2007/12/29 - 2008/01/07
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bosscoさん
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旅の3日目。
ナコンラチャシマ(通称:コラート)から約124キロ南東に位置する、
クメール時代の遺跡「パノム・ルン」と「ムアン・タム」を目指す。
旅ならではのステキな出会いもあった、遺跡巡りの旅。
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
-
この日もまたもや早朝5時起きで、一路パノム・ルンを目指す。
四六時中なにか食べなければ気が済まないのだが、この日は遺跡巡りをした後、カウントダウンに間に合うようバンコクへ戻る予定だったので、食べる間も惜しんでバスに乗りこんだ。
新バスターミナルで「ヤーク パイ パノム・ルン!」と写真を見せつつ連呼していると、係りのおじさんがこのバスに乗れと言う。
こちらがそのバス。スリン行きのバスだというので、どうやら間違いではないようだ。バスの料金は80Bほど。空が白み始めた早朝だからか、ずいぶんと乗客も少ない。
地球の歩き方によると、ここから約2〜3時間ほどのバーン・タコで下車すると良いらしい。
念のため、運転手と車掌らしきお兄ちゃんに、パノム・ルンへ行くことを告げておき、ひとまず席について、昨夜買っておいたドーナツを朝食代わりに食べることに。 -
しばらくすると何やら掛け声と共に、おじさんがバスに乗り込んできた。
-
東北地方名物の焼き鳥・ガイヤーン売りのおじさんだ!!!
何本持ってんねん!と思わずツッコミを入れたくなるほど、両手いっぱいにガイヤーンを持って、バスの車内を売り歩いている。
カメラを向けると、ちょっとハニカミながらもポーズを取ってくれた。 -
いよいよバスはスリンへ向けて出発!
家へ帰るのであろうか、はたまた仕事に出勤なのか、車窓の風景を眺めるタイ人。
後ろから撮影すると、シルエット状態になって、大きな耳がちょっと宇宙人ぽい・・・。
およそ3時間ほど走り続けたところで、とある小さな町のバスターミナルのようなところに到着。
てっきりトイレ休憩かと思って、バスの外に出てタバコで一服しながら、バス停の係り員らしきお兄ちゃん達に、「ここ何て町?」と聞くと、「○△☆×○」とタイ語でまくし立てられ、地名がまるで理解できない。
英語で聞いても英語が分からないと言うので、地球の歩き方の大雑把な地図とパノム・ルンの写真を見せつつ、片言タイ語で「パノム・ルンに行きたい。ここどこ?」と訪ねてみた。
すると皆が一斉に慌てた様子で、「あのバスに乗れ!」と違うバスを指差すのである。
しかもそのバスは今にも発車しようと動き始めている始末! 係りの一人が慌ててそのバスを止め、私も慌てて車内でのほほんとしていた旅の連れ合いを呼び、トランクルームから取り出してもらった預けていた荷物を引っつかみ、別のバスに飛び乗った。
「ホンマにこのバスでエエの?」と疑心暗鬼にかられながらも、運転手にパノム・ルンへ行きたいと告げて、息を切らせつつ席についた。
周囲の乗客に地図を見せつつ確認すると、どうやらバスを乗り換えたのは、バーン・タコではなく、その1つ手前の町だったようである。降りる町がガイドブック情報と違ってしまったので、パノム・ルンへたどり着けるのかますます不安は募るばかり・・・。 -
チラッと確認しただけだけど、バスの表示に「チャンタブリー」って書いてあったような気が・・・とますます不安になるものの、周りの乗客はこのバスで大丈夫だと言う。
今さら降りることもできないので、ビュンビュン飛ばすバスの車窓から、必死に道路標識を確認していると、よく見かける遺跡公園を表すピクト表示を発見。しかもパノム・ルンって書いてある!あぁ、タイ人の皆さま、疑ってごめんなさい・・・。親切なタイ人に感謝!
およそ30分ほど走ったところでバスが停車。民家が数軒立ち並ぶなんも無い村である。運転手が「ここで降りなさい」と言うので、その言葉を信じて降りてみた。
すると、運転手がどこからかバイクタクシーのおじさんを連れてきて、「ここからはバイタクで行くんだよ」と言っている。
ここからパノム・ルンまでどのくらいの距離があるのかも分からないまま、バイタクのおじさんと値段交渉。するとバイタクのオジさんが片言の日本語で「パノム・ルンとムアン・タム2つで300Bね」と話し出した。まあ値段もこんなもんかなと思い、おじさんに任せることにした。
標高380メートルほどの山の上にあるというパノム・ルンまで、原チャリのようなバイクで走ること約20分。急な上り坂をトロトロと登りつづけ、山の中腹ぐらいで私が乗ったほうのバイクがいきなりエンスト!相方が乗ったバイクは遥か先へ行ってしまって影も形も見えない。
「おっちゃん、どないしたん?」と聞いてみると、なんとガス欠だという・・・。まだまだ登り坂が続く山の中、人も車もほとんど通らないこんなところで放置されてもどないすんねん!とおじさんを問い詰めると、遺跡まであとわずかだから、歩いて行けと言う。。。
重いバックパックを背負ったまま、この坂を登れと言うのか・・・と途方に暮れていると、渡りに船とはまさにこのこと!ピックアップトラックが一台登ってきた。
ヒッチハイクして乗っけてもらおうとしていると、バイタクのおじさんが「乗らんでもエエ」と言う。「???」と思いつつ走り去るトラックの後姿を眺めていると、相方を乗せていたもう一台のバイタクが戻ってきた。
そのバイクに乗り換えて、ようやくパノム・ルン遺跡に到着。ここまでなんとも長い道のりだった。。。 -
バイタクのおじさんに1時間後に戻ってくることを約束し、いよいよパノム・ルン遺跡の見学へ。
とてもキレイに整備された公園内には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲き誇る。
この祀堂脇の小道を抜けていくと・・・。 -
目の前にドォ〜ンと広がる、この壮大な景観!
真っ直ぐ一直線に伸びた参道の先には、五段に分かれた階段が続き、その頂上には本殿の塔を望む。
参道には蓮の蕾を模した柱がに立ち並び、中央祀堂の中心へ集まるようにパースが効いた様はとても見事で、まるで道が空へと伸びていくかのようで、その美しさに思わず息を飲むほど。 -
山頂へと続く赤褐色の砂岩でできた急な階段を上りきると、パッと目の前が開け、広場に面した回廊が目に飛び込んでくる。
“パノムルン”とはクメール語で「大きな丘」を意味し、事実、死火山の山頂に位置する遺跡だそうだ。
なぜこのような高地に建てられたかというと、シヴァ神の住む“須弥山”を象徴し、ヒンドゥー教の宇宙観を表現するためだったとか。
いざ山頂へ立ち下界を見下ろすと、まるで自分が天上の曼荼羅図の中にいるような夢見心地に。先ほど登ってきた階段から真っ直ぐに伸びる参道が遥か彼方まで続いているかのようなスケール感に圧倒されてしまう。 -
山頂の回廊の正面は、十字型のテラスになっており、ここも欄干がナーガで造られている。5つの頭をもたげたナーガがお出迎え。
回廊上部の破風には、何やら仙人のような姿をした人物のレリーフが刻まれており、他の破風や柱、屋根、階段に至るまで精緻な彫刻装飾で彩られている。 -
こちらがパノム・ルン遺跡の本殿。内回廊に囲まれた中央に位置する塔である。
アンコールワットと同じく塔はトウモロコシ型! -
パノム・ルン遺跡の中枢部で最も重要な場所を守っているかのような、彫像が入口に佇む。仁王像のようなものか?
こちら塔はとても美しいレリーフで装飾されており、シヴァ神やヴィシュヌ神といったヒンドゥー教の神々の姿や、ラーマーヤナ物語の場面などが描かれている。 -
パノムルン山頂からは、遥か彼方にカンボジアの大地を望むことができる。この日は霞がかっていて、クリアに見えないのが残念。
-
パノム・ルン遺跡を堪能した後、バイタクにまたがり一路ムアン・タム遺跡へと向かう。
こちらはパノム・ルンより約5キロほど南へ行ったところに位置し、山の麓の平地にある。
こちらがムアン・タム遺跡の正面。
パノム・ルン遺跡やピマーイ遺跡に比べると、規模は小さいが、回廊の装飾などの美しさは引けを取らない。 -
ここの遺跡には、回廊の四隅にL字型の池が作られており、これまで見てきたパノム・ルン遺跡の池の形状と異なっている。池の傍には大きな池へ入るためなのか、彫刻を施した水門のようなものも。
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睡蓮だろうか、池には無数のピンク色の花が咲き誇る。
まるで極楽浄土の絵巻物を見ているかのようである。(仏教ならレンコンができる“蓮”なのかな?) -
反対側から見たらこんな感じ。
こちらの遺跡の装飾には、テラコッタタイルが用いられているようで、パノム・ルンとも趣が異なる。
パノム・ルンやアンコールワットがゴツゴツとして、男性的なイメージがするのだが、こちらは規模が小さいこともあり、色合いがやさしく、やわらかい女性的な印象を感じた。 -
敷地内には崩れ落ちたままの塔も残っているが、この遺跡もとてもきれいに整備されており、ゆっくりと塔やレリーフを見学して、木陰でひと休みするには最適である。
パノム・ルンと同様に、こちらでも地元のタイ人が家族連れで多数訪れており、記念撮影やピクニックを楽しむ姿が多く見うけられた。
そういえば、パノム・ルンとムアン・タムでは、全く外国人観光客の姿を見ることがなかった。あまりに地方すぎるからなのかな・・・。 -
「ホント日本人にも会わないな〜」と思っていたのだが、この後、思わぬ出会いが!
ムアン・タム遺跡も堪能して、相方のトイレ休憩を待つ間、土産物屋を冷やかしていると、先ほど遺跡内でお見かけしたおじさまが、土産物屋の前の木陰で一服されていた。
「色も黒いしタイ人かな? もしかしてよく日焼けした日本人だったりして?」と思いつつ、声をかけようか迷っていると、はっきりした日本語で「日本の方ですか?」と声をかけてくださった。
よくよく話をしてみると、タイでとある日系企業にお勤めで、おひとりで遺跡観光へ来たとのこと。しかも自分でハンドル握ってバンコクからぶっ飛ばしてきたそうだ。これまでも休日にアユタヤやスコータイなど、タイの各地へ自ら車を転がしての旅を楽しんでおられるとのこと。このお方、かなりのツワモノである。
しかも日帰りでバンコクへこれから帰るという。
我々もバンコクへ帰る予定だと話したところ、なんと車に乗っけていただけることに。それもバンコクまで。なんと親切なお方だろう。やはり同じ日本人は親切!
帰るバスの時刻なんて検討もつかないままだったので、「なんと有難いお言葉!」と感激し、早速そのお言葉に甘えることにした。
そういえば、バイタクのおじさんを待たせたままだった!と思い出し、約束の300Bを支払って、ちょっぴり寂しげな様子のバイタクおじさんとはここでお別れ。
ここからはバンコクまで快適ロングドライブ♪(といっても運転してもらってるんだけど・・・)
カオ・ヤイ国立公園のある緑豊かな山々を眺めつつ、広大な湖や山中に突如として現れる真っ白な仏像を横目に、バンコクへ向けて時速120キロで疾走。
途中、昼食をとったり車内でいろいろお話を伺ったりしながら約5時間でバンコクへ到着した。
とても楽しい時を過ごすことができて、心から感謝!である。
「一期一会。偶然から繋がる人との縁。これって旅ならではの楽しさやな〜」と、あらためて実感することができた。(Tさん、本当にありがとうございました♪)
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