2008/03 - 2008/03
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アーキテクテクさん
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ケルン郊外にあるBruder Klaus Field Chapel(ブリューダー・クラウス・フィールド・チャペル)は、2007年スイス人建築家ペーター・ズントーの設計による小さな教会です。
ケルンから電車で南の方向に約30分程のEuskircheh駅まで向かい、そこからタクシーでさらに20分程(約20ユーロ)。Wachendorfという小さな村落のはずれの小高い丘に建つ、本当に小さな小さな教会です。
こんなに離れたところにある小さな教会ですが、訪れる人が後を絶ちません。私が訪ねた3月の平日でさえ1時間の間に10組程度の人達が参拝に来ていました。
建築通にとっての聖地というだけではなく、人を惹きつける何かがあるのでしょう。
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- JAL
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入り口に立つ教会の管理小屋。ここから15分歩きます。そばにはサッカーグランドがあります。
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周囲はまるで北海道の大地のようです。
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タクシーを降りてからさらに15分小高い丘に向かって歩きます。写真は拡大しないと見えませんが、中央にすっくと立つのが教会です。
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ようやく近づいてきました。
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いよいよです。
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これが教会の門になります。素朴。
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空と大地の間で
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扉は三角形
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この建物は地層のようにコンクリートを積層させて作られています。ぽちぽち見える黒いのは明かり取りです。内部の写真で確認ください。
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扉オープン
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十字架もシンプルです。シャープな直線と有機的な外壁が影によって融合しています。
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埋め込まれたメダル。いわゆる定礎みたいなものでしょうか。オシャレです。
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内部の壁は丸太を型枠にして、2週間かけてそれを焼き落として作られています。味わい深い表情を見せています。
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内部の中心部。幻想的な光景です。思わずため息。神に近づいた瞬間です。この小さな建物にこめた発想のすごさにただただ驚嘆。
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ちなみに開口部にガラスは入っていません。
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ジャコメッティの作品のようなキリスト像です。ぽちぽちと星のように見える明かり取りが幻想的です。
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記帳にはほとんど日本人の名前はありませんでした。
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寄付をして、ろうそくを立てました。でも炎が風ですぐ消えてしまいます。
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明かり取りには4cmぐらいのガラス玉がつけられています。
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小1時間ほどたたずんで空間を堪能また来る日まで。
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この旅行記へのコメント (6)
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- walkmanさん 2008/10/16 21:38:59
- あこがれます。
- こんばんは。
行かれてたんですね。ココ。いつかは行ってみたいなぁ、なんてあこがれています。今日、偶然にもズントーさんの講演会(世界文化賞受賞記念の)に
行ってきたんです。思ったより若くて分かりやすい話をする方でした。
今まで知る人ぞ知る、といった感じですがこれからメディアへの露出も
増えるかもしれませんね。私はチャラチャラしたハデ系の建築にどうしても
いきがちですがシブくて通好みのズントーさんもとっても気になってます。
この人の作品こそ実物を体感しなくちゃ分からないのでしょうね。
今後の旅行記も期待しています。
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- M-koku1さん 2008/06/12 07:40:29
- ガラスがないという説明ですが
- アーキテクテクさん
はじめまして
足跡をたどってきました。
この不思議な教会の説明にガラスがないと書いてありますが、
雨が降ったらぬれてしまうということですか?
本当に幻想的な内部ですね。
外側から見たらこのような空間が隠されているとは思えません。
本当は新しい構造になった教会は好きではありません。
例えば、四谷にあるイグナチオ教会ですが、
昔の建物の方が100倍も好きです。
でも、このケルン郊外の教会に関しては
悪くないなあと思いました。
珍しい情報楽しませていただきました。
今後ともどうぞよろしく。 M
- アーキテクテクさん からの返信 2008/06/14 11:17:40
- RE: ガラスがないという説明ですが
- はじめましてTAMkoku1さん
アクセスありがとうございます。
お察しの通リガラスも何もないので、雨も風も入ってきます。床には少し水溜りも残っていました。風で寄付したろうそくはすぐ消えたりするのですが、床に置いてあるガラスの器に入ったメインのろうそくは、微妙な風の流れを避けているのか消えることはありませんでした。
ローマにパンテオンという巨大な寺院がありますが、そこも頂上部はぽっかりと穴が開いています。でもローマと違って結構ケルンは雨が降ると思います・・・。
でもガラスが入っていると影が出ることがあるので、この写真のような光景には出会えなかったかもしれません。設計思想が素晴らしいことが良くわかります。
ちなみに建築家のペーター・ズントーは、スイスのクールという町の山小屋のようなところで仕事をしていますが、世界中に沢山のファンが居る有名建築家です。ブルータスCASAという日本の雑誌の最新号にもこの教会が紹介されているようですから、日本からも訪れる人が増えるかもしれません。
古きにせよ新しきせよ、教会は神を崇拝することを基本にしながらも、様々な解釈から多様なデザインや形態があるので面白いです。
なかなか時間が無く旅行記も作れませんが、徐々に記録にしていきたいと思っています。
今後ともによろしくお願い致します。
- アーキテクテクさん からの返信 2008/06/15 17:08:18
- RE: ガラスがないという説明ですが
- すみません先ほどの返信間違っていました。雑誌BRUTUS CASAに載っているのは、同じ設計者のケルン コロンバ美術館の方でした。
- M-koku1さん からの返信 2008/06/15 21:35:17
- RE: RE: ガラスがないという説明ですが
- > すみません先ほどの返信間違っていました。雑誌BRUTUS CASAに載っているのは、同じ設計者のケルン コロンバ美術館の方でした。
そのズントーさんの建物は日本にもあるんですか?
東京近辺に有るなら是非教えてください。
チャンスを見て、行ってみたいです。
- アーキテクテクさん からの返信 2008/06/15 23:48:46
- RE: RE: RE: ガラスがないという説明ですが
- 残念ながら、東京はおろか日本にも作品は無いと記憶しています。もともとは遺跡の修復をしていた人だけに、作品の数も少なく、ほとんどはスイスのクール周辺に集中しています。仙人のような人なので、あまり遠くには行かないのだと思います。
ちなみにスイスのテルメ・ヴァルスというズントー氏設計の温泉施設に行った事がありますが、本当に最高です!
HPを紹介します。見てみてください。
http://www.therme-vals.ch/
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旅行記グループ ケルンのペーターズントー建築を訪ねる旅
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