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2008年7月,5泊6日で憧れのトルコ旅行が叶いました。<br />イスタンブールはどこを見ても歴史にあふれた素敵な街です。<br />今回はブルーモスクのすぐ近く。古代競馬場跡ことhipodrome(ヒポドゥローム)をご紹介します。<br />トルコ語ではAt Meydani(アト・メイダヌ)=馬の広場と呼ばれている公園です。<br />いくつかの柱が並んで立ち,ドイツ皇帝の泉亭もあります。<br />何もないように見えて,実は何気なく豪華な観光名所。

トルコ ヒポドゥローム編

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2008/07/19 - 2008/07/24

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みこと

みことさん

2008年7月,5泊6日で憧れのトルコ旅行が叶いました。
イスタンブールはどこを見ても歴史にあふれた素敵な街です。
今回はブルーモスクのすぐ近く。古代競馬場跡ことhipodrome(ヒポドゥローム)をご紹介します。
トルコ語ではAt Meydani(アト・メイダヌ)=馬の広場と呼ばれている公園です。
いくつかの柱が並んで立ち,ドイツ皇帝の泉亭もあります。
何もないように見えて,実は何気なく豪華な観光名所。

同行者
友人
航空会社
ターキッシュ エアラインズ
  • 古代競馬場跡はその名の通り馬のレースに使われた広場。それもローマ時代の馬レースなので,馬車での戦いです。チームは赤・白・青・緑の4チームにわかれて競い,観客は40列で10万人ほど収容できました。<br />198年ローマ皇帝セヴェルスの命で建造開始。203年には最初の馬車レースが開催されました。<br />この柱は940年コンスタンティヌス7世が競技場のバランスをとるために建造したもので,当初銅で覆われていたものの,第4次十字軍により略奪され,現在は石灰岩が剥き出しになっています。<br />柱のくぼみに時々鳩が羽を休めていたりして,妙に和みました。<br />いろいろ名前がありますが,一般には【コンスタンティノープルの柱】で知られています。

    古代競馬場跡はその名の通り馬のレースに使われた広場。それもローマ時代の馬レースなので,馬車での戦いです。チームは赤・白・青・緑の4チームにわかれて競い,観客は40列で10万人ほど収容できました。
    198年ローマ皇帝セヴェルスの命で建造開始。203年には最初の馬車レースが開催されました。
    この柱は940年コンスタンティヌス7世が競技場のバランスをとるために建造したもので,当初銅で覆われていたものの,第4次十字軍により略奪され,現在は石灰岩が剥き出しになっています。
    柱のくぼみに時々鳩が羽を休めていたりして,妙に和みました。
    いろいろ名前がありますが,一般には【コンスタンティノープルの柱】で知られています。

  • 通称【蛇の柱】。<br />3匹のヘビがかたく絡み合った柱です。これは団結・結束を意味していて,紀元前479年,ギリシャがサラミスとプラティーエでペルシャを破った戦勝記念の柱として作られました。デルフォイのアポロン神殿に置かれていたものです。<br />ちなみにこの柱に使われている青銅は,捕獲したペルシャ軍の武器を溶かして作ったのだとか。<br />現在5.5メートル。蛇の頭部のひとつはトプカプ宮殿近くの「考古学博物館」に。もうひとつは「大英博物館」で見ることができます。

    通称【蛇の柱】。
    3匹のヘビがかたく絡み合った柱です。これは団結・結束を意味していて,紀元前479年,ギリシャがサラミスとプラティーエでペルシャを破った戦勝記念の柱として作られました。デルフォイのアポロン神殿に置かれていたものです。
    ちなみにこの柱に使われている青銅は,捕獲したペルシャ軍の武器を溶かして作ったのだとか。
    現在5.5メートル。蛇の頭部のひとつはトプカプ宮殿近くの「考古学博物館」に。もうひとつは「大英博物館」で見ることができます。

  • これが考古学博物館所蔵のヘビの頭部。<br />かつてその頭上には金の大杯が乗せられていたとか。美しかったのだろうと思われますが,17世紀末に破壊されてしまいました。残念!

    これが考古学博物館所蔵のヘビの頭部。
    かつてその頭上には金の大杯が乗せられていたとか。美しかったのだろうと思われますが,17世紀末に破壊されてしまいました。残念!

  • 博物館では解説パネル付きです。<br />円柱の上にあった記念碑だよ〜と蛇の頭について見出しがあり,下には青銅蛇の円柱の来歴等,絵付きで説明があります。親切です(笑)<br />ちなみにユランとはトルコ語で蛇のこと。横の英語でサーペントになってますね♪

    博物館では解説パネル付きです。
    円柱の上にあった記念碑だよ〜と蛇の頭について見出しがあり,下には青銅蛇の円柱の来歴等,絵付きで説明があります。親切です(笑)
    ちなみにユランとはトルコ語で蛇のこと。横の英語でサーペントになってますね♪

  • いっぽうこちらはエジプトのオベリスク。<br />紀元前15世紀トトメス3世がカルナックのアモン神殿に建てた顕彰碑で,390年テオドシウス1世によってエジプトから運んでこられました。<br />全長60mでしたが現存しているのは20mです。<br />

    いっぽうこちらはエジプトのオベリスク。
    紀元前15世紀トトメス3世がカルナックのアモン神殿に建てた顕彰碑で,390年テオドシウス1世によってエジプトから運んでこられました。
    全長60mでしたが現存しているのは20mです。

  • オベリスクの台座。大理石1枚岩にテオドシウスの業績や家族が刻まれています。<br /><br />ところでいかにも平和的で穏やかなこの公園ですが,532年ユスティニアヌス1世の時代,ニカの大乱(※)によって4万人。1826年スルタン・マフメット2世の代ではイェニ・チェリ3万人が処刑されています。現在はのどかで良かった!!<br />(※ニカとは人名ではなく,「勝利」という意味。民衆がそう叫びながら暴動をおこした)

    オベリスクの台座。大理石1枚岩にテオドシウスの業績や家族が刻まれています。

    ところでいかにも平和的で穏やかなこの公園ですが,532年ユスティニアヌス1世の時代,ニカの大乱(※)によって4万人。1826年スルタン・マフメット2世の代ではイェニ・チェリ3万人が処刑されています。現在はのどかで良かった!!
    (※ニカとは人名ではなく,「勝利」という意味。民衆がそう叫びながら暴動をおこした)

  • ドイツ皇帝,ヴィルヘルム2世の泉(チェシュメ)。<br />オスマン・トルコを訪問したドイツ皇帝によって寄贈されました。<br />ドイツで建てられパーツを分けてトルコに運搬されたそうです。<br />ヴィルヘルム2世はトプカプ宮殿,スルタンの大広間にも金張りの肘掛椅子を寄贈しています。

    ドイツ皇帝,ヴィルヘルム2世の泉(チェシュメ)。
    オスマン・トルコを訪問したドイツ皇帝によって寄贈されました。
    ドイツで建てられパーツを分けてトルコに運搬されたそうです。
    ヴィルヘルム2世はトプカプ宮殿,スルタンの大広間にも金張りの肘掛椅子を寄贈しています。

  • 近づいて天井を見上げると…。

    近づいて天井を見上げると…。

  • 八角形の円蓋裏側には美しく燦然と輝くヴィルヘルムのイニシャル「W」!!<br />そして小さく2世の「?」が!!(笑)

    八角形の円蓋裏側には美しく燦然と輝くヴィルヘルムのイニシャル「W」!!
    そして小さく2世の「?」が!!(笑)

  • そしてトルコの印も!(これがスルタンのトゥーラ(花押)であったかアラーの御名であったかは,忘れてしまいましたが)「W」の横に仲良く交互に飾られています。<br />色彩といい,意匠といい,実にセンス良くまとめられていて,ウットリです。

    そしてトルコの印も!(これがスルタンのトゥーラ(花押)であったかアラーの御名であったかは,忘れてしまいましたが)「W」の横に仲良く交互に飾られています。
    色彩といい,意匠といい,実にセンス良くまとめられていて,ウットリです。

  • ところでこの古代競馬場跡,ブルーモスクとは反対側にトルコ・イスラム美術博物館があります。<br />とても派手な外観をしていますが,中は落ち着ける素敵な博物館です。<br />かなり楽しむことができますので,ぜひのぞいてみてください♪(入場5YTL)<br />緑が美しい中庭からは,ヒポドゥロームのオベリスクやブルーモスクの姿が見え,ステキです。<br /><br />

    ところでこの古代競馬場跡,ブルーモスクとは反対側にトルコ・イスラム美術博物館があります。
    とても派手な外観をしていますが,中は落ち着ける素敵な博物館です。
    かなり楽しむことができますので,ぜひのぞいてみてください♪(入場5YTL)
    緑が美しい中庭からは,ヒポドゥロームのオベリスクやブルーモスクの姿が見え,ステキです。

  • トルコ・イスラム美術博物館の中庭から。この高さ,この角度でオベリスクとブルーモスクが見れるのはこの場所だけ??<br />中庭の階段をのぼれば,この外観をバックに写真を写すことが出来ます。旅の記念に1枚,いかがでしょう?<br /><br />以上,ヒポドゥローム周辺の旅行記でした(^^)

    トルコ・イスラム美術博物館の中庭から。この高さ,この角度でオベリスクとブルーモスクが見れるのはこの場所だけ??
    中庭の階段をのぼれば,この外観をバックに写真を写すことが出来ます。旅の記念に1枚,いかがでしょう?

    以上,ヒポドゥローム周辺の旅行記でした(^^)

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