2007/10/17 - 2007/10/17
5724位(同エリア6666件中)
a_sさん
京都出張中のある日、15:00頃仕事から解放され、前々から行ってみたかった泉涌寺に一人でぶらっと訪れました。
18:30の飲み会の待ち合わせまでのしばらくの間、エアポケットのような静かな時間を楽しむことができました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線
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京都や奈良のお寺は17:00頃で閉まってしまうことが多いです。ちなみに、ここは16:30閉門。
大丈夫かなとひやひやしながら、16:00前にお寺に到着。 -
大門の奥に仏殿が見えます。
拝観料を払うと、「お時間もあまりありませんから」ということで、寺男の方が親切にポイントを教えてくださいました。 -
門を入るとすぐ左に、楊貴妃観音の美しい像が。
当然撮影不可なのでお堂だけ。
これも含めた写真集は、お寺のホームページからどうぞ。(しかしなかなかすごいドメイン名ですよね)
http://www.mitera.org -
楊貴妃観音の奥の宝物殿を回って、再び大門の前に。
ここは、門から境内に降っていくという、珍しい感じの地形になっています。
10月は川床も終わり紅葉には早く、また、平日の閉門間近という時間ということもあり、観光客はまばらでした。 -
仏殿には運慶作の仏像と、天井に狩野探幽の龍の絵が。
残念ながら、夕方だったので、天井の絵ははっきり見ることが出来ませんでした。 -
仏殿を通り抜けて、奥にある「御座所」へ。
ここは、江戸-明治の頃の御所を移したものです。
特別拝観で別料金だし、時間もぎりぎりだから、見られないでしょうな、と門のところでは言われていたのですが、、、、、 -
一応、だめもとで、「もう、終わりですよね、、、、」「どんなものがあるのですか?」などと受付のところで未練がましく話していると、「いいですよ、時間がないのでお金は結構ですから、どうぞざっとご覧ください」という嬉しいお言葉。庭園や、天皇家の持仏堂などもあったので、また是非ゆっくり訪れたいところ。
ここは本当にお寺の方がみなさん、上品で親切で良い方でした。 -
孝明天皇など、何名かの天皇陛下が眠られている御陵です。
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御陵から大門に戻る途中、清少納言の歌碑が。
「夜をこめて鳥のそらねははかるともよにあふ坂の関はゆるさじ」
晩年の清少納言が、この辺りに住んでいたそうです。 -
歌碑とならんで、お寺の名前の由来となった水屋形がひっそりと立っています。
傍に大きな紅葉の木があったので、一ヵ月後にはとてもきれいだろうなと、想像しながら静かな季節に来るのもまた良いのではないでしょうか?(少なくとも私にはそちらの方が合っていて、、、) -
一回りすると、もう16:30を過ぎて、大門は閉まっています。教えられた通り、脇の小さい門を開けて出ようと思ったのですが、ふと気付くと、脇に「別院 雲龍院」の標識が。折角なので、ちょっと寄ってみました。
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上の写真の右側は勅使門、5本の線は格式を表すものとのこと。
そんなところはくぐらせていただけるはずもなく、山門から境内へ。
運よく、ここは17:30まで開いていたので、すこしゆっくり出来ました。 -
これは山門から方丈までのアプローチ。
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ここは北朝の天皇が祭られているそうですね。
本堂を拝んだ後、庭を見せていただこうと歩いていると、こんな掛け軸が。
左側のものには「禁酒」が隠されています。
右側は、、、、、無粋なことはやめておきましょう。 -
ここの庭園とその周りの部屋達は、本当に佇まいが自然で、是非こんなところに住んでみたい、と思ってしまいました。
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休みの日にこんな部屋で一日本を読んで過ごすことができれば、それ以上何を望めましょう?
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庭を囲んで、建物はL字型になっています。
別の角度から楽しもうと、廊下を歩いていると、、、 -
「こちらに走り大黒あります」という張り紙に導かれてお寺の台所と思しき部屋へ。
ぐるっと見渡すと、確かにかわいい大黒様が走っています。 -
先ほどとは反対の角度から見た庭。
こちらの建屋には、「悟りの窓」と「迷いの窓」があります。 -
「迷いの窓」
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そしてこれが「悟りの窓」
奥に見えるのは梅でしょうか?
写真で伝えきれないのがもどかしいですが、実物は、本当に鮮烈な印象を与えてくれます。
自然を(それも実は人工的に作り上げた自然なのですが)見事に切り取って一枚の絵以上のものとして室内に取り込んでいます。また、それを切り取る「額縁」の方にも人形や花をあしらって、心を尽くしている。
日本人の良さをしみじみと感じられます。 -
ここを訪れる前日に、外国からのお客様と、龍安寺の石庭を見て来ました。あの庭が「見られる」「作品」として成り立っているものであるとすれば、ここは訪れる人を「あるべきよう」に立ち返らせてくれる、「生きる」ための庭とでも呼べるのではないかな、というようなことをつらつら考えながら、飲み会の場へと車を向けていました。
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