バリ島☆楽園での受難(１月３１日Wed)

2007/01/26 - 2007/02/08

この日、娘は朝から受難続きだった。
今日でニッコーともお別れ、夕方にはサヌールへ移動する。それまでのんびりホテルライフ。
サヌールではヴィラなので、子供用プールは無い。午前中陽射しがマシな内にとプールへ誘うと、喜んだ娘はベッドで飛び跳ね、ベッドヘッドにオデコをしこたまぶつける。大きな瘤をつくり大泣きするのをあやしていたら・・来たよ来たよジリング一家。なら、せっかくだからクリフタワー屋上展望へ出てみよう。
絶景かな絶景かな！見渡す限り、青い空碧い海、そして緑の絨毯。と傍らを見ると、ジリングが娘を手すりに立たせている。しか〜も！かる〜く手を添えただけ。娘の顔は引きつっている。私も引きつったが、大声を上げて手を滑らされてはと、慌てて駆け寄り手を差し出す。と同時にジリングが抱き下ろす。娘は手に持っていた団扇で猛烈に彼を叩き始めた。いつもならたしなめるが、今回は許すぞ、娘よ！だが、彼に悪気は無いのである。トホホ・・・
この日彼は、私達をランチに連れて行くつもりだったらしい。子供達もそのつもりで楽しみに来たのだろう。だが、エステの予約が入っている。プールの約束も。分かってぇ〜！お願い！！散々の押し問答の末、金曜日に会う約束でやっと納得して帰ったのがもう1時。急いでプールへ。
陽射しが一番キツイ時間、なんて云ってられない。娘は「プール！プール！」とヤンヤの催促。エステは２時の予約。それまでの３０分の間に、交代でランチとプール。もう味なんて分からない。それでも何とか交代でエステまで無事終了。
さぁ、遊んであげようね・・・って、もう４時前。荷造りがあるから少しだけねってな具合に、いつも大人の都合。大急ぎでウォータースライダーに連れて行く。｢ビデオ間に合わへんかった。｣とこれまた勝手な都合で、｢コワイ〜」と嫌がる娘を連れ、再度ザッブ〜ン！！ここでやめておけば良かった。
休む間もなく｢海！海！｣。訳も分からず、足元の砂が波にさらわれていく感触を喜ぶ娘。この日は波がちょっと強かったが、少しだけ浸かろうと、娘の浮き袋の紐を持って腰まで進んだところ、ザッブ〜ンッ！！大波が！！体制を立て直すと、目の前に娘の足がまるで『犬神家の一族』の様に?字に見えた。流石に今回は余裕は無い。何処でもいいからと必死で足首をつかみ、抱き寄せた。｢ごめんねぇ！！｣と心から謝る。
哀れ娘は泣きつかれ、部屋へ戻る途中で歩きながら寝てしまう。
ヴィラへ着いた時はもう暗く、ホテルと違う雰囲気に怯えた娘は「コワイ〜」を連発、泣きっ放し。あんなに好きだったお風呂も「アワアワ(泡風呂)、コワイ〜」と無く始末。余程のショックか、以後帰国迄プールもお風呂も怯えて泣き通し。君の為の旅だったのに・・・堪忍！！

エリア バリ島(インドネシア)

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

お猿を肩車し、浮き輪を持ってプールへ向おうとしていると、後ろから聞き慣れた声が･･･。
娘シンティアを連れたジリングが「何処行くの〜？」･･･って、浮き輪持って散歩のはずが無いじゃん！
暫くその場に有ったガムランを鳴らしながら談笑。
しか〜し、お猿の顔は笑ってない。
“プールはどうしたのさぁ！？”言葉がちゃんと話せていたら、きっと言われていただろう。
こんなところで立ち話していてもラチが明かないので、とりあえず部屋へ戻る･･･と、其処にはスリアニとマデが待っていた。あっ、一家で来てたのね。

クリフタワー屋上の展望台から。

10年前はもっとジャングルだった。

何て事するの！落ちて死ぬかと思ったわ！！

許さないからぁ〜！！

お仕置きよ！！

手すりから下を見ると･･･そりゃ、怖いわなぁ〜！！

不機嫌なお猿を気にして、スリアニがあやしてくれる。

お猿のオデコには朝つくったたんこぶを冷ます為に、大きな熱さまシートが張ってある。

ち〜っとも悪気の無いヤツ。
それでも、タバコ嫌いのバリッ子一家の為に、風下で吸う気配りをしてくれる。

ジリングの娘のシンティアはお猿が大好き。
学校まで休んでしまう始末。
皆で記念写真を･･･と思ったが、天敵ジリングが近付くと暴れだすお猿。
「近付かないでぇ〜〜！」

「だから、ヤダって言ってるじゃない！！」
断固拒否の体制。
こういう時、野生は手に負えない。

ジリング一家。

やっとプール！
日焼け止めで、パパに“アンパンマン”を顔に落書きされ、少々ブルーなお猿。

“早くプールに行きたいのにぃ〜！大人の用意は時間がかかるからイヤよォ！”と云う態度一杯のお猿。
こんな風に暴れてばかりいるから、ベッドヘッドにオデコをぶつけるんだゾォ〜！！！

先ずは、プールサイドでランチ。

待てないお猿は、先に出てきたクッキーをムシャムシャ。
自称‘セレブ風’サングラス。
生後半年で初めてバリ島に連れてきた時、ベビーカー上での日除けに買ったものだが、やっとサイズが合ってきた。
何でもパパとママの真似っ子をしたがる、生意気なお猿でござ〜る。

日焼け止めを塗って貰っている姿は、まるで恋人同士のよう。
パパは至れり尽くせり。

頼んだナシゴレンが出てくるまで待てないお猿。
「プール！プール！」とうるさい。
時間が無いので、バリッ子たちがランチ中、バリッ子妻が犠牲に。
やっとプールに入れてご満悦。

クーポンで付いていたナシゴレン。見た目も合格。美味しかった・・・が味わう暇は無かった。
蝿が多くて辟易。

ニッコーの『マンダラ・スパ』

必ず付くジンジャーティー。
4種類のアロマから、好きな香りを選ぶ。

「遊ぼ〜よぉ〜！！」
大人達は順番にエステ中。
お邪魔虫なのを察してか、構って貰いたくて何処からともなくサッカーボールを見つけてくる。

オシッコ出ちゃった×××
逃げた方が良い？！

長く待たせたお詫びと、一度もスライダーで遊ばせてあげなかったお詫びにと、パパがお猿を抱いてスライダーに挑戦。
１０年前にとっても楽しかったことを思い出して、喜ばせる気マンマンのバリッ子。

パパと一緒に無理矢理スライダーへ。
やんちゃなお猿の顔もヒキツル。

‘あ〜れ〜（＞＜）ヒィ―ッ！！’

「アンタ、信じられないわ！」と、言っているのかいないのか･･･。
確かに笑っているのはバリッ子だけだった。

気を取り直して、海へ行こう！！

この時点では、お猿もまだ笑っている。
「な〜ぁんだか分からないけど、楽しいなぁ〜♪」

この直後溺れる。リアル犬神家の一族。

こぼれ話・・・助かったと思いきや、「今の撮ったか？投稿しよう！」取れてないと分かると「惜しかったなぁ。入選やったで。」非常な親である。堪忍！

サヌールのヴィラへ移動する為、ニッコーＨをチェックアウト。
バーでドリンクを飲んだり、記念に写真を撮ったり･･･何とかお猿のご機嫌を取ろうと試みるが、必要以上にハイテンションな両親を尻目に、お猿の顔は凍りついたまま。
この時もお猿に笑顔は無い。
ごめんよぉ〜(涙)、もう許してぇ〜！

娘が疲れているので、ヴィラ初日の夕食は急遽メイドのカデさんに頼む。
彼女は定評のある料理上手。あっという間にナシゴレンとチャプチャイが用意される。
サテは屋台で買って来てくれたようだ。

ナシゴレンにはなんとレバーが。これは初めての経験。
娘に合わせてスパイス控えめ。美味しい。

チャプチャイ。これまた美味しい。

サテ。

柔らかいので、１歳１１ヵ月も呑んべの親父の様に食べる。こんなに沢山食べきれるのかと訝ったが、何のことは無い。完食！
げに恐ろしや、胃袋。

パパに寄り添って夕食。やっと笑顔が出て来たお猿。

この旅行記へのコメント （4）

• cha-chanのママさん 2007/07/19 17:39:18

  すみません、思わず笑いました。

  ごめんなさい、娘さんの一大事なのに。
  でも、余りにも面白い話の持っていきようで、会社でこっそり読んでいるのに思わず笑い声を上げてしまいました。
  でも、大事に至らなかったので良かったですね。
  
  私もニッコーホテルのナシゴレン最高に美味しいと思います！
  また、足を運んで食べたいな〜ｏ（＾ｏ＾）ｏ

  バリっ子さん からの返信 2007/07/20 08:26:38

  RE: すみません、思わず笑いました。

  そうなのです！
  その時は必死で、特に海での一幕はビデオには悲鳴と乱れまくった映像しか残っていません。
  それでも、無事だったことが後程良い思いで(!?)と笑い話として、家族の間でも語り継がれております。
  なんと言っても関西人は、失敗でも何でもお笑いとして自慢しますから･･･(笑)
  
  ニッコーは１０年ぶりだったのですが、最近まで友人が勤めていたこともあり、行ったついでにランチをとったりしていました。
  (私達の当りが良かったのか)他の外資系のホテルよりスタッフの教育も日本人好みで、家族旅行としては過ごし易いホテルだと思います。
  ナシゴレンはもうちょっと味わって食べたかったけどね〜。
  
  私もお邪魔させていただきますね。
  
  
  バリッ子の妻
  
  
  
  
  
  
  ごめんなさい、娘さんの一大事なのに。
  でも、余りにも面白い話の持っていきようで、会社でこっそり読んでいるのに思わず笑い声を上げてしまいました。
  でも、大事に至らなかったので良かったですね。
  
  私もニッコーホテルのナシゴレン最高に美味しいと思います！
  また、足を運んで食べたいな〜ｏ（＾ｏ＾）ｏ

• セナさん 2007/02/15 10:41:16

  ハラハラ♪ドキドキ♪

  読ませて頂きながら、ドキドキしました！。いかにもジリングらしい（笑）
  
  行ったばかりなのに、懐かしく読ませて頂いています。次はサヌールの
  
  ヴィラですね、楽しみにしています。

  バリっ子さん からの返信 2007/02/15 11:34:19

  RE: ハラハラ♪ドキドキ♪

  セナさん、こんんちは。
  
  拙いブログをいつも見てくださりありがとうございます。
  タワー展望台のエピソードは、私自身もジリングの真横にいたのですが、絶景に見惚れており、気が付いたときには、息が止まりそうになりました。
  驚く反面、急に声を掛けて万一のことが起こってはいけないと思いジリングが娘を抱き下ろすまで待ちました。
  娘が怒って団扇でジリングを叩くに至り、今回だけはしかたない（娘とジリングをファイティングフレンズと呼んでいます）と娘を止めることはありませんでした。市中引き回しの上、百叩きにあっても仕方ない所業でした。
  でも、これが彼なりの（彼しか出来ない）愛情表現だということも良く知っています。
  
  サヌール編も少しずつアップします。また見に来て頂ければ光栄です。