2000/07/04 - 2000/07/19
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buchijoyceさん
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ヘルシンキ→タンペレ→トゥルク
7月8日
食事をすませ、市電に乗り、ルター派の大きな教会へ行く。
となりはヘルシンキ大学。港のマーケットで果物を買い、私は赤や黄色の色鮮やかなピーマンの写真を撮っている。市電でホテルに戻りチェックアウトする。
9時58分でタンペレに向かう。ロバニエミ行き。これに乗って行くとロバニエミには夜の8時過ぎに着く。ロバニエミからはサンタクロースの村にいける。私はラップランドに興味があるんだが、これはまたの機会にしよう。
車窓からの景色は自然が豊かで、白樺、松、などが目立つ。草原にはピンク、白、うす黄色、青といった色とりどりの野草が花を咲かせている。今が一番よいシーズンなのだろう。
タンペレの町も、郊外に出て自然を満喫すればきっといいのだろうが、市街そのものはあんまり美しくはない。ここはフィンランド第二の都市。図書館の設計は有名。かたつむりを連想させるような図書館をのぞく。
北欧は図書館活動の先進国。学校図書と提携したり、子どもの時からに読書に親しむ方策を模索して実行している。
内部を見学している。日本でもこういう方式が多くなったが、
カードでだれもが簡単に本やCD、ビデオを借りて行く。
返すのは返却テーブルに載せると、コンピューターが読み取って、係りがその場で分類して、片付けている。利用者は多い。
コピーやパソコンの設備もあり、使用は自由。
うん、なかなかいい。面白がって、パソコンを立ち上げたはいいけれど、パソコンだって幼稚園生なのに、さら言葉がわからない。結局使えない。
吹きぬきになった中央ホールを囲むように中二階があり、子ども達のムーミン谷訪問の絵が飾られている。
そうだ、ここはムーミンのふるさとだ。テーマ・パークもある。
ムーミンは全冊読んではいるけれど、でも、ちょっと行く気にはならない。
2時56分でタンペレからトゥルクへ向かう。ここは単線。見渡す限りの麦畑。菜の花の黄色が目に鮮やか。ところどころに森がある。車掌が検札に来て、「ようこそフィンランドへ。」と英語で声をかけていった。こういう態度は見習いたいものだ。
トゥルクの町は、ヘルシンキができる以前はここが首都であったというが、うら寂れた町だ。川沿いにホテルを探して港近くまで下って行く。見つけたスカンディックホテルは満員で、フロントが親切に提携のあるホテルに聞いてくれたが、よい部屋がない。係りは流暢な日本語を話す。やむなく一日繰り上げてフィンランドをたつことにする。
シリヤラインのターミナルはホテルから30分ほどだと言っていたのが、いやはや遠い。そのうち雨が降りだす。途中雨宿りする場所もない。トゥルク城の前を横目で見ながら通り過ぎる。
やっとこターミナルに到着。乗船券と部屋を確保。やれやれ。これで寝て行ける。今度はシリアラインだ。
9時乗船。部屋はヴァイキングラインより狭い。ベッドも壁にくくりつけられたもの、ひとつはソファになっている。それをひっくり返すとベッドになる。冷蔵庫もない。なんだ、たのしみにしていたのに。とはいえ、贅沢はいえない。一晩寝る場所が確保できたのだから。
船は音もなく海を走って行く。小さな島のあいだを。夕日が島々に赤い影をおとしている。一眠りして食事に行くと、9時半でビュッフェはクローズ。夕食を食べそこなって、mamasanは怒っている。カフェテリアは開いていて、ここでサラダの盛りあわせや、ケーキなどを買って食べる。こういうのを夕食とは呼ばない。
フィンランド時間では11時、スウェーデン時間では10時、日はこれから沈む。夕日が沈むのをデッキから眺めている。
真っ赤なきれいな夕日だ。
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