1961/10/29 - 1961/10/29
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ソフィさん
1961年10月29日(日)
バルビゾンの村に入ってゆくと、ひなびたレストランやブティックがポツリポツリ並んでいて、なるほどここはパリの人にとっては癒しの村だな、と感じる。
通りすがりの人に「町の中心はどこですか」と聞けば、「そんなものはありません。村の中心ならばこの辺りです」と、答えが返ってくる。
そういわれれば、村役場があり、教会があり、村の中心らしい。
教会は、木造の素朴な建物だ。
昭和天皇がランチを召し上がられたというホテルや、ミレーのアトリエをそのまま残した、小さな美術館などがある。
バルビゾン派美術館として資料などを展示するルソーの家、ドラクロアが宿泊したことで知られるガンヌの宿もある。
元々、フォンテーヌ・ブローの森の周辺の村、マーロット、シャイイ、バルビゾンには、画家向けの夏の避暑地があったという。
フォンテーヌブローの森は、ミレーたちが守った森であった。
バルビゾン派の画家たちは、早くからフォンテーヌブローの森の保護運動を始めている。
彼等の自然描写への傾倒は、必然的に風景保護の運動へつながっていた。
この森は、19世紀の産業革命の中で、次第に小さくなっていったようである。
鉄道が敷かれ工場が建ち、残った森林も木材生産のための松に植え替えられていった。
バルビゾン派の画家たちは保護運動を続け、その結果フォンテーヌブローの森は1853年に美観地区に指定された。
この村の建物は、改造時も、昔の姿でないといけないらしい。
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