2006/06/18 - 2006/06/27
2685位(同エリア5346件中)
きっちーさん
北京西駅のとっても安心なタクシー乗り場で、タクシーに乗せてもらい『上園飯店』まで飛ばします。
2〜3年ぶりでしょうか。
地下鉄「西直門」駅前では、造りかけだったビルが完成し、狭くぶつかりそうになりながらすれ違っていた道幅もすっかり拡張され、一瞬記憶が混乱します。
進んでいくうちに見慣れたデコボコの歩道と、くたびれた住宅地が見えてきて
「おお、久しぶりっ」
と心が踊ります。
以前来たとき、上園飯店のレストランのお姉さんにめちゃめちゃ仲良くしてくれたので、なんだか懐かしくてうれしい。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国東方航空
-
上園飯店は北京動物園の裏あたりに建っているビジネスホテル。
日本語は通じませんが、英語が堪能なフロントと、立地や施設のわりにリーズナブルな値段が気に入って、北京にきたときは1回は宿泊します。
けれど相対的にリーズナブルとはいえ、300元以上の宿には基本的に泊まらない貧乏性。
今回の旅でも宿泊料金としてはここが一番高いホテルでした。 -
シングルはないということで、ツインにチェックイン。
オフシーズンなので、空いた部屋にすぐ入ることができました。
まだ、朝の6時ちょっと過ぎ。
早くからフロントには制服姿の女性がきちんと待機していて、けっこうすごいかも。
大変なお仕事だな、と思います。 -
落ち着いた家具と行き届いた清掃に、なんだか自分がえらく汚く思えます。
キレイでゴージャス。
どこもかしこもペカペカなセレブホテルより、そこそこくたびれこじんまり。
閑散としていて、フロントの人ともすぐ仲良くなれちゃう宿のほうが居心地ヨシ。
知らない人がいると寝付かれないので、相部屋オーケーのバックパッカーさんにはなれませんが。
小市民ですので。
懐具合に見合った宿が好き(笑)。
とはいえ久しぶりのバスタブでお湯に浸かり、
「やっぱシャワーじゃいかんのう」
まあ、多少の習慣というのは、引きずってしまうものです。
さっぱりお風呂上りに、今度はたまった衣類のお洗濯。
・・・なんか家にいるのと大差ないような・・。 -
部屋中を物干しにして一息つくと、そこはかとなく小腹が・・・。
さっそく町へ繰出します。
お腹だけは丈夫で、旅行先で食べものにあたったことはないのですが、平遥で水分を過剰摂取したせいでずっとお腹の具合が良くありません。
別に痛くはないのですが、消化できないって状態がしばらく続いていました。
でも水分取んないとキツイし・・。
そうさ、はっきり言って下痢なのさー!←汚い。
なので、消化のためにも今日だけは和食。
王府井は巨大なビルが立ち並び、ショッピングセンターや有名ホテルがひしめき合うこじゃれたストリートですが、そういうところだけにフードコートも充実しています。
やはり、寿司!
お腹壊してても寿司がいいのです〜。
『元禄寿司』へ。
回転寿司は他の店のメニューに比べると、生魚を使用している分、単価が高め。
地元でも人気のようで、店内は8割ほど埋まっています。
味もフツーに回転寿司の味。
まわりの会話が北京語でなかったら、どこにいるのか判りません。
「いらっしゃいませ〜!」
「ありがとうございました〜!!」
だけは、日本語でやってくれるお姉さん達に見送られて店を出ます。
あ。
ちょっと持ち直したかも。
中華料理は油べったりというイメージがありますが、頼む物によってはそんなに油の多いものばかりではありません。
だからお腹の具合が悪かったらそういうのを注文すればいいわけですが、「和食を食べた」という気分的なところもけっこう大事だったりします。 -
もう、この辺にくると記憶があいまいなっていて、日付が前後しちゃっています(笑)。
会話メモを見直すと、
「あれ?これはこっちの日か!」
発見があったりして。
北京に戻った日曜の朝。
明日は月曜日で美術館などの公共施設がお休み。
ご飯も食べたし、今日中にいろいろ回ってしまいましょう! -
故宮前〜。
天安門広場です。 -
まずは特殊加工されていると噂の、毛(マオ)さまの遺体を見に!
悪趣味かな?
でも、けっこうみんな並んでるし〜。
無料だし!
有名な『毛主席祈念堂』見ておかねば!
小さいものでも荷物の持ち込みは禁止です。
行列を見てると、ポーチみたいなのでも警備の人がチェックしてて、
「これ置いてきてから並びなさい」
と、列からはじかれてしまっています。
『預けるところがある』とガイドブックには書いてあるのですが、周りを見渡してもそういったところは見つからず、斜め向かいにある博物館のロッカーを利用することにします。
このロッカーは、博物館のチケットを見せれば無料で預かってくれるので、ちょうど開催されていた「失落的経典〜印加人及其祖先珍宝展〜」(つまり『インカ展』)のチケットを購入し、かばんを預かってもらいます。
さあ、いよいよ行ってしまうぞ〜。 -
欧米系の団体さんも多いのですが、中国語を母語にしている人が6〜7割といったところ。
行列が進むと入口の前で、献花用のバラ(カーネーションだったかな?)と、毛沢東記念館の解説リーフレットが売られています。
漢字がわかる人たちは、けっこうリーフを購入しています。1元なので、私も購入。
献花は親が子供に「買っておいで」と走らせたり、地方出身者らしき日焼けしたご夫婦などが購入のために、列を出入りします。
白い階段をのぼり、建物を入った正面に天安門広場をはさみ故宮と向かい合うようにして、毛沢東の巨大な石像が腰をおろしています。
石像の周辺には、少数の警備員(軍人?)と床に山のような花が手向けられています。
「このまま捨てるんじゃもったいないから、きっと時間がきたら回収して使いまわすのかなあ・・?」
などと、せこい事に頭をめぐらしていると、先ほど花を購入した何人かが列から離れ、毛さんの足元に駈け寄っては、手にした花を供えます。
毛沢東の歴史的評価は(周恩来の位置関係も含めて)分かれるところでしょうが、農地・農民解放、抗日活動家のとして、重要な役割を果たした人であることは間違いないと思います。
花を添えて静かに石像を見上げる人たちを見ていると、権力者は基本的に嫌いですが、その人たちの個々の想いに、なんとなくジーンとしてしまいます。
権力争いの綱引きにあかせて粛清などやらかした人ではありますが、赤の他人から花を供えてもらえるんだから、やっぱり幸せ者だね!毛さん!
さて、当の本人が横たわるお部屋はその奥になります。
ガラスケースに収まって、防腐処理を施された遺体を、周囲の小さな通路に沿って歩きながら眺めるのですが。
「本当に死体なのかな!」
まじまじと見つめても・・・。
あんまり生々しくないというか、作り物のようにおとなしい感じです。
亡くなって何年もたってるのに生々しいのもイヤですが。
部屋はケバイ装飾の一切ない、病院のようにシンプルな雰囲気のお部屋でした。
「これが、毛沢東!!」
という、感慨はあまり感じません。
思ったより背が低く感じたくらいでしょうか。
行列に流されるようにして裏口にさしかかると、ずらりと並んだ『公式毛沢東グッズ』のお店が!!
なんだかミュージアムショップのように、いろいろ飾られておりみんな吸い寄せられるようにガラスケースを覗き込んでいます。
いやあ、すごいな。
あんだけ厳粛につくっといて、この商売気!
妙に反骨精神を感じてしまうのは、考えすぎでしょうか(笑)。 -
お参り(?)も済んだので、さきほどお話した斜め向かいの『中国国立博物館』へ。
中国にきて『失落的経典〜印加人及其祖先珍宝展〜』もないでしょうが、この国立博物館は良いんですよー。
前回は、『古代ギリシャ展』をやっていましたが、すごく展示もしっかりしていて、ゆったり観れて、絶対お勧め!
海外へ来ると日本の美術館がいかに間違ってるかを知る良い機会になると思うので、みなさん是非ご当地の美術館へ行ってみてください。
たとえば、あなたがNHKの『日曜美術館』あるいはテレビ東京の『美の巨人たち』なんかを観て、
「今度の週末は上野でやってる『ムンク展』へ行くか」
もしくは
「高島屋の『チャングムの誓い展』のチケットあったな」
と思い立ち、足を運んだとしましょう。
入場前から行列ができてはいても「せっかく来たんだから」と、入ってみれば中も人がごちゃごちゃ・・・。
ガラスケースは人垣ができていて何が展示してあるかもよく見えない。
また並ぶのにうんざりして見れるとこだけ見て歩くと、結局ほとんど見れてないような・・。
高いお金を払ったわりには、損をしたような・・?
海外からの特別展なんかだと、「所有している美術館の一部が改装中で、その間の保管兼お小遣い稼ぎの展示会なんじゃないの?」
などと疑ってしまうような、たいした作品が来てなくてガッカリ。
そんな経験はありませんか?
海外の美術館は、そんな期待はずれはいたしません!
イギリスの大英博物館・ナショナルギャラリー、イタリアのウフィツィー美術館、ローマのバチカン美術館、台湾の故宮博物院、韓国の国立中央博物館、そして中国の中国国立博物館。
こんな有名どころ以外でも、行った事がある方は経験があると思うのですが、小さくても動線がしっかり確保され、『ちゃんと鑑賞出来る工夫』がどこもきちんと行なわれています。(団体旅行で行かれた方は、団体なのでしょうがないですが)
あの「あればいいだろ」くらいにしか思えない日本の国立施設を訪れると、「日本の美しい伝統だ、文化だ」と大騒ぎしているエラそうな人たちに、「なにしてんの、こりゃ」と言ってやりたくなります。
ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』や森巣博・姜尚中の『ナショナリズムの克服』を読むと、どこの国でも「美しい伝統」や「文化」といったものが近代の発明品であることが良くわかって、口に出すのも恥ずかしくなってしまいますが。
「日本の美しい伝統だ〜文化だ〜」と口にしている人たちは言ったからには責任があると思うので、ハコモノ事業にならないようにちゃんとした施設をつくるべきです。
率先して、『日本の誇れる国立美術館・博物館』をつくる運動をしてください。
もちろん、ほかの国を見習って入場は無料で。
ヨロシク。 -
インカだけでなく、アステカやマヤなど『古代ネイティブアメリカン展』みたいな特別展でした。
なかなか見ごたえがあってすごかったのですが、ひとつ気づいたことが!
写真撮影が禁止になってる!
いや、展示会で撮影禁止なんて珍しいことではないのですが。
前来た時は撮り放題だったのが、やたら厳しくなっていて、何人か係りの人に捕まって怒られていました。
まあ、何枚撮ったってプロの人にはかなわないので、カタログが買えれば文句無いです。ハイ。
併設の常設展示室では、影絵の舞台が!
皆、立ち止まって観ています。
ここでは写真オーケー。 -
午前と午後、それぞれ3回ずつ上演するようです。
ちょうど良かったじゃん。
ラッキー。 -
字幕がでると内容がわかっていいのですが、さすがにそこまではしてなくてストーリーが全然つかめず、お子様に席を譲って舞台裏を見学。
けっこう大変そう。
「伝統芸能を継承する会」みたいな人たちでしょうか? -
そんなこんなで遊んでいるうちに、日が傾いてきます。
上園飯店へ戻ります。 -
さて、上園飯店を背にして、右手にまっすぐ25〜30メートルほど歩いた所にこのような「北京ダック」のお店があります。
以前きたときも、近所の親子連れやサラリーマンのような人達で賑わっていて、カジュアルなお店っぽくて気になっていたのですが、北京ダックを中国でまだ一度も食べていなかったこともあり、なおかつそのことでいろいろ言われていたので、この機会に行ってみることに。 -
写真は昼間撮ったものですが、たずねたのは日曜日の夜ということもあり、お店はけっこう混雑しています。
基本的に中華料理のレストランはちっちゃい食堂でない限り、1人では入店を断られることがあるので恐る恐る聞いてみると、お店の人の好意で断られずにテーブルまで案内してもらえました。
(翌日また行ったら、今度は「申し訳ありませんが・・」と断られました。どうやら接客の人の判断しだいのもよう)
メニューにでていた、48元の北京ダックとお茶やご飯を注文し、お腹いっぱい。
なかなか美味しくて、雰囲気も良いお店でした。
1人での入店はバクチですが、複数で北京へいらした方はご都合があえば行ってみてください。
食事をすませ会計をしてもらうと・・・。
あれれ?
安すぎない??
レシートを見るとダックの値段が、半額の24元です。
お茶もご飯もサービス品だったようで、値段に反映されていません。
うわっ、安っ!!
どうやらここの北京ダックは、基本的に2人以上の注文だったようです。
言葉が通じない外国人のために、お店のご好意で半額で1人分を出してくれたのです。(48元÷2=24元)
あとから気づいたんですけど。
こういうさりげない好意はうれしいなあ。 -
翌朝、月曜日。
残念ながら、あしたは帰国日なので今日1日めいいっぱいお買い物、お買い物。
つっても、ワタクシの買い物なんて、本屋とDVDショップ限定のお買い物なんですけど(笑)。
中国の大型ブックストアには必ずDVDショップが入っているので、入り浸りになってしまいます。
この日はひたすら西単『北京図書大厦』で姫さまのお買い物状態。
「あれもいいわー!」
「これも素敵〜っ」
ダオダオ(陳道明)じゃー!
ダイダイ(丁勇岱)じゃー!
RAIN(それはKーPOP)じゃー!
って、買いすぎだろそれは。
本とDVDをガッツリぶら下げて、地元のカップルや学生達の活気溢れる西単をぶらぶら。
お店を冷やかしていました。
暑い日中でしたが人出も多く、ひさしぶりに都心の雰囲気を堪能!
北京の一番好きなところは、何もかもデカイとこ。
道路もビルも地下道も。
そこまでやるかと、どこか清々しい気分になります。
この道幅に慣れてしまうと、日本の小せまい道はうっとうしい。
余談ですが。 -
明日は帰国なので、ちょこっとリムジンバス乗り場をチェック、チェック。
地下鉄西単駅を地上に出た通りには、中華系の航空会社が複数入った巨大ビルがそびえています。
一階に、航空チケットカウンターや空港行きのリムジンバス・チケットセンターがあります。
そこでリムジンバス切符の事前購入が可能。
確認だけなんですけど(笑)。
帰りはいつも時間が怖いので、なんだかんだで贅沢してタクシーで行っちゃうんですけど。
記念に1枚。 -
この日は本当に町中をぶらぶらしていただけで、デジカメにも食事を取った場所しか残っていなくて、お恥ずかしい。
安くて美味しいものを食べることに、人生かけてますから。
王府井書店の横に『工美大厦』というビルがあり、その地下はワタクシの大好きな『美食城』!(フードコートなんですけど)
今日の昼食はそこで。 -
さすが王府井のフードコートだけあって、いろんな地域の母語が飛び交っています。
中華料理だけじゃなくて、各宗教に配慮されたメニューや店舗が360度、ぐるっと並んでいます。
暑い中、水分漬けになりながらの徒歩生活が、バスや地下鉄でらくらく移動できるようになったので、お腹も持ち直しました。
なので、今日はカレー味の清真(イスラム)料理を食べちゃおうかな!
お店で注文したのですが、なにやらシステムがあるようで普通に頼めません。
食券か?別のところでお金払うのか??
威勢よくまくしたてる店員さんがフロアの中央を指差すので、フロアの中央を示すので行ってみると、カウンターが設置されており注文したい料理名を書くと、恰幅の良いおじさんがお店の人にきちんと話を通してくれます。
むむ・・。
さすが観光地。
レストランフロアにまでインフォメがあるのか。 -
無事に飯にありつけました!
カレー味のきし麺みたいな。
おいしーよー。
やっぱ中華料理は良いなあ〜。
味付けがうまいんだもん。
うまいメシと愉快な人たちとの出会い。
中国は広い。
だから不透明な不安でも、ためらわずに出発してしまいます。
「相手を信頼することは、自分自身の責任。その『信頼』に対してとる行動に、相手側の責任はない。たえず『信頼』を投げかけ相手との距離を自身で判断し、『信頼すること』をあきらめない姿勢」
この言葉をはじめて聞いたとき、さっぱり意味がわかりませんでした。
なんじゃそりゃ?
長いし。
どっちだっていいような・・。
でも、旅をしているとこの言葉に共感する場面がけっこう多かったりします。
言葉がわからないと、「ここでこの人についてっちゃって大丈夫なのかな?それともテキトーにごまかしてばっくれるべき?」
判断に迷ったときこの言葉が、例のコワイ妄想(騙され・レイプされ・売られて・死んじゃう)とセットで頭に浮かびます。
そしてたいてい、私は『信じてみよう。何かあったら自分の判断が悪い』の方を選びます。
そして中国の人たちは、この頼りない信頼に確かに応えてくれます。
世の中、良い人9割:相容れない人(ひょっとしたら)1割。
良い人のほうが多いんです。
けっきょく、中国はやめられない。
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