2005/02/13 - 2005/02/13
58位(同エリア1223件中)
旅猫さん
関門人道トンネルを通り、再び門司側へと戻る。それにしても、海峡の下を歩くことが出来ると言うのは不思議である。本州から九州へ、歩いて渡ると言うのは貴重な体験であった。その後、門司港を散策。しかし、本当の門司港を垣間見てしまい、もう一度訪れることを心に決めることとなった。
(2024.02.23投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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関門人道トンネルは、歩行者は無料だが、バイクなどは20円の通行料が必要である。まzは、地上からエレベーターで降りる。地元の人たちも、かなり利用しているようである。
関門トンネル 名所・史跡
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関門人道トンネルは、全長780mある。最初は緩やかな下り坂であった。
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真ん中辺りには、山口県と福岡県の県境がある。海の下で県境を越えると言うのも、また不思議である。そして、福岡県側の出口もエレベーターであった。外へ出て時計を見ると、11分しか経っていなかった。
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外に出ると、そこは和布刈(めかり)である。九州で、最も本州側に突き出たところである。門司港駅行のバスは当分無く、海沿いを歩いて行くことにした。その海の向こうに、門司港の町並みが見えていた。
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歩き始めてすぐ、海峡を渡った関門橋が通る小高い山が左手に見えた。平知盛が、家臣に命じて築かせた門司城の跡である。戦国時代には、毛利氏と大友氏の攻防の舞台となった城でもある。
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途中で踏切を渡る。和布刈を通っていた貨物線の跡だそうだ。まだ使えそうなので、少し整備して、関門人道トンネルと組み合わせて、門司港と和布刈を結ぶ観光路線にしたら面白いかもしれない。
※平成21年(2009)から、門司港レトロ観光線として運行しています。 -
門司港レトロ地区に辿り着いた。和布刈から、のんびり歩いて30分ほどであった。親水広場からは、この日泊まる『門司港ホテル』が見えた。
※現在、『プレミアムホテル門司港』となっています。 -
振り返ると、ひときわ目立つ黒川紀章氏設計の高層マンション『レトロハイマート』が聳えていた。このマンションの31階には、門司港の街を一望にすることが出来る『門司港レトロ展望室』がある。
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レトロ地区を散策する。八角形の塔が印象的な建物は、旧大阪商船門司支店である。大正6年(1917)の建築で、塔は、港の見張り所として使われていたそうである。その二階には、『わたせせいぞうと海のギャラリー』があり、ここでかなりの時間を過ごしてしまった。
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門司港駅前に出ると、大正10年(1921)に、三井物産の社交倶楽部として建築された『旧門司三井倶楽部』の瀟洒な建物があった。館内には、ノーベル物理学者アインシュタイン博士夫妻が宿泊した部屋が、当時のまま残されていた。
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次に立ち寄ったのは、赤レンガ造りの旧九州鉄道本社を利用した『九州鉄道記念館』である。外には、懐かしい車両が展示されていた。
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門司港駅の裏手に足を延ばしてみると、『海峡ドラマシップ』という大きな施設があった。無料で観ることが出来る場所もあったので、入ってみることにした。そこには、大正浪漫漂う門司港の街並みを再現した『海峡レトロ通り』は、なかなか見応えがあった。
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昭和の風情を感じる場所もある。次に訪れた時には、有料の部分も観てみたくなった。
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駅へと戻ると、改札口の方をじっと見つめている猫に出会った。かなりの年齢らしく、何かを待つように佇む姿に哀愁を感じた。
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今宵の宿に入る。通されたのは、海峡に面した眺めの良い部屋であった。
プレミアホテル 門司港 宿・ホテル
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窓からは、関門海峡と関門橋が望める。手前には、『ブルーウィングもじ』と言う名の跳ね橋も見えた。
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部屋で少し休憩した後、再び街に出た。ホテルと船だまりを隔てたところには、旧門司税関が見える。明治45年(1912)に建てられた煉瓦造りの建物で、昭和の初めまで現役だったそうである。現在は、喫茶や画廊、展望室などとして利用されていた。
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青空の下、『ブルーウィングもじ』を渡る。
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その先には、『門司港地ビール工房』があった。二階が醸造所になっていて、三階のビアレストランで麦酒を楽しむことが出来る。ここで時間を潰し、陽が傾くのを待つことにする。お試し地麦酒2種セットで『ピスルナー』と『ヴァイツェン』を頼み、その後、『ペールエール』を追加した。ソーセージの盛り合わせなどをつまみに、ゆっくり麦酒を堪能。窓際の席なら、海峡の眺めと美しい夜景も見ることができるらしいのだが、残念ながら、窓から一番遠い席であった。
※『門司港地ビール工房』は、閉店となっています。ビアレストラン 門司港地ビール工房 グルメ・レストラン
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陽が傾き始めたので、海沿いを歩いてみる。少し古めの街並みに、夕日が当たり良い感じである。
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そして、海峡に夕陽が輝き始めた。
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暗くなり始めたので、レトロ展望室へと向かう。そこからは。眼下に門司港の夜景が望めた。さらに、関門海峡を挟んで、下関の街灯りまで見えていた。
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昼間とは印象が違う『ブルーウィングもじ』を渡り、駅へと歩いてみる。
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門司港駅も、照明に照らし出されている。
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ホテルの方へ戻ると、船溜まり越しの門司港ホテルの夜景も美しい。手前に停泊している船の船首からは、噴水が出ていた。
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その船は、レストランとして利用されていて、ハンバーグが自慢で美味しそうであった。しかし、結構な値段が付いていたので、思わず躊躇。かなり迷った挙句、近くのコンビニで弁当を買い、部屋で夕食となった。明日の予定はまだ決めていない。夜までに家に辿り着けば良いので、気の向くままである。
※現在、廃業し、船も廃船となっています。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Noririnさん 2007/10/27 09:45:44
- やっぱり下関は良いですね。
- 旅猫さん こんにちは。
早速関門海峡の旅行記にお邪魔しました。
揚げたてのタコの磯辺揚げとふく揚げを召し上がったんですね。
私が行った時間帯は早すぎたので、揚げ物&焼き物が出ていなかったんです。
海峡ドラマシップも入ってみたかったんですが、時間の関係で断念・・・
また機会があったら行きたい街ですね。
またお邪魔します♪
Noririn
- 旅猫さん からの返信 2007/10/28 10:01:35
- RE: やっぱり下関は良いですね。
- Noririnさん、こんにちは!
下関&門司港を見ていただきありがとうございます♪
唐戸市場、残念でしたね。
2回から覗くと、いろいろな食べ物が売っていて、とても面白かったですよ。
あの時、ビールがあれば最高でした(笑)
>海峡ドラマシップも入ってみたかったんですが、時間の関係で断念・・・
入場料が高かったのかな、旅猫は無料ゾーンだけで帰ってしまいました。
海峡が見えるレストランがあるのですが、門司港ビールを美味しくいただくために、グッと堪えていました(^^;
門司港も下関も、いつか再訪したいです。
旅猫
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- そよ風さん 2007/02/27 15:11:36
- 建物今昔
- 旅猫さん、こんにちは。
日本列島を隈なく行脚している旅猫さん、
旅の記録も丁寧で、とても参考になります。
昔の建物と黒川氏の現代的な建物、
個人的には昔の方が好きです。
後者の展望台ですが、とってつけたような
アンバランスさが見ていてしっくりこないのですが、
あと100年もすれば古びてよく映るようになるのでしょうか?
さすらい猫と地ビール、いいですね^^
- 旅猫さん からの返信 2007/02/27 17:30:49
- RE: 建物今昔
- そよ風さん、こんにちは!
>旅の記録も丁寧で、とても参考になります。
そう言っていただけると、とてもうれしいです!
>個人的には昔の方が好きです。
私も、古い建物のほうが、デザインも佇まいも好きです。
斬新なデザインほど、すぐに飽きられてしまいますからね。
>あと100年もすれば古びてよく映るようになるのでしょうか?
ならないと思いますよ。
ましてや、建物自体が100年ももたないような(^^;
>さすらい猫と地ビール、いいですね^^
あはは。
ほとんどの旅行記に、地ビールが出てきますからね(笑)
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