１９７２年／台北

1972/04/13 - 1972/04/16

香港　澳門を駆け足で観光後、台北へ。ここも同じようにバスでアチコチ連れまわされたが、夕食後少しばかり自由行動が許されたので繁華街散策。ただし市外マップも渡されず、どの辺に何があったのか記憶がほとんどない。　

当時の団体旅行はほとんどこんなものだったのだろう。（現在でも同じ様な駆け足旅行や、どう考えてもバスに乗るだけの旅行を募集している旅行社もある。この時の旅行社は現在でも新聞広告などでこのような旅行企画で参加者を募集している）こっちにしても初めての海外旅行だからガイドの後にゾロゾロ付いていくしかなかった、というお粗末なおのぼりさんの旅行体験。

エリア 台北(台湾)

戦士廟　云わずと知れた中華民国の靖国神社。門衛の兵士は身動き一つせず、銃を持って立っていた。

この時、蒋介石総統の就任何周年かの記念で、祝いの赤い横断幕や旗がアチコチにはためいていた。

故宮博物館、国民党が大陸で毛沢東の共産軍に破れ、駆逐艦で北京の故旧博物館の宝物を多量に運んで台湾に逃れてきたとか。展示物を全部入れ替えて展示するには７０年以上かかる膨大なものとか。

一番印象に」残ったのが清の皇帝が産湯を使ったという黄金の盥。

展示物の説明文は漢文と英文、中国大陸ではすでに略字を多用していたが、ここでは旧漢字で、漢文調に読んでいけばなんとなく意味がわかるが、英文と併用で読んでいけば見当が付く。

ここがどこなのかわからないが、夜の屋台店で豚肉のするめ？見たいなのを買って食べたが、これが意外と美味く日本に持ち帰って土産にした。

写真右側の車は、当時のブルーバード、タクシーに乗ったが、これもブルーバード、ところが床には大きな穴があき、ドアーもうまくしまらず、あきれ返った。当時は台湾もこんなものだったのか？？　しかし運転手は親切で正直者であった。

竜山寺　それとも　孔子廟　？？（手元にガイドブックが無い為不明）ここであったか、孔子の位牌堂？でここ専属の老ガイドが、達者な日本語で「教育勅語」から始まって、論語と孔子の講釈、、更には今の（この当時の）日本人が如何に昔の日本人と比べてだらしが無いかを。とうとうと演説しまくった。

おそらく当時はこんな戦前の日本の軍国教育を受けた台湾の人達も元気だったのだろう。

台湾総督府はバスの中から眺めただけだったから写真を撮ってない。

寺の境内　記録も参考書も無い為詳細な説明不能、記憶も定かではないので。

ゾロゾロと金魚のウンコ見たいにガイドの尻について行く、私を含めた田舎者のおのぼりさんの旅だから、海外旅行になんて慣れない事もあって人物の集合写真ばかり。おまけに飛行機に乗ってホテルに泊るなんて事で、皆んなほとんどネクタイ着用の旅行であった。だいたい飛行機に乗るなんて事はとんでもない贅沢な感じがした時代である。（お笑いめさるな！！！）

お粗末な旅の報告である。

この旅行記へのコメント （2）

• botaさん 2008/11/01 19:33:24

  貴重な写真ですね

  Berg Heilさん 初めまして、
  
  昔の台湾、興味深く見させていただきました。
  実はこの頃、ホテルに勤めていましたが、ツーリスト担当のフロントの先輩に、キャンセルの安いツアーが取れるから、タイペイに行かないかと誘われましたが、行ったことのない海外、お金も休みもなんとかなったのに、断ってしまいました。
  
  あの時台湾へ行っていれば、人生観がもっと変わっていたのではと、自分の決断力のなさ、今ま生きてきた中で、大げさですが一番後悔の残る出来事でした。
  
  あの時行っていれば、こんな風景を見ることが出来たのかと、貴重な旅行記、ありがとうございました。

  Berg Heilさん からの返信 2008/11/03 08:07:43

  RE: 貴重な写真ですね

  私の拙い、昔の旅日記がお目にとまり光栄です。1972年頃の台湾は蒋介石政権、まだまだ発展段階でしたが治安は悪くありませんでした。この頃ようやく海外旅行が一般化されたのではないでしょうか？　私もこれが始めての海外旅行、飛行機に乗るにのもなんだかステイタスを感じた時代です。
  もちろん個人旅行をする人は一部の人を除いて、未だ少なかった時代でした。
  
  この時代、1972〜76年にかけて3回海外へ出かけましたが、以後　商売も忙しくなり、加えて子供達も金のかかる年頃になって、海外は95年に廃業してから出かけるようになりました。それもほとんどが独逸、愚妻や娘達、更には妹達や悪友達に「独逸ばかりでなく、他の国へ行ったらどうだ？？？」とあきれられている独逸オタクの不良老年です。（旅は墺太利を含めて独逸へ11回、独逸の訪問地は約130ヶ所です）