イタリア母娘旅行【3】（ベネチア編）

2000/08/26 - 2000/09/03

ベネチア湾のラグーナ（潟）の上に築かれた水の都ベネチアは、「アドリア海の真珠」と称えられ、迷路のように街中に張り巡らされた運河には、いくつもの橋がかかり、しっとりとした情緒が漂います。
ベネチア本島内は、車の乗り入れが一切禁止されている為、水上タクシーもしくは水上バスで、本島に渡ります。
サン・マルコ広場を中心に、サン・マルコ大聖堂やドゥカーレ宮殿、ため息橋等を観光し、ベネチア名物のゴンドラに乗って、陸から見ることができない風景を楽しみました。
ベネチアは、伝統工芸のベネチアンガラスが有名なので、お土産探しに工房を訪れると、職人さんが製作過程を見せてくれました。
高価な物からお手頃な物まで様々で、皇太子妃雅子様が婚約時代に、皇太子様へ贈ったベネチアンガラスの人形が飾られ、日本人の注目を集めていました。
サンマルコ広場付近には、露天の土産物屋が軒を連ね、ベネチアンガラスのアクセサリーや手描きの風景画等が売られ、見ているだけでも楽しいのですが、せっかくのベネチアの思い出を不愉快にさせる出来事がありました。
ある店で手描きの風景画を１枚、購入しました。その後、他の店も何軒か見てまわったのですが、最初に購入した店の絵が気に入り、再び戻って、更に４枚、追加で購入しました。
自分で描いたと言う初老の店主も親切で、絵がシワになったり、折れたりしないよう丁寧に梱包してくれました。
ところが、帰国後、梱包を解くと、ナント最も気に入り、値段も購入した5枚の中で最も高かった（１万円）絵が入っていませんでした。
会話をする中で、すっかり信用してしまい、梱包するところを見ていなかった私にも落ち度はありますが、なんとも後味の悪い話です。
自分の描いた絵を気に入って、購入してくれた人に対して、そんな欺くような行為がよくできるものだと思いますが、観光客なので、しっかりと梱包すれば、帰国するまで気づかれないと思ったのでしょう。せっかく購入した他の絵も飾る気が失せてしまいました。
この店に限らず、同じ商品でも不良品とすり替えられることもあると聞きますので、ショッピングの際は、くれぐれも注意しなければなりません。

写真は、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会をバックに撮影しました。
1630年のペストの終焉を記念して、翌年から建造され、1687年に完成したベネチア・バロック建築の傑作です。巨大なクーポラ（丸屋根）が八角形の本堂を覆い、周りを6つの礼拝堂が取り巻いています。

エリア ベネチア(イタリア)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: JAL

水上タクシーで本島に移動します。

ベネチアの街の風景

ゴンドラにて。

運河にかかる橋の上にて。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
16世紀を代表する名建築家パッラーディオの設計で、「水辺の貴婦人」と称されるサン・マルコ広場の対岸に鐘楼を擁して建つ教会。

サン・マルコ広場にて。
時計塔と大鐘楼がそびえ、いつも観光客で賑わっています。
冬期に度々、サン・マルコ広場が水浸しになっている映像が流れますが、地盤沈下と地球温暖化による海面上昇の影響で、洪水に見舞われ、浸水による被害は、深刻です。

サン・マルコ広場にそびえる高さ96.8ｍの鐘楼をバッツクに。
エレベーターで屋上まで昇ることができます。

サン・マルコ大聖堂
9世紀初めに建てられたロマネスク・ビザンチン様式の寺院。
「福音書」を書いた4使徒のうちのひとりサン・マルコがアレキサンドリアで殉教し、829年に2人の商人が遺体を盗み、ベネチアに持ち帰りました。
町の守護聖人として、祭る為に、ベネチア総督が莫大な資金を寄贈して、建立した納骨堂がサン・マルコ寺院の起源で、サン・マルコを表す翼のはえたライオン像は、今も市の紋章になっています。
中央に大クーポラ（丸屋根）、その両側に小クーポラがあり、さらにその上に小さな丸屋根が乗せられるビザンチン教会特有の形をしており、中央のドーム頂上には、サン・マルコの像があります。

サン・マルコ大聖堂をバックに。