2007/03/07 - 2007/03/17
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たぬぽんさん
7日目です。
北海道の中でも、地域によって天候が全然違います。
昨日の朝は極寒で雪深い旭川にいて、ひたすら東へ向かい、北海道本土最東端・納沙布岬に行きました。
夜は、それほど雪の多くない太平洋側の都市・釧路に宿泊。
雪と、風と、時々晴れ間。
そんな一日でした。
今日はひたすら列車に乗ります、札幌まで向かいます。
ただし、同じ路線を辿るのは嫌だったので、釧路から北へ延びる釧網本線・石北本線を利用します。
この路線の沿線には、釧路湿原、知床、網走、北見など見ものがいっぱいです。
そんな路線をあまり途中下車せずに行ったことを少しまた悔しく思いながら・・・^^;
釧路~(根室本線下・釧網本線・石北本線上・宗谷本線上)~旭川~(函館本線上)~札幌、といった路線
釧路5:59発~9:18着網走10:19~11:22北見13:22~14:53遠軽16:26~19:50旭川20:49~22:24岩見沢22:36~23:18札幌
乗りすぎですね・・・
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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-
おはようございます、釧路の朝。
やはりそれほど雪の無い町。
寒いのは寒いですが。
釧路ではカプセルホテルに泊まりました。
カプセルホテルと言っても、ちゃんと部屋があり、寝床がカプセル状になっているホテルです。浴場もありました。
朝飯つきで2500円は安いですよねー。
釧路の通りには、こんなペットボトルで作られた、なんだかきれいな照明があります。
夜はけっこう雰囲気あります。エコロジーっすねー
釧路5:59発の列車に乗り込みます。 -
10分ほど走ると、
もう釧路湿原に入ります。
釧路湿原という駅もありますが、その周辺5駅くらいは湿原の駅と言ってもいいと思います。
雪があまり無いですが、まだ植物は寒さを耐え忍んでいるため、
ほとんど茶色の世界。
これも北海道でしか見れない車窓ですね。 -
車窓に、ラムサール条約がどーのこーのの看板もあります。
ここでしか見れない動物たちがすんでますからね。
と、突然の
急ブレーキ。
何事か・・・・・・・あっ!!!!!
エゾシカ!!!!!しかもいっぱい!!!!!!
(というタイミングでこの写真を撮ったのですが、全然見えないっすね・・・残念)
動物優先です。 -
釧路湿原。
途中、運転手さんと少し話す事ができたので、聞いてみると、
先程のように動物が飛び出してきて、かなりひやりとした経験は何度もあるそうです。
運転手さんも神経使うようで、なんと釧路線区内で年間150頭くらいひいてしまうそうです。
だからこんな急ブレーキは全く珍しくないらしい、実際、この列車で2回ほど急ブレーキをかけ、シカたちが横断するのを待ちました。
一番衝突事故が多いのはやはりエゾシカらしいです。
これも北海道でしか経験できないですね。 -
途中の茅沼駅。
この駅は、なんと、
日本で唯一、タンチョウヅルがやってくる駅です。
会えたら運がいい、みたいな説明看板がありました。
私は運がよかった!!!!
この写真にも、小さいですが写っています。
2羽のホンモノのタンチョウヅルを見る事ができました!!!!
かつて、この茅沼駅にとある駅員さんがいて、その方がこのタンチョウヅルたちを餌付けしたそうです。
駅が無人化された後も、地元の方達がえさやりを引き継いで、そのおかげで駅でこのタンチョウヅルが見られるようになったそうです。
「遠くから見守ってあげてください」
という注意の看板が。
確かに、列車を降りていたら、すごく近づきたくなったと思います。 -
6:58標茶着。
少し停車し、列車通過待ち。 -
SLのふるさと・標茶駅駅舎。
シーズンになると、
SLが釧路−標茶間で走ります。 -
標茶から、、、
しばらく寝てしまいました!!!
最近の寝不足が祟りました・・・
8:31知床斜里駅。
知床岬に行くにはこの駅が最寄です。
ただし、ここからバスで約2時間です・・・。
そして白神山地も・・・。
すんごく行きたかったんですが、時季が悪かったです。残念ながらスルーします。 -
知床斜里駅ホーム。
この駅から網走駅までの8駅約40分は、
ずっと海沿いを走ります。
もちろん、流氷で有名の地域です。
臨時列車で「流氷ノロッコ」というのも走ります。
おそらく、海沿いになったらゆっくり走ってくれるのでしょう。 -
釧網本線の車窓から。
海やー!
あまりいい天気じゃないですね。寒そう・・・
流氷・・・
流氷・・・ -
やはりまだ流氷はやってきてないんですかねー
一応、岸に打ち上げているようなないような、そんなんが見えるような見えないような、これは流氷のようなそうじゃないような・・・ -
流氷らしい流氷が見れないまま、
9:18網走到着です。
列車乗り換えですが時間あるので少し外へ。 -
網走駅前にこんなのが!
鮭が吊るされています、これは干している段階。
右下に説明がありますが、塩をまんべんなくふりかけた鮭を山積みにして鮭のうまみを引き出す製造法。
本当は少し町並みを見ようかと思ったのですが、
かなり雪が激しく降ってきたので駅の待合室で退避することに。
これでも雪は少ないほうだよ、と地元の方。
しばらく退避、10:19発の列車に。 -
11:22北見駅到着です。
乗る予定の列車までしばらく時間があるので町並み散歩します。
かつてこの駅から根室本線の池田駅まで
ふるさと銀河線というのが営業していましたが、
残念ながらつい最近廃止となってしまいました。 -
北見駅駅舎。
けっこう大きな駅です。
三角屋根が、なんだか素敵♪
駅舎右側に観光案内所があります。
少し情報を手に入れましたが、この雪の中あまり歩く事ができないため、とりあえずふらふら・・・
この北見はハッカが名産です。
ハッカ飴、香水。ハッカ記念館もあります、少しここから距離があるようですが。 -
北見の駅前の町並み。
雪にあまりなれていない人間にとってはだいぶ歩きにくかったです。
近くにオホーツク木の博物館という無料の施設があるので行ってみようかしら、と歩く。 -
こちらがオホーツク木の博物館。
小枝や落ち葉を組み合わせて、小学生が作った作品が展示されていました。
でもそれ以外にはあまり・・・^^;変に空間があったり。
少しいい匂い・・・檜など♪
長居するほど見るものがありませんでしたが、急に風雪が強くなってきたので雪宿りさせていただきました。
弱まってきた頃を見計らって、駅に戻る。。。
お弁当を物色します。
販売のおばちゃん、うますぎます、商売。
近づいただけでばぁぁぁぁーーーーーーーっと喋る。
「ホタテ丼がいいよー」と。
何を買うか、選択肢は、
?ホタテ丼1050円
?735円のかにめしとホタテ飯
うーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・
ど、ど、ど、どっちにしよーーーー・・・・・・ -
購入しました、弁当。
結局、選択肢?ホタテ丼1050円
おばちゃんの攻撃、
「皆さんこっち(1050円)を目当てに来ますねー。
こちら(735円)よりも揚げてるけどやわらかいホタテですよー」
文字よりも実際の言い方がものっすごく力がありました。
誘惑に対する防御力のあまり強くない私は、完全に負けました。 -
中身。
あけてみて、買ってよかったと。
ありがとう、おばちゃん♪
なんだろ、ソースがものっすごくうまかったんですよねー!
ただ量は少なめですかね。
でもこういう贅沢するのが18切符の旅の醍醐味です。 -
石北本線の車窓から。
今日は雪の少ない太平洋岸の都市・釧路からやってきました、
だんだんと雪深くなってきて、なんとなく旭川に近づいてきたなー、と、、、感じるような感じないような^^;
そもそも北海道外からやってきた人間にとっては
道内の都市の距離が全然分かりません。
旭川−札幌間でも100キロあります。
時刻表に載ってる営業キロを見ると、
今日の移動(釧路−札幌)は500キロ以上あるようです。
これは東京−大阪ほどの距離みたいです。
そりゃ北海道内で全然気候が違うのも納得です。 -
14:53遠軽駅着。
ここでしばらく次の列車を待ちます。
ちょっと不思議ですよね、この隣の駅。
かつてこの右側にはさらに名寄本線という路線がありましたが、
残念ながら廃止に。
だから駅自体がスイッチバック式になっちゃったらしいです。
特急列車もわざわざスイッチバックするらしいです。 -
遠軽駅の跨線橋から見た風景。
向こうが廃線になった名寄本線の方向です。 -
遠軽駅駅舎。
雪が止んだので歩いてみます。 -
遠軽町発祥の地。
なんだろ、このオブジェ。 -
遠軽神社。
駅を降りてからずっと気になっていたものがあります、
それが・・・・・・ -
このでっかい岩!!
太陽が神々しく見えます。 -
山、というか、岩です。
とつぜん高さ80mの断崖絶壁が現れたらびっくりして当然です。
せっかくなので、登ってみようかなー -
登りましたー
・・・とのんきに述べてますが
これを登るの、もんのっすごく大変でした。
雪の積もる急な坂を登るんですから。
何度足を取られたか・・・
そして帰るときも何度足を取られ、自分の重みでずぶずぶずぶずぶ・・・・・・・・・・
両膝埋まってしまったときはどうしようかと思いましたが^^;
でもいい景色ですよねーこっからの眺望。
20分ほど頑張った甲斐がありました! -
頂上付近。
足を食われ・・・
なるべく木や手すりを掴めるように端っこを歩きますが、
ずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずb・・・・・ -
下山するのも大変でした。
すっげ疲れました・・
ではこの岩の説明を。
瞰望岩(がんぼういわ)という名前、
安山岩質のものだそうで。
アイヌの民族はこの岩をインカルシ(見晴らしのよいところ)と読んでいました。
そして遠軽町の地名はこの名前から起こっています。
昔、湧別アイヌと十勝アイヌの間で争いが起こり、湧別アイヌはこの瞰望岩をチャシ(砦)として十勝アイヌの大群を迎え撃ち数日の死闘を繰り広げましたが、
岩下を流れる湧別川が一夜にして大洪水となり、岩下に陣した十勝アイヌは全滅したというインカルシの戦いの伝説があります。
アイヌの人たちの生活をずっと見守ってるんですね。
僕も見守ってくれたのかな。 -
駅に戻り、駅にあった地図看板を確認。
「瞰望岩のふもとまで徒歩5分、岩の頂上まで5分、計10分程度の周遊」
虚偽記載
に近いでしょ!!!!!!!^^;
「冬は危のうございます」
とか書いとけよー!!!!!!!!
という苛立ちは抑え、次の列車に乗り込みます
もう夕方ですねー
雪の中の夕暮れはすごくさびしいものがあります。
暖かさをもたらす唯一のものが消え行くのが。 -
途中の白滝駅。
時刻表を確認、
駅数がそれほど多くないのに、けっこうな乗車時間。
どういうことなんだろう、気になります。
なんだか怪しいところを発見。
営業キロ
320.9 白滝発1720
324.2 上白滝発1726
358.2 上川着1833
上白滝駅を出てから次の上川駅に着くまで67分て・・・
駅間34キロ、だからこの間、平均時速約30キロ。
自転車でも頑張れるスピードですよね!!! -
上白滝駅。
問題の区間はここからです。
次の駅まで67分。
ちなみにこの上白滝駅は、上下線とも一日に1本しか停車しません。
周辺にはほんと何もないように見えますが、一人降りられました。
板に書かれた「かみしらたき」の文字が、
なぜ「かみ」の字だけ「かみ」に書かれてるのか・・・あっ、そういうことか・・・^^; -
上白滝−上川間です。
ほんと何も見当たりません、この周辺。
この列車の乗客は、私を含めて2両に3人。
贅沢に席を使います。
運転席の列車の速度計を見ると、時速20キロ。
しばらくこれくらいの速度で走る・・・確かにあまり飛ばせないようなところでした。
トンネルに入るとけっこうスピード出します。 -
駅じゃないところで停車。
反対列車を待ちます。
様子を見ると、駅みたいです。
というか、かつて駅だったようです。
上越駅。
石狩・北見国境、標高634m、
北海道内の信号所で一番標高の高いところらしいです。
67分を過ぎ、
旭川へ一路向かいます。 -
旭川に着いてから、少し時間あったのでまたラーメンを食す。
写真を撮ってなかったのがもったいないです。
あたたまりますねー旭川のラーメン♪
食べ終わり、とにかくとにかく札幌へ。
これは札幌駅です。
人身事故があり、すこし混雑の札幌駅。
私の乗った列車は少しだけ遅れましたが、ほとんど影響なく着きました。 -
地下鉄で今日宿泊の宿へ。
コンビニの店員も知らないくらいの隠れ宿(?)
安く泊まれたのでテンション↑の夜・・・
もう北海道、ほとんど終わりです。
明日は函館へ戻ります。
あさっては、もう北海道を脱出することになるのかな・・・・
少し寂しさを感じながら・・・
つづく。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- むんさん 2007/11/18 11:33:48
- 釧網本線!
- たぬぽんさん、こんにちは。
3月に北海道巡られたんですね〜!
そして釧路から網走経由で札幌まで!
これはすごいルートですね。
しかし、釧網本線の車窓の光景は北海道らしさいっぱいですね!
この釧網本線、本線と言いながらも1日数本のみのダイヤですよね。
それにもかかわらず、よく利用することできましたね〜。
私も家内の実家が北見なので、道東行く機会多いのですが、
まだ1度も乗ったことがないんです。
いつかは乗ってみたいです。
(ふるさと銀河線は乗らず仕舞いでした。残念。)
- たぬぽんさん からの返信 2007/11/18 20:19:31
- RE: 釧網本線!
- こんばんわーむんさん!
ほんと、北海道らしさいっぱいです、釧網本線。
釧路湿原の中をゆっくりと走り、運がよければ流氷も見ることができる・・・
あとは本数の少なささえなんとかなってくれれば最高の路線だと思うんですが^^;
私、前日には時刻表と格闘してましたよ(笑)
なんとご実家が北見!
それならばぜひ一度は乗車してみてください!
季節が変わる毎に、車窓から見える表情も変わると思います。
ふるさと銀河線の廃線も、この旅に出たときは知らなかったのですが、
つい最近の出来事かと思うと、すごく寂しくなりました。
ただ、もう二度としないと思います、釧路〜網走〜札幌なんて^^;
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