2008/05/02 - 2008/05/02
93位(同エリア148件中)
ショコラさん
マグロ漁がさかんなファヴィニャーナ島は、イタリア人に人気のヴァカンス地で、海の美しいことで知られている島だそう。シチリアの特集が掲載された雑誌でファヴィニャーナ島の写真を見ましたが、その海のなんと青いこと! 時期的に泳ぐのは無理でも、その美しい海を見ながら島をサイクリングしたい!
というわけで、マルサラ滞在の2日目に日帰りでファヴィニャーナ島へ行きました。
マルサラからトラパニ港までは車(レンタカー)で行き、そこに車を停めて、船でファヴィニャーナ島へ。船の所要時間は約30分。飛び石連休中ということもあってか、船にはたくさんの人が乗っていました。でもアジア人はどうやらわたしたちだけ。
★トラパニ←→ファヴィニャーナ島の船の時刻表(イタリア語):
http://www.siremar.it/annuale-interpagina-trapa-egadi%2007-08.htm
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 船
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-
ファヴィニャーナ島に到着。港には漁船がたくさん停泊しています。5月から6月にかけてはマグロ漁が最盛期だそう。
ううむ、お天気がパッとしないなぁ。マルサラは晴れ間も出ていたけれど、ファヴィニャーナ島は薄雲に覆われていて海の色もよくわからない……。まあ、そのうち雲がとれるかもしれないし、とにかくまずは腹ごしらえ。 -
向かったレストランはここ。
シチリアを特集した雑誌にこのお店が載っていて、ここのパスタが「おいしいいい!!と叫ばずにはいられない絶品パスタ」「言葉を失うくらいおいしい」と大絶賛されていて、ウニのパスタの写真とともに紹介されていました。これを聞いてはそのレストランへ行かねばなるまい、とわくわくしながらお店へ。 -
店内には魚の絵や漁の様子を写した写真などがたくさん飾られています。
注文したのは、もちろんウニのパスタ。 -
そしてこれが絶賛されていたウニのパスタ。
でも――なんだかそれほどおいしそうに見えないのはなぜだろ……? まあ、とにかくひと口食べてみました。
「……」これがあんなに絶賛されていたパスタ? よくいえば潮の香りかもしれないけれど、わたしたちには生ぐさく感じられ、それに味もちょっとこれは……。
雑誌のコメントを鵜呑みにしたわたしたちもいけないけれど、楽しみにしていただけに、ガッカリ度も大きいことこの上なし。あ〜、悲しい。 -
まあ、こんなこともあるさ、と気を取り直して、食後にさっそくレンタサイクルで島の海岸線を走ることにしました。
写真は Piazza Europa の様子。
レンタサイクルのお店は港付近やこの広場にいくつもありました。わたしたちは写真の左端に写っているお店(進入禁止の標識横の建物)で借りました。
それにしてもお天気がなぁ。青い空の下でサイクリングしたかったんだけど。
とにかく自転車を借り、まずは島の東端のカーラ・ロッサ(Cala Rossa「赤い入り江」の意)に向かうことにしました。この入り江はとくに海がきれいらしいので。
さっそうと自転車をこぎだすはずが――よろっ、よろよろっ、ガッシャーンッ! 100メートルも行かないうちに、わたしは自転車もろとも道路に横転。チェーンははずれ、膝からは血が……。 -
先を行っていた夫がびっくりして戻ってきました。ケガはたいしたことはないものの、傷口に砂が入ってしまって困ったなと思ったら、夫がリュックから消毒液と大・中・小3サイズの絆創膏を取り出しました。その準備のよさにびっくり。「こんなこともあろうかと思って持ってきた」とは夫の弁。
わたしは日頃からなぜかケガが多く、これまで旅行中にもハチに刺されたり、棘が刺さって指が腫れたりなどしたことがありました。わが夫、わたしの行動を見抜いている……。
ケガの手当てが終わったところで、今度は自転車のチェーン直し(といっても、やったのは夫ですが)。どうにか元通りになったので、再び自転車に乗りました。でもさっきと同じくバランスがとれなくてよ〜ろよろ。
このときやっと自分で気づきました――なんと、わたしは自転車に乗れなくなっていたのです。たしかに自転車に乗るのは十数年ぶりでしたが、まさか乗れなくなっているとは……。
わたしはいわゆるママチャリにしか乗ったことがなく、そのレンタサイクルのようなT型ハンドルは初めて。サドルもわたしには高く、足がほとんどつかなかったので、最初はそのせいかなとも思いましたが、どうもそれだけではなかったようで……。 -
←そのレンタサイクルというのがこちら。
でも、あきらめきれないわたしは、そのうち体が思い出して乗れるようになるかもと思い、再挑戦。夫を先に行かせて、わたしは後ろからよろよろとついて行きました。すると前方に大きな障害物が! トラックが停まっていて、対向車線側に出てよけるしかありません。すると前方から車が来て、対向車をよけようとしたわたしは――
停まっていた目の前のトラックに激突! ぶつかる瞬間、手を前に出したので(ブレーキもかけずに手を離したと思われる)、自転車はぶつからずにすんだけれど、体は文字通り、体当たり。
すると、トラックから男性数人が飛び出してきました(人が乗っているとは思わなかった)。男性たちが口々に「○×△○×? △○×△?」なんて言っているかさっぱりわかりませんが、たぶん「大丈夫か? ケガはないか?」と言っているのでしょう。びっくりしてもどってきた夫とふたりで、彼らに「OK、OK」と繰り返しました。
トラックを傷つけずにすんだのはよかったけれど、わたしの膝はさらに傷だらけに。夫はまたわたしの傷の手当をし、チェーンをかけ直しました。そして言いました。「もうサイクリングはやめよう。そんなんじゃ、到底、カーラ・ロッサにはたどりつけない。第一、危なすぎる」と。
たしかにそうかもしれないけど、あきらめきれないわたしは、練習したら乗れるようになるかもしれないと思い、すぐそばの空き地で練習を始めました。で、空き地を一周もしないうちに、地面に激しく横転。
膝は血だらけに……。さすがのわたしも、あきらめざるを得えず、カーラ・ロッサ行きは断念。。。まさか、こんな結末になろうとは(TT)
あ〜、行きたかったよぉぉ〜。
行けなかったカーラ・ロッサというのはこんな所です。
↓ ↓ ↓
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g657290-d3404866-Reviews-Cala_Rossa-Favignana_Aegadian_Islands_Islands_of_Sicily_Sicily.html -
かくして、レンタサイクルは1時間あまりで返却する羽目に。トラパニ行きの次の船の時間まで3時間ほどあるので、町をぶらぶらすることにしました。
写真はマグロなどの加工食品を扱っているお店「カプリッチ・デル・トンノ」
店内にはマグロやイワシの缶詰や瓶詰のほか、さまざまな食材やワインがたくさんありました。
マグロの缶詰を買おうと思ったものの、1缶が普通のサイズの1.5倍ほどあり、ふたりで食べるには多すぎるので、ほかでもう少し小さいサイズのものを探すことにしました。 -
通りを歩きながらふと見ると、でっかいマグロが! たった今さばかれたばかりのようで、頭の下のトレーに血が滴っていました。入り口から中をちょっと覗くと、まな板の上にマグロの大きなサクが載っていました。う〜、おいしそう〜。
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通り沿いの壁面にかけられていたタイルの看板。
手書きの絵が素朴でいいなぁ。 -
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Piazza Madrice に建つ教会。
中心の町を散策するも、小さいエリアなので1時間もかかりません。船の時間までまだずいぶんあるので、この広場に面したカフェでお茶しました。 -
することがなくなってしまったので、港のベンチに座って船の時間まで海を眺めていました。
せっかくここまで来たのになぁ。こうなったのもすべてわたしが原因ではありますが……。 -
対岸に立ち並んでいる建物は、以前はマグロの加工場(トンナーラ)だったところ。マグロの漁獲量の減少により、廃墟になったトンナーラも多いそう。
何はともあれ、船でトラパニに戻り、ホテルに帰り着きました。足がずきずき痛むので、もう一度ちゃんと手当てをしようと足を見たら――
こりゃぁスゴイ。膝と向こう脛が腫れあがり、真っ青になっています。絆創膏ぐらいでは追いつきません。すると夫が旅行かばんから何やらごそごそ取り出しました。出てきたものは、滅菌ガーゼとテープと湿布薬。
ドラえもんのポケットみたいだ(@@)
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旅行記グループ シチリア西海岸の旅
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