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●続湿原シリーズ:奥日光「戦場ヶ原と小田代ヶ原」           2008.8/10悠遊人<br /><br /> http://www.janal.co.jp/asian-walker.html<br /><br /> 8/9(土)東京は今日もうだるような暑さだ。今月はさらに涼を求め、奥日光・戦場ヶ原に向かう。<br /> 東武日光駅前9:26発の乗合バスで奥日光湯元へ。終点のひとつ手前の湯滝で下車。湯の湖から流れ落ちる豪壮な湯滝にしばし見とれつつトレッキング開始。11:00<br />  湯川沿いをくだること15分で小滝が見えてくる。森に埋もれたこじんまりした滝。<br /> さらに下って、小田代橋を渡り泉門池まで約30分。高層湿原の外縁部にはだいたいこういった小池が存在し、湿原を取り囲んでいることが多い。この池にはこれから向かう小田代ケ原からの湧水が流れ込んでいるようだ。ここで昼食を済ませ、小田代ケ原に向かう。<br /><br />  小田代ケ原;戦場ヶ原の西縁部を湯川が流れ、さらにその西側に広がるこじんまりとした湿原が小田代ケ原だ。この湿原を取り囲むように、鹿よけの電線柵が設置されている。鹿が高山植物の花を食べてしまうのだ。これにより今ではホザキシモツケやニッコウアザミの群落(7-8月)が再び見られるようになった。<br />  ちょうど反対側まで回り込んだところ(西端)から湿原の先(東側)に、かの有名な「貴婦人」が凛と立っているのが見える。今回の旅はこの貴婦人に会うことが目的の一つである。ここまではマイカーが入れないので、とても静かなところである。<br /><br />  湿原にはまずシラカバが生え、樹木化が始まる。次にミズナラやカラマツが生えてくると日光が当たらなくなったシラカバは駆逐され、枯れて行く。「貴婦人」とは凛々しく一本立ちしているシラカバの愛称で、数々のカメラマンを虜にしている。やがてはこの貴婦人もカラマツの林にとり囲まれ、朽ちていく運命にある。だからなお愛しくなるというものだ。<br /><br />  このあたりの湿原は、まわりから木々に占拠され、高山植物などもクマザサにとって代わられ、湿原としての姿は次第に失われていく。なお、湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代ケ原はラムサール条約で湿原としての保護下にある。<br /><br />  その後、さらに歩いて30分ほどで赤沼の休憩所へ。ここで初めて我慢していたビールにありつく。ひと仕事?のあとのビールは今日も旨い。<br /><br />  そしてさらに湯川沿いに、竜頭の滝を下って、茶屋の脇から15時のバスで日光駅へ。<br /><br /> ※奥日光の湿原は広く、また幾つもの火山に取り囲まれており、その生成もやや複雑である。<br /> 私なりに推察すると、まず男体山・太郎山・大真名子山などの噴火、特に男体山の溶岩流で現在の竜頭の滝の部分がせき止められ、湖が形成される。その後も噴火による火山灰や土石流がたびたび流入し、湖は埋められ、湿原化していき戦場ヶ原が形成される。その後は西側の日光白根山の火山活動?により、戦場ヶ原の西側部分に小田代ケ原が形成される。湯の湖や中禅寺湖はさらにその後の火山活動で川がせき止められ、湖を形成。その堰を成すのが湯滝や華厳の滝を造った溶岩流である。<br /><br />西の湖へ(2010秋)<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10511357/<br />日光東照宮(2011年春)<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10561459/<br />続西ノ湖へ(2011秋)<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10615323/

奥日光戦場ヶ原・小田代ヶ原

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2008/08/09 - 2008/08/09

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悠遊人(ゆうゆうじん)

悠遊人(ゆうゆうじん)さん

●続湿原シリーズ:奥日光「戦場ヶ原と小田代ヶ原」           2008.8/10悠遊人

 http://www.janal.co.jp/asian-walker.html

 8/9(土)東京は今日もうだるような暑さだ。今月はさらに涼を求め、奥日光・戦場ヶ原に向かう。
 東武日光駅前9:26発の乗合バスで奥日光湯元へ。終点のひとつ手前の湯滝で下車。湯の湖から流れ落ちる豪壮な湯滝にしばし見とれつつトレッキング開始。11:00
  湯川沿いをくだること15分で小滝が見えてくる。森に埋もれたこじんまりした滝。
 さらに下って、小田代橋を渡り泉門池まで約30分。高層湿原の外縁部にはだいたいこういった小池が存在し、湿原を取り囲んでいることが多い。この池にはこれから向かう小田代ケ原からの湧水が流れ込んでいるようだ。ここで昼食を済ませ、小田代ケ原に向かう。

  小田代ケ原;戦場ヶ原の西縁部を湯川が流れ、さらにその西側に広がるこじんまりとした湿原が小田代ケ原だ。この湿原を取り囲むように、鹿よけの電線柵が設置されている。鹿が高山植物の花を食べてしまうのだ。これにより今ではホザキシモツケやニッコウアザミの群落(7-8月)が再び見られるようになった。
  ちょうど反対側まで回り込んだところ(西端)から湿原の先(東側)に、かの有名な「貴婦人」が凛と立っているのが見える。今回の旅はこの貴婦人に会うことが目的の一つである。ここまではマイカーが入れないので、とても静かなところである。

  湿原にはまずシラカバが生え、樹木化が始まる。次にミズナラやカラマツが生えてくると日光が当たらなくなったシラカバは駆逐され、枯れて行く。「貴婦人」とは凛々しく一本立ちしているシラカバの愛称で、数々のカメラマンを虜にしている。やがてはこの貴婦人もカラマツの林にとり囲まれ、朽ちていく運命にある。だからなお愛しくなるというものだ。

  このあたりの湿原は、まわりから木々に占拠され、高山植物などもクマザサにとって代わられ、湿原としての姿は次第に失われていく。なお、湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代ケ原はラムサール条約で湿原としての保護下にある。

  その後、さらに歩いて30分ほどで赤沼の休憩所へ。ここで初めて我慢していたビールにありつく。ひと仕事?のあとのビールは今日も旨い。

  そしてさらに湯川沿いに、竜頭の滝を下って、茶屋の脇から15時のバスで日光駅へ。

 ※奥日光の湿原は広く、また幾つもの火山に取り囲まれており、その生成もやや複雑である。
 私なりに推察すると、まず男体山・太郎山・大真名子山などの噴火、特に男体山の溶岩流で現在の竜頭の滝の部分がせき止められ、湖が形成される。その後も噴火による火山灰や土石流がたびたび流入し、湖は埋められ、湿原化していき戦場ヶ原が形成される。その後は西側の日光白根山の火山活動?により、戦場ヶ原の西側部分に小田代ケ原が形成される。湯の湖や中禅寺湖はさらにその後の火山活動で川がせき止められ、湖を形成。その堰を成すのが湯滝や華厳の滝を造った溶岩流である。

西の湖へ(2010秋)
 http://4travel.jp/traveler/janal/album/10511357/
日光東照宮(2011年春)
 http://4travel.jp/traveler/janal/album/10561459/
続西ノ湖へ(2011秋)
 http://4travel.jp/traveler/janal/album/10615323/

同行者
一人旅
交通手段
私鉄

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  • 奥日光、小田代ヶ原<br /><br />湿原というより草原に近づいている<br />湿原にはやはり地塘がないと・・・<br />

    奥日光、小田代ヶ原

    湿原というより草原に近づいている
    湿原にはやはり地塘がないと・・・

  • 奥日光、小田代ヶ原の「貴婦人」<br /><br />三脚並べ写真オタクが充満している。<br />phot spot は自分の足で探してみてはいかが・・・<br /><br /><br />

    奥日光、小田代ヶ原の「貴婦人」

    三脚並べ写真オタクが充満している。
    phot spot は自分の足で探してみてはいかが・・・


  • 戦場ヶ原:湯の川<br /><br /> この川がどこに流れているかって?

    戦場ヶ原:湯の川

     この川がどこに流れているかって?

  • 奥日光:竜頭の滝<br /><br />春日光東照宮<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10561459/<br />続西の湖へ<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10511357/

    奥日光:竜頭の滝

    春日光東照宮
     http://4travel.jp/traveler/janal/album/10561459/
    続西の湖へ
     http://4travel.jp/traveler/janal/album/10511357/

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