南ポルトガル　海岸線の旅（４）～サグレス岬とサン･ヴィセンテ岬

2008/03/22 - 2008/03/22

ラーゴス宿泊の２日目は、朝から強風が吹いていて、雲がすごいスピードで流れていました。そのうち雨も降りだしそうだし、ホテルで過ごしたほうがよさそうだと思いましたが、サグレス岬とサン･ヴィセンテ岬へ行くなら今日しかないと思い直し、とにかく行ってみることにしました。

エリア サグレス(ポルトガル)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー

車で西へ向かいます。

ついさっきまで雲が広がっていましたが、それが風で吹き飛ばされて青空が顔をだしました。でも、風上にはまた次の大きな雲が……。晴れ間よ、続いてくれ〜。

１時間弱でサグレス岬に着きました。

まだ今のところ青空が見えています。今のうちに写真を撮らなくては。

右手の白い建物がサグレス要塞。

サグレス岬から見た、対岸のアタライア岬。

断崖の上の右手の建物はポザーダ･ド･インファンテ。あのポザーダも眺めがよさそうだなぁ。

岬のサグレス要塞にさっそく登ってみました。

この要塞は16世紀に築かれ、1755年の大地震後に再建されたとのこと。パルメラ城のサンタ･マリア･ド・カステロ教会のごとく、ここも地震の大きな被害を受けたようです。

要塞の敷地内にはエンリケ航海王子の住居や、航海学校の建物跡、礼拝堂などが残っています。

要塞に備え付けられていた大砲。

大砲を覆っている錆びに年月を感じます。

要塞と岬の突端との間に建っている灯台。

岬には遊歩道が設けられていて、岬をぐるっと一周できるようになっていました。

断崖の上に人が。

あんな場所でいったい何をしてるんだろうと思ったら、

――釣りしてた……

サグレス岬の突端。向こうに見えるのがサン･ヴィセンテ岬。

ユーラシア大陸の最西端はロカ岬だけれど、なんだかこのサグレス岬のほうが大陸の端っこという感じがするなぁ。

こんなふうに岬から大海原を眺めていると、センチメンタルな気分になる……。それにしても青い海がきれい。

要塞の手前から見た岬の様子。

その場所から右を見ると、海岸線が続いています。
そして海岸線にそってずずっと視線を左に移すと、

その先がサン･ヴィセンテ岬。

ズームするとこんな感じ。

空を見上げると、北の方から真っ黒な雨雲が近づいているのが見えました。こりゃ、大変！　早く車に戻らなくては。夫と車までダッシュ。駐車場までは結構距離がありました。あと200メートルほどのところで、夕立のように雨がザーッ！　髪はぐっしょり、ジーンズはしめしめに……。

サン･ヴィセンテ岬の方を見ると、向こうも雨雲に覆われていました。これではあっちまで行ってもしょうがないかもと思いましたが、雲がどんどん飛び過ぎていくので、そのうちまた晴れ間がでるかもしれないと、とにかく行ってみることに。

しかし――サン･ヴィセンテ岬に近づくにつれ、ますます雨は激しくなり、着いたときには車のドアも開けられないほど突風が吹き荒れていました。

ところが10分ほどすると雨雲は過ぎ去り、さっきの天気がうそのようにまた青空が広がりました。吹き飛ばされしまいそうなほどの風は吹いていますが、今がチャンスと車から外に出ました。

まずはサン・ヴィセンテ岬の灯台をカシャッ。

こちらの岬には遊歩道などはなく、断崖の上は石や岩に覆われていて歩くのも大変。それでも岬の左手に広がる断崖の端まで行ってみました。

さっきの所からここまでは300ｍくらいの距離ですが、たどりつくのに10分ほどかかりました。

ここの断崖はギザギザがあまりなく、岩肌がかなりなめらかな感じです。この付近は波が荒いのでしょうか。

まるで岩のおへそのよう。

もう少し先まで行ってみたかったのですが、また雨雲に覆われ始めたのでここで引き返すことに。

めまぐるしい天気で、なんだかゆっくり見られませんでしたが、晴れ間をぬって写真も撮れたので、まあいいか。

足場の悪い断崖を急ぎ足で歩き、車まであと数歩というところで、また雨がザーッ！――なんたる天気！