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2006/10/12(木)第5日目:ケストヘイ<br />バラトンフュレド発8:22のバスでケストヘイ着9:42<br />フェスティテッチ城(ハンガリー第3の城)見学<br />人形博物館、刑罰博物館、中央広場の夜景撮影<br /><br />歩行者天国の突き当たりらあった城の門を見たときから、この宮殿はきっと写真をたくさん撮りたくなるに違いない、と直感しました。<br /><br />玉ねぎ型の屋根の塔を真ん中に抱く、白いバロック宮殿。<br />左翼と右翼がさりげなく非対称。<br />これでもヨーロッパのあちこちの城に足を運んだ私にとって、写真だけ見たときは<br />今更珍しくない宮殿だと思ったものです。<br />ほんと、実物の威力は違いますね。<br /><br />ああ、麗しの宮殿よ。<br />そなたはなぜこのように私の心をふるわせるのでしょう。<br /><br />宮殿は表も裏も気持ちのよい庭が広がっていたため、いろんなアングルでの撮影が可能でした。<br />それでも2〜3枚撮れば十分だと思ったのに、シャッターを切る手が止まりません。<br />そして、他にも写真映えのするアングルがないかどうか、位置を変えてカメラを構えずにはいられませんでした。<br />写真を撮るつもりではなかったのに、振り返って城を見て、もう一度カメラを取り出したところも、何度あったことか。<br /><br />城と一緒に撮るものの組み合わせを変えて撮るのも、なかなか楽しかったです。<br />表庭の花壇と一緒に撮るのは思った以上に苦労しましたが、公園の木の中にはだいぶ黄色く色づいた木もありましたので、主役は宮殿でも、黄葉の木の方が写したくなったりして。<br />天気が良かったのも幸いしました。<br /><br />フェステティッチ宮殿(Festetics-kastely)<br />1745-1857年建築<br />設計は、フェステティッチ・ジョルジの指示のもと、ランツ・ヤーノシュが担当。<br />18世紀に建てられましたが、その後の増改築の結果、今の姿になったのは19世紀後半です。<br />左右が非対称なのがお洒落です。写真を撮っていてすぐに気付きました。<br />(参考「世界の建築・街並みガイド5」エクスナレッジ社)<br /><br />宮殿には、大土地所有貴族のフェステティッチ家が2世紀にわたって過ごしました。<br />フェステティッチ家はクロアチア出身の7代にわたる貴族で、17世紀前半にハンガリー貴族に列せられました。軍人や政治家を排出し、フェステティッシュ・ジョルジュを除き、みなハプスブルグ家に忠実でした。<br />宮殿が最初に建てられたのは1745年、フェステティッシュ・クリストーフの時代でした。当時は34室のこじんまりした宮殿でした。<br />1883年から87年にかけて、フェステティッシュ・タシローが大幅に増改築し、今ある姿となりました。<br />(参考「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」日経BP社)<br /><br />「地球の歩き方」で、「文句なしに素晴らしく、この宮殿を見るだけでもケストヘイに立ち寄る価値がある」と謳われたフェステティッチ宮殿。<br />やはり百聞は一見に如かず、ですね。<br /><br />実物を見た後、もう一度本に掲載されている写真を見ると、印象がガラリと変わって見えるのが不思議です。<br />目からウロコというかんじです。<br />あのときの感動が加味されるせいでしょうか。<br />自分で撮った写真については、なんとかの「欲目」かもしれませんけれど。

2006年ハンガリーとルーマニア旅行第5日目(4)ケストヘイ:麗しのフェステティッチ宮殿

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2006/10/12 - 2006/10/12

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まみ

まみさん

2006/10/12(木)第5日目:ケストヘイ
バラトンフュレド発8:22のバスでケストヘイ着9:42
フェスティテッチ城(ハンガリー第3の城)見学
人形博物館、刑罰博物館、中央広場の夜景撮影

歩行者天国の突き当たりらあった城の門を見たときから、この宮殿はきっと写真をたくさん撮りたくなるに違いない、と直感しました。

玉ねぎ型の屋根の塔を真ん中に抱く、白いバロック宮殿。
左翼と右翼がさりげなく非対称。
これでもヨーロッパのあちこちの城に足を運んだ私にとって、写真だけ見たときは
今更珍しくない宮殿だと思ったものです。
ほんと、実物の威力は違いますね。

ああ、麗しの宮殿よ。
そなたはなぜこのように私の心をふるわせるのでしょう。

宮殿は表も裏も気持ちのよい庭が広がっていたため、いろんなアングルでの撮影が可能でした。
それでも2〜3枚撮れば十分だと思ったのに、シャッターを切る手が止まりません。
そして、他にも写真映えのするアングルがないかどうか、位置を変えてカメラを構えずにはいられませんでした。
写真を撮るつもりではなかったのに、振り返って城を見て、もう一度カメラを取り出したところも、何度あったことか。

城と一緒に撮るものの組み合わせを変えて撮るのも、なかなか楽しかったです。
表庭の花壇と一緒に撮るのは思った以上に苦労しましたが、公園の木の中にはだいぶ黄色く色づいた木もありましたので、主役は宮殿でも、黄葉の木の方が写したくなったりして。
天気が良かったのも幸いしました。

フェステティッチ宮殿(Festetics-kastely)
1745-1857年建築
設計は、フェステティッチ・ジョルジの指示のもと、ランツ・ヤーノシュが担当。
18世紀に建てられましたが、その後の増改築の結果、今の姿になったのは19世紀後半です。
左右が非対称なのがお洒落です。写真を撮っていてすぐに気付きました。
(参考「世界の建築・街並みガイド5」エクスナレッジ社)

宮殿には、大土地所有貴族のフェステティッチ家が2世紀にわたって過ごしました。
フェステティッチ家はクロアチア出身の7代にわたる貴族で、17世紀前半にハンガリー貴族に列せられました。軍人や政治家を排出し、フェステティッシュ・ジョルジュを除き、みなハプスブルグ家に忠実でした。
宮殿が最初に建てられたのは1745年、フェステティッシュ・クリストーフの時代でした。当時は34室のこじんまりした宮殿でした。
1883年から87年にかけて、フェステティッシュ・タシローが大幅に増改築し、今ある姿となりました。
(参考「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」日経BP社)

「地球の歩き方」で、「文句なしに素晴らしく、この宮殿を見るだけでもケストヘイに立ち寄る価値がある」と謳われたフェステティッチ宮殿。
やはり百聞は一見に如かず、ですね。

実物を見た後、もう一度本に掲載されている写真を見ると、印象がガラリと変わって見えるのが不思議です。
目からウロコというかんじです。
あのときの感動が加味されるせいでしょうか。
自分で撮った写真については、なんとかの「欲目」かもしれませんけれど。

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  • フェステティッチ宮殿の門<br /><br />この門を見たとたん、宮殿への期待が沸きました。<br />私の好みかもしれない、って@

    フェステティッチ宮殿の門

    この門を見たとたん、宮殿への期待が沸きました。
    私の好みかもしれない、って@

  • 麗しのフェステティッチ宮殿

    麗しのフェステティッチ宮殿

  • 前庭の中に、すっかり黄色く色付いた木が1本だけありました。<br />黄色ではなく、ほんのり赤く染まっている葉もあります。<br />自然の美しさは、宮殿の美しさをより引き立ててくれるでしょう。<br /><br />写真を撮るアングルもわざと非対称にしていますが、建物自体も左右非対称です

    前庭の中に、すっかり黄色く色付いた木が1本だけありました。
    黄色ではなく、ほんのり赤く染まっている葉もあります。
    自然の美しさは、宮殿の美しさをより引き立ててくれるでしょう。

    写真を撮るアングルもわざと非対称にしていますが、建物自体も左右非対称です

  • 麗しのフェステティッチ宮殿

    麗しのフェステティッチ宮殿

  • 花壇の花とフェステティッチ宮殿<br /><br />これは苦労した1枚です。<br />ちょっくら花壇の芝生にお邪魔して、上半身もべたっと芝生にくっつけるくらいに低い視点からでなくては、このように花と宮殿をセットにファインダーに入れることはできないのです。<br />それに花のある角度からだと、宮殿の前の木立が邪魔だったので、こうして花で隠したわけです。

    花壇の花とフェステティッチ宮殿

    これは苦労した1枚です。
    ちょっくら花壇の芝生にお邪魔して、上半身もべたっと芝生にくっつけるくらいに低い視点からでなくては、このように花と宮殿をセットにファインダーに入れることはできないのです。
    それに花のある角度からだと、宮殿の前の木立が邪魔だったので、こうして花で隠したわけです。

  • フェステティッチ・ジョルジュの銅像と宮殿

    フェステティッチ・ジョルジュの銅像と宮殿

  • 中庭から、向って左翼を中心に<br /><br />中庭はまずは整然としたフランス式庭園。<br />おかっぱ頭のようにきれいにカットされた木が、いかにもフランス式庭園らしいです。

    中庭から、向って左翼を中心に

    中庭はまずは整然としたフランス式庭園。
    おかっぱ頭のようにきれいにカットされた木が、いかにもフランス式庭園らしいです。

  • そして向って右翼を中心に。

    そして向って右翼を中心に。

  • 木立の向こうのフェステティッシュ宮殿<br /><br />フランス式庭園の奥には、自然なかんじを演出したイギリス式庭園が続きます。

    木立の向こうのフェステティッシュ宮殿

    フランス式庭園の奥には、自然なかんじを演出したイギリス式庭園が続きます。

  • フランス式花壇のクレオメとフェステティッチ宮殿

    フランス式花壇のクレオメとフェステティッチ宮殿

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  • パパスさん 2007/01/25 08:02:15
    これも苦労されたみたいですね!
    フェステティッチ宮殿、本当に素敵な宮殿ですね!
    丁度黄色に色付きかけた葉っぱとその後ろにある宮殿の建物が、ヨーロッパの初秋を感じさせてくれますね!
    それに今回も花を手前に撮られた宮殿の建物の写真!
    苦労された様ですね。
    これもまみさんが寝転がって撮られている姿を想像して微笑んでいました。

    朝から素敵な写真を見て今日1日頑張りたいと思います!

    パパス。

    まみ

    まみさん からの返信 2007/01/26 08:58:56
    RE: これも苦労されたみたいですね!
    パパスさん、こんにちは。

    フェステティッチ宮殿、ほんとに素敵でした。
    ああいう素敵な宮殿に出会えるのは、旅の醍醐味ですね。
    ハンガリーではあまりきれいな宮殿や城は残っていないとのことでしたが、いやいや、発掘しようと思えばたくさんあるだなぁとしみじみ思いました。
    そして気持ちのよい初秋の晴天の日でした。
    それだけで、写真撮影にわくわく@

    芝生に寝ころぶ私、
    やっぱヘンな人だったと思います@
    なにをやってるかは、一目瞭然だったと思いますけど。
  • SUR SHANGHAIさん 2006/11/21 10:21:45
    ヨーロッパの秋
    同じ紅葉や黄葉でも、日本とは趣が違いますね。
    木自体の枝ぶりも日本とは違いますし、もちろんその背景の町並みも。
    空気感も日本のしっとり・おぼろとは違って乾いた透明感。
    風土によって、同じ秋でもここまで違うんだなあと改めて思います。
    しかし、まみさんのアップ・スピードの速いこと!
    私は最近、一つアップするにももたついてます。(^^ゞ
    数日後から留守になるので、秋までの写真だけでもアップして行きたいと思っていますがどうなることやら。
    PCはまたもって行く予定ですが、接続状況は (・・?です。

    では、またそのうちに。(^.^)/~~~

    まみ

    まみさん からの返信 2006/11/22 08:04:13
    RE: ヨーロッパの秋
    SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    私も今日の夜から土曜の夜までお出かけでネットにアクセスできないので、スピードアップしてました@
    昨日はバテましたが(笑)。

    本当に日本の紅葉とヨーロッパの黄葉と、雰囲気が違いますよね。
    それから枝ぶりも。
    私はドイツでよくみかけた、グリム童話の挿絵に使えそうな、あのさきっちょまで複雑な細かい木の枝振りが好きです。
    日本にあるかなぁと思って目をこらしても、意外に見かけないです。
    それ以前に、私の日本での生活圏では、木の数がぐっと減りました。
    しっとりした日本の紅葉も楽しみたいのですが。。。

    今回の旅行では、SUR SHANGHAIさんの写真視点がとても参考になりました@
    といっても、同じ写真にならないところが面白いですね。
    途中から、私はSUR SHANGAHIさんみたいな壁の写真が撮りたかったんだ!と思い出したのですが、やっぱり違う印象の写真になってます@
    違う人間が撮るからこその面白さでしょうね。

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