名古屋近代建築めぐり(丸の内編)

2008/03/21 - 2008/03/21

三の丸のホテルから歩いて名古屋市内近代建築めぐりのスタートです。
まずは丸の内近辺に残るものを7時前の早朝に見てまわりました。
県庁と市役所がなんといっても有名ですが、こじんまりとしたものもさりげなく健在なのがこのエリアです。

エリア 名古屋(愛知)

前夜にいった世界の山ちゃん。ビジネス街の丸の内店だけあって休日の夜はすいていました。

暗い通りで明るく光って目立ちます。

ジョッキにもやまちゃん。

手羽先を。

みそ串かつも。

世界の山ちゃん
http://www.yamachan.co.jp/index.html

今回の宿のKKRホテル名古屋。市街地にあるわりに一日車を止めても300円であること、名古屋の近代建築が集中する丸の内・白壁エリアに近い点からセレクトしました。
設備は古びていますが、清潔感はあります。

名古屋城が見えます。

名城病院。もちろん現代建築ですが、病院にしてはかっこいい。

外堀にかかる本町橋。
反対側には明治四十四年七月とかかれていました。

坂文種報徳会の貸しビルだそうです。
ばんぶんたねほうとくかい、通称ばんたねという病院関係のようです。
1931（S6)年築、設計は広瀬商会。

中日病院の近くにあります。

この窓の装飾がいかにもなんですが、シャッターに落書きとかあってあまり現役っぽくない建物。

中日病院の側から。
日が昇ってきました。

名城急便荷扱所の看板がかかっていました。ちょっと古そうなので。

中北薬品京町支店。旧中北商店。
1936（S11)年築、城戸武男建築事務所の設計。
けっこうきれいにしてあります。

窓の形がいわれれば近代建築っぽいです。
表面はかなりきれいです。

この細長い窓は最近の建物ではつけなさそうな感じですね。

そのすぐ北側にあるのが日本郵政東海支社。裏側から見たところです。

外側に耐震補強の筋交いを貼り付けているのがなんとも無粋。

表にも筋交い。みっともないですが、取り壊されるよりマシなのかな。
旧名古屋逓信局、設計は逓信省経理局営繕課の中山広吉。

1938（S13)年築です。

隣りの名城小学校。古い建物ではないですがデザインがちょっと古いものを意識しているかな。

やってきました愛知県庁大津橋分室&伊勢久!

県庁分室から。

丸窓もあります。

入口上には丸窓がみっつ並んでいます。

1933(S8)年築。設計は愛知県営繕課。

建物との間の側面をのぞいてみました。

入口脇の飾りをアップで。

こちらは入口上の軒。

旧愛知県信用組合連合会の建物です。

こちらはその隣りにある伊勢久。旧伊勢久商店。

1930（S5)年築。設計は島武頼三。

タイルに覆われているのは途中までのようです。

入口にある凝った灯り。

昨日は雨でしたが、今日は天気はよさそうです。

2軒の近代建築が隣接しているというのがなんともうれしい。

まだ日はのぼっていません。そろそろ7時。

道路の反対側から。

2軒だけですが、街並みっぽくなっています。

大津橋で再び外堀を渡ります。

愛知県庁、奥に名古屋市役所。
こちらも2軒隣接した近代建築なわけですが、大規模なのであまり隣り合っている風ではありません。

まずは愛知県庁です。これは南側の側面。

まだ早朝ですが地下鉄の出口からは出勤してくる役人らがぞろぞろと出てきていました。

1938(S13)年築。
基本設計が渡辺仁・西村好時。
実施設計が愛知県総務部営繕課。

大規模な近代建築が並ぶさまは壮観です。

正面から。なにやら工事中でまわりは囲まれています。

この建物を語る上で欠かせないのが帝冠様式。
このお城のような部分がビルの上に乗っている形です。

北西方面から。

そしてこちらが名古屋市役所。

こちらは塔屋が中央に乗っていてスマートな印象です。

正面から見上げてみます。

1933(S8)年築。
設計はコンペで当選した案を出したのが平林金吾。
実施設計は名古屋市建築課。

名古屋のバスはときどき乗り場が路面電車のように道の真ん中にあります。路面電車の線路部分をバス専用レーンに転用してるっぽいです。