2006/06/18 - 2006/06/27
96位(同エリア146件中)
きっちーさん
故宮博物院からバスを乗り継いで、お宿の「府学賓館」へ戻ります。
おっしゃー!
出てくぞーっ!
大同へ行くんじゃー。
(おそらく)ドミトリーとは、おさらばじゃー。
悪口ばっか言っておりますが、安い部屋をとった自分がいけないのでありまして、部屋自体は清潔ですし、従業員の人たちの対応は懇切丁寧で、非の打ち所のない宿です。
お部屋の掃除に来てくれた従業員の女性と仲良くなり、短い筆談したのですが、日本人女性の1人の宿泊は珍しいらしく、なんやかんやと質問されてしまいました。
ユニークな彼女は、もうちょっと入り浸っていたそうでしたが、同僚が迎えに来て、引っ張っていかれてしまいました。
そんなに珍しいかな。
中国の女性は、仕事以外で1人旅ってしないの?
誰かと仲良くなると話が広がるらしく、従業員の人たちがニコッとしてくれたり、気も緩みきってのほほんと過ごせます。
それでもです!
薄暗い共用トイレの奥に見える、恐ろしく汚いシャワー室の前で考えます。
「ここだけが、ガマンできない・・」
水で生死を分けている地域の人が聞いたら、ぶち切れそうな考えですが、勘弁してください、これだけは・・。
汚水のたまった脱衣所で、上だけ脱いで頭を水洗いし、体を拭きます。
ううう。
コワくて、サンダルは脱げません。
髪をさっぱりさせ、小さなトランクに荷物をまとめると、フロントに上がります。
「今夜、大同へ発つので、チェックアウトさせてください」
と書いた紙を見せると、お姉さんたちは驚いたようす。
すいません。
チェックアウトを済ませ、キャップをかぶると、夕暮れのバス停へ歩き出します。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 中国東方航空
-
北京西駅に到着。
帰りの通勤ラッシュで、道路が混むかと思いましたが、そんなでもなく終着点の駅前にバスが停まります。
さて、ご飯にしましょう。
おとといの、駅ビル2Fフードコートはこりごりなので、駅ビルの1階にある「快餐」と書かれた飲食店のひとつに、入ります。
できあいの何種類かのお惣菜から、好きなものを3つチョイスして、ご飯が付いて8元。
魚とか鳥モモとか、ちょっと高めなものを頼むと、12元。
味は、ふつーに社食みたいな味。
おとといの同じ駅ビル2Fのフードコートに比べると、ぜんぜん美味しく食べられます。
けっこう量があるので、男性客の姿も多いです。
お腹いっぱいで、満足満足。 -
いよいよ、『中国・列車の旅』が始まります!
交通機関を利用するだけなのに、こんなに緊張するなんて考えてみればおかしな事ですけど。
やや、固まり気味に1Fの入場口で立ち止まります。
入り口はここだけのようで、駅の規模からすると拍子抜けするくらい小さいものです。
行列ができているので、「遅れちゃいかん!」と焦ってならぶと、かなり速いスピードで列が進みます。
建物に入ってすぐに、係りの人の指示に従って乗客の荷物が、次々と?線検査機を流れていきます。
私も、荷物をベルトに乗せます。
空港と同じ検査を受ける、というのは、なるほどこれの事なんですね。
このセキュリティー・チェックのために、わざと入り口を絞って乗客を誘導しているようです。
特に引っかかることもなく、?線検査機をくぐらせた荷物を降ろし、横を見ると、机を並べた手作りのカウンターがあり、複数の駅員さんが事務作業を行なっています。
そこへ、たくさんの人が群がっていきます。
混乱を避けるために、ロープが張られ、職員の人が立っているのですが、あまりうまくいっていないようで、大勢がわれ先にとごった返しています。
「まだ何か手続きがいるのかな?」と、すっごい不安で周りを見ますが、手荷物検査のあと、ロープへ入っていく人と、そのままエスカレーターで上の階へ上がって行ってしまう人がいて、判断に迷います。
結局、小心者なので深く追求するのはやめて、「なんとかなるさ」とエスカレーター組になります。
エスカレーターを上がると、写真のような巨大電光掲示板が、列車ごとに待合室の案内をしています。
この「待合室」が重要で、改札口がくっついているんですね。
つまり、空港の搭乗ゲートと同じで、出発口の前で待つような造りになっているんです。
体育館に椅子をずらーっと並べたような、待合室で改札が開くのを待ちます。
改札口にも電光掲示板で、「N205をお待ちのお客様はもうしばらくお席に座ってお待ちください」(と思われます)とか「1005の改札はオープンしております。出発5分前に改札は終了いたします」(と思われます)みたいな案内が出ています。
この待合室は今の時間、3つの列車の乗客が待ち時間をすごしていて、改札口も三箇所。
改札口の上の電光掲示板が、そこを通過できる列車番号を知らせています。
他の列車の改札を見ていると、発車30分前に改札がオープンし、ホームへ降りられるようです。
N205の改札を待つ事にして、ベンチに腰掛けます。
広い待合室には、服務員の人がたくさんいて、トイレも設置されており、食事もできる売店も出ています。
よく日に焼けて、大きな荷物を抱えた地方出身者のグループ、バックパックを足元に置いた欧米人の親子、身軽な服装で観光旅行に胸を膨らませるカップル、どこからも日本語は聞こえません。
言葉がわからないための、不思議な距離。
喧騒の中に静けさを感じる、こういう瞬間はけっこう好きです。
やがて改札30分前が近づいてくると、徐々に行列ができ始めます。
つられて列の後ろに付くと、しばらくして駅員さんが切符にハサミを入れ始めます。
大勢の人に流されて、通路を進み階段を下りると、巨大なホームが現れます。
辺りは静かで、ホームは煌々と明るく、逆にそれ以外の場所は照明が絞られ、ほとんど見えません。
そんなに遅い時間ではないのに、静かで、まるで駅にはその列車しか停まっていないかのようです。
喧騒が好きで、宵っ張りな私には、なんとも寂しげな雰囲気。
列車の各乗車口に駅員さんが、必ず1人立っています。
切符に書かれた「03車」の乗車口で、駅員さんに切符を見せると、いったん切符を回収し、手持ちのファイルの中からプラスチックのカードを手渡されます。
カードには、「014号下(読めない字)」というように、切符と同じシート番号が記載されています。
カードを頼りに、硬臥寝台車の通路を歩き、自分の寝台を探し出します。
トランクを、窓際からせり出したサイドテーブルの下に置き、辺りを見回します。
硬臥寝台車の片方の窓際は、通路になっており、反対側の窓に頭を向けて、3段ベッドが2つずつ、仕切りのみでカーテンはなく、ずらりと並んでいます。
ベッドの下の段は、腰掛けるほどのスペースが頭上にありますが、上の2段は寝そべるのが精一杯で、かなり窮屈そうです。
なので、そのスペースを使う6人が集まると、上に寝る4人は消灯までの手持ち無沙汰な時間、下のベットのふちや、通路の引き出し式の椅子に腰掛けたり、ちょっと居場所に困る寝台車です。
指定したわけでなく、たまたま下段になったのですが、硬臥寝台は絶対、下段の方が圧迫感がなくてよろしいかも。
発車時間になり、列車がゆるやかに走り出すと、早々に布団にもぐりこみます。
目が覚めたら、大同です。 -
眠れそうで眠れない。
何度も寝返りをうったり、トイレに行ったり。
トイレは連結部分にあります。
トイレットペーパーも、明け方近くまではあります。(たくさんの人が使うので、時間が経つとなくなっちゃいます。マイ・トイレットペーパーここでも活躍)
ベッドにはカーテンがないので、どのベッドも外から丸見えです。
靴下を脱ぎ布団の下でジーンズのジッパーをおろしますが、着替えはさすがに出来ません。
女の子ですも〜ん。(←ジェンダーバイアスを否定するくせに、こういうときだけ・・)
ん〜。
脱いじゃうか、着替えちゃうかしたい。
寝らんないよう・・。
だらだらウトウトしているうちに、到着時間が近づいてきます。
朝もやのなか流れる風景を、重いまぶたをこすり、カーテンの隙間から眺めていると、車掌さんが車内を回り始めます。
乗車カードを回収し、引き換えに預かっていた切符を、返却していきます。
ジーンズのボタンを留め、靴下を履きなおします。
うう〜。
シャワー浴びたい。
トランクを引っさげて、早めに出口へならび、ドアが開くと、先頭グループにくっついて足早に駅舎の改札口へ進みます。
だって早く行かないと、ここでも大混雑。
押し合いへしあいしながら、改札口を出ます。
切符は見せるだけで、OK。
大同駅です。
スゴイ!
来ちゃった! -
大同駅まえでは、早朝ということもあってか、怪しげな客引きの姿は一切ありません。
大同の市内地図売りの老人がヨロヨロ歩いていて、観光客らしき夫婦が購入しています。
その横を荷物を引きながら通り過ぎ、駅に背を向けて左側の道路を渡ります。
駅のすぐ前にあるホテル。
歩き方を読んで、とりあえずここに泊まろうと思っていました。
『飛天賓館』
正面入り口は改装中で、ブルーシートが張られています。
朝も早よから、工事のおじさんたちがせわしなく出入りしています。
「こんな早い時間から、お仕事かー」
遊び人になってしまっていることに、やや凹みながら建物に入り、
「エクスキューズ、ミー。チンウェン、イーシャ」
と、フロントにメモを差し出します。
『今夜、泊まれますか?シングル』
フロントの女性がうなずいてくれます。
大丈夫そうなので、次のメモ。
『今、チェックインできますか?』
「大丈夫」
良かった。
荷物が置ける。
シャワーも浴びれる。
『部屋を見せてもらえますか?』
もう一人の従業員さんが出てきて、エレベーターで10階に案内されます。
10階のエレベーター前には管理人室があり、この階の担当らしき従業員の人がいます。
空き部屋の確認か、案内の女性は管理人室の女性と、短い言葉を交わします。
「こちらです」と声をかけられ、明るい廊下を進みます。
団体さんが出て行ったばかりのようで、あちこちの部屋が清掃中です。
開けっ放しのドアの一つに入ると、まだ布団もめくれている状態。
クリーニング前の部屋です。
良いならこ掃除後に入室するか、同じタイプの部屋を用意してくれる、のかな?
そこそこ広いし、明るくて全体にきれいで、シンプルなつくりなのですが。
『シングル』ではなく、『ツイン』です。
「まあいっか。ツインでも」
大事なのは、部屋にトイレとシャワーがあるか、です。
もちろん完備。
きちんとした、ビジネスホテルといった感じ。
『ここにします』をどう言えばいいのかわかんないので、
「ハオ。オーケー。アイ、テイクイット」
適当な表現を並べます。
物を知らなくて、すみません。
わかってくれたようで、フロントに戻ります。
「ドーシャオチェン?」
とたずねてメモを差し出すと、『180元』と書いてくれます。
あ。
よく見ると、ちゃんとフロントのところに料金表が掲示してあって、180元って書いてあります。
だめじゃん、私。 -
客房(単位:元)
豪華套間 580/套
套間 300/套
標准間 180/間
高档単間(双人床) 180/間
標准三人間 260/間
四人間 35/床(公浴)
(金中)点房 20/小時
↑どうですか〜?
わかっちゃいますよね〜。
発音できないけど、意味はわかってしまうあたりが、「中国って、最高」
と思わせてくれます。
1泊代金180元と押金(保証金)の100元を数えていると、案内してくれたお姉さんが、パソコンで客室管理をしているお姉さんと、なにやらモメています。
なんだ?なんだ?
まさか、満室?
ちょっと不安を感じながら、突っ立っていると、話がついたのか、案内のお姉さんが客室カードと、朝食券を渡してくれます。
先ほど見せられたのは、10階のツイン。
渡されたカードに記載されているのは、最上階の11階。
10階は予約でもあったのでしょうか?
ロビーはガラガラなのに・・。
まあ、何階でもかまわないんですけど。
トランクを転がしながら、エレベーターで上がります。 -
11階も、10階と同様です。
管理人のお姉さんが、常駐。
ここのシステムはちょっと変わっていて、客室の鍵を持たせてもらえません。
部屋を空けるときは自分で施錠して、帰ってきたら管理人さんに客室カードをみせて、管理人さんの手で部屋の鍵を開けていただくという・・・。
めんどくさっ。
ある意味、とぉ〜っても贅沢であるとは思うのですが、部屋に戻るたびに係りの人を呼びつけるのは、大げさです。
鍵、ください。自分で開けます〜。
開けさせてください〜。
さて、私のモヤモヤなど関係なく、管理人のお姉さんは慣れた様子で部屋まで案内してくれます。
およ。
角部屋じゃん。
重そうな鍵束から1本選び、お姉さんがドアを開きます。
「ハイ・・・?」
開けたとたんに、奥行きあり過ぎです!
会議室のような大部屋に、ズラリとブラック・ソファーが並び、窓際にベッド。 -
さらに2部屋目!
こっちも広いよ。
ベッドが2つ!!
おいおい、1人なのにベッド3つも、どうすりゃいいのさ〜。
大型テレビにエアコン完備〜!
何が起こったのか、わかりません。 -
丁寧な口調でアメニティーの説明を終えて、フロア管理の服務員さんが部屋を出て行きます。
ひとりになって、呆然とソファーにへたります。
どうなってるんだ・・。
フロントに問い合わせた方がいいのでしょうか?
しかし言葉がわかりません。
「部屋が広すぎます!」
なんて例文は、手持ちの会話ブックには載っていません。
ソファーでぐだりはじめると睡眠不足と、お風呂に入っていない不快感で、だんだんどうでも良くなってきます。
「とりあえず、一風呂浴びてから考えよう。ついでに朝ごはん食べてからに・・」(現金)
さっそくバスルームをのぞきます。
贅沢な部屋ですがバスタブは無いようで、ちょっとホッとします。
それでも、このバスルームも広いんだよな〜。
なりゆきとはいえ、北京で泊まっていた部屋とは、文字通り『地下と最上階の違い』です。
しかしどう考えても、先ほど見せてもらった部屋とは違うでしょー。
シングル(ツイン?)料金で、最上階の角部屋、2部屋続きのトリプルベッド。
ね、値切らなかったからかな??
このアバウトなところが、中国の魅力。
やられました。
シャワーと食事を済ませ、メモ帳を手にホテルの前の大同駅へ。
はいねさんが教えて下さったとおり、駅周辺に観光会社のようなものはありません。
大同駅構内は、切符が無いと入れなさそうだし・・。
「どうすっかな〜」
途方にくれてとホテルに戻ると、フロントの服務員さんが、『雲崗石窟と懸空寺に行かれませんか?』(筆談)と尋ねてきます。
そっか。
ホテルで頼むって手もあるじゃん。
さっそく申し込むことにして詳しい話を聞くと、なんとバスツアーじゃなくて、タクシーでまわる個人ツアー!
ええっ?
タクシーの貸切?1人で?
高そうじゃん。
恐る恐る値段を尋ねると、240元!
はいねさんのお話では、知らない人と一緒のバスツアーで100元だったそうですから、約1.5倍かあ。
どうなんだろう。
安くはないと思うのですが、ほかに手段も思いつかないし、しょうがないのかなー。
まあ、渡りに船ってコトで、申し込むことにします。 -
フロントで240元を支払い、お姉さんと希望の出発時間を確認します。
10時にロビー集合ということで、話がついたのでとりあえず部屋に戻ります。
なんだか、どんどんリッチな旅になってないか?
慣れないお部屋と、優雅な予定に少々居心地の悪さを感じる小心者・・。
とはいえ、予定が順調に進んでて嬉しいな。
眠気もどこへやら、10分前にロビーに降りて、そわそわタクシーの到着を待ちます。
やがて、日焼けしたおじさんがニッコリ笑って近寄ってきました。
「ニーハオ」
と、外へ促します。
彼の案内でタクシーの乗り込むと、慣れた手つきでハンドルを操り、タクシーがホテルを出発します。
すでに言葉が通じないことは心得ているようで、短い単語とジェスチャーで走りながら、ガイドをしてくれます。
北京でもそうでしたが、大同市内でもやたら美容室の看板が目立ちます。
カリスマ美容師ブームなんでしょうか?
ふいに、道端でタクシーが止まります。
すると、歩道に立っていた若い男性が、私たちのタクシーに乗り込んできます。
「おいおい、誰なんだ。乗り合いタクシーなの??」
彼を助手席に乗せたまま、タクシーが走り出します。
おじさんは陽気に、若い男性と話し始めます。
危ない雰囲気ではないのですが、状況が飲み込めないのでコワい想像が頭をよぎります。
やばい?
降りた方がいい・・?
対応に窮していると、おじさんはニッコリ笑い「ドライバー!」と言って彼を指差します。
ドライバーって、そりゃあなたでしょ。
混乱しているうちに、おじさんはさっさとタクシーを降りてしまい、途中から乗ってきた彼が、運転席へ移ります。
どうやら、おじさんは単なるお迎えの人だったようで、本当のドライバーは助手席に乗ってきた、彼だったのです。
なんだ〜。
ビビったじゃ〜ん。もお。
先ほどとは打って変わって、新しいドライバーさんは無口です。
黙ったまま、ひたすら運転に集中している様子。
こっちも言葉を話せないので、窓から景色を眺めていると、退屈そうに見えたのか、ラジオの音楽チャンネルをかけてくれます。
いい人じゃん。良かった。
雲崗石窟までの道は、大規模な工事が行なわれており、少し回り道になります。
途中、舗装のまったくないデコボコ道を無理矢理タクシーで行くのは、けっこうおっかない。
車が大丈夫か、運転手さんもヒヤヒヤしています。
1時間ほどでようやく、到着!
オオ!
観光地っぽいじゃん。 -
長々と引っぱって申し訳ありませんでした!
これが、雲崗石窟です!!
団体さんや友達同士、親子連れなど、中国のあちこちから観光客の方たちが来ています。
崖にそって仏像を彫り抜いていく、というなんとも大胆な光景に目がくらみます。
つーか、まぶしいです。
中央の第5・6窟には、入り口に建物が作られ、そこをくぐると奥にどーんと仏が現れるという、趣向です。
奥まで入れるので、まじかで彫刻と触れあえます。
インパクトあるよなあ。
ひとつでもけっこうな見モノですが、パターンの違う岩窟がずうーっと並んでいるので、強い日差しのなか全部見てまわりたくなります。 -
おもては乾燥していて暑いのですが、石窟に足を踏み入れると、ひんやり涼しくて、さわさわと気持ちの良い風が首筋にあたります。
すごーい。
天然のクーラーだ。
心地よい静かな石窟で、壁にぎっしり穿たれた仏像達を見ていると、これを作りあげた人々の情熱よりも、なんていうか、こういう無心にかえれる時間を作りあげたことに、うたれます。
時間をかけて、『時間』を作ったというか・・。
すごいよなーと思います。 -
『みっちり』
と、いう表現しか出てきません。
天井まで、こまかくこまかく彫られ、彩色してあります。 -
やや、くすんではいるものの、完成した頃のあでやかなカラーが、目に浮かびます。
きっと、ハデハデ。 -
上のほうまで〜。
-
貧乏性なので、フラッシュの届かないトコばっか、一生懸命撮っている〜。
首、痛テ。
頭に、血がのぼる。
上のやつらが、こっち見てるぞ。 -
『雲崗石窟は、460年に開削され、494年には大部分が完成した(地球の歩き方・赤字部分)』。
26年間か。
思ったより短期間で、つくっちゃったんですね。
ふーん・・・。
って、それだけか。
ハイ、それだけっす。
ここで、大後悔。
ちょっと無理しても、ガイドさんを頼めばよかったな〜!
もったいないんですよね。
ただ見てるだけだと、隅から隅まで見ても、1時間で充分見れちゃうんですよ。
ちゃんとガイドしてもらえば、仏教自体には疎くても、地域の背景や当時の政治経済の戦略も含めて、押さえられたのにっ。
なぜ、ここにつくられたのか、とか。
どういうことがメインに、表現されているのか。
これをつくった、当時の権力者の意図はどこにあったのか。
聞いてみたいですよね〜。
見てるだけじゃ(見ごたえはあるものの)、消化不良ですよね。
バカバカ〜。
変なところケチるから・・。 -
と、まあ、それはそれ。これはこれ。
後悔あとに立たずと、大喜びで写真だけは撮ってしまいます。
記念、記念。
どっかに、『雲崗石窟へ行って来ました』饅頭とか売ってないかしら?(ありませんから)
そして、歩いてる人を捕まえちゃあ、自分写真も撮ってもらいます。
中国の人も、欧米の人も、みなさん快く引き受けてくれます。
言葉は通じなくても、そこは観光客同士。
「影になるから、帽子は取った方がいいよ。ハイ、イー、アール、サンッ」
↑みたいに、アドバイスしてくれる中国のおじいさんまでいます。おじいちゃん、ありがとー。
やや、日本語が聞こえるぞ!
中高年の団体ツアーのお客さんです。
成田を出てから、初めてです。
日本語を聞くの。
ずっと、わからない言語の中にいると、それに慣れてしまって、意味がわかる言語に出会ったとたん、すっごく違和感を感じてしまいます。
変なの(笑)。 -
ちょっと人恋しくなって、
「スイマセン。シャッター押してもらってもいいですか〜?」
と、何日かぶりに日本語で人に話しかけます。
「あら、あなた一人で来てるの?」
しまった。
声をかけずにわかんないふりして、紛れ込んでツアーガイドさんの解説を聞けばよかったかな〜?(悪党)
もうバレちゃったし、タクシーの運転手さんとの待ち合わせ時間が近づいていたので、団体さんと別れます。
歩き方に解説されていない、端っこの方の石窟にも、小さな仏や塔などがぽつぽつ彫られてるんですね。
道が切れるところまで、行ってみます。
端の方のは、規模が小さくて案内板も出ておらず、ここまで見に来てる人は、物好きな若年層だけです。 -
これなんか、最近のじゃん。
誰か、おまいりに来てたりすんのかな〜? -
解説なしで1時間もいると、そこはかとなく飽きてきます。知識がないと、どれも似たようなものに見えてくるし。(バチあたり)
そんなときにお勧めなのが、第5・6窟をはさんで向かって右側の、4〜1窟! -
荒削りな石窟に入り込んでいけます!
奥には、腰のところでつながった、双児のミイラが・・・。
って、それは『悪霊島』。金田一耕介。
冗談ですが。
みんな面白がって、行き止まりになるまで、もぐっていきます。
危なくないですし、そんな深くもないので、岩にぺたぺた触りながらまわりましょう。 -
お隣の石窟とつながっています。
5〜20窟にくらべるとまったく飾り気がないのですが、間近で触れるので楽しめます。
さて、石窟も堪能したしところで、いそいそとご飯ターイム!
雲崗石窟の前には、屋台や食堂がいくつか出ています。
お惣菜を並べている露店のひとつに立ち寄り、さっそく注文。
どれにすっかな〜。
例によって、
「ええと、これ。イーグァ。それから、『白飯』ください」
いいかげん、簡単な言い回しくらいは、覚えましょう。
スミマセン。
でも、こんなんでも通じちゃいます。
『いくらです?』
店員さんと筆談で話している私に、隣で食べていた初老の男性が話しかけてきます。
「シャオジェは、どこの人?」(まったくわからないですが、聞いていると、少しずつ何を言われてるかわかるようになってきます)
「ウォーシー、ルィーベンレンです」
「あれを見に来たの?」と、石窟の方を見て、おじさんがニッコリします。
「雲崗石窟?」
とたずねると、
「ユンガン」
と、発音を直されます。
「ユンガン」「ユンガン」と言い合って、小さな交流。
よく、欧米の人は初対面でもフレンドリーで、東洋人は打ち解けにくいなんてイメージがありますが、アジア地域だってめっちゃフレンドリーだよなあって思います。
なんか、商売の人じゃなくて、ふつーの人がどこいっても話しかけてくれるし。
そんな私たちの目の前を、先ほどシャッターを押してくれた、日本からのツアーさん達が横切ります。
すぐに、土産売りの人たちが「買わない?安くしますよ」と、くっつきます。
あれ、やっぱ、集団で動いてると捕まるんだな。
やばい、そろそろ待ち合わせ時間!
ご飯をかっこんで、タクシーへ急ぎます。
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