しめるのに・・・。

　朝食を取り、荷物の整理をするといよいよ、町へと繰り出す。先ずは体調を見計らうためにホテル周辺を少し歩くことにし、１４日フェズへと移動する切符を駅で購入の為に駅へと向かい、その後スーパーマーケットへと足を向けた。スーパーマルシェがホテルから歩いて３分のところに位置し、ジュース、水を確保し、現地の面白い菓子があれば、お土産に持って帰ろうとするためだ。ところがこのスーパーには少々期待を裏切られる。販売されているお菓子は欧州でも見かけるような物ばかり。モロッコらしいお菓子は殆ど見当たらない。そして食料品が思いのほか高い。もちろんスーパーは現地に居住する外国人や富裕層をターゲットにしているのだろうが、それでもヨーロッパ価格で販売されているのには驚かされる。それにも拘らずお客が買い物に来ているのは実に不思議な光景だ。モロッコの経済力から考えると、中国の大都市圏と同じくらいの物価ではなかろうかと思っていたが、スーパーで売られているものを比較すると、中国のスーパーのほうが商品も充実している上、値段も手ごろだ。

スーパーでモロッコの物価が思いのほか高いことを感じたが、町を歩いていてその高さを一層感じることとなる。町にはマクドナルドやケンタッキーもある。しかしこれらも値段は決して安いとはいえない。むしろ日本よりも高いことに驚いた。チキンマックのセットメニューで日本円価格にして650円、現地のモロッコ人はこんな高級なマクドナルドを果たして購入できるのだろうか？？

エリア

マラケシュ(モロッコ)

同行者: カップル・夫婦

交通手段: 鉄道高速・路線バス船タクシー

航空会社: ロイヤルエアーモロッコ

ホテルアグダルの庭園＋プール。夏場なら泳げていたのに・・・。
でも日中は暖かいので、水着でベンチに横になったオッちゃん、オバちゃんが結構いました。
部屋のバルコニー。ここで持参したお茶を暖めて飲むと気持ちよい。目覚めに最適です！
これが私の旅の友！？の携帯湯沸かし器。リトアニアで日本円価格100円で買いましたが、10年間使用しています。旧ソ連圏では結構この手の携帯湯沸かし器を見るのですが、西側に行くと殆どお目にかかることがなく、旅で知り合った人からも珍しがられる一品。単純な作りで半田コテでお湯を沸かしているようなものなので壊れにくいのかもしれません。鍍金がはがれてきたので自分で色をつけたのですが、これが失敗。。。
ホテルの通路。殺風景で全く他の宿泊客がいるように思えない。。。

ホテルのアラブ式サロン。
初日の朝食。これでほぼ全種類・・・。もう少しバリエーションが欲しいですよね。直ぐにお腹が減ってしまう。。。
08年10月にリニューアルされたマラケシュ駅。マクドナルドやカフェも併設されとても使い勝手の良い駅舎に大変身！
町の街路樹には柑橘系の樹木が植えられています。大阪の街路樹もそんナンにすれば良いのに・・・。
市内にはマクドナルドが。。。これが思いもよらぬほどの大ヒット。行列を作って日本円価格650円のセットメニューを買っていました。彼らの何処にお金があるのだ？？ニューリッチが多いと言うのか。。
町の基調は茶色。
マラケシュのような地方都市にもＺＡＲＡが出店していたのにはかなりびっくり！だって経済が観光で賄ってるところですよ！。しかもＺＡＲＡの袋を持って歩くモロッコ人が多いのに更に驚きました。ＺＡＲＡでの買い物はマラケシュではステータスなのかもしれませんね。でも・・・、よくよく考えると袋の中身はＺＡＲＡの商品とは限りませんよね。。。

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この旅行記へのコメント（4）

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konomiさん 2015/08/30 21:56:12

旅の友！

100円だったんですか！？

わたしも、これにそっくりのもの持ってます。
アフリカやヨーロッパに行くときは必ず持っていくんです。わたしにとっても旅の友。

もっとも私のは日本製ですけど。
15年前に買ったものです（＾＾）

これと、キャンプ用の金属製マグカップを組み合わせて使用しています。

それにしても、90か国以上・・・・すごいなぁ！

worldspanさんからの返信 2015/08/31 06:48:10

RE: 旅の友！

konomiさん

こんにちは。
たくさんの投票そしてコメントありがとうございます。
最近はケトルのあるホテルに泊まることが多いので、携帯湯沸かし器とマグカップを持って歩くことがないんですが、マラケシュに持って行ったのを最後に壊れてしまいました。

来月北海道の道東にユースに泊まりながら旅するので、ハンズに行ってみて、探してみようかなーって今ふと思いました（笑）。

90か国・・・、昔は中東欧しか目に入らない「オタク」でしたが、中近東に興味を持ち始めた後はいろんな国に行ってみようと思い、少し訪問国を延ばしてみようと思って、今は初訪問の国を主として旅しています。

worldspan

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ayanさん 2008/11/07 18:59:22

ZARA

こんにちはshijoさん！

ＺＡＲＡ、びっくりしました！！
たぶん、スペインから近いから出店しやすかったのでしょうか？笑

>>しかもＺＡＲＡの袋を持って歩くモロッコ人が多いのに更に驚きました。ＺＡＲＡでの買い物はマラケシュではステータスなのかもしれませんね。でも・・・、よくよく考えると袋の中身はＺＡＲＡの商品とは限りませんよね。。。

これ、ウケました〜！！たしかに、１回買ったときの袋を活用しているのかも・・・想像に難くないですね！！笑

それにしても物価高いんですねー・・・
去年のチェコで食べた１５００円マックを思い出しました・・・。

worldspanさんからの返信 2008/11/08 08:23:29

RE: ZARA

ayanさん、どうもどうも！

ZARAはスペインが本場ですもんね。隣国なのでその影響力もあるのでしょうね。でもロエヴェをマラケシュで見ることはなかったんです。
そのマラケシュのＺＡＲＡを見て初めてリネンとかも出しているの知りましたよ。ほら、どちらかといえば女性用のアパレルっていうイメージが強かったので。でもここマラケシュでは男性用のものがかなり置いてあるんです。やっぱイスラム社会に考慮してなんでしょうか。。
旅の途中なのであまり綺麗な格好をしてなかったので入店しようか迷ったんですけど、結局入らずじまい。今を思えばちょっと後悔。だってモロッコ限定バージョンも何かあったかもしれませんもんね。。。

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