2007/09/23 - 2007/09/30
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azianokazeさん
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エジプト4日目。
いよいよ本格的に砂漠に入ります。
白砂漠や黒砂漠、砂漠でのキャンプ、楽しみです。
ただ、キャンプといっても1人だからな・・・。
先ずは“白砂漠”から。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エジプト航空
-
前夜早寝したので目が覚めて時計を見ると6時。
朝日が見られるかもと、外に出てみました。
ホテル敷地と地続きの小高くなったところ向かいます。
明け方の残月がきれいです。
残月のもとでバフレイヤのオアシスがひろがります。
気温は24℃。涼しくて快適です。
(夜は厚手の毛布をすっぽり被らないと涼しすぎる感じだったのですが、肌にチクチクする毛布で困りました。)
残月のもとでバフレイヤのオアシスがひろがります。 -
丘の岩陰に日が昇ります。
-
眼下に広がるオアシスにも日が射してきました。
それにしても眺めがいいところです。
それもそのはずで、後で確認したところ、ここはカバル・インギリーズ(通称イングリッシュ・マウンテン)というバフレイヤ随一の展望スポットで、昔ドイツのロンメル将軍を迎え撃つイギリス軍が駐屯したところだそうです。
“Sahara Camp”はとんでもないところにあったようです。 -
周囲も明るくなってきました。
眺めがいいのは結構なのですが、この後部屋にもどっても、敷地内には全く人影がありません。
どうもこの敷地にいるのは私ひとりみたいです。
敷地内をウロウロしてみましたが、調理場みたいなところにも誰もいないし、食料も見当たりません。
ということは、朝食はどうなるの?
そんなにお腹がすいていた訳でもなく、多少の非常食は持っていたので困らないのですが、客をひとり置いて誰もいないというのが、やはり日本人の感覚として納得いきません。
8時半ぐらいでしょうか、ようやくホテルで働いているらしい兄ちゃんが小屋のひとつから出てきました。
「朝食を食べたいんだけど」「う〜ん、街に連絡して食べ物を買ってこないと・・・、20分ぐらい待って」
待ちくたびれて部屋でうとうとしていた頃「今車で街から持ってくるから、もう5分待って」
そんな具合で食事にありついたのいは9時半頃。
山のようにアエーシ(平たいパンの一種)が積まれます。
「焼きたてでまだ暖かいよ」
そんなに食べられる訳ないけど、催促した手前あまり手付かずで残すわけにもいかいので、2枚ほどは隠して非常食としてバッグへ。
どうして客がこんな気をつかわないといけないんだ!
兄ちゃんもひまらしく食べている私の向かいに座って「何時に起きた?」
「6時だ。それから3時間朝食を待っていたんだ。誰もいないじゃないか」
「若い客は9時、10時まで寝ているんだけど、年寄りは朝が早いからね」
「・・・・」
日本だったら張り手の一発もお見舞いするところですが、エジプト、しかもラマダン中ですから。 -
朝日にかがやく“Sahara Camp”
朝食後、カメラのバッテリーが減ってきているのを思い出しました。
今充電しておかないと、今晩は砂漠の中ですから明日まで持たないかも。
「カメラの充電をしたいから、ジェネレーターを動かしてもらえる?」
「夜しかダメなんだ。」
「30分でいいから」
「燃料に金がかかるから」
「いくらか払うから・・・いくら?」
「う〜ん、6ドル」
(そりゃ、1缶買ったときの値段だろが!)「高すぎる!もういいよ」
その場を去りかけたのですが、彼はジェネレーターを動かし始めました。
「いらないって言っただろうが」
「OK、大丈夫。ただでいいよ。でも内緒だからね。」
「おお、そうか・・・」(バクシーシがまたいるな・・・) -
2列に並んだ小屋(ロッジ)の間にはテーブルがおかれて、食事などできるようになっています。
11時少し前にマンスールがやってきました。
車の後部には資材置き場からかっぱらってきたようなものがごちゃごちゃ積み込まれています。
今夜のキャンプ用道具のようです。
ホテルの兄ちゃんには10£Eほどのチップを払い、砂漠へ出発。 -
街で1人乗り込んできました。
「俺の友達だ」とマンスール。
名前はよく聞き取れませんでした。
近くまで乗せてあげるのかと思っていましたので敢えて確認もしませんでした。
しかし、降りる気配はなく車は砂漠へと入っていきます。
どうやら今日・明日同行するようです。
その方が助かります。
マンスールも私もブロークンな英語でまともな会話などできませんから、同行者がいて勝手におしゃべりでもしていてくれたら、こっちもそのほうが気楽です。
ただ、名前を聞くタイミングを逃したので、2日間一緒にいたのですが名前はわかりません。
便宜上、この旅行記では“ムハンマド”ということにしておきます。
砂漠の中をひたすら走ります。
写真のような黒い小石が散らばり、全体として黒っぽく見える砂漠を“黒砂漠”と呼んでいます。
この黒砂漠の中を走りますが、黒砂漠は明日ドライブする予定だということで、今日はまっすぐ“白砂漠”へ向かいます。
黒砂漠の写真もまとめて“黒砂漠編”に掲載します。 -
バフレイアの郊外に点在するオアシス群“イル・ヘイズ”のひとつの村。
なお、“歩き方”にもこのイル・ヘイズは紹介されていますが、その写真に写っている男性はマンスールのおじさんだと彼は言っていました。 -
あふれんばかりのデーツ。
水の恵みです。 -
再び砂漠を走るとゲートがあり、なにかのチェックがあります。
“バフレイヤの人間はみな家族だ”と言っているマンスールですから、係りの者とひとしきり世間話が始まります。 -
見渡す限り何もありません。
気持ちいい景色です。 -
アスファルト舗装の道路をはずれて砂漠の中に乗りいれます。
そこはもう“白砂漠”です。
ベージュの砂漠の中に石灰岩の白い巨石が立ち並んでいます。
それら巨石の中でも一番有名なのがこの“マッシュールム” -
あたりには奇岩がごろごろ転がっています。
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地表にも石灰岩がむき出しになってまさに“白砂漠”です。
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後でわかったことですが、この白砂漠の奥に“新白砂漠”というエリアがあって、奇岩ニョキニョキ程度は新白砂漠のほうがずっと上です。
新白砂漠まで行かれる方は、入り口の白砂漠でカメラのメモリー、バッテリーを使い過ぎないほうが賢明です。 -
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しばらく砂漠の中を走るとポツンと一箇所だけナツメヤシが生い茂った小さなオアシスが見えてきます。
ここが今夜のキャンプ場所。
キャンプに具合のいいようにならしたメインスペースがこのオアシス内に2箇所あり、それ以外にも2組ぐらいはキャンプできるようになっています。
お昼ね中の先客が一組いたので、オアシスの木陰で簡単に昼食をすませます。
食べるのは私だけですが。 -
強い風でヤシの木も傾いています。
トイレなどないので、用足しはそこらの砂山の陰で。
マンスールやムハンマドは少し遠くには行きますが、見られるのは気にせず正面でこちらに向き合うかたちでしゃがんだりします。 -
なにぶん砂漠の中ですから、メニューは魚の缶詰の他は、トマトとキュウリ、それとアエーシです。
マンスールがザクザクと切って用意してくれます。
私が食べている間マンスールはお祈り。 -
オアシスの傍らにある水の源泉です。
中央のパイプから湧き出しています。
見渡す限り360度、まとまった緑はここだけで、このマジックを可能にしている水です。 -
先客も去ったので、メインスペースのひとつに場所を移し、恒例のお昼寝です。
頭の上をナツメヤシの葉が覆っていますので日差しは遮られます。
じつによくできたキャンプスペースです。
砂の上にカーペットを敷いてバッグを枕に横になります。 -
やはりあまり寝付けません。
しばらく横になってエジプト旅行記の本など読んで時間をつぶします。
茂みの30mぐらい先に水が湧き出ている小さな池もあって(ムハンマドが座っているあたり)、洗い物や洗顔、トイレ用の水などにも不自由しません。
お昼寝タイムの後、ムハンマドの運転で更に奥の“新白砂漠”に向かいます。
その間マンスールはここに残って夕食の準備をします。
“新白砂漠”については?で。
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