2008/02/19 - 2008/02/19
1453位(同エリア7320件中)
前日光さん
海蔵寺から鎌倉駅への道中に英勝寺という寺があり、
気になって入ってみたところ、奥が広く、竹林の静かな
佇まいにすっかり感心してしまいました。
そのあと、おなじみの江ノ電に乗り、鎌倉文学館に
向かいました。
桜貝さんのブログを拝見して以来、是非にと思って
いたのがやっと本日実現。鎌倉に纏わる文学者の
数の多さに圧倒され、この地に魅せられた彼ら彼女ら
にとっての鎌倉の魅力というものについて、改めて
感じ入ったひとときでした。
そして、栃木市ゆかりの吉屋信子氏の屋敷を見た後、
今回の鎌倉訪問の目的の一つであった長谷寺前の
カフェ「邪宗門」を目指して一路長谷寺へと歩を進
めましたが・・・
-
英勝寺の拝観受付所は、普通の家の入り口か
と思われるような狭い所でした。
受付を通過するとすぐに、一般の家の玄関の
ような所から覗くと、このような涅槃図が掛け
られていました。
撮影禁止という表示もなかったので、パチリ。
これについての詳しいことは、分りません。 -
東光山英勝寺は、鎌倉で唯一の尼寺です。
入り口こそ、狭い感じがしたのですが、
寺域は広く、このように裏山の竹林は
風情のある様子でした。
この門の前でカップルが写真を撮って
いるのを辛抱強く待ち、やっと撮れた
のが、この写真です。
あの時のカップルさんには、鬱陶しい
おばさんだったかもしれませんね(>_<) -
仏殿の彫り物。
-
建築様式は、室町末期桃山系統を象徴する
江戸初期の名建築の由。
この仏殿には徳川三代将軍家光公寄進による
運慶作の阿弥陀三尊如来像を安置しているそ
うです。
この仏殿の向かって右側の木は「百日紅」です。
今は、うら寂しい感じがしますが、夏には
さぞや美しい花を咲かせることでしょう。 -
百日紅は咲いていませんでしたが、梅の花の
白が薄曇りの空に向かって清らかでした。
英勝院尼は、太田道灌四代康資の息女で、
徳川家康に仕え、お勝の方(戦いでは必ず
勝利をもたらしたので)といわれたが、そ
の性質は聡明にして温雅貞淑ということで
あった。
(パンフレットより) -
英勝寺を後にし、鎌倉駅に向かいました。
これから江ノ電に乗って、鎌倉文学館に
向かいます。 -
久しぶりに乗る江ノ電です。
この緑色、いいですねぇ(^o^) -
鎌倉文学館への入り口の緩やかな上り坂です。
この写真の向かって左下に、「前田」という
表札のある立派なお屋敷がありました。
この文学館は、加賀百万石の藩主、旧前田侯
爵家の鎌倉別邸という建物です。 -
これも、入り口に至る途中にある有名な
トンネルです。
このアプローチのカッコよさ!! -
春はバラの咲き乱れる美しい庭園には、
この季節、さすがに何もありません。
三方を山に囲まれ、南に大きく開けている
ということは、とおくに由比ヶ浜の海が
見えるはずなのですが、この写真では
はっきり分りませんね。 -
バラの美しい季節は、このようになります。
これは、案内書の中の写真を写したものです。
彩りがあるだけで、こんなにイメージが異なる
のですねぇ(~o~) -
ここから、中に入ります。
柱も木枠の手すりもオシャレ〜(^-^) -
これが室内の様子です。
案内書の中の写真を写したものです。
この窓の外のベランダから眺めた由比ヶ浜は
絶景でした! -
庭から建物を写したものです。
バラの季節には、花がこの両側に咲き乱れる
というわけです。
パンフレットより〜
「建物の外観はハーフティンバーを基調と
する洋風と切妻屋根と深い軒出などの和風が
混在する独特なデザインです。内部も、全体
は洋風でアールデコの様式も見られますが、
随所に和風様式が取り入れられています。」 -
庭園には、彫刻も。
-
鎌倉に纏わる文人たち
大佛次郎、川端康成、久米正雄、小島
正二郎、小林秀雄、今日出海、里見惇、
高見順、永井龍男、中村光夫、中山義秀、
林房雄、島木健作、夏目漱石、泉鏡花、
芥川龍之介、有島武郎、・・・・・・
全部書こうと思ったのですが、
それはとてつもなく無謀なことだと気づき、
止めることにしました。
ただし女流作家の一人、吉屋信子の居住して
いた屋敷が、この文学館の近くに残されてい
るので、それを紹介したいと思います。 -
吉屋信子の屋敷=鎌倉文学館という思いこみ
があったのですが、文学館の手前の住宅地の
道を入って行くということが、今回分りまし
た。
この石碑を見つけるまでは、どこかのお寺の
築地塀かと思ったくらい、それは立派な屋敷
でした。 -
こんなに長い築地塀の中が、女流作家の旧宅
だというのです。
新潟県に生まれ、父の転勤で栃木県内を転々
とした彼女は、栃木高等女学校(現県立栃木
女子高等学校)で、多感な時期を過ごし、在
学中から「少女世界」などの雑誌に投稿を続
けました。
「花物語」は、いかにも少女小説じみた、眼
の大きな少女が表紙に描かれており、殊に
男性は、この小説を読了することができない
かもしれません。 -
長谷一丁目3−6、これが作家の旧宅の
番地です。
小林秀雄や丹羽文雄などといった作家たちが
彼女の文学について批判したことから、彼女
の作品は一時文壇の評価が低くなった時期が
ありました。 -
しかし、この長谷の家で書かれた「徳川の
夫人たち」や「女人平家」などは、多くの
女性読者の共感を得ました。
「大奥」ものの走りは、この「徳川の夫人
たち」なのではないかと、私は密かに思っ
ています。
大きな木が屋敷の中に何本も見受けられます。
今度、時間のあるときに再訪し、家の中を見
せていただきたいと思います。 -
この白猫は、吉屋氏の屋敷近くから姿を
現したのですが、とうとうそのかわいら
しい顔をカメラに向けてくれませんでした! -
何かにじゃれてみたり・・・
-
チャンス!と思ってシャッターを押した時
には、既に後ろを向いていたり・・・
(単に私がニブイだけなのですがね) -
再三トライしようと思っていたら、学校
帰りの中学生たちがやってきたので、
ついに猫の表情は撮れずじまいでした。
まったく!・・・ -
さて、いよいよ長谷寺です。
実はこの長谷寺のすぐ近くに、昭和53年に
円覚寺で、あの貴重な御朱印をいただいた
後、立ち寄った「邪宗門」というカフェが
あるはずなので、そのカフェを再訪しようと
思ったのが、今回の旅の目的の一つでも
ありました。 -
これは、長谷寺の見晴台から、由比ヶ浜方面
を眺めたものです。
さて、こだわり続けていた「邪宗門」ですが、
なんと、ネットには存在することになってい
たのに、長谷寺の入り口近付近をいくら眺め
てみても、それらしきものはなく、ただ広々
とした駐車場があるのみなのです。
たまりかねて、駐車場の整理をしていた人に
訪ねてみたところ、「ああ、それは半年前ま
であったんですがねぇ。けっこうファンの人
もいたんですよ。」という答え。
そのファンの一人は私だ!と、思わず拳を振
り上げたくなったのですが、彼の罪に非ず!
諸行無常とは、このこと也〜 -
さてさて、これは経蔵の内部の回転式書架を
供えた輪蔵と呼ばれるものです。
一切経(大蔵経)が収められていて、その書架
を一回転させることで、一切経をすべて読誦し
たことと同じ功徳が得られるとのことです。 -
お線香などあげ、どうか不幸に見舞われま
せぬように!と祈ります。 -
-
-
山門と松の木。
長谷寺は、思いがけずとても広くて、この他
たくさんのおもしろい場所があったのですが、
さすがに疲れてしまい、写真は撮らず、自分
の目で見ることにしました。 -
今回、いただいた御朱印です。
-
これは、昭和56年にいただいた御朱印。
この時は仕事の途中で、御朱印だけをいただ
いたのでした。
昭和53年、円覚寺の後、やはりこの長谷寺
に来たものの、時間の都合か何かで、寺には
寄らず、入り口近くにあった「邪宗門」とい
う風変わりな名のカフェに目が留まり、立ち
寄ったというのが、真相だったのかもしれま
せん。
私が御朱印の収集を始めたのが、昭和53年
からなので、もし長谷寺に寄っていたなら、
間違いなく御朱印をいただいたに違いないと
思うからです。
56年に、たまたま長谷寺近くに出張した折、
せめて御朱印だけでもいただいたということ
だったようです。
だんだん記憶の糸が繋がってきました。 -
「邪宗門」でいただくはずだったケーキと
コーヒーを、「ベルグフェルド」というお
店で。
ところで「邪宗門」が、なぜかくも、私の
心に残っていたかといいますと、まず、店
名が北原白秋の詩集名と同じだったこと、
カフェオーレのことを、漢字で「仏蘭西珈琲」
と書いていたこと、店内が炉端風になっていて
私はそれまで、そのようなお店を見たことが
なかったこと等々・・・です。
珈琲の味やケーキの味が、ものすごく良かった
といったような理由ではありません。
むしろ、それらはあまり覚えていません。
ひとえに「雰囲気がよかった」の一語に尽きる
と思われます。
もう一度、ぜひあの雰囲気の中に身を置いて
みたかったのですが・・・
いずれにせよ、それは去りゆく年月の流れの中
で、物事には必ず終わりがあるということを実
感させてくれたできごとではありました。 -
帰り道のマンホール。
-
とうとう長谷駅に着いてしまいました。
-
最近、30年ぶりくらいに訪れる所が多く、
月日の流れの速さに、今さらながら驚く
日々です。
そんなに時間が経ったという実感が無いう
ちに、本当に時は留まることなく過ぎ去って
しまいます。
いろいろな所に、もっとたくさん行こう!
と、心から思いました。
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この旅行記へのコメント (11)
-
- 旅猫さん 2008/04/10 12:57:27
- 英勝寺
- 前日光さん、こんにちは!
英勝寺、入り口からだと小さなお寺のように見えますよね。
でも、中へ入ると結構広い!
そうそう、あの竹林も、報国寺を一回り小さくしたような感じで、
なかなか趣がありますよね。
旅猫が訪れたときは、まだ梅が咲き始めでした。
早めに載せたいのですが。。。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2008/04/10 21:40:38
- RE: 英勝寺
- 旅猫さん こんばんは〜
英勝寺、入ってみないと分からない所の典型ですね。
桜の季節はどうなのでしょうか?
はたまた百日紅の美しい夏は?
気になります。
鎌倉だったら、その気になれば行ける距離。
これからは、行動派になろう!なんて思います。
今回も猫とのやり取りがあったのですが、
どうもこちらを向いてくれません。
猛烈な猫好き人間なのですがねぇ。
當麻寺でも猫に遭いました。
こちらは、少しは顔が分かるように撮れましたよ。
そのうちUPの予定です。
また遊びに来てくださいね。
では〜
-
- annakさん 2008/04/05 02:25:43
- 懐かしく拝見しました
- 前日光さんこんばんは annakです。
鎌倉旅行記楽しませていただきました。
長谷寺から望む海の景色がとても懐かしく感じました。
長谷寺は何故か訪れるのが夏ばかりで、
暑さの中にゆりの花が咲いているのが鮮明です。
懐かしのお店がなくなっていたのは残念ですね。
annakもそのようなお店がいくつかありとても残念で
前日光さんのお気持ちが良く分かります。
また楽しい旅行記お待ちしてます。
- 前日光さん からの返信 2008/04/05 21:33:45
- RE: 懐かしく拝見しました
- こんばんは〜
コメントありがとうございます。
annakさんは、長谷寺には何度かいらしてるんですね?
思えば私は、じっくりと見たのは今回が初めてかも
しれません。
昭和53年の時は、旅行記にも書いた通り、寺には入らず
「邪宗門」で珈琲を飲み、56年には御朱印をいただいた
だけで、すぐに出てきてしまったからです。
今回見晴台から由比ヶ浜を眺め、冬の風に吹かれはした
ものの、いろいろおもしろそうな所があって、もっと
時間をかける必要あり!と思いました。
若いときと同じ体力があって、現在のようなものの見方
ができる(といっても、たいしたことはありませんが)
と、旅はまたまたおもしろいような気がします。
この所、昔の自分を追いかけるような所にばかり出没
していますが、そういう時期なのでしょうかねぇ(-_-)
では〜
-
- morino296さん 2008/04/04 07:21:56
- 久々の鎌倉
- 前日光さん
おはようございます。
久々の鎌倉、お楽しみになれましたね。
でも、時間がもっと欲しかったのでは?
邪宗門、残念でしたね。
私は、お店のある頃に、何度も前を通っていたようですが、
一度も入らず仕舞いでした。
そんなに雰囲気のよいお店だったとは知りませんでした。
また、ゆっくりと鎌倉散策をお楽しみになれると良いですね。
ps.
ご存知かも知れませんが、邪宗門は、鎌倉以外にもあるようですね。
それぞれ雰囲気は違うのでしょうが。
http://www.jashumon.com/index.htm
morino296
- 前日光さん からの返信 2008/04/05 21:18:09
- RE: 久々の鎌倉
- morino296さん、こんばんは〜
鎌倉旅行記へのコメントありがとうございます。
そうですか、「邪宗門」は他にもあったんですねぇ〜
聖蹟桜ヶ丘にもあるんですね。
この聖蹟桜ヶ丘という所は、栃木女子校出身の漫画家
柊あおいさんの「耳をすませば」の舞台になった所だったと
思います。
そこに「邪宗門」があるというのも心惹かれます。
いろいろな情報を教えていただき、ありがとうございました。
今回の鎌倉は、確かに仰るとおり、時間が足りませんでした。
一泊するくらいの気持ちで行かないと、じっくりと鎌倉気分に
浸ることは難しいですね。
今度は夏になってしまうと思いますが、再度鎌倉文学館周辺は
訪れたいと思っています。
-
- 義臣さん 2008/04/02 17:06:51
- 吉屋 信子邸
- 私も好きな 鎌倉文学館 バラの頃が大好きで行きますが
吉屋 信子邸はお入りにならなかったのですか?
公開日が限定されているので、大変ですが
こちらのお宅も、、何処と無くゆったり
流行言葉ですが昭和の優雅さを持っているので、
鎌倉の中でもゆったりな時間で好きですね。
義臣
鎌倉文学館と大山崎サントリー美術館とはアプローチがそっくり。
トンネルくぐって邸宅へ
- 前日光さん からの返信 2008/04/02 21:34:06
- RE: 吉屋 信子邸
- こんばんは〜
コメントありがとうございます!
吉屋信子邸は、事前に連絡をしておかないと中に入れなかったと
思います。
時間の都合がつくかどうか分らなかったので、残念ながら
外から見ただけでした。
今度夏休みにでも、行ってみたいと思っています。
吉屋さんは、栃木高等女学校を卒業しておりまして、
彼女が女学校の1年生だった頃、新渡戸稲造氏が
女学校に講演にいらしていて、吉屋さんは1番前の
席で新渡戸氏のお話を聞いて、感銘を受けたという
ことが小説に書かれていました。
今度行くときには、ぜひお屋敷の中に入ってみたいと
思います。
- 義臣さん からの返信 2008/04/03 07:08:17
- RE: 吉屋 信子邸
- 年に数回は一般公開されます、
私は申込みしないで一般公開日に伺いました、
5月の連休中の数日だったと思いますが?
義臣
- 前日光さん からの返信 2008/04/03 23:56:23
- RE: 吉屋 信子邸
- 5月の連休に入場できるということは、知りませんでした。
貴重なことを教えていただきまして、ありがとうございます。
ただ、私は連休中の鎌倉の混雑ぶりを想像しただけで、
訪れる勇気が湧きません。
機会を見つけて、そのうちぜひに!と思っています。
- 義臣さん からの返信 2008/04/04 06:08:20
- RE: 吉屋 信子邸
- 鎌倉のHPで確認されたら如何でしょう。
年に二回くらいあったと記憶してますが?
義臣
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