初めてのトルコ滞在

2006/10/19 - 2006/11/08

ずーっと前から興味のあった国、トルコ。
行きたかったけど、長期でないと・・と思っていたら、どんどん年月が経ってしまって今頃に。でもそれだけ期待も膨れ上がってました。
ヨーロッパじゃなくてアジアじゃなくて、でもやっぱりヨーロッパでアジア・・。
エキゾチックな空気にわくわくします。
マレーシア以来のイスラム教国滞在で、モスクから聞こえるエイザン（お祈り時間を知らせる放送）も、この街にマッチして、旅気分を盛り上げるのでした・・・。

エリア イスタンブール(トルコ)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

トプカピ宮殿。スルタンの住居。
入ってまずタイルの美しさに目を奪われてしまいました。ブルーが本当にきれい。
ハレムはきれいだけど、住んでいる姫たちは軟禁（監禁か？）状態・・。スルタンに見初められるのも気の毒な話かも・・と思ってしまいました。大奥みたいで女同士の確執が恐ろしそう・・・！
端から端までお連れの旅人とくまなく回って、昼前に入ったのに出たら夕方になってしまった。大満喫。

地下宮殿。地下の貯水池だとか。
これは結構最近発見されたそうです。
見つかったときはびっくりしたでしょう。
ときどきコンサートとかもするそうで、
雰囲気は抜群だなーと行きたくなりました。

アヤソフィアの中。入ってすぐに大きさに圧倒されました・・・！思っていたよりずっと大きい。
ドーム直径が３０ｍ以上あるそうな。すごい！しかもすごい歴史を通ってきた教会。イスタンブールを象徴する建物のひとつです。わたしが行ったときは思い切り工事中でそれが残念でした。
このアヤソフィアとブルーモスクは向かい合って建っています。

夜のガラタ塔。
ちょっとひとりでは行かない方が
いいような場所にありますが、
上からの夜景はとてもいい感じ。
夜景はあちこちで見られますが、
金角湾とガラタ橋、旧市街のモスクを一度に見られるっていうのはかなり嬉しい。
お昼間行ってもすばらしいと思います。

ガラタ塔の近くにあったお土産屋さんで見かけたもの。わたしのトルコ人イメージはこんな感じでした・・。実際は多種多様でびっくり。金髪に青い目の人もいれば、東洋人っぽい人もいます。

エミノミュの桟橋付近をぶらぶらしていたらボスフォラスのミニクルーズに誘われました。
ちょっと高いし考える・・・って行こうとしたら、ボスが出てきて自己紹介と世間話。なんか気に入られてしまって結局「よし、キミはフリーだ」と、ただで乗せてもらうことに・・・。えー！コワイ、それ。
でも本当にいい人・・というか、危なくはなかった。天気もいいし、とっても気持ちよかった。いい時間をありがとう。感謝感謝です・・。
滞在中、こんなのがいくつかあって、日本では考えられない。大らかな国トルコです。

トルコの伝統的な家屋。
２階が１階より出っ張っています。
これは少し街中から離れた場所で見つけました。
イスタンブールの観光地にはあまりないけど、
少し離れた下町にはまだたくさん残っています。

下町の小さなお店の店先にあったナザール・ボンジュウ。いい感じの飾りつけ。目玉の魔よけで、トルコのあちこちで目にします。

カーリエ・ミュージアム。
天井に一面のモザイク画。
アヤソフィアのものといい、ここといい、言われないとモザイクだってわからないくらい細かくてきれい。顔の陰影だってすごく微妙に色を使い分けてる。
このミュージアムも独特の雰囲気があって、惹きつけられました・・・。
近所のお店は旧市街ほど必死で売ってこないので、珍しくゆっくり見せてもらったような気がします。

あまりメジャーではないけれど、気に入ったのがトルコ・イスラム美術博物館。イスラム美術に惹かれた方は是非どうぞ。不思議な形のランプや古いカーペット、きれいなコーラン等を見ることができます。ここから見るブルーモスクもなかなか・・！

滞在期間が長かったので、たくさんモスクを見て回りましたが、１番気に入ったのはリュステム・パシャ。
まずタイルがものすごくきれいだし、人が少ないし、こじんまりしてるのがいい。
問屋街の２階にあるので場所はわかりにくいけど、入り口隣の靴屋さんが聞いてもいないのに教えてくれました。やっぱりトルコ人は優しい・・・。
帰る日にももう一度見たい・・と、２回行ってしまったモスクです。

ある日の夕方、散歩がてらに訪れた小さなモスク。
土地の人が静かにお祈りに来ているモスクでした。
イスラミックな建物は日本人には珍しく、どれも神秘的なイメージを受けてしまいます。こういう扉ひとつも、なんでこんなに素敵・・・と見入ってしまいます。

モスクにはどこにでもこんな手洗い場があります。
お祈りに来た人は、まずここで手足をきれいにしてからモスクに入ります。

行った時期はちょうどラマザン（断食）の終わり頃。
日の出ている間は現地の多くの人は何も口にしません。日が暮れると家族や友人たちと食事を楽しみます。
これはラマザン期間中だけ出ているブルーモスク横のバザール前。時間が来ると「さぁ食べよう！」って様子で、買ったものや持ってきたものを広げて皆で食事します。みんな楽しそうです。

オルタキョイへ。出店がたくさん出ていますが、雨が降り出したため、ほとんどカフェの中にいました。何しに行ったんだか・・・。でも天気のいい日は眺めもいいし、いいスポットだと思います。

お土産屋さんのベリーダンスの衣装。
お兄ちゃんが「これ着て写真撮るのただだよ」って言ってくれたけど、今わたしがここでこれ着てたらどう考えてもおかしいでしょ？？？
「いい」って断ると「なんで着ないの？写真撮ってあげるよ」って本気か冗談かわからない真顔で言ってくる。いや、だからそれおかしいでしょっ！

トルコ滞在中平均1日５杯はいただいたと思われるチャイ。普段紅茶にお砂糖は入れませんが、このチャイはついつい角砂糖２個くらい入れて飲んでしまう。だって入れたほうがおいしいし・・。
知らない人からもらったお茶は危ない・・・なんて言われましたが、一度も危ないチャイに出会いませんでした。皆さんごちそうさま。
リンゴチャイ、ジャングル（フルーツミックス）チャイも試したけど、普通のが１番好き。

トルコのお土産と言えば「ロクム」。
なんと言ったらわかりやすいのかな？
飴のようなお餅のような・・たぶん誰かが説明してくれてるでしょう。
甘すぎて行くまでは好きではなかったけど、味見をさせてもらっていると結構気に入ってしまい、サフランボルでひと箱だけ買いました。
これはエジプシャンバザールのお菓子屋さん。

同じくエジプシャン・バザールのスパイス。天井からぶら下がっています。

トルコのピザ「ピデ」。
わたしはこれが１番好きかもしれません。
運んでこられると、かなり大きくて食べられない・・といつも思うのに、きちんとたいらげてしまう自分がコワイ。
トルコ料理はおいしいと聞いていたけど、２０日間いても本当に１度もまずいものに当たりませんでした。レベル高い。うまいものどころ関西人が言うので、信じてＯＫですよ。

なにかの幼虫・・・ではありません。お菓子です。
色といい、形といい、あまり食欲が沸きませんが、れっきとしたお菓子屋さんに並んでいました。
トルコのお菓子は激甘。パイやドーナツをさらにシロップに浸けて甘さを倍増します。最初「甘過ぎ！」とびっくりしましたが、すぐに順応しておいしいと思えるようになるんですよねー。しかもチャイにも砂糖を入れて。トルコ人化していくわたし。

新市街の魚市場で売っていた魚。きれいに並べてあって感動モノ。どこから売っていくのでしょう。外？中央？？？

道端でよく売られているのはオレンジとザクロの生ジュース。それぞれ一種類のものもあるし、ミックスもあります。ザクロだけはちょっと渋いけどおいしいし身体によさそう。日本ではあまり見かけないのでお試しを。ミックスはもう少し飲みやすくなります。

エミノミュの桟橋付近。
朝行っても、昼行ってもすごい人だけど、やっぱり夜が１番すごいかなぁ。
さばサンドがなくなったという噂を聞いて残念に思っていましたが、ちゃんとありました。
貝にピラフを入れたものも試したけど、これがなかなかおいしくてはまりそう。食べ物の話多くてすみません・・。

イスタンブール滞在最後の日。エユップまで出かけ、丘の上にあるチャイハネからスルタンアフメット方面を見た眺め。遠くにガラタ塔まで見ることができました。雲ひとつない天気で最高の眺めです。手前はお墓でした・・・。

この日わたしはエユップから新市街、スルタンアフメットまで徒歩で移動しました。途中やめようかな・・と思ったりしたけど、ヘンなところで意地になって最後まで歩きとおしました。所要２時間くらいだったかな？お天気いいし、金角湾に沿って歩くので気持ちがよかった・・！

※おまけ※
これはアクビル。チャージすればフェリー・バス・トラムバイ・TCDDなどの公共交通機関に乗ることができる便利な代物。関西で言えば、Pitapaみたいなもの・・かな？わたしの滞在時期はシュケル・バイラム（砂糖祭）に重なっていて、３日間これらの交通機関がフリーになったため、利用する機会があまりありませんでした。ラッキー♪でもちょっと淋しい。