初秋の京都ひとり旅[1]三門に魅せられて---永観堂～南禅寺

2008/10/18 - 2008/10/18

京都初ひとり旅は、
洛東地区にある
永観堂と南禅寺から始めてみました。

京都市中心部からほど近く、
人込みの超有名スポットではなく、
徒歩で回れる範囲にいくつかの見どころがあり、
そしてなによりも、
高い所から京都の街を見渡してみたかったのです。

エリア 京都

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線

紅葉で有名な永観堂（禅林寺）

今はまだ＜あをもみぢ＞の季節。
人も少なく静かです。

永観堂 (禅林寺) 寺・神社・教会

「臥龍廊」
と名付けられた
回廊を登ります。

多宝塔から
眼下に
京都の街が
一望できました。

武蔵之国の春風と申します。
京都、初ひとり旅です。
よろしく、お見知りおきを。

パリのアパルトマンにありそうな（？）
アイアンの階段手すり。
くっきり写った自分の影とともに。

永観堂の境内に
石灯籠がひっそりと
佇んでいました。

放生池

みどりがまぶしい

三鈷（さんこ）の松葉

松の葉の先は二本なのが普通ですが
位牌堂前にある松の葉は三本に分かれていて
珍しいとありがたがられています。

四ツ葉のクローバーみたいなもの。。。？

永観堂から歩いて南禅寺へと向かいます。

まずは三門に御挨拶。

この門を
入れば
涼風
おのづから

どーん、と
三門です。

「頭上注意」
の看板をくぐり、
急な階段を昇って
三門の上へ。

視界がぱっと開けて、

思わず深呼吸したくなる
気持ち良さです。

絶景、
独り占めーっ！

三門の周りは松林

湯豆腐「奥丹」

「おひとりですか？はい、お席ありますよ」
お昼にはまだ早い時刻だったのですが、
さっさとお店に入って正解。
待つことなくすぐに通されました。
出る頃にはお客さんがたくさん並んでいました。
予約を取らない老舗だそうです。

奥丹 清水 グルメ・レストラン

お豆腐、おいしい♪

「木の芽田楽」も、すごくおいしー

庭の見える一階の座敷で
豆腐を堪能していたら、
天井からギシギシと音がします。
二階で？何か？

「すんませんねぇ、古い建物なもんで」
見上げると、
網代天井でした。

楓の木漏れ陽は
やわらかくて
素敵ですね。

南禅寺水路閣

琵琶湖の水を
京都市内へ運ぶために
作られた水路。

明治維新・東京遷都で
衰退しかけた京都を
再興する願いも込められた
事業だったとか。

南禅寺 寺・神社・教会

千年の都・京都では
100年前の明治時代のレンガ建築など
古建築のうちには
入らないのかもしれないけれど

私は大好きです。

外国の進んだものを取り入れて
けれど、
外国の真似だけでは終わらないぞと
必死に知恵を絞った
明治時代の日本人たち。

ほら、
控え目な自己主張と
自負の念が
感じられませんか。

水路閣の上には
今でも

琵琶湖からの水が流れています。

南禅院

南禅院の庭を作ったのは
嵐山の天竜寺の庭と同じ
夢想疎石
と伝えられているそうです。

けっして広くはありませんが、
池と石組と樹木と
庭園のツボはしっかり押さえられてます。

すっと背筋が伸びるような

凛とした

京の寺の魅力

ひとむらのススキが
秋の気配を
伝えています。

南禅寺方丈

南禅寺 寺・神社・教会

小堀遠州の作った
「虎の児渡しの庭」

あの大きい岩が親虎か？

秋の気配が
ほら
ここにも

楓のトンネル

高徳庵
「縁結びの松」

小さな流れに沿って
道が続いています。
この先に奥の院があるはず。
私の持っていた簡単なガイドブックには
載っていませんでしたが、
４トラの旅行記で見ましたもん。

誰もいません。
さっきまでの喧騒がウソのよう。
前後して歩いていた二人連れの女性達は
引き返したみたい。
ちょっと不安。

でも道はきちんと整備されているし。
もう少し登ってみよう。

階段を登り切ると
一条の滝が

まだ３時前だというのに
木漏れ陽が斜めに差し込み、

神秘的な風景がそこにはありました。

山から降りてきた人がいたので訊いてみました。

この先には何があるのですか？

頂上に出てからね、
向こうの谷へ降りていけるよ。
小一時間くらいかな。

行ってみようかとも思いましたが、
そういえば、ここは京都だっけ。
私は登山に来たわけじゃなかったんだっけ。
まだ見たい庭もあるし。。。

拝観時間終了までに
もう一ヶ所、
行きたかったところ。

南禅寺金地院

金地院 寺・神社・教会

石造りの鳥居をくぐり
うっそうとした
樹々の間を進みます。

東照宮

誰もいない境内を
静かに歩きます。

小堀遠州作
「鶴亀の庭」へ

亀

大きな石が甲羅.
右側にある頭が下を向いて
海に潜ろうとしているところ.

鶴

長い首を横たえ伏せている図。
卵を抱いているそうです。
言われてみれば
そう見えなくもない。。。

三門に
夕陽のさして

遠くから鐘の音など
聞こえてきそうな
京の夕暮れ。