トンブクトゥ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 ジャスティンは何だかいい奴だった。バックパッカー同士唯単に話がしたかっただけのようだ。町中は静まり返っていた。外に人影が少ない。「みんなどうしたの?」と聞くと、「暑いし日曜日だし、家の中で休んでいる」と成程な答えが返ってきた。ムハメドはしきりにサナは立派な人だと言う。ホテルのオーナーもそんな事を言っていた。きっと、いろんな人をお世話しているんだろう。サナさんの家に行くとダイレクターと紹介された、知的障害者の人が奇声を上げている。サナさんはお食事中だった。家庭の食事は、大きなボールに入れられたライスにトマトシチューが乗っていた。共に食べる文化。誘われるので、手を洗い私もムハメドもライスに手を伸ばす。さっきはビールしか飲まなかった。ダイレクターの声に時折、奥さんやサナさんが声を掛けて笑う。私もダイレクターに話しかける。名前を覚えてもらえた。和やかな空間だった。車は変更可なので、朝5時初の便にする。お金の交渉があり、ラクダで夕日を見るだけのツアー約1500円を電話一本で組んでもらう。サナさんに「朝5時発だし家泊まってく?」と聞かれると、ムハメドが「僕のうちに泊まってもらう」と間髪入れずに主張した。サナさんは「ムハメドのことは小さい頃から良く知っているから、心配はいらないがどうする?」と聞かれる。私はムハメドの好意に甘えることにする。本当に嫁になり兼ねない。食事が終わり、マットレスに横になったサナさんに色々インタビューしてみた。<br /> サナさんは24年間このトワレの町でガイドをしている。流石の貫禄だ。日本の外務省から、この地域への注意喚起がでている話をする。それはもう大分昔のことで、その当時もアルジェリアとの国境付近で衝突があっただけで、この町は平和そのものだったとのこと。70km以北の町で毎年行われる祭りは盛大で、紛争の前はヨーロッパからかなりのお客さんがあったそうだ。写真だけ見ても、相当迫力のあるダンスが見れそうだ。今は客足も戻りつつあるらしい。2008年は1月の10,11,12日に既に開催されている。4WDで食事、水、テント全て込みで前回は350ユーロで3日間のツアーを組んだらしい。興味のある方は、直接サナさんに連絡を、Englishで。sanasibily@yahoo.fr  TEL:(00223)6145831。町のことを隅から隅まで分かっているし、値段交渉も妥当価格だ。下手なゴロツキガイドが多いので、町をうろつく以外で観光的なことをするならばサナさんにお願いするのが一番だろうと思う。帰りの車も、バスステーションがあるらしいが、全ての段取りを組んでくれた上指定の場所に時間通りに車は来て、コミッションもそんなに高くなかった。パパのこともあって、仕事はプロに任せるのが一番と思った。サナさんのところに日本人のお客さんはあまり来ないらしい。英語を話さないからどうしても、日本人が外国旅行をすると団体で日本語通訳がつかないといけなくなる。私の旅行感として顕著なのは、旅行にきたらご当地にお金を落とすこと。日本の観光客はほんの少しラクダにお金を落とし、後は日本人が経営をかじっていそうなホテルに泊まり利益は本国へ運ばれ、きっと高額であるツアー費用も旅行会社に吸い取られ、観光地の人は見物されるだけで何の足しにもならない。人の地を踏み荒らした上に、利益はその国に残さず外国に流出させるやり方って、えげつない気がする。世の中って不公平で、この不公平な循環は一向に崩れそうにもない。お金持ちがどんどんお金持ちになり、貧しい人はより貧しくなる。この図式は世界規模だ。だから、もし英語を話してTIMBUKTU(現地の人はこう呼ぶ)に来るようなことがあれば、是非サナさんに連絡を取って欲しいと思うのです。マリの良識も得られる。MAKING THE WORLD A BETTER PLACE.バックパッカーが経済格差是正のためにできる小さな抵抗は、不公平な循環を無視することであって、バックパッカーが世界を変えるなんて大袈裟だけれど、一人ひとりの意識が世界を変えていくと信じたい。<br /> それからサナさんの話で面白かったのが<br />「飛行機で来て日帰りで帰って行く、そんな事をするのはアメリカ人や日本人くらいだ。僕はあんまり好きじゃない」<br />で、こちらも苦笑した。1日だけ来て、ラクダに急いで乗って砂漠のことが分かった気になって帰って行くアメリカ人や日本人の絵がリアルに想像できる。そういう私も、一日で帰ろうとしていた口だ。何にそんなに追い立てられるように、生き急ぐように、なってしまったのだろう。自由を履き違えた浪費に慣れている。欧州の旅行者は、そんなに贅沢はしないけど優雅な旅をする。<br /> いい話も聞いた。その昔、(20年位前って言ったかな)日本人の当時男の子がTIMBUKTUの町を一人で訪れたそうだ。そして一人の女性と出会った。彼は4年間、日本とこの町を行き来し、女性をお嫁さんにもらい今は日本で暮らしているという。人生本当に何が起こるかわからない。彼のおかげで、町は親日的なのだろうか。偉い功績である。ムハメドが甘い夢を描くのではないかと心配した。そんな気持ちとは裏腹に、私は彼の好意に甘え続けている。困ったものだ。サナさんは、ムハメドに私をラクダ乗り場に連れて行くように指示していた。

是非会って欲しい人@TIMBUKTU[4.5日目]

0いいね!

2008/02/07 - 2008/02/14

12位(同エリア18件中)

0

0

美野里さん

 ジャスティンは何だかいい奴だった。バックパッカー同士唯単に話がしたかっただけのようだ。町中は静まり返っていた。外に人影が少ない。「みんなどうしたの?」と聞くと、「暑いし日曜日だし、家の中で休んでいる」と成程な答えが返ってきた。ムハメドはしきりにサナは立派な人だと言う。ホテルのオーナーもそんな事を言っていた。きっと、いろんな人をお世話しているんだろう。サナさんの家に行くとダイレクターと紹介された、知的障害者の人が奇声を上げている。サナさんはお食事中だった。家庭の食事は、大きなボールに入れられたライスにトマトシチューが乗っていた。共に食べる文化。誘われるので、手を洗い私もムハメドもライスに手を伸ばす。さっきはビールしか飲まなかった。ダイレクターの声に時折、奥さんやサナさんが声を掛けて笑う。私もダイレクターに話しかける。名前を覚えてもらえた。和やかな空間だった。車は変更可なので、朝5時初の便にする。お金の交渉があり、ラクダで夕日を見るだけのツアー約1500円を電話一本で組んでもらう。サナさんに「朝5時発だし家泊まってく?」と聞かれると、ムハメドが「僕のうちに泊まってもらう」と間髪入れずに主張した。サナさんは「ムハメドのことは小さい頃から良く知っているから、心配はいらないがどうする?」と聞かれる。私はムハメドの好意に甘えることにする。本当に嫁になり兼ねない。食事が終わり、マットレスに横になったサナさんに色々インタビューしてみた。
 サナさんは24年間このトワレの町でガイドをしている。流石の貫禄だ。日本の外務省から、この地域への注意喚起がでている話をする。それはもう大分昔のことで、その当時もアルジェリアとの国境付近で衝突があっただけで、この町は平和そのものだったとのこと。70km以北の町で毎年行われる祭りは盛大で、紛争の前はヨーロッパからかなりのお客さんがあったそうだ。写真だけ見ても、相当迫力のあるダンスが見れそうだ。今は客足も戻りつつあるらしい。2008年は1月の10,11,12日に既に開催されている。4WDで食事、水、テント全て込みで前回は350ユーロで3日間のツアーを組んだらしい。興味のある方は、直接サナさんに連絡を、Englishで。sanasibily@yahoo.fr  TEL:(00223)6145831。町のことを隅から隅まで分かっているし、値段交渉も妥当価格だ。下手なゴロツキガイドが多いので、町をうろつく以外で観光的なことをするならばサナさんにお願いするのが一番だろうと思う。帰りの車も、バスステーションがあるらしいが、全ての段取りを組んでくれた上指定の場所に時間通りに車は来て、コミッションもそんなに高くなかった。パパのこともあって、仕事はプロに任せるのが一番と思った。サナさんのところに日本人のお客さんはあまり来ないらしい。英語を話さないからどうしても、日本人が外国旅行をすると団体で日本語通訳がつかないといけなくなる。私の旅行感として顕著なのは、旅行にきたらご当地にお金を落とすこと。日本の観光客はほんの少しラクダにお金を落とし、後は日本人が経営をかじっていそうなホテルに泊まり利益は本国へ運ばれ、きっと高額であるツアー費用も旅行会社に吸い取られ、観光地の人は見物されるだけで何の足しにもならない。人の地を踏み荒らした上に、利益はその国に残さず外国に流出させるやり方って、えげつない気がする。世の中って不公平で、この不公平な循環は一向に崩れそうにもない。お金持ちがどんどんお金持ちになり、貧しい人はより貧しくなる。この図式は世界規模だ。だから、もし英語を話してTIMBUKTU(現地の人はこう呼ぶ)に来るようなことがあれば、是非サナさんに連絡を取って欲しいと思うのです。マリの良識も得られる。MAKING THE WORLD A BETTER PLACE.バックパッカーが経済格差是正のためにできる小さな抵抗は、不公平な循環を無視することであって、バックパッカーが世界を変えるなんて大袈裟だけれど、一人ひとりの意識が世界を変えていくと信じたい。
 それからサナさんの話で面白かったのが
「飛行機で来て日帰りで帰って行く、そんな事をするのはアメリカ人や日本人くらいだ。僕はあんまり好きじゃない」
で、こちらも苦笑した。1日だけ来て、ラクダに急いで乗って砂漠のことが分かった気になって帰って行くアメリカ人や日本人の絵がリアルに想像できる。そういう私も、一日で帰ろうとしていた口だ。何にそんなに追い立てられるように、生き急ぐように、なってしまったのだろう。自由を履き違えた浪費に慣れている。欧州の旅行者は、そんなに贅沢はしないけど優雅な旅をする。
 いい話も聞いた。その昔、(20年位前って言ったかな)日本人の当時男の子がTIMBUKTUの町を一人で訪れたそうだ。そして一人の女性と出会った。彼は4年間、日本とこの町を行き来し、女性をお嫁さんにもらい今は日本で暮らしているという。人生本当に何が起こるかわからない。彼のおかげで、町は親日的なのだろうか。偉い功績である。ムハメドが甘い夢を描くのではないかと心配した。そんな気持ちとは裏腹に、私は彼の好意に甘え続けている。困ったものだ。サナさんは、ムハメドに私をラクダ乗り場に連れて行くように指示していた。

この旅行記のタグ

0いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

マリで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
マリ最安 926円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

マリの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP