トルコ　アヤソフィア編

2008/07/19 - 2008/07/24

2008年7月19日から24日まで5泊6日で念願のトルコ旅行に行ってまいりました。
これはイスタンブールのアヤソソフィアに関する旅行記です。
もとはキリスト教の聖堂だったのですが,オスマン･トルコでは長くイスラムのモスク(寺院)として使われていました。

エリア イスタンブール(トルコ)

• 同行者: 友人
• 航空会社: ANA

ひつじが並んでいます.
こういうのが無造作に転がっているあたり,イスタンブールはとても贅沢な遺跡の街です(^^)

さて,アヤ・ソフィアはもともとハギア・ソフィアと呼ばれていました.
アヤという言葉は,ハギア(またはアギア)がトルコ風に訛ったもので,"聖"という意味.
ソフィアは"知恵"を意味するから,"聖なる知恵"ということで,もとはキリスト教の聖堂として使われていました.
現在の入場料は10YTL.(2008年7月では880円換算)

入口です.でも逆側から入る場合もあるようなので,なんとも言えませんが,私はこちらから入りました.
堂々たる,とても立派な石積み.
2度炎上したことから,再建には木材が使われず,いまのような石造りになったと言われています.
燃えた原因は民衆に火をつけられたから;;; 圧政だったのでしょうかねぇ?
この中に小さなギャラリーショップがありますが,本当にささやかです(汗)

アヤ・ソフィアといえば,いたるところに壮麗なモザイクがあります.
オスマン・トルコ時代,布で覆われたり,漆喰で塗りつぶされたりしていたキリストのモザイクも,今日なら目の当たりにすることが出来ます.
撮影可能だけど,フラッシュは禁止.
特に2階にたくさん有名なモザイクがありますので,上へ上がられることをお忘れなく!
2階への上り口はちょっとわかりにくいかも.
「マリアの手形」の近くにあります.階段ではなくスロープになっているのは,昔身分の高い姫君等が馬車のまま上がったから.

ベルガモン遺跡の大理石から作られた「ベルガモの壺」.中に入ると,両脇に置いてあります.
かつて信者はこの水で身を清めました.
写真の壺の,反対側にある壺のそばには,有名な"湿った柱"があります.壺の水で湿ったそうです.
その柱には,名高い「マリアの手形」があるので,絶えず人が群がっていますが,なんと親指を入れて抜かずに一回転出来ると願いが叶うのだそうです.
4本の指は柱から離してはいけないので,結構身体を使わないと難しい!!

ミフラーブと言って,メッカの方角を示しています.
信者はこの方角に向って祈りをさざけます.
このモスクから,メッカは南東に位置するため,ミフラーブは建物の中央より,ややずれた場所にあります.
ミフラーブにむかって右手側にはミンバル(説教壇)と呼ばれる階段があります.
ミンバルの写真も写したのですが,ここでは割愛.すみません,プライベートで友人が写っているものですから(^^;)

ミフラーブにむかって左手側には,スルタンが祈りを捧げる場所があります.
要人であるスルタンは警護のためもあり,特別な席なのですが,それにしても透かし彫りの細工が美しいです!

2階から,壁を見ました.アヤ・ソフィアで円盤に描かれたトゥーラ(花押)の写真は多く知られていますが,実は壁にはこんな絵も描かれています.
何枚もの羽根は高位の天使を表現しています.
さすがキリスト教の聖堂として建てられただけのことはある?!

こちらも2階の壁に掘られている魚.
細かなところまで随所に見るものがあって素晴らしいです!!
ちなみにこの魚は,多分ですが,キリストを象徴していると思います.
ギリシャ語で「イエス・キリスト,神の子,救世主」の頭文字をとると「魚」になるから,キリスト教では魚モチーフが用いられることがわりとあります.
中近東や仏教で多くみられる魚と意味が違うところが面白いです♪

アヤ・ソフィアの出口上部には,鏡があり,モザイク画が写っています.
振り返ってみるのを忘れずに〜という親切な心配り(笑)
振り返ってみた上には,コンスタンティノープルの街とアヤ・ソフィアを献上されているマリア像が描かれています.
あちこちで紹介されている1枚なので,チェックしてみて下さいねv
また,重そうな扉も壮麗なのでぜひ見て下さい♪
あと,この出口を出た付近に,トイレあります.トルコ式です.

以上,アヤ・ソフィア情報でした.