【世界遺産見聞録010-06】古都京都の文化財（京都市・宇治市・大津市）：二条城

2007/06/03 - 2007/06/03

西本願寺から北へ20分ほど歩くと、あの有名な遺構が現れる。京都の世界遺産の中では唯一の城。徳川ゆかりの「二条城」だ！

エリア 二条・烏丸・河原町(京都)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄

●Historic Monuments of Ancient Kyoto
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(ii) (iv)
登録年 1994年

やっと着いた。あぁ素直に地下鉄使えばよかった…。

唐門をくぐり、さっそく中へ入るとしよう。

唐門は重要文化財。唐破風造りに美しい彫刻が施されている。

なかなか見ごたえがある門だ。

門をくぐっていきなり登場したのは、国宝の「二の丸御殿」！

桃山時代の武家風書院造りの代表格。慶応3年（1867年）に15代将軍・徳川慶喜が大政奉還を発表した場所としても有名だ。

一口に二の丸と言っても、「遠侍」「式台」「大広間」「蘇鉄の間」「黒書院」「白書院」という6つの建物が並んで構成しているらしい。

表玄関にあたる「車寄」。

車寄にも豪華な彫刻が施されている。この時代の彫刻は色使いが実に美しいな。

6つの建物は、その全てが国宝に指定されているという貴重っぷり。すげぇー。

内部には狩野探幽・狩野尚信・狩野興以などといった狩野グループの最高傑作がところ狭しと並んでいた。

こいつぁまさに国宝の嵐。そして、感動の嵐。

二の丸御殿の目の前には庭園が広がっている。

桃山様式の池泉回遊式庭園で、特別名勝にも指定されている由緒ある庭。趣きがあり、実に美しい。

庭園を後にし、更に奥へ。

重要文化財の本丸御殿を発見。

明治時代に桂宮邸を移築したものとのこと。

質素なつくりが癒しを与えてくれるなァ。

そして更に奥には石垣が！

しかし城の姿は…ない！天守台の上には城の面影が全く残っていないのだ。

寛延3年(1750年)に焼失して以来、再建されることなく放置されたのだとか。城の姿を頭の中で想像し、天守台の上へと登ってみよう。

天守台からはこんな景色が拝める。巨大な城がもしも現存していたら、もっと良い眺めを提供してくれただろうな。

京都唯一の寺院以外の世界遺産ということで、個性的な魅力を感じた。天守閣があれば言うことなしだが、それなしでも十分に国宝満載で、楽しむことができたよ。＜６／１７制覇＞