2000/07/04 - 2000/07/19
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buchijoyceさん
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ベルゲン
7月12日(水)
7時に朝食に行く。もうかなり混んでいる。なんとここには日本食も用意されている。
日本人客がいかに多いかうなづける。しかも団体客だ。
連れ合いは納豆やたくわんをとっている。お節介おばさんは団体さんに牛乳の種類を教えている。港には大きなクルーズ船のような船も接岸しているので、
「船でいらしたのですか」ときくと、彼らは飛行機で来たのだそうだ。
今度はイギリス辺りから、船で来てみたい。
はがきを書き、8時過ぎ、外にでる。雨が降っている。かさを借り、10時のフィヨルド見物の船の下見に行く。港近くで開かれている朝市で毛糸の帽子とミトンを買った。雨よけである。
市場には日本語でノルウェイ・サーモンとかノルウェイ・キャビアとか書いた名札も見える。手編みのスウェーターも豊富にならんでいる。日本人客が買いまくっている。あの人たちはもう帰るのかな。
10時、10人あまりの客を乗せて、船はソグネフィヨルドに向かう。
「年寄りだから、もうこんな程度でいいね」と言いながら、窓から外を眺めている。
船内ではサンドウィッチやワイン、飲み物も販売している。
若い船長は奥さんと小さな子どもづれ。
船長は運転しながらガイドをつとめる。奥さんは売店係だ。
ときどき子どもの泣き声が入る。
私はワインを1本買って飲み始める。
船内から船上にいける階段があって、
景勝地ではそこにのぼって見るのだが、
出口には客用の厚手のショールが重ねておいてある。
ベルゲンは斜面にできた町なので、坂の町育ちの私には親しみやすい。緑の中に建つ木造の家々の様は美しい。一日に2便の観光船にフィヨルドの住民は手を振ってくれる。私たちもふり返す。
やがてソグネフィヨルドに入る。切り立った岩がまるでローレライのようにそびえたつ。フィヨルドとは氷河が切り取った深い入り江。どこまでもどこまでもと言った具合に奥深くまで海が入り込んでいる。あいにくの雨空で山々は見えない。これはちょっと残念。往復4時間。ここでもグリークの曲が流れていた。
戻ってからハンザ同盟記念の商館を見学。かつてタラが人々の生活を支えてきたことがよくわかった。それでも現代の人々はタラを食べなくなったと嘆いている本を読んだことがある。
ガイドブックに載っていた、近くの「一角獣」というレストランで生ガキと鮭のメインを取る。美味しかった。だいたい私が魚を食べることは少ないのだが、ノルウェイの魚料理はあっさりしていて食べやすい。しかし、ノルウェーの物価はすこぶる高い。レストランの料金はホテルの宿泊並。
はがきを書いている。
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