![2006年8月2日(水)<br /><br />今ローテンボーデン(2815m)の駅前にいる。<br />刻々変わる山の姿に、夢中になってシャッターを押し続ける。<br /><br />アルプスでもっとも目立つ山は、マッターホルン(4478m)である。<br /><br />アルプスで一番高い山はモンブラン(4808m)だが、周囲の山々を圧してピラミッドのように屹立する姿から、マッターホルンはアルプスの主役といっても、過言ではないだろう。<br /><br />当時難攻不落と考えられ、最後まで未登頂のまま残されていたマッターホルンに初めて登ることができたウィンパーは、世界の注目を浴びた。<br /><br />ツェルマットにある「ホテル・モンテローザ」の、道路に面した壁面には、ウィンパーの肖像が青銅板の浮き彫りで描かれ、はめ込まれている。<br /><br />これはマッターホルン初登頂60周年を記念して、イギリス山岳会の有志により、1929年に作られたものだ。<br /><br />「ホテル・モンテローザ」は、彼の定宿であり、マッターホルン初登頂に成功したときにも、このホテルから出発している。<br />ホテルのおやじザイラーを彼は信頼し愛し、おやじも彼に心と体の休息を与えた。<br /><br />エドワード・ウィンパーは1840年ロンドンに生まれた。<br />イギリスでは、世界を支配する輝かしいヴィクトリア時代(1837年〜1901年)の幕開けを、迎えたころである。<br /><br />ウィンパーの偉業の背景には、イギリスという国の盛んなエネルギーを感じる。<br /><br />彼は11人兄弟の2男であり、父は水彩画家、挿絵画家だった。<br />エンジニアを志向したが、志を達成できず、父の挿絵画家の仕事を引継ぐことになる。<br /><br />写真製版の技術が発達していなかった当時、挿絵画家は重要な仕事だったようだ。<br />しかしその仕事が、彼を山にのめりこませるきっかけをもたらせた。<br /><br />スイス写真集の7月28日「チューリッヒまで」、7月30日「氷河特急」、8月1日「カンデルシュテークまで」の記事は、「片瀬貴文さんの旅行記」<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br />をご覧ください。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/10/75/650x_10107581.jpg?updated_at=1164369142)
2006/08/02 - 2006/08/02
147位(同エリア168件中)
ソフィさん
2006年8月2日(水)
今ローテンボーデン(2815m)の駅前にいる。
刻々変わる山の姿に、夢中になってシャッターを押し続ける。
アルプスでもっとも目立つ山は、マッターホルン(4478m)である。
アルプスで一番高い山はモンブラン(4808m)だが、周囲の山々を圧してピラミッドのように屹立する姿から、マッターホルンはアルプスの主役といっても、過言ではないだろう。
当時難攻不落と考えられ、最後まで未登頂のまま残されていたマッターホルンに初めて登ることができたウィンパーは、世界の注目を浴びた。
ツェルマットにある「ホテル・モンテローザ」の、道路に面した壁面には、ウィンパーの肖像が青銅板の浮き彫りで描かれ、はめ込まれている。
これはマッターホルン初登頂60周年を記念して、イギリス山岳会の有志により、1929年に作られたものだ。
「ホテル・モンテローザ」は、彼の定宿であり、マッターホルン初登頂に成功したときにも、このホテルから出発している。
ホテルのおやじザイラーを彼は信頼し愛し、おやじも彼に心と体の休息を与えた。
エドワード・ウィンパーは1840年ロンドンに生まれた。
イギリスでは、世界を支配する輝かしいヴィクトリア時代(1837年〜1901年)の幕開けを、迎えたころである。
ウィンパーの偉業の背景には、イギリスという国の盛んなエネルギーを感じる。
彼は11人兄弟の2男であり、父は水彩画家、挿絵画家だった。
エンジニアを志向したが、志を達成できず、父の挿絵画家の仕事を引継ぐことになる。
写真製版の技術が発達していなかった当時、挿絵画家は重要な仕事だったようだ。
しかしその仕事が、彼を山にのめりこませるきっかけをもたらせた。
スイス写真集の7月28日「チューリッヒまで」、7月30日「氷河特急」、8月1日「カンデルシュテークまで」の記事は、「片瀬貴文さんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
をご覧ください。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とらいもんさん 2008/11/07 08:19:20
- マッターホルン!
- おはようござます
ロートホルン駅前からの写真のアングルのよい写真が目に留まりました。
左に「りフェルホーン」中央に「マッターホルン」とハイキングの道。右に「駅舎(非難小屋)?」
- ソフィさん からの返信 2008/11/10 10:29:43
- RE: マッターホルン!
- 写真を見てくださり ありがとうございます
そろそろ来年のスイス行きの準備ですか
> おはようござます
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> ロートホルン駅前からの写真のアングルのよい写真が目に留まりました。
> 左に「りフェルホーン」中央に「マッターホルン」とハイキングの道。右に「駅舎(非難小屋)?」
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