タイ北部旅行（51)メーサロンへの道（ทางไปแม่สลอง.

2007/12/30 - 2008/01/09

田舎のゲストハウスはのん気なもので、管理人夫婦も誰もいないハウスの外テーブルの蔭に部屋のキーを置いてチェックアウトする。クック川にかかる橋を渡って、バスセンターへ行くと、丁度メーサロン（แม่สลอง）行きのミニバス・ソンテウ（สองแถว・乗り合い自動車）が出るところで、聞くところによると、途中で１回ソンテウを乗り換える必要があるとのこと。

タトンの町を出ると間もなく山に差し掛かり、どんどんどんどん高みに登って行くが、この古めかしいソンテウのエンジンではシンドそうだ。エンジンをうならせながら、よたよた登っていく。山の中にもぽつぽつ小集落があり、タトンから乗った客の何人かもそうした村落で降りていく。町から遠く離れた山深い中でどういう生活をしえいるのかいぶかしく思うが、何百年と続いてきた生活の知恵があるのかも知れない。

約１時間かかって乗換え所に着くが、ソンテウが古いだけあって、料金も安い。僅か３０バーツ、９０円だ。しかしまあ、途中分解も故障もなく無事着いて何よりだ。

この乗換え所で又１時間待って、メーサロンへ行くソンテウを待つが、この辺り既に高度１０００ｍ位のところにあり、遠くに見える山の集落などにアカ族（อะข่า）が住んでいるとのこと。唯一ある雑貨屋の店主がアカ族で、自慢というか誇ったように言っていた。山岳民族、高山民族の誇りがあるのかも知れない。

この中継所はメーサイ（แม่สาย）の方から来る道路とも交わっていて、厳重な警備チェックが行われる所でもある。暇つぶしにチェックポイントまで行って話を聞いてみると、警備に当たっているのは兵隊で、警察官事務所（日本の幹部派出所みたいな大きな交番）も直ぐ近くにあるが、警察官は犯罪取締りだけの任務で、暇そうにしていた。

警察も兵隊も皆人が良く、日本では考えられないことだが、どこの誰か分からない旅行者にも無駄話に応じてくれる。道路の直ぐ横の丘の上に兵隊の宿舎があったので、どんなか見に行こうとしたら、それだけはストップさせられた。遠くから見たところ、それ程立派な建物ではなく、云わばナッパ葺きのような小屋。国境に近い辺境の地で、日本の防人のような生活をしている兵隊さん。こういう地道な処でタイの治安が守られ、我々も安心して旅行できるのだろう。

大半のお菓子とかキャンデーはチェンマイのホテルに置いてきたが、まだ少し残っていた日本のお菓子を兵隊と警官に分けてやる。ほんの少しの国際親善には役立ったかも知れない。

真近に兵隊を見る機会も少なく、記念に写真をお願いし、そうこうする内、メーサロン行きのソンテウが漸くやってきたので、この乗換え所を後にする。

エリア メーサローン(タイ)

タトンからメーサロンへ行く途中にあるソンテウ（ミニバス）の乗換え所にある雑貨店。

タトン〜メーサロンを往復するソンテウの１台。これは比較的新しい車。

雑貨店の店主と娘。アカ族。

こんな山の中の田舎にも衛星テレビの受信アンテナがあり、むしろ日本よりすすんでいる位。２万バーツというから、日本円で６万円位。

雑貨店に併設されているガソリンスタンド。皆セルフサービスで入れていく。

この中継所（乗換え所）はメーサイからの道路も交わるところで主要なポイントとなっている。

警備も厳重で、１台ごとのチェックが厳重に行われている。左が、今登ってきたタトン方面、右はこれから行くメーサロン方面。

警備に当たる兵隊の一人。カービン銃を持っている。

チェックポイント。北部へ行くと、このようなポイントが随所に見られる。

チェックポイントの直ぐ横にある兵隊の宿舎。何か、田舎の村落のようにも見えた。

兵隊の宿舎の反対側にある警察の派出所。数名が寝泊りしている模様。

派出所の横に掛かっている指名手配者の顔写真。日本と同じ様に、いつ、どこで、どんな犯罪を起こしたが、タイ語で詳しく説明されていた。

山の彼方のアカ族の集落。ぽつん、ぽつんと点在している。

ここでも又、焼畑が主力である。

雑貨店で売られていた、魚等の商品。オレンジ１キロ１５バーツ（５０円）、爪切り２０バーツ（６０円）等を買う。