2006/08/18 - 2006/08/18
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コクリコさん
その芸術は特に好きでも興味があるわけでもなかったので敬遠していたピカソ美術館。
しかーし、パリの有名美術館の中でただひとつ行っていなかったのが(ロダン美術館は旅行記にUPされていないけれど見学した)ピカソ美術館。
美術館好きのコクリコとしては、1度は行ってみるべきかなぁ〜と思って、つまりミーハー的に行ってきました。
と、言うことで美術館内の雰囲を中心に写真を撮ってきましたので、あんまり心が入っていない美術館記になりそうです。
ピカソ・ファンの方、お許し下さい。
またパリに行くことはあっても、もうピカソ美術館へは行かないだろうなぁ、と思いきっり写真を撮ってきました。
ピカソ美術館のあるサレ館は
5,rue de Thorigny 3e
メトロ1号線 St-Paul 下車
休館日 火曜日
入館料 6.5ユーロ
18才未満と第1日曜は無料
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16〜18世紀の建物が多く残るマレ地区。
マレ地区を歩くの大好き!カルナヴァレ美術館やヴォ−ジュ広場へは足を向けるコクリコだけれど、ピカソ美術館はいつも横目でちらっと見るだけでサヨナラ(^^)/
17世紀の建物「サレ(塩)館」をフランス政府とパリ市が改造し1985年に開館したピカソ美術館に今回初めて足を踏み入れることにしました。
ピカソの死後、相続税と引き換えにフランス政府に寄贈されたピカソの作品が展示されています。 -
美術館に一歩踏み入れた瞬間、うーむ今までの美術館のように胸弾まないなぁ〜と。
なんだか様子が違います。
でも、まっ順番に観て歩くことにしましょう。
初期から晩年までの作品が年代順に20の部屋に展示されています。
第1室には1901〜1905年「青の時代」の作品。
子供の頃から既に素晴らしく完成度の高い絵を描いていたピカソ。
青年期の「青の時代」がコクリコには一番しっくりくるかなぁ。
これは【自画像】(1901年)
若い頃から美男子だったんですねピカソ。
美男であの才能、年とってからもモテ続けたピカソを彷佛させる若き日のピカソの自画像でした。 -
【二人の兄弟】(1906年)の絵と、【男性のヌード】
日本では絵の題名は正式には何と言われているかわからないので直訳です。
女性のヌードは「裸婦」ですよね、男性の場合は何でしょう? -
【NU ASSIS】(1906〜1907年)と書いてあるので【坐る裸婦】で良いの?
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これも男性のヌードですよ(1908〜1909年)。【裸の男】かな?
まぁ、どうでも良いですね、裸ん坊の男性の絵には違いないです。
ここいらは、コクリコの頭にもさっくり受け入られる絵ですぅ。 -
1911年頃の作品が並べられている展示室。
後ろ姿のおねえさん、オシャレでしょ!
ピカソ美術館に似合っているよね〜。
40代の女性と母親らしき日本人の会話「バルセロナの『ピカソ美術館』の方が面白くてずっと良いわねぇ」
おおっ、凄いなぁ、今や日本の中高年の親子連れ世界を股にかけ美術館巡りしているんだぁ!
いろんな国の美術館の話しを二人でしていました。
会話に夢中になって全然絵を観ていなかった母娘でした。 -
ピカソの奥さんオルガの肖像。
【肘掛け椅子にすわるオルガ】
コクトーの誘いを受けてディアギレフが主催するロシアバレエ団の仕事を請け負ったピカソ。
オルガはロシアバレエ団の主役ではないけれどダンサーだったんです。
二人は恋に落ち、結婚。オルガが貴族の娘で社交界好き、ピカソは女好き・・・やがて破局。
でもねぇ、コクトー、ピカソ、ディアギレフ、、、スゴイ面子。劇場の掃除婦でも良いからその場にいたい! -
1920年の作品。
【田舎のダンス】(向かって左)と【恋人たち】(右)
右の絵もダンスしているように見えますよね。
左の絵になるともうピカソの真髄キュ−ビズム。
踊っているといえばそう見えないこともない。
パパと一緒の女の子、飽きちゃってアメなめてパパを睨んでる。
「田舎のダンス」と言えば大御所ルノワール。
ピカソのルノワールへのオマージュ?
それとも敬意に見せ掛けたおふざけ?
この二つの絵を並べると私は断然左の絵に旗を挙げる。
あれ、何時のまにかキュービズム好きになっているコクリコ。 -
【水浴する女たち】(1920年)
オランジュリー美術館でも同じようなモチーフの絵がありましたよね。
同じ主題で何べんも、あれこれ描てはまた描いていたのでしょうね。
一番納得のゆく水浴(湯浴み?)する女の絵はどれだったのかしらん。 -
【化粧する女たち】(1938年)
紙や布を切ったり貼ったり、切り紙細工のような作品です。
ピカソの超有名な絵はなかったので、ここらへんがマアマア面白い方だったかもしれません。 -
次ぎの部屋へ行く途中、階段のテラスに飾ってあった女性の胸像。
奥に小さく見える黒い置物も、同じ形の女性の胸像です。 -
ね、色は黒いけれど同じ像でしょう?
ピカソ美術館は17世紀の貴族の館なので、このようになっております。
宮殿ではありませんが、かなり豪華。 -
1958年の作品の部屋。
キュービズムからさらに単純化された絵ですねえ。
ピカソはある時からバクハツして、もう自由奔放に描き出しましたね。
長寿を全うしたので、最後は世界の大天才にまでなりました。
この絵はすごくわかり易い絵ですよね【花摘む人】【立っている人】それから、水飲む人でしょうか(^^;) -
向かって左は1951年の作品【ピッチャーのある静物】
右は1948年の【キッチン】
野菜とか、お皿とか調理台に見えないでもないけど。 -
ブロンズの牡牛(1931〜1932年)と上に飾られているのはテーブルの上の髑髏の絵(1946年)
首斬られた牛が口を開いて笑っているみたいな・・・ケケケ。
そういえば、ピカソは闘牛の絵や牡牛の絵を好んで描いましたな、、、スペイン生まれだものね。 -
オブジェの部屋。
何に見えますか?
妊婦(1959年)
乳母車を押す女(1950年)
果物を持つ女(1934年) -
いくら好きでも美術館見学は疲れるものです。
ここらでちょっとひと休み。 -
ピカソの作品のミニシアターもあります。
私はここでひと休み。
みんな一緒にひと休み。 -
また次の展示室。
怪獣同士の戦いとしか思えない【接吻】(1925年) -
もう、何がなんだか、、、
こんなふうに飾られてありました。
でもなんとなく見やすくて良いなぁと思える空間でした。 -
【マリー・テレーズ】
ピカソがオルガとの結婚生活が破綻しかけていた1924年、45才の時に17才のマリー・テレーズと知り合う。
1935年にマリ−・テレーズに娘が生まれ、オルガとは離婚。
その後のピカソの女性との恋愛遍歴は続き、68才の時に離婚。
ピカソの絵はその時に恋愛していた女性によって変わったとのこと。そこのところを絵をよーく見ると面白いのでしょうが、ざっと観ただけなのでわからず。 -
最後は、
ナメクジみたににクネクネ寝転がっている【横たわる裸婦】(1932年)
けっこうこの絵が気に入っているコクリコ。
身体の部分が一目でわかる単純さ、まんまる顔が横向いているの?目がひとつ。
真ん中の小ちゃな彫刻は【彫刻家】(1931年)
右に半分見えているのは【水浴する女】(1931年)最後にまた登場「水浴女」シリーズでした。
写真を整理したり、コメントつけたりして行くうちに段々ピカソに親しみが湧いてきたコクリコでした。
いやーピカソも捨て難い(何と偉そうな感想!)。
次はマレ地区の隣組カルナヴァレ美術館に向かいます。
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この旅行記へのコメント (8)
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- 迷子さん 2007/03/03 10:07:32
- 「裸夫」ではなかろーか?
- ピカソはねぇ〜、やっぱり好き嫌いがハッキリ分かれるどすな。
迷子も少年時代に描いた習作か青の時代の
作品の方が分かり易くてとっつき易いどす。
でも、ゴク普通のタッチで描いてた人がガラリと
キュービズムに転向するどすな?
(人生で何かあったのどすかな、、、)
迷子は前にテート美術館(現テートブリテン)で
ターナーのコレクションを見たどすが、
初期は普通の色彩のある風景画が後年ドンドン
色を省略すたものになって行くどすた。
一環すて画風を変えない画家さんも多い中で
異色のゲイジツ家さん達どすなぁ〜。
- コクリコさん からの返信 2007/03/04 13:35:34
- RE: 「裸夫」ですか!
- ターナーも画風が変わりましたか。。。ターナーの絵は少ししか見ていないのであまり変わらないのかと思っていました。
そういわれて見るとモネやルノワールもピカソみたいにびっくり仰天ではないけど初期の頃と違ってきていますものね。
画風を変えない代表→ユトリロさん?シスレ−さん?
ミロやマチスやカンディンスキーは好きなのになぜピカソに興味わかないんだろー?
そうかー「ピカソ好き」と「ピカソ嫌い」にはっきりわかれるんだ。
現代画を見た時「ピカソの絵ってすごく分りやすい!」と思いますた。
-
- 義臣さん 2007/03/02 17:06:01
- 難解
- ピカソは、、ヤッパリ私の興味範囲以外ですね。
感覚的に理解できない。
コメント読んでるほうが楽しい。
- コクリコさん からの返信 2007/03/04 13:20:37
- RE: 難解
- 義臣さんもピカソは興味の範疇外でしたか。
ピカソは義臣さんよりもずーと、ずーっと前に生まれた人なのに、ああいう絵を描くのですね。
私ってどこにいても耳をダンボのようにして近くにいる人たちの会話を聞いているんですよ(^^;)ひとりでいる時でも他人の会話を聞いていると飽きませんね(おぉ怖い)。
-
- おでぶねこさん 2007/03/01 23:04:47
- これぞ芸術のピカソ美術館。
- コクリコさん。今晩は。
実はおでぶねこもピカソはあんまり興味が無いのです。
バルセロナに行った時にも一応ポイントという事で
ピカソ美術館にも行きましたが、ふ〜ん。といった感じでした。
という訳でパリのピカソ美術館はいつも素通りです。
ピカソ自信に興味が無いというか・・・。
愛に生きるというのは素敵なのですが・・・。
なんかチョッと違うんですよね。
でも、コクリコさんのピカソ美術館めぐりは笑えて
おもしろかったです。
よくいらっしゃいますよね。
あそこはどうだった、ここはどうだったと
旅先で思い出話に花が咲いてらっしゃる方。
(今のこの時間はどうなのよ?・・・。)
目に浮かぶようでかなり受けました。
コクリコさんの旅行記でピカソ美術館も制覇です。
でも、チョッと覗いてみたくなりました。
おでぶねこ
- コクリコさん からの返信 2007/03/02 00:54:18
- RE: これぞ芸術のピカソ美術館。
- あら、おでぶねこさんもピカソの絵はピンときませんか!
わーお仲間ですね。
子供のころ一番早く名前を知った画家なんですけれどねぇ。
画家や音楽家は多感だし、情熱も一般人より強いですから恋多き方が多いですが、ピカソは失恋したり、恋に傷ついたりしていないように私には思えるんですよ。やはり失恋の経験がなければ人間としての深みがねぇ。
ふふふ、あの母娘がもっと良かったと話していたバルセロナのピカソ美術館にいらしたのですね。パリより有名な作品があるのでしょうね。【ゲルニカ】とか? アメリカが有名な作品が多く買ったとか。
思い出話しも良いですが、観終わってから話さないと、何しに美術館に入ったんだかわかりませんよね(^^;)
そういう私も友達と某美術館に行って、全然関係ない話しをしていたことがあります。だからその反省で本当に見たい美術展は1人で行きます。
パリ滞在でわざわざピカソ美術館に行くより、ポンピドーセンター近代美術館で、他の画家の絵に混じってピカソの絵を観た方が飽きなくて面白いですよね。
なんて、ピカソ好きな方が聞いたら怒られそう(^^;)。
-
- 迷子さん 2007/03/01 16:30:29
- あっ!
- フライングすてすまいますたぁ〜。
ピカソの絵がパリの孫娘の家から盗まれたそうどすな。
大人しく完成をお待ちすます。
- コクリコさん からの返信 2007/03/02 00:27:23
- RE: あっ!
- 迷子のプロさん、早い!
私も「ピカソ」はいつもと違い、スッスッと早くUPしました。
何か面白い絵見つけましたか?
そうそう、UPしている途中で夕刊みてびっくり。
80億円相当の絵が2点盗まれたんですって?
でも、盗難防止装置がついていて、強引に押し入った形跡がないとか。
今でもパリにはルパンが潜んでいるんだ!
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