2007/03 - 2007/04
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oscar002さん
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まる一日あっても見足りないといわれるルーヴル美術館。でも、時間が限られている人のための「サクッと見る」コースをご紹介いたします。4年半のパリ暮らしもあと少しで終わり、今度はロンドン生活が始まる予定ですが、最後の日々にまた行ってきましたよ。
あ、それからvoodooさんご指摘の通り、ドゥノン翼の絵画は基本的に撮影禁止です。オートで撮ってフラッシュ焚いちゃう人が多いので。今回はフラッシュなければイイ?って訊いたら黙認してくれただけです。今回は案内のために撮っちゃいましたが、絵はガイドブックで思い出して下さい。自分で撮っててナンですが、良い子はマネしちゃいけませんよ〜。
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まずはルーヴルの入り方から。ミュージアムパスをお持ちなら、ここパレ・ロワイヤル側から入るのが一番空いています。逆にピラミッドに並ぶのが一番時間が掛かります。
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この写真では明るくとんでしまってますが、正面にピラミッドが見えるはず。この通路の右側に入り口があります。
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ミュージアムパスがない人は、ここリヴォリ通りに面したカルーゼル・ショッピング・アーケード側から入って下さい。下まで行ってしまうとチケット売り場も混みますので、エスカレーターを降りた先の自販機で買っておくこと。
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さ〜て、やっと入場です。大どころだけ見るのであれば、ドゥノン翼から入ります。チケットを見せて、そのままエスカレーターを1階(RDC)まで上ります。
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まずイタリア彫刻のスペースがありますので、サッと見ましょう。これはカノーヴァの「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」。
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もう一つ、同じ部屋にあるのがミケランジェロの「囚われの身」、もしくは「瀕死の奴隷」。
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今度は反対側、シュリー翼側へ歩いていくと戦士像。
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さらにそのまま進んでいくと、階段の先に見えてくるのは…。
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ジャーン!!サモトラケのニケ!ワタクシがルーヴルの中でもっとも好きな空間かも。NIKEすなわちナイキのマークは、この女神の翼をイメージしたものという話は有名ですね。
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ニケから右に曲がるとイタリア絵画ゾーンへ。こんなに空いてるグランド・ギャラリーは滅多にないことです。ダヴィンチ・コードの最初の場面ですね。但し、本物のグランド・ギャラリーには鉄格子はありません。映画では星型の黒い意匠がありますが、これはグランド・ギャラリーではなく、その手前のサロン・カレにありますので、お見落としなく。
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ダヴィンチ3連発!ダヴィンチ・コードで有名になった「岩窟の聖母」から、「洗礼者ヨハネ」、「聖母子と聖アンナ」と並んでます。「聖母子と聖アンナ」は絵の中に禿鷲がいるとフロイトが解釈したようですが、ワタクシにはいまだに理解できない。
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グランド・ギャラリーの途中を右に入ると、そこにモナ・リザ(ジョコンダ)が待ってます。
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モナ・リザへ進む前に、後ろを振り返って下さい。ヴェロネーゼの「カナの婚礼」です。約70?とルーヴルで最も大きな作品です。一般市民はこの絵くらいの中に住んでいるのかと思うと少し哀しいんですが…。イエスの横に座っている聖母は「目に見えないグラスを持っている」など、いろいろ不思議が隠されている絵でもあるようです。
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モナ・リザの後ろ側から左へ折れると、フランス絵画の大作が並んでいます。これはドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」、美術の教科書ではなく、歴史の教科書に必ず載っていましたよね。この反対側にある「アルジェの女」も良いですよ〜。
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さて、ドラクロワから折り返して、さらにフランス絵画の大作が続きます。ジャック=ルイ・ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」。ヴェルサイユにも同じ絵がありますが、両方ともダヴィッドによる本物。同じ絵が二枚あってはおかしいので、一部変えてあります。ヴェルサイユへ行く際は、しっかり違いを確認してきて下さい。
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次はニケの左横を進んでいきます。時間のある人は、ここアポロン・ギャラリーで煌びやかな王冠やティアラをご覧下さい。
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で、とうとうミロのヴィーナスまで来ました。ここもスゴイ混雑です。それから何度トライしても上手く撮れないんですよね〜、この人は。時間のない方は、これで誰でも知っているメジャーなところは押さえたことになりますので、最短コースはココで終了。
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ここからは多少お時間のある人向けのコースです。ヴィーナスからまっすぐに進んでエジプトへ行き、「書記坐像」を見るのも良いですが、ショートカットしたい向きにはヴィーナスからブロンズコーナーへと曲がり、途中の階段を3階へ上ります。階段を上がったところにあるA室にはルノアールもありますので、チョッと見て下さい。
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3階ではジョルジュ・ド・ラ・トゥールを是非見て下さい。17世紀に活躍した画家ですが、一時は忘れられ、20世紀に入ってから再評価されたそうです。「大工の聖ヨセフ」なんてとても素敵です。
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さて今度は、リシュリュー翼へ行きましょう。これはニコラ・プッサンの「エコーとナルキッソス」。ダヴィンチ・コードの原典とも言われるレンヌ・ル・シャトーの謎にも登場し、さまざまな解釈がされている「アルカディアの牧人たち」が有名ですが2007年4月現在アメリカに貸し出し中でした。
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リシュリュー翼から外を見ると、遠くにサクレクールが見えます。ここら辺まで来ると、さっきの人ごみはなんだったのかと言うくらい、空いてきますので、小品であるデューラーの自画像もちゃんと見られますよ。
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ここでルーベンスのホールへ曲がるのが普通(?)ですが、さらにもう少しお時間があればフランドル絵画も見てみましょう。これはヴァン・ダイクの「チャールズ一世」。
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さらにその先にはこんなレンブラントもあります。小品ですが、ここまで来たらフェルメールの「レースを編む女」も見ておきましょう。ルーム38の片隅にひっそりとありますので、通り過ぎてしまわないよう気を付けて下さい。
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ルーベンスのホール。ここまで来るとかなり疲れてると思いますので、ベンチに座ってしばし休憩しましょうか。
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これでほぼ終了です。エスカレーターで下へ降ります。その前に正面に「ジャン2世」があります。誰だ?フランス語版でもJean?le bonとあります。善良公(le bon)と呼ばれるのはブルゴーニュ公のフィリップ3世しか知らないし、彼は確かに無怖公と呼ばれたジャン1世の子供ですが、ジャン2世とも呼ばれたことがあるのかな?
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エスカレーターで1階まで降りて、エレベーターの直ぐ横を見ると、ダヴィンチ・コードにも登場するARAGOのメダルが埋まっています。
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上のメダルの方位を延長して手すりからピュジェの中庭を見下ろしてください。この像が殆ど真下に見えるはずですが、その足元にもメダルが埋まってます。
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1階ではシュリー側に向かうとメソポタミア美術のコーナーです。これは「目には目を」で有名なハムラビ法典。今、フト思いついてウィキで見たら、『現代では、「やられたらやりかえせ」の意味で使われたり、復讐を認める野蛮な規定の典型と解されることが一般的であるが、「倍返しのような過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐ」すなわち予め犯罪に対応する刑罰の限界を定めること(罪刑法定主義)がこの条文の本来の趣旨』だそうです。知らんかったわ。
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サルゴン二世の宮殿にあった「飛牛」。牛なの?コレ。英語版にもWinged Bullってありましたが…。
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ピュジェの中庭。
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ムスコ2が大好きなファルコネの天使像。ピュジェの中庭から一段上がったルーム22にありますよ。
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こちらはマルリーの中庭。さて、いかがでしたか?アチコチ迷わずにこれだけ見れば、かなり主要どころは網羅していると思います。ま、本来はアチコチ散策するのが楽しいんでしょうが、限られた時間で見るなら、お勧めのコースだと思っているのですが…。
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最後はマルリーの庭を囲むルーム10にある「フィリップ=ポーの墓」。ブルゴーニュの歴史を知っていると興味深く見られますね。たまにはこんな角度からも見て下さい。
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おまけ
暖冬のパリは3月に入ってから冬に逆戻りしていましたが、4月になってやっと暖かくなってきました。
これは春らしい表情を見せるようになったパレ・ロワイヤルの花壇。
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