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サマルカンド<br /><br />5月24日(土)<br /><br />朝4時には目が覚めた。次が5時、外は明るんでいる。<br />カーテから外をのぞくと、月が残っている。<br />今日もいい天気、暑くなりそうだ。<br /><br />8時朝食。半地下のダイニングには大きなイーグルの剥製が飾ってある。羽を広げている姿は3mは有にある。ふーん、こんなのがまだいるんだ。<br />「このイーグルはこの地方で獲ったもの。10kgくらいの子羊をさらう」と主が言う。私は首をかしげている。反対側にはこれより小さい禿げたか。「鳥が好きだから、ほしいでしょう?」<br />「生きている鳥がすきなの。剥製は嫌い」<br /><br />甘いかゆが出たが、お腹が一杯だったので、貰わなかった。<br />嫌いじゃないんだけど。<br /><br />9時出発。<br />まずはビビハニム・モスクを訪れる。ビビハニムとはチムールの最愛の夫人の名である。チムールは中央アジアで一番大きなモスクを建てようと、大勢の有名な建築家を招いて建築に当たらせていた。<br /><br />まぁ眉唾だけどこんな話がある。<br />建築はあと少しというところで、なかなか完成しなかった。チムールがインドに遠征に出かけているときのことである。<br />建築家がビビハニムに恋をして、頬にキスさせてくれたら、完成させると迫った。しかしビビハニムは断った。そして建築家に色とりどりの卵を贈った。「外見はちがっても中身は同じもの。だから私も同じ女。侍女の中からお気に入りの女性をあなたにおくります」と。<br /><br />すると建築家は20ケのガラスのコップを送り返した。19には水が入っており、1ケには酒が入っていた。「同じように見えても中身はちがうのだ」と。そこでビビハニムは頬にキスさせることにした。頬に太い枕を当て、その枕にキスさせたのである。しかしキスはとても熱烈だったので、枕を通してビビハニムの頬にしみをつくってしまった。そしてモスクは完成した。<br /><br />インドから帰ったチムールは完成したモスクには感激したが、ビビニハムの頬のしみを見て、わけを問いただし、怒って建築家を殺してしまった。ただし、歴史的にはこのモスクが完成したのはビビハニムが60歳のとき、どんなに若いとき美女であっても、この話は???<br /><br />ビビニハムニ・モスクのすぐ下はバザール。歩いて疲れ果てた。<br />シャーヒンズィンダ霊廟群に行く。階段を上って行くのだが、ひそかに階段の数を数え、往きと帰りが同じなら罪のない人、数が違ったら罪のある人なのだそうだ。大きな声で数えたら、それはダメだというので、途中で何段だったか忘れてしまい、数えるのを止めた。所詮人間は罪深きものだ。<br /><br />タシケントに滞在しているという日本人ご夫妻といっしょになった。彼らはタシケントで加藤登紀子のコンサートへ行ったという。コンサートは国連主催で無料だったとか。<br /><br />霊廟の中で、コーランの字が書いてあるものを買う。カリグラフィを練習している人のために。この国はどこもそうだが、霊廟でも、モスクでも、博物館でも、館内でお土産物を売っている。人が来ると、その人たちが寄ってくる。展示品を見ている傍らにだ。これは、私たちには違和感があってなじめない。この霊廟でもイマームが参詣者を前にコーランでお祈りを捧げている横で、<br />平然と物を売っている。コーランのアラビア文字の意味を知りたいがお祈りの邪魔をしやしないかとこちらは気にしているが、双方、当人達は平気。<br /><br />この暗い廟の中で、カメラを持った若い人たちが記念撮影をしている。私にシャッターを切ってくれというので、ファインダーをのぞくと真っ暗。人の姿は見えない。ストロボはついていない。この人たちが高感度フィルムを使っているとは思えない。「暗いから写らないよ」と言ったが、それでもいいというのでシャッターをおした。私のカメラでも撮ってやった。私のストロボは外付けの強力ライトだ。明るい外で撮れば良いのに。<br /><br />昼食にいまここで人気だというレストランに行く。ところがいっぱい。学校が終わりのせいか、若い人たちであふれている。そこで違うところへ。<br />食事は私達が少ないこともあって、スウェタの判断で行く。料理もメニューを見ながら、私たちの口に合いそうなものを、適当に選んでくれる。今日もボーイになにやら聞いてオーダー。<br />でてきたのはいつものようにサラダ。スープはお米入り。串焼き。お米入りスープはみんな残した。スウェタがあのボーイが美味しいとすすめたので頼んだのだけど、ごめんなさいと謝っている。確かに、美味しくはないが、食べられなくもない・・<br />スウェタはボーイに文句を言ってスープを片付けさせた。<br />ボーイはみんなが不味いと食べないのが不思議だと言ってる。<br /><br />出る時、ボーイの前を通りながらスウェタが「フン」<br />最後の私がにこやかに「ラフマート」(ありがとう)<br />ボーイは立ち上がって、見送った。<br />スウェタが「ラフマートなんて言ってはダメ。いい気になります」<br />「だって、あの子可愛い子だったよ。」<br />「顔の可愛いのと料理の不味さは関係ありません」<br />「それはそうだ。でも彼は美味しいと思ってすすめたんだよ。<br />たまたま私たちの口には合わなかったけどね。そんなのいっぱいあるよ」<br />でも、彼女のご機嫌はなおらない。<br /><br /><br />一休みして3時からレギスタンン広場へ行く。三つのメドレッセが並んでいる。この風景はよく絵に使われている。レギスタンとは砂の広場、各地にある。メドレッセはここも例外ではなく、工房とおみやげ物屋となっている。<br /><br />そのひとつに伝統楽器を演奏してくれる店がある。団体が入っているので待っていると、出てきたのはブハラで知合いになったスイス人たち。またもや再会に双方大喜び。彼女らはサマルカンドで3泊するのだという。<br /><br />伝統楽器の演奏は素敵だった。楽器の種類も多い。2本弦をピックで弾くもの、三味線の原型のような弦楽器、ハンガリーで気に入ったツインバロム(箱に水平に弦を張り、柔らかなハンマーでたたく。ハンガリーへは中東から伝わっている)の原型をおもわせる楽器、でも音も響きもツインバロムの方がいい)、尺八のような音色の笛。楽器の音はどれも気に入った。楽器の名前もその時は聞いたのだが、忘れてしまった。ほんとは楽器がほしかったが、持っては帰れない。そこで民族楽器の演奏のCDを買った。<br />楽器も音楽も大陸を旅をしたようだ。<br /><br />夜、レギスタン広場はライトアップされるというので、9時前に出かけていく。ライトアップされたメドレッセはとてもムードがあって美しかった。演出効果なのか、なにか劇的に盛り上げているようだった。ちょうど行った時はフランス語だったので、Ecoutesくらいしか聞き取れなかった。観客が10人いれば、希望の言葉でやってくれる。日本語もある。手すりの上にカメラを置いて、開放にして写真を撮ったが、ブレているかも。<br /><br />9時からの英語を見る予定だったが、コートを持たずにとびだしたので、肌寒いし帰って来る。それからが大変。<br />めずらしく下痢をしたのだ。元来私は胃腸が丈夫で、胃腸には自信がある。悔しいが今回はお腹が痛い。お腹をさすり、正露丸を飲み、何回もトイレに行く。でも寝ると胃は痛むしと、七転八倒の苦しみだった。眠ってしまえばなんとかなるのだが、こんなときには眠れない。<br /><br />どうやら眠ったらしく、朝が来た。痛みは治まったが、用心して朝食を抜くことにする。<br /><br /><br /><br />

ウズベキスタン13

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2003/05/14 - 2003/05/27

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buchijoyce

buchijoyceさん

サマルカンド

5月24日(土)

朝4時には目が覚めた。次が5時、外は明るんでいる。
カーテから外をのぞくと、月が残っている。
今日もいい天気、暑くなりそうだ。

8時朝食。半地下のダイニングには大きなイーグルの剥製が飾ってある。羽を広げている姿は3mは有にある。ふーん、こんなのがまだいるんだ。
「このイーグルはこの地方で獲ったもの。10kgくらいの子羊をさらう」と主が言う。私は首をかしげている。反対側にはこれより小さい禿げたか。「鳥が好きだから、ほしいでしょう?」
「生きている鳥がすきなの。剥製は嫌い」

甘いかゆが出たが、お腹が一杯だったので、貰わなかった。
嫌いじゃないんだけど。

9時出発。
まずはビビハニム・モスクを訪れる。ビビハニムとはチムールの最愛の夫人の名である。チムールは中央アジアで一番大きなモスクを建てようと、大勢の有名な建築家を招いて建築に当たらせていた。

まぁ眉唾だけどこんな話がある。
建築はあと少しというところで、なかなか完成しなかった。チムールがインドに遠征に出かけているときのことである。
建築家がビビハニムに恋をして、頬にキスさせてくれたら、完成させると迫った。しかしビビハニムは断った。そして建築家に色とりどりの卵を贈った。「外見はちがっても中身は同じもの。だから私も同じ女。侍女の中からお気に入りの女性をあなたにおくります」と。

すると建築家は20ケのガラスのコップを送り返した。19には水が入っており、1ケには酒が入っていた。「同じように見えても中身はちがうのだ」と。そこでビビハニムは頬にキスさせることにした。頬に太い枕を当て、その枕にキスさせたのである。しかしキスはとても熱烈だったので、枕を通してビビハニムの頬にしみをつくってしまった。そしてモスクは完成した。

インドから帰ったチムールは完成したモスクには感激したが、ビビニハムの頬のしみを見て、わけを問いただし、怒って建築家を殺してしまった。ただし、歴史的にはこのモスクが完成したのはビビハニムが60歳のとき、どんなに若いとき美女であっても、この話は???

ビビニハムニ・モスクのすぐ下はバザール。歩いて疲れ果てた。
シャーヒンズィンダ霊廟群に行く。階段を上って行くのだが、ひそかに階段の数を数え、往きと帰りが同じなら罪のない人、数が違ったら罪のある人なのだそうだ。大きな声で数えたら、それはダメだというので、途中で何段だったか忘れてしまい、数えるのを止めた。所詮人間は罪深きものだ。

タシケントに滞在しているという日本人ご夫妻といっしょになった。彼らはタシケントで加藤登紀子のコンサートへ行ったという。コンサートは国連主催で無料だったとか。

霊廟の中で、コーランの字が書いてあるものを買う。カリグラフィを練習している人のために。この国はどこもそうだが、霊廟でも、モスクでも、博物館でも、館内でお土産物を売っている。人が来ると、その人たちが寄ってくる。展示品を見ている傍らにだ。これは、私たちには違和感があってなじめない。この霊廟でもイマームが参詣者を前にコーランでお祈りを捧げている横で、
平然と物を売っている。コーランのアラビア文字の意味を知りたいがお祈りの邪魔をしやしないかとこちらは気にしているが、双方、当人達は平気。

この暗い廟の中で、カメラを持った若い人たちが記念撮影をしている。私にシャッターを切ってくれというので、ファインダーをのぞくと真っ暗。人の姿は見えない。ストロボはついていない。この人たちが高感度フィルムを使っているとは思えない。「暗いから写らないよ」と言ったが、それでもいいというのでシャッターをおした。私のカメラでも撮ってやった。私のストロボは外付けの強力ライトだ。明るい外で撮れば良いのに。

昼食にいまここで人気だというレストランに行く。ところがいっぱい。学校が終わりのせいか、若い人たちであふれている。そこで違うところへ。
食事は私達が少ないこともあって、スウェタの判断で行く。料理もメニューを見ながら、私たちの口に合いそうなものを、適当に選んでくれる。今日もボーイになにやら聞いてオーダー。
でてきたのはいつものようにサラダ。スープはお米入り。串焼き。お米入りスープはみんな残した。スウェタがあのボーイが美味しいとすすめたので頼んだのだけど、ごめんなさいと謝っている。確かに、美味しくはないが、食べられなくもない・・
スウェタはボーイに文句を言ってスープを片付けさせた。
ボーイはみんなが不味いと食べないのが不思議だと言ってる。

出る時、ボーイの前を通りながらスウェタが「フン」
最後の私がにこやかに「ラフマート」(ありがとう)
ボーイは立ち上がって、見送った。
スウェタが「ラフマートなんて言ってはダメ。いい気になります」
「だって、あの子可愛い子だったよ。」
「顔の可愛いのと料理の不味さは関係ありません」
「それはそうだ。でも彼は美味しいと思ってすすめたんだよ。
たまたま私たちの口には合わなかったけどね。そんなのいっぱいあるよ」
でも、彼女のご機嫌はなおらない。


一休みして3時からレギスタンン広場へ行く。三つのメドレッセが並んでいる。この風景はよく絵に使われている。レギスタンとは砂の広場、各地にある。メドレッセはここも例外ではなく、工房とおみやげ物屋となっている。

そのひとつに伝統楽器を演奏してくれる店がある。団体が入っているので待っていると、出てきたのはブハラで知合いになったスイス人たち。またもや再会に双方大喜び。彼女らはサマルカンドで3泊するのだという。

伝統楽器の演奏は素敵だった。楽器の種類も多い。2本弦をピックで弾くもの、三味線の原型のような弦楽器、ハンガリーで気に入ったツインバロム(箱に水平に弦を張り、柔らかなハンマーでたたく。ハンガリーへは中東から伝わっている)の原型をおもわせる楽器、でも音も響きもツインバロムの方がいい)、尺八のような音色の笛。楽器の音はどれも気に入った。楽器の名前もその時は聞いたのだが、忘れてしまった。ほんとは楽器がほしかったが、持っては帰れない。そこで民族楽器の演奏のCDを買った。
楽器も音楽も大陸を旅をしたようだ。

夜、レギスタン広場はライトアップされるというので、9時前に出かけていく。ライトアップされたメドレッセはとてもムードがあって美しかった。演出効果なのか、なにか劇的に盛り上げているようだった。ちょうど行った時はフランス語だったので、Ecoutesくらいしか聞き取れなかった。観客が10人いれば、希望の言葉でやってくれる。日本語もある。手すりの上にカメラを置いて、開放にして写真を撮ったが、ブレているかも。

9時からの英語を見る予定だったが、コートを持たずにとびだしたので、肌寒いし帰って来る。それからが大変。
めずらしく下痢をしたのだ。元来私は胃腸が丈夫で、胃腸には自信がある。悔しいが今回はお腹が痛い。お腹をさすり、正露丸を飲み、何回もトイレに行く。でも寝ると胃は痛むしと、七転八倒の苦しみだった。眠ってしまえばなんとかなるのだが、こんなときには眠れない。

どうやら眠ったらしく、朝が来た。痛みは治まったが、用心して朝食を抜くことにする。



  • ビビニハム

    ビビニハム

  • メドレッセ

    メドレッセ

  • レギスタン広場

    レギスタン広場

  • 黄金の天井

    黄金の天井

  • いまどきの女の子

    いまどきの女の子

  • 串焼き

    串焼き

  • 肉やさん

    肉やさん

  • 民族楽器の演奏

    民族楽器の演奏

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