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故宮博物院からバスを乗り継いで、お宿の「府学賓館」へ戻ります。<br />おっしゃー!<br />出てくぞーっ!<br />大同へ行くんじゃー。<br />(おそらく)ドミトリーとは、おさらばじゃー。<br /><br />悪口ばっか言っておりますが、安い部屋をとった自分がいけないのでありまして、部屋自体は清潔ですし、従業員の人たちの対応は懇切丁寧で、非の打ち所のない宿です。<br />お部屋の掃除に来てくれた従業員の女性と仲良くなり、短い筆談したのですが、日本人女性の1人の宿泊は珍しいらしく、なんやかんやと質問されてしまいました。<br />ユニークな彼女は、もうちょっと入り浸っていたそうでしたが、同僚が迎えに来て、引っ張っていかれてしまいました。<br />そんなに珍しいかな。<br />中国の女性は、仕事以外で1人旅ってしないの?<br />誰かと仲良くなると話が広がるらしく、従業員の人たちがニコッとしてくれたり、気も緩みきってのほほんと過ごせます。<br /><br />それでもです!<br />薄暗い共用トイレの奥に見える、恐ろしく汚いシャワー室の前で考えます。<br />「ここだけが、ガマンできない・・」<br />水で生死を分けている地域の人が聞いたら、ぶち切れそうな考えですが、勘弁してください、これだけは・・。<br />汚水のたまった脱衣所で、上だけ脱いで頭を水洗いし、体を拭きます。<br />ううう。<br />コワくて、サンダルは脱げません。<br /><br />髪をさっぱりさせ、小さなトランクに荷物をまとめると、フロントに上がります。<br />「今夜、大同へ発つので、チェックアウトさせてください」<br />と書いた紙を見せると、お姉さんたちは驚いたようす。<br />すいません。<br /><br />チェックアウトを済ませ、キャップをかぶると、夕暮れのバス停へ歩き出します。<br /><br />

どこまでいく?中国へ?(なりゆきリッチ)

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2006/06/18 - 2006/06/27

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22

きっちー

きっちーさん

故宮博物院からバスを乗り継いで、お宿の「府学賓館」へ戻ります。
おっしゃー!
出てくぞーっ!
大同へ行くんじゃー。
(おそらく)ドミトリーとは、おさらばじゃー。

悪口ばっか言っておりますが、安い部屋をとった自分がいけないのでありまして、部屋自体は清潔ですし、従業員の人たちの対応は懇切丁寧で、非の打ち所のない宿です。
お部屋の掃除に来てくれた従業員の女性と仲良くなり、短い筆談したのですが、日本人女性の1人の宿泊は珍しいらしく、なんやかんやと質問されてしまいました。
ユニークな彼女は、もうちょっと入り浸っていたそうでしたが、同僚が迎えに来て、引っ張っていかれてしまいました。
そんなに珍しいかな。
中国の女性は、仕事以外で1人旅ってしないの?
誰かと仲良くなると話が広がるらしく、従業員の人たちがニコッとしてくれたり、気も緩みきってのほほんと過ごせます。

それでもです!
薄暗い共用トイレの奥に見える、恐ろしく汚いシャワー室の前で考えます。
「ここだけが、ガマンできない・・」
水で生死を分けている地域の人が聞いたら、ぶち切れそうな考えですが、勘弁してください、これだけは・・。
汚水のたまった脱衣所で、上だけ脱いで頭を水洗いし、体を拭きます。
ううう。
コワくて、サンダルは脱げません。

髪をさっぱりさせ、小さなトランクに荷物をまとめると、フロントに上がります。
「今夜、大同へ発つので、チェックアウトさせてください」
と書いた紙を見せると、お姉さんたちは驚いたようす。
すいません。

チェックアウトを済ませ、キャップをかぶると、夕暮れのバス停へ歩き出します。

同行者
一人旅
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
航空会社
中国東方航空
  • 北京西駅に到着。<br />帰りの通勤ラッシュで、道路が混むかと思いましたが、そんなでもなく終着点の駅前にバスが停まります。<br />さて、ご飯にしましょう。<br />おとといの、駅ビル2Fフードコートはこりごりなので、駅ビルの1階にある「快餐」と書かれた飲食店のひとつに、入ります。<br />できあいの何種類かのお惣菜から、好きなものを3つチョイスして、ご飯が付いて8元。<br />魚とか鳥モモとか、ちょっと高めなものを頼むと、12元。<br />味は、ふつーに社食みたいな味。<br />おとといの同じ駅ビル2Fのフードコートに比べると、ぜんぜん美味しく食べられます。<br /><br />けっこう量があるので、男性客の姿も多いです。<br />お腹いっぱいで、満足満足。

    北京西駅に到着。
    帰りの通勤ラッシュで、道路が混むかと思いましたが、そんなでもなく終着点の駅前にバスが停まります。
    さて、ご飯にしましょう。
    おとといの、駅ビル2Fフードコートはこりごりなので、駅ビルの1階にある「快餐」と書かれた飲食店のひとつに、入ります。
    できあいの何種類かのお惣菜から、好きなものを3つチョイスして、ご飯が付いて8元。
    魚とか鳥モモとか、ちょっと高めなものを頼むと、12元。
    味は、ふつーに社食みたいな味。
    おとといの同じ駅ビル2Fのフードコートに比べると、ぜんぜん美味しく食べられます。

    けっこう量があるので、男性客の姿も多いです。
    お腹いっぱいで、満足満足。

  • いよいよ、『中国・列車の旅』が始まります!<br />交通機関を利用するだけなのに、こんなに緊張するなんて考えてみればおかしな事ですけど。<br /><br />やや、固まり気味に1Fの入場口で立ち止まります。<br />入り口はここだけのようで、駅の規模からすると拍子抜けするくらい小さいものです。<br />行列ができているので、「遅れちゃいかん!」と焦ってならぶと、かなり速いスピードで列が進みます。<br /><br />建物に入ってすぐに、係りの人の指示に従って乗客の荷物が、次々と?線検査機を流れていきます。<br />私も、荷物をベルトに乗せます。<br />空港と同じ検査を受ける、というのは、なるほどこれの事なんですね。<br />このセキュリティー・チェックのために、わざと入り口を絞って乗客を誘導しているようです。<br />特に引っかかることもなく、?線検査機をくぐらせた荷物を降ろし、横を見ると、机を並べた手作りのカウンターがあり、複数の駅員さんが事務作業を行なっています。<br />そこへ、たくさんの人が群がっていきます。<br />混乱を避けるために、ロープが張られ、職員の人が立っているのですが、あまりうまくいっていないようで、大勢がわれ先にとごった返しています。<br />「まだ何か手続きがいるのかな?」と、すっごい不安で周りを見ますが、手荷物検査のあと、ロープへ入っていく人と、そのままエスカレーターで上の階へ上がって行ってしまう人がいて、判断に迷います。<br /><br />結局、小心者なので深く追求するのはやめて、「なんとかなるさ」とエスカレーター組になります。<br /><br />エスカレーターを上がると、写真のような巨大電光掲示板が、列車ごとに待合室の案内をしています。<br />この「待合室」が重要で、改札口がくっついているんですね。<br />つまり、空港の搭乗ゲートと同じで、出発口の前で待つような造りになっているんです。<br />体育館に椅子をずらーっと並べたような、待合室で改札が開くのを待ちます。<br /><br />改札口にも電光掲示板で、「N205をお待ちのお客様はもうしばらくお席に座ってお待ちください」(と思われます)とか「1005の改札はオープンしております。出発5分前に改札は終了いたします」(と思われます)みたいな案内が出ています。<br />この待合室は今の時間、3つの列車の乗客が待ち時間をすごしていて、改札口も三箇所。<br />改札口の上の電光掲示板が、そこを通過できる列車番号を知らせています。<br />他の列車の改札を見ていると、発車30分前に改札がオープンし、ホームへ降りられるようです。<br /><br />N205の改札を待つ事にして、ベンチに腰掛けます。<br />広い待合室には、服務員の人がたくさんいて、トイレも設置されており、食事もできる売店も出ています。<br /><br />よく日に焼けて、大きな荷物を抱えた地方出身者のグループ、バックパックを足元に置いた欧米人の親子、身軽な服装で観光旅行に胸を膨らませるカップル、どこからも日本語は聞こえません。<br />言葉がわからないための、不思議な距離。<br />喧騒の中に静けさを感じる、こういう瞬間はけっこう好きです。<br /><br />やがて改札30分前が近づいてくると、徐々に行列ができ始めます。<br />つられて列の後ろに付くと、しばらくして駅員さんが切符にハサミを入れ始めます。<br />大勢の人に流されて、通路を進み階段を下りると、巨大なホームが現れます。<br />辺りは静かで、ホームは煌々と明るく、逆にそれ以外の場所は照明が絞られ、ほとんど見えません。<br />そんなに遅い時間ではないのに、静かで、まるで駅にはその列車しか停まっていないかのようです。<br />喧騒が好きで、宵っ張りな私には、なんとも寂しげな雰囲気。<br />列車の各乗車口に駅員さんが、必ず1人立っています。<br /><br />切符に書かれた「03車」の乗車口で、駅員さんに切符を見せると、いったん切符を回収し、手持ちのファイルの中からプラスチックのカードを手渡されます。<br />カードには、「014号下(読めない字)」というように、切符と同じシート番号が記載されています。<br />カードを頼りに、硬臥寝台車の通路を歩き、自分の寝台を探し出します。<br />トランクを、窓際からせり出したサイドテーブルの下に置き、辺りを見回します。<br />硬臥寝台車の片方の窓際は、通路になっており、反対側の窓に頭を向けて、3段ベッドが2つずつ、仕切りのみでカーテンはなく、ずらりと並んでいます。<br />ベッドの下の段は、腰掛けるほどのスペースが頭上にありますが、上の2段は寝そべるのが精一杯で、かなり窮屈そうです。<br />なので、そのスペースを使う6人が集まると、上に寝る4人は消灯までの手持ち無沙汰な時間、下のベットのふちや、通路の引き出し式の椅子に腰掛けたり、ちょっと居場所に困る寝台車です。<br />指定したわけでなく、たまたま下段になったのですが、硬臥寝台は絶対、下段の方が圧迫感がなくてよろしいかも。<br /><br />発車時間になり、列車がゆるやかに走り出すと、早々に布団にもぐりこみます。<br />目が覚めたら、大同です。<br /><br /><br /><br />

    いよいよ、『中国・列車の旅』が始まります!
    交通機関を利用するだけなのに、こんなに緊張するなんて考えてみればおかしな事ですけど。

    やや、固まり気味に1Fの入場口で立ち止まります。
    入り口はここだけのようで、駅の規模からすると拍子抜けするくらい小さいものです。
    行列ができているので、「遅れちゃいかん!」と焦ってならぶと、かなり速いスピードで列が進みます。

    建物に入ってすぐに、係りの人の指示に従って乗客の荷物が、次々と?線検査機を流れていきます。
    私も、荷物をベルトに乗せます。
    空港と同じ検査を受ける、というのは、なるほどこれの事なんですね。
    このセキュリティー・チェックのために、わざと入り口を絞って乗客を誘導しているようです。
    特に引っかかることもなく、?線検査機をくぐらせた荷物を降ろし、横を見ると、机を並べた手作りのカウンターがあり、複数の駅員さんが事務作業を行なっています。
    そこへ、たくさんの人が群がっていきます。
    混乱を避けるために、ロープが張られ、職員の人が立っているのですが、あまりうまくいっていないようで、大勢がわれ先にとごった返しています。
    「まだ何か手続きがいるのかな?」と、すっごい不安で周りを見ますが、手荷物検査のあと、ロープへ入っていく人と、そのままエスカレーターで上の階へ上がって行ってしまう人がいて、判断に迷います。

    結局、小心者なので深く追求するのはやめて、「なんとかなるさ」とエスカレーター組になります。

    エスカレーターを上がると、写真のような巨大電光掲示板が、列車ごとに待合室の案内をしています。
    この「待合室」が重要で、改札口がくっついているんですね。
    つまり、空港の搭乗ゲートと同じで、出発口の前で待つような造りになっているんです。
    体育館に椅子をずらーっと並べたような、待合室で改札が開くのを待ちます。

    改札口にも電光掲示板で、「N205をお待ちのお客様はもうしばらくお席に座ってお待ちください」(と思われます)とか「1005の改札はオープンしております。出発5分前に改札は終了いたします」(と思われます)みたいな案内が出ています。
    この待合室は今の時間、3つの列車の乗客が待ち時間をすごしていて、改札口も三箇所。
    改札口の上の電光掲示板が、そこを通過できる列車番号を知らせています。
    他の列車の改札を見ていると、発車30分前に改札がオープンし、ホームへ降りられるようです。

    N205の改札を待つ事にして、ベンチに腰掛けます。
    広い待合室には、服務員の人がたくさんいて、トイレも設置されており、食事もできる売店も出ています。

    よく日に焼けて、大きな荷物を抱えた地方出身者のグループ、バックパックを足元に置いた欧米人の親子、身軽な服装で観光旅行に胸を膨らませるカップル、どこからも日本語は聞こえません。
    言葉がわからないための、不思議な距離。
    喧騒の中に静けさを感じる、こういう瞬間はけっこう好きです。

    やがて改札30分前が近づいてくると、徐々に行列ができ始めます。
    つられて列の後ろに付くと、しばらくして駅員さんが切符にハサミを入れ始めます。
    大勢の人に流されて、通路を進み階段を下りると、巨大なホームが現れます。
    辺りは静かで、ホームは煌々と明るく、逆にそれ以外の場所は照明が絞られ、ほとんど見えません。
    そんなに遅い時間ではないのに、静かで、まるで駅にはその列車しか停まっていないかのようです。
    喧騒が好きで、宵っ張りな私には、なんとも寂しげな雰囲気。
    列車の各乗車口に駅員さんが、必ず1人立っています。

    切符に書かれた「03車」の乗車口で、駅員さんに切符を見せると、いったん切符を回収し、手持ちのファイルの中からプラスチックのカードを手渡されます。
    カードには、「014号下(読めない字)」というように、切符と同じシート番号が記載されています。
    カードを頼りに、硬臥寝台車の通路を歩き、自分の寝台を探し出します。
    トランクを、窓際からせり出したサイドテーブルの下に置き、辺りを見回します。
    硬臥寝台車の片方の窓際は、通路になっており、反対側の窓に頭を向けて、3段ベッドが2つずつ、仕切りのみでカーテンはなく、ずらりと並んでいます。
    ベッドの下の段は、腰掛けるほどのスペースが頭上にありますが、上の2段は寝そべるのが精一杯で、かなり窮屈そうです。
    なので、そのスペースを使う6人が集まると、上に寝る4人は消灯までの手持ち無沙汰な時間、下のベットのふちや、通路の引き出し式の椅子に腰掛けたり、ちょっと居場所に困る寝台車です。
    指定したわけでなく、たまたま下段になったのですが、硬臥寝台は絶対、下段の方が圧迫感がなくてよろしいかも。

    発車時間になり、列車がゆるやかに走り出すと、早々に布団にもぐりこみます。
    目が覚めたら、大同です。



  • 眠れそうで眠れない。<br />何度も寝返りをうったり、トイレに行ったり。<br />トイレは連結部分にあります。<br />トイレットペーパーも、明け方近くまではあります。(たくさんの人が使うので、時間が経つとなくなっちゃいます。マイ・トイレットペーパーここでも活躍)<br /><br />ベッドにはカーテンがないので、どのベッドも外から丸見えです。<br />靴下を脱ぎ布団の下でジーンズのジッパーをおろしますが、着替えはさすがに出来ません。<br />女の子ですも〜ん。(←ジェンダーバイアスを否定するくせに、こういうときだけ・・)<br />ん〜。<br />脱いじゃうか、着替えちゃうかしたい。<br />寝らんないよう・・。<br /><br />だらだらウトウトしているうちに、到着時間が近づいてきます。<br />朝もやのなか流れる風景を、重いまぶたをこすり、カーテンの隙間から眺めていると、車掌さんが車内を回り始めます。<br />乗車カードを回収し、引き換えに預かっていた切符を、返却していきます。<br />ジーンズのボタンを留め、靴下を履きなおします。<br />うう〜。<br />シャワー浴びたい。<br /><br />トランクを引っさげて、早めに出口へならび、ドアが開くと、先頭グループにくっついて足早に駅舎の改札口へ進みます。<br />だって早く行かないと、ここでも大混雑。<br />押し合いへしあいしながら、改札口を出ます。<br />切符は見せるだけで、OK。<br /><br />大同駅です。<br />スゴイ!<br />来ちゃった!<br /><br /><br />

    眠れそうで眠れない。
    何度も寝返りをうったり、トイレに行ったり。
    トイレは連結部分にあります。
    トイレットペーパーも、明け方近くまではあります。(たくさんの人が使うので、時間が経つとなくなっちゃいます。マイ・トイレットペーパーここでも活躍)

    ベッドにはカーテンがないので、どのベッドも外から丸見えです。
    靴下を脱ぎ布団の下でジーンズのジッパーをおろしますが、着替えはさすがに出来ません。
    女の子ですも〜ん。(←ジェンダーバイアスを否定するくせに、こういうときだけ・・)
    ん〜。
    脱いじゃうか、着替えちゃうかしたい。
    寝らんないよう・・。

    だらだらウトウトしているうちに、到着時間が近づいてきます。
    朝もやのなか流れる風景を、重いまぶたをこすり、カーテンの隙間から眺めていると、車掌さんが車内を回り始めます。
    乗車カードを回収し、引き換えに預かっていた切符を、返却していきます。
    ジーンズのボタンを留め、靴下を履きなおします。
    うう〜。
    シャワー浴びたい。

    トランクを引っさげて、早めに出口へならび、ドアが開くと、先頭グループにくっついて足早に駅舎の改札口へ進みます。
    だって早く行かないと、ここでも大混雑。
    押し合いへしあいしながら、改札口を出ます。
    切符は見せるだけで、OK。

    大同駅です。
    スゴイ!
    来ちゃった!


  • 大同駅まえでは、早朝ということもあってか、怪しげな客引きの姿は一切ありません。<br />大同の市内地図売りの老人がヨロヨロ歩いていて、観光客らしき夫婦が購入しています。<br /><br />その横を荷物を引きながら通り過ぎ、駅に背を向けて左側の道路を渡ります。<br />駅のすぐ前にあるホテル。<br />歩き方を読んで、とりあえずここに泊まろうと思っていました。<br /><br />『飛天賓館』<br /><br />正面入り口は改装中で、ブルーシートが張られています。<br />朝も早よから、工事のおじさんたちがせわしなく出入りしています。<br />「こんな早い時間から、お仕事かー」<br />遊び人になってしまっていることに、やや凹みながら建物に入り、<br />「エクスキューズ、ミー。チンウェン、イーシャ」<br />と、フロントにメモを差し出します。<br /><br />『今夜、泊まれますか?シングル』<br /><br />フロントの女性がうなずいてくれます。<br />大丈夫そうなので、次のメモ。<br /><br />『今、チェックインできますか?』<br /><br />「大丈夫」<br /><br />良かった。<br />荷物が置ける。<br />シャワーも浴びれる。<br /><br />『部屋を見せてもらえますか?』<br /><br />もう一人の従業員さんが出てきて、エレベーターで10階に案内されます。<br />10階のエレベーター前には管理人室があり、この階の担当らしき従業員の人がいます。<br />空き部屋の確認か、案内の女性は管理人室の女性と、短い言葉を交わします。<br />「こちらです」と声をかけられ、明るい廊下を進みます。<br />団体さんが出て行ったばかりのようで、あちこちの部屋が清掃中です。<br />開けっ放しのドアの一つに入ると、まだ布団もめくれている状態。<br />クリーニング前の部屋です。<br />良いならこ掃除後に入室するか、同じタイプの部屋を用意してくれる、のかな?<br /><br />そこそこ広いし、明るくて全体にきれいで、シンプルなつくりなのですが。<br />『シングル』ではなく、『ツイン』です。<br /><br />「まあいっか。ツインでも」<br /><br />大事なのは、部屋にトイレとシャワーがあるか、です。<br />もちろん完備。<br />きちんとした、ビジネスホテルといった感じ。<br />『ここにします』をどう言えばいいのかわかんないので、<br />「ハオ。オーケー。アイ、テイクイット」<br />適当な表現を並べます。<br />物を知らなくて、すみません。<br />わかってくれたようで、フロントに戻ります。<br />「ドーシャオチェン?」<br />とたずねてメモを差し出すと、『180元』と書いてくれます。<br />あ。<br />よく見ると、ちゃんとフロントのところに料金表が掲示してあって、180元って書いてあります。<br />だめじゃん、私。<br /><br /><br /><br /><br /><br />

    大同駅まえでは、早朝ということもあってか、怪しげな客引きの姿は一切ありません。
    大同の市内地図売りの老人がヨロヨロ歩いていて、観光客らしき夫婦が購入しています。

    その横を荷物を引きながら通り過ぎ、駅に背を向けて左側の道路を渡ります。
    駅のすぐ前にあるホテル。
    歩き方を読んで、とりあえずここに泊まろうと思っていました。

    『飛天賓館』

    正面入り口は改装中で、ブルーシートが張られています。
    朝も早よから、工事のおじさんたちがせわしなく出入りしています。
    「こんな早い時間から、お仕事かー」
    遊び人になってしまっていることに、やや凹みながら建物に入り、
    「エクスキューズ、ミー。チンウェン、イーシャ」
    と、フロントにメモを差し出します。

    『今夜、泊まれますか?シングル』

    フロントの女性がうなずいてくれます。
    大丈夫そうなので、次のメモ。

    『今、チェックインできますか?』

    「大丈夫」

    良かった。
    荷物が置ける。
    シャワーも浴びれる。

    『部屋を見せてもらえますか?』

    もう一人の従業員さんが出てきて、エレベーターで10階に案内されます。
    10階のエレベーター前には管理人室があり、この階の担当らしき従業員の人がいます。
    空き部屋の確認か、案内の女性は管理人室の女性と、短い言葉を交わします。
    「こちらです」と声をかけられ、明るい廊下を進みます。
    団体さんが出て行ったばかりのようで、あちこちの部屋が清掃中です。
    開けっ放しのドアの一つに入ると、まだ布団もめくれている状態。
    クリーニング前の部屋です。
    良いならこ掃除後に入室するか、同じタイプの部屋を用意してくれる、のかな?

    そこそこ広いし、明るくて全体にきれいで、シンプルなつくりなのですが。
    『シングル』ではなく、『ツイン』です。

    「まあいっか。ツインでも」

    大事なのは、部屋にトイレとシャワーがあるか、です。
    もちろん完備。
    きちんとした、ビジネスホテルといった感じ。
    『ここにします』をどう言えばいいのかわかんないので、
    「ハオ。オーケー。アイ、テイクイット」
    適当な表現を並べます。
    物を知らなくて、すみません。
    わかってくれたようで、フロントに戻ります。
    「ドーシャオチェン?」
    とたずねてメモを差し出すと、『180元』と書いてくれます。
    あ。
    よく見ると、ちゃんとフロントのところに料金表が掲示してあって、180元って書いてあります。
    だめじゃん、私。





  • 客房(単位:元)<br /><br />豪華套間 580/套<br />套間   300/套<br />標准間  180/間<br />高档単間(双人床) 180/間<br />標准三人間 260/間<br />四人間 35/床(公浴)<br />(金中)点房 20/小時<br /><br />↑どうですか〜?<br />わかっちゃいますよね〜。<br />発音できないけど、意味はわかってしまうあたりが、「中国って、最高」<br />と思わせてくれます。<br /><br />1泊代金180元と押金(保証金)の100元を数えていると、案内してくれたお姉さんが、パソコンで客室管理をしているお姉さんと、なにやらモメています。<br />なんだ?なんだ?<br />まさか、満室?<br />ちょっと不安を感じながら、突っ立っていると、話がついたのか、案内のお姉さんが客室カードと、朝食券を渡してくれます。<br />先ほど見せられたのは、10階のツイン。<br />渡されたカードに記載されているのは、最上階の11階。<br />10階は予約でもあったのでしょうか?<br />ロビーはガラガラなのに・・。<br />まあ、何階でもかまわないんですけど。<br />トランクを転がしながら、エレベーターで上がります。<br /><br /><br />

    客房(単位:元)

    豪華套間 580/套
    套間   300/套
    標准間  180/間
    高档単間(双人床) 180/間
    標准三人間 260/間
    四人間 35/床(公浴)
    (金中)点房 20/小時

    ↑どうですか〜?
    わかっちゃいますよね〜。
    発音できないけど、意味はわかってしまうあたりが、「中国って、最高」
    と思わせてくれます。

    1泊代金180元と押金(保証金)の100元を数えていると、案内してくれたお姉さんが、パソコンで客室管理をしているお姉さんと、なにやらモメています。
    なんだ?なんだ?
    まさか、満室?
    ちょっと不安を感じながら、突っ立っていると、話がついたのか、案内のお姉さんが客室カードと、朝食券を渡してくれます。
    先ほど見せられたのは、10階のツイン。
    渡されたカードに記載されているのは、最上階の11階。
    10階は予約でもあったのでしょうか?
    ロビーはガラガラなのに・・。
    まあ、何階でもかまわないんですけど。
    トランクを転がしながら、エレベーターで上がります。


  • 11階も、10階と同様です。<br />管理人のお姉さんが、常駐。<br /><br />ここのシステムはちょっと変わっていて、客室の鍵を持たせてもらえません。<br />部屋を空けるときは自分で施錠して、帰ってきたら管理人さんに客室カードをみせて、管理人さんの手で部屋の鍵を開けていただくという・・・。<br /><br />めんどくさっ。<br />ある意味、とぉ〜っても贅沢であるとは思うのですが、部屋に戻るたびに係りの人を呼びつけるのは、大げさです。<br />鍵、ください。自分で開けます〜。<br />開けさせてください〜。<br /><br />さて、私のモヤモヤなど関係なく、管理人のお姉さんは慣れた様子で部屋まで案内してくれます。<br />およ。<br />角部屋じゃん。<br />重そうな鍵束から1本選び、お姉さんがドアを開きます。<br />「ハイ・・・?」<br /><br />開けたとたんに、奥行きあり過ぎです!<br />会議室のような大部屋に、ズラリとブラック・ソファーが並び、窓際にベッド。

    11階も、10階と同様です。
    管理人のお姉さんが、常駐。

    ここのシステムはちょっと変わっていて、客室の鍵を持たせてもらえません。
    部屋を空けるときは自分で施錠して、帰ってきたら管理人さんに客室カードをみせて、管理人さんの手で部屋の鍵を開けていただくという・・・。

    めんどくさっ。
    ある意味、とぉ〜っても贅沢であるとは思うのですが、部屋に戻るたびに係りの人を呼びつけるのは、大げさです。
    鍵、ください。自分で開けます〜。
    開けさせてください〜。

    さて、私のモヤモヤなど関係なく、管理人のお姉さんは慣れた様子で部屋まで案内してくれます。
    およ。
    角部屋じゃん。
    重そうな鍵束から1本選び、お姉さんがドアを開きます。
    「ハイ・・・?」

    開けたとたんに、奥行きあり過ぎです!
    会議室のような大部屋に、ズラリとブラック・ソファーが並び、窓際にベッド。

  • さらに2部屋目!<br />こっちも広いよ。<br />ベッドが2つ!!<br />おいおい、1人なのにベッド3つも、どうすりゃいいのさ〜。<br />大型テレビにエアコン完備〜!<br />何が起こったのか、わかりません。

    さらに2部屋目!
    こっちも広いよ。
    ベッドが2つ!!
    おいおい、1人なのにベッド3つも、どうすりゃいいのさ〜。
    大型テレビにエアコン完備〜!
    何が起こったのか、わかりません。

  • 丁寧な口調でアメニティーの説明を終えて、フロア管理の服務員さんが部屋を出て行きます。<br />ひとりになって、呆然とソファーにへたります。<br />どうなってるんだ・・。<br />フロントに問い合わせた方がいいのでしょうか?<br />しかし言葉がわかりません。<br /><br />「部屋が広すぎます!」<br /><br />なんて例文は、手持ちの会話ブックには載っていません。<br />ソファーでぐだりはじめると睡眠不足と、お風呂に入っていない不快感で、だんだんどうでも良くなってきます。<br />「とりあえず、一風呂浴びてから考えよう。ついでに朝ごはん食べてからに・・」(現金)<br /><br />さっそくバスルームをのぞきます。<br />贅沢な部屋ですがバスタブは無いようで、ちょっとホッとします。<br />それでも、このバスルームも広いんだよな〜。<br /><br />なりゆきとはいえ、北京で泊まっていた部屋とは、文字通り『地下と最上階の違い』です。<br />しかしどう考えても、先ほど見せてもらった部屋とは違うでしょー。<br />シングル(ツイン?)料金で、最上階の角部屋、2部屋続きのトリプルベッド。<br />ね、値切らなかったからかな??<br />このアバウトなところが、中国の魅力。<br />やられました。<br /><br />シャワーと食事を済ませ、メモ帳を手にホテルの前の大同駅へ。<br />はいねさんが教えて下さったとおり、駅周辺に観光会社のようなものはありません。<br />大同駅構内は、切符が無いと入れなさそうだし・・。<br />「どうすっかな〜」<br />途方にくれてとホテルに戻ると、フロントの服務員さんが、『雲崗石窟と懸空寺に行かれませんか?』(筆談)と尋ねてきます。<br />そっか。<br />ホテルで頼むって手もあるじゃん。<br />さっそく申し込むことにして詳しい話を聞くと、なんとバスツアーじゃなくて、タクシーでまわる個人ツアー!<br /><br />ええっ?<br />タクシーの貸切?1人で?<br />高そうじゃん。<br />恐る恐る値段を尋ねると、240元!<br />はいねさんのお話では、知らない人と一緒のバスツアーで100元だったそうですから、約1.5倍かあ。<br />どうなんだろう。<br />安くはないと思うのですが、ほかに手段も思いつかないし、しょうがないのかなー。<br /><br />まあ、渡りに船ってコトで、申し込むことにします。<br /><br /><br /><br /><br /><br />

    丁寧な口調でアメニティーの説明を終えて、フロア管理の服務員さんが部屋を出て行きます。
    ひとりになって、呆然とソファーにへたります。
    どうなってるんだ・・。
    フロントに問い合わせた方がいいのでしょうか?
    しかし言葉がわかりません。

    「部屋が広すぎます!」

    なんて例文は、手持ちの会話ブックには載っていません。
    ソファーでぐだりはじめると睡眠不足と、お風呂に入っていない不快感で、だんだんどうでも良くなってきます。
    「とりあえず、一風呂浴びてから考えよう。ついでに朝ごはん食べてからに・・」(現金)

    さっそくバスルームをのぞきます。
    贅沢な部屋ですがバスタブは無いようで、ちょっとホッとします。
    それでも、このバスルームも広いんだよな〜。

    なりゆきとはいえ、北京で泊まっていた部屋とは、文字通り『地下と最上階の違い』です。
    しかしどう考えても、先ほど見せてもらった部屋とは違うでしょー。
    シングル(ツイン?)料金で、最上階の角部屋、2部屋続きのトリプルベッド。
    ね、値切らなかったからかな??
    このアバウトなところが、中国の魅力。
    やられました。

    シャワーと食事を済ませ、メモ帳を手にホテルの前の大同駅へ。
    はいねさんが教えて下さったとおり、駅周辺に観光会社のようなものはありません。
    大同駅構内は、切符が無いと入れなさそうだし・・。
    「どうすっかな〜」
    途方にくれてとホテルに戻ると、フロントの服務員さんが、『雲崗石窟と懸空寺に行かれませんか?』(筆談)と尋ねてきます。
    そっか。
    ホテルで頼むって手もあるじゃん。
    さっそく申し込むことにして詳しい話を聞くと、なんとバスツアーじゃなくて、タクシーでまわる個人ツアー!

    ええっ?
    タクシーの貸切?1人で?
    高そうじゃん。
    恐る恐る値段を尋ねると、240元!
    はいねさんのお話では、知らない人と一緒のバスツアーで100元だったそうですから、約1.5倍かあ。
    どうなんだろう。
    安くはないと思うのですが、ほかに手段も思いつかないし、しょうがないのかなー。

    まあ、渡りに船ってコトで、申し込むことにします。





  • フロントで240元を支払い、お姉さんと希望の出発時間を確認します。<br />10時にロビー集合ということで、話がついたのでとりあえず部屋に戻ります。<br />なんだか、どんどんリッチな旅になってないか?<br />慣れないお部屋と、優雅な予定に少々居心地の悪さを感じる小心者・・。<br /><br />とはいえ、予定が順調に進んでて嬉しいな。<br />眠気もどこへやら、10分前にロビーに降りて、そわそわタクシーの到着を待ちます。<br />やがて、日焼けしたおじさんがニッコリ笑って近寄ってきました。<br />「ニーハオ」<br />と、外へ促します。<br />彼の案内でタクシーの乗り込むと、慣れた手つきでハンドルを操り、タクシーがホテルを出発します。<br />すでに言葉が通じないことは心得ているようで、短い単語とジェスチャーで走りながら、ガイドをしてくれます。<br />北京でもそうでしたが、大同市内でもやたら美容室の看板が目立ちます。<br />カリスマ美容師ブームなんでしょうか?<br /><br />ふいに、道端でタクシーが止まります。<br />すると、歩道に立っていた若い男性が、私たちのタクシーに乗り込んできます。<br /><br />「おいおい、誰なんだ。乗り合いタクシーなの??」<br /><br />彼を助手席に乗せたまま、タクシーが走り出します。<br />おじさんは陽気に、若い男性と話し始めます。<br />危ない雰囲気ではないのですが、状況が飲み込めないのでコワい想像が頭をよぎります。<br /><br />やばい?<br />降りた方がいい・・?<br /><br />対応に窮していると、おじさんはニッコリ笑い「ドライバー!」と言って彼を指差します。<br />ドライバーって、そりゃあなたでしょ。<br />混乱しているうちに、おじさんはさっさとタクシーを降りてしまい、途中から乗ってきた彼が、運転席へ移ります。<br />どうやら、おじさんは単なるお迎えの人だったようで、本当のドライバーは助手席に乗ってきた、彼だったのです。<br />なんだ〜。<br />ビビったじゃ〜ん。もお。<br /><br />先ほどとは打って変わって、新しいドライバーさんは無口です。<br />黙ったまま、ひたすら運転に集中している様子。<br />こっちも言葉を話せないので、窓から景色を眺めていると、退屈そうに見えたのか、ラジオの音楽チャンネルをかけてくれます。<br />いい人じゃん。良かった。<br /><br />雲崗石窟までの道は、大規模な工事が行なわれており、少し回り道になります。<br />途中、舗装のまったくないデコボコ道を無理矢理タクシーで行くのは、けっこうおっかない。<br />車が大丈夫か、運転手さんもヒヤヒヤしています。<br />1時間ほどでようやく、到着!<br />オオ!<br />観光地っぽいじゃん。<br />

    フロントで240元を支払い、お姉さんと希望の出発時間を確認します。
    10時にロビー集合ということで、話がついたのでとりあえず部屋に戻ります。
    なんだか、どんどんリッチな旅になってないか?
    慣れないお部屋と、優雅な予定に少々居心地の悪さを感じる小心者・・。

    とはいえ、予定が順調に進んでて嬉しいな。
    眠気もどこへやら、10分前にロビーに降りて、そわそわタクシーの到着を待ちます。
    やがて、日焼けしたおじさんがニッコリ笑って近寄ってきました。
    「ニーハオ」
    と、外へ促します。
    彼の案内でタクシーの乗り込むと、慣れた手つきでハンドルを操り、タクシーがホテルを出発します。
    すでに言葉が通じないことは心得ているようで、短い単語とジェスチャーで走りながら、ガイドをしてくれます。
    北京でもそうでしたが、大同市内でもやたら美容室の看板が目立ちます。
    カリスマ美容師ブームなんでしょうか?

    ふいに、道端でタクシーが止まります。
    すると、歩道に立っていた若い男性が、私たちのタクシーに乗り込んできます。

    「おいおい、誰なんだ。乗り合いタクシーなの??」

    彼を助手席に乗せたまま、タクシーが走り出します。
    おじさんは陽気に、若い男性と話し始めます。
    危ない雰囲気ではないのですが、状況が飲み込めないのでコワい想像が頭をよぎります。

    やばい?
    降りた方がいい・・?

    対応に窮していると、おじさんはニッコリ笑い「ドライバー!」と言って彼を指差します。
    ドライバーって、そりゃあなたでしょ。
    混乱しているうちに、おじさんはさっさとタクシーを降りてしまい、途中から乗ってきた彼が、運転席へ移ります。
    どうやら、おじさんは単なるお迎えの人だったようで、本当のドライバーは助手席に乗ってきた、彼だったのです。
    なんだ〜。
    ビビったじゃ〜ん。もお。

    先ほどとは打って変わって、新しいドライバーさんは無口です。
    黙ったまま、ひたすら運転に集中している様子。
    こっちも言葉を話せないので、窓から景色を眺めていると、退屈そうに見えたのか、ラジオの音楽チャンネルをかけてくれます。
    いい人じゃん。良かった。

    雲崗石窟までの道は、大規模な工事が行なわれており、少し回り道になります。
    途中、舗装のまったくないデコボコ道を無理矢理タクシーで行くのは、けっこうおっかない。
    車が大丈夫か、運転手さんもヒヤヒヤしています。
    1時間ほどでようやく、到着!
    オオ!
    観光地っぽいじゃん。

  • 長々と引っぱって申し訳ありませんでした!<br />これが、雲崗石窟です!!<br /><br />団体さんや友達同士、親子連れなど、中国のあちこちから観光客の方たちが来ています。<br />崖にそって仏像を彫り抜いていく、というなんとも大胆な光景に目がくらみます。<br />つーか、まぶしいです。<br /><br />中央の第5・6窟には、入り口に建物が作られ、そこをくぐると奥にどーんと仏が現れるという、趣向です。<br />奥まで入れるので、まじかで彫刻と触れあえます。<br />インパクトあるよなあ。<br />ひとつでもけっこうな見モノですが、パターンの違う岩窟がずうーっと並んでいるので、強い日差しのなか全部見てまわりたくなります。

    長々と引っぱって申し訳ありませんでした!
    これが、雲崗石窟です!!

    団体さんや友達同士、親子連れなど、中国のあちこちから観光客の方たちが来ています。
    崖にそって仏像を彫り抜いていく、というなんとも大胆な光景に目がくらみます。
    つーか、まぶしいです。

    中央の第5・6窟には、入り口に建物が作られ、そこをくぐると奥にどーんと仏が現れるという、趣向です。
    奥まで入れるので、まじかで彫刻と触れあえます。
    インパクトあるよなあ。
    ひとつでもけっこうな見モノですが、パターンの違う岩窟がずうーっと並んでいるので、強い日差しのなか全部見てまわりたくなります。

  • おもては乾燥していて暑いのですが、石窟に足を踏み入れると、ひんやり涼しくて、さわさわと気持ちの良い風が首筋にあたります。<br /><br />すごーい。<br />天然のクーラーだ。<br />心地よい静かな石窟で、壁にぎっしり穿たれた仏像達を見ていると、これを作りあげた人々の情熱よりも、なんていうか、こういう無心にかえれる時間を作りあげたことに、うたれます。<br />時間をかけて、『時間』を作ったというか・・。<br />すごいよなーと思います。<br /><br />

    おもては乾燥していて暑いのですが、石窟に足を踏み入れると、ひんやり涼しくて、さわさわと気持ちの良い風が首筋にあたります。

    すごーい。
    天然のクーラーだ。
    心地よい静かな石窟で、壁にぎっしり穿たれた仏像達を見ていると、これを作りあげた人々の情熱よりも、なんていうか、こういう無心にかえれる時間を作りあげたことに、うたれます。
    時間をかけて、『時間』を作ったというか・・。
    すごいよなーと思います。

  • 『みっちり』<br />と、いう表現しか出てきません。<br />天井まで、こまかくこまかく彫られ、彩色してあります。<br />

    『みっちり』
    と、いう表現しか出てきません。
    天井まで、こまかくこまかく彫られ、彩色してあります。

  • やや、くすんではいるものの、完成した頃のあでやかなカラーが、目に浮かびます。<br />きっと、ハデハデ。<br />

    やや、くすんではいるものの、完成した頃のあでやかなカラーが、目に浮かびます。
    きっと、ハデハデ。

  • 上のほうまで〜。

    上のほうまで〜。

  • 貧乏性なので、フラッシュの届かないトコばっか、一生懸命撮っている〜。<br />首、痛テ。<br />頭に、血がのぼる。<br /><br />上のやつらが、こっち見てるぞ。<br />

    貧乏性なので、フラッシュの届かないトコばっか、一生懸命撮っている〜。
    首、痛テ。
    頭に、血がのぼる。

    上のやつらが、こっち見てるぞ。

  • 『雲崗石窟は、460年に開削され、494年には大部分が完成した(地球の歩き方・赤字部分)』。<br />26年間か。<br />思ったより短期間で、つくっちゃったんですね。<br />ふーん・・・。<br /><br />って、それだけか。<br />ハイ、それだけっす。<br />ここで、大後悔。<br />ちょっと無理しても、ガイドさんを頼めばよかったな〜!<br />もったいないんですよね。<br />ただ見てるだけだと、隅から隅まで見ても、1時間で充分見れちゃうんですよ。<br /><br />ちゃんとガイドしてもらえば、仏教自体には疎くても、地域の背景や当時の政治経済の戦略も含めて、押さえられたのにっ。<br />なぜ、ここにつくられたのか、とか。<br />どういうことがメインに、表現されているのか。<br />これをつくった、当時の権力者の意図はどこにあったのか。<br /><br />聞いてみたいですよね〜。<br />見てるだけじゃ(見ごたえはあるものの)、消化不良ですよね。<br />バカバカ〜。<br />変なところケチるから・・。<br />

    『雲崗石窟は、460年に開削され、494年には大部分が完成した(地球の歩き方・赤字部分)』。
    26年間か。
    思ったより短期間で、つくっちゃったんですね。
    ふーん・・・。

    って、それだけか。
    ハイ、それだけっす。
    ここで、大後悔。
    ちょっと無理しても、ガイドさんを頼めばよかったな〜!
    もったいないんですよね。
    ただ見てるだけだと、隅から隅まで見ても、1時間で充分見れちゃうんですよ。

    ちゃんとガイドしてもらえば、仏教自体には疎くても、地域の背景や当時の政治経済の戦略も含めて、押さえられたのにっ。
    なぜ、ここにつくられたのか、とか。
    どういうことがメインに、表現されているのか。
    これをつくった、当時の権力者の意図はどこにあったのか。

    聞いてみたいですよね〜。
    見てるだけじゃ(見ごたえはあるものの)、消化不良ですよね。
    バカバカ〜。
    変なところケチるから・・。

  • と、まあ、それはそれ。これはこれ。<br />後悔あとに立たずと、大喜びで写真だけは撮ってしまいます。<br />記念、記念。<br />どっかに、『雲崗石窟へ行って来ました』饅頭とか売ってないかしら?(ありませんから)<br />そして、歩いてる人を捕まえちゃあ、自分写真も撮ってもらいます。<br />中国の人も、欧米の人も、みなさん快く引き受けてくれます。<br />言葉は通じなくても、そこは観光客同士。<br /><br />「影になるから、帽子は取った方がいいよ。ハイ、イー、アール、サンッ」<br /><br />↑みたいに、アドバイスしてくれる中国のおじいさんまでいます。おじいちゃん、ありがとー。<br /><br />やや、日本語が聞こえるぞ!<br /><br />中高年の団体ツアーのお客さんです。<br />成田を出てから、初めてです。<br />日本語を聞くの。<br />ずっと、わからない言語の中にいると、それに慣れてしまって、意味がわかる言語に出会ったとたん、すっごく違和感を感じてしまいます。<br />変なの(笑)。

    と、まあ、それはそれ。これはこれ。
    後悔あとに立たずと、大喜びで写真だけは撮ってしまいます。
    記念、記念。
    どっかに、『雲崗石窟へ行って来ました』饅頭とか売ってないかしら?(ありませんから)
    そして、歩いてる人を捕まえちゃあ、自分写真も撮ってもらいます。
    中国の人も、欧米の人も、みなさん快く引き受けてくれます。
    言葉は通じなくても、そこは観光客同士。

    「影になるから、帽子は取った方がいいよ。ハイ、イー、アール、サンッ」

    ↑みたいに、アドバイスしてくれる中国のおじいさんまでいます。おじいちゃん、ありがとー。

    やや、日本語が聞こえるぞ!

    中高年の団体ツアーのお客さんです。
    成田を出てから、初めてです。
    日本語を聞くの。
    ずっと、わからない言語の中にいると、それに慣れてしまって、意味がわかる言語に出会ったとたん、すっごく違和感を感じてしまいます。
    変なの(笑)。

  • ちょっと人恋しくなって、<br />「スイマセン。シャッター押してもらってもいいですか〜?」<br />と、何日かぶりに日本語で人に話しかけます。<br />「あら、あなた一人で来てるの?」<br />しまった。<br />声をかけずにわかんないふりして、紛れ込んでツアーガイドさんの解説を聞けばよかったかな〜?(悪党)<br /><br />もうバレちゃったし、タクシーの運転手さんとの待ち合わせ時間が近づいていたので、団体さんと別れます。<br />歩き方に解説されていない、端っこの方の石窟にも、小さな仏や塔などがぽつぽつ彫られてるんですね。<br />道が切れるところまで、行ってみます。<br /><br />端の方のは、規模が小さくて案内板も出ておらず、ここまで見に来てる人は、物好きな若年層だけです。<br />

    ちょっと人恋しくなって、
    「スイマセン。シャッター押してもらってもいいですか〜?」
    と、何日かぶりに日本語で人に話しかけます。
    「あら、あなた一人で来てるの?」
    しまった。
    声をかけずにわかんないふりして、紛れ込んでツアーガイドさんの解説を聞けばよかったかな〜?(悪党)

    もうバレちゃったし、タクシーの運転手さんとの待ち合わせ時間が近づいていたので、団体さんと別れます。
    歩き方に解説されていない、端っこの方の石窟にも、小さな仏や塔などがぽつぽつ彫られてるんですね。
    道が切れるところまで、行ってみます。

    端の方のは、規模が小さくて案内板も出ておらず、ここまで見に来てる人は、物好きな若年層だけです。

  • これなんか、最近のじゃん。<br />誰か、おまいりに来てたりすんのかな〜?

    これなんか、最近のじゃん。
    誰か、おまいりに来てたりすんのかな〜?

  • 解説なしで1時間もいると、そこはかとなく飽きてきます。知識がないと、どれも似たようなものに見えてくるし。(バチあたり)<br />そんなときにお勧めなのが、第5・6窟をはさんで向かって右側の、4〜1窟!<br /><br />

    解説なしで1時間もいると、そこはかとなく飽きてきます。知識がないと、どれも似たようなものに見えてくるし。(バチあたり)
    そんなときにお勧めなのが、第5・6窟をはさんで向かって右側の、4〜1窟!

  • 荒削りな石窟に入り込んでいけます!<br />奥には、腰のところでつながった、双児のミイラが・・・。<br />って、それは『悪霊島』。金田一耕介。<br />冗談ですが。<br />みんな面白がって、行き止まりになるまで、もぐっていきます。<br />危なくないですし、そんな深くもないので、岩にぺたぺた触りながらまわりましょう。

    荒削りな石窟に入り込んでいけます!
    奥には、腰のところでつながった、双児のミイラが・・・。
    って、それは『悪霊島』。金田一耕介。
    冗談ですが。
    みんな面白がって、行き止まりになるまで、もぐっていきます。
    危なくないですし、そんな深くもないので、岩にぺたぺた触りながらまわりましょう。

  • お隣の石窟とつながっています。<br />5〜20窟にくらべるとまったく飾り気がないのですが、間近で触れるので楽しめます。<br /><br />さて、石窟も堪能したしところで、いそいそとご飯ターイム!<br />雲崗石窟の前には、屋台や食堂がいくつか出ています。<br />お惣菜を並べている露店のひとつに立ち寄り、さっそく注文。<br />どれにすっかな〜。<br />例によって、<br />「ええと、これ。イーグァ。それから、『白飯』ください」<br />いいかげん、簡単な言い回しくらいは、覚えましょう。<br />スミマセン。<br />でも、こんなんでも通じちゃいます。<br />『いくらです?』<br />店員さんと筆談で話している私に、隣で食べていた初老の男性が話しかけてきます。<br /><br />「シャオジェは、どこの人?」(まったくわからないですが、聞いていると、少しずつ何を言われてるかわかるようになってきます)<br />「ウォーシー、ルィーベンレンです」<br /><br />「あれを見に来たの?」と、石窟の方を見て、おじさんがニッコリします。<br />「雲崗石窟?」<br />とたずねると、<br />「ユンガン」<br />と、発音を直されます。<br />「ユンガン」「ユンガン」と言い合って、小さな交流。<br />よく、欧米の人は初対面でもフレンドリーで、東洋人は打ち解けにくいなんてイメージがありますが、アジア地域だってめっちゃフレンドリーだよなあって思います。<br />なんか、商売の人じゃなくて、ふつーの人がどこいっても話しかけてくれるし。<br /><br />そんな私たちの目の前を、先ほどシャッターを押してくれた、日本からのツアーさん達が横切ります。<br />すぐに、土産売りの人たちが「買わない?安くしますよ」と、くっつきます。<br />あれ、やっぱ、集団で動いてると捕まるんだな。<br /><br />やばい、そろそろ待ち合わせ時間!<br />ご飯をかっこんで、タクシーへ急ぎます。

    お隣の石窟とつながっています。
    5〜20窟にくらべるとまったく飾り気がないのですが、間近で触れるので楽しめます。

    さて、石窟も堪能したしところで、いそいそとご飯ターイム!
    雲崗石窟の前には、屋台や食堂がいくつか出ています。
    お惣菜を並べている露店のひとつに立ち寄り、さっそく注文。
    どれにすっかな〜。
    例によって、
    「ええと、これ。イーグァ。それから、『白飯』ください」
    いいかげん、簡単な言い回しくらいは、覚えましょう。
    スミマセン。
    でも、こんなんでも通じちゃいます。
    『いくらです?』
    店員さんと筆談で話している私に、隣で食べていた初老の男性が話しかけてきます。

    「シャオジェは、どこの人?」(まったくわからないですが、聞いていると、少しずつ何を言われてるかわかるようになってきます)
    「ウォーシー、ルィーベンレンです」

    「あれを見に来たの?」と、石窟の方を見て、おじさんがニッコリします。
    「雲崗石窟?」
    とたずねると、
    「ユンガン」
    と、発音を直されます。
    「ユンガン」「ユンガン」と言い合って、小さな交流。
    よく、欧米の人は初対面でもフレンドリーで、東洋人は打ち解けにくいなんてイメージがありますが、アジア地域だってめっちゃフレンドリーだよなあって思います。
    なんか、商売の人じゃなくて、ふつーの人がどこいっても話しかけてくれるし。

    そんな私たちの目の前を、先ほどシャッターを押してくれた、日本からのツアーさん達が横切ります。
    すぐに、土産売りの人たちが「買わない?安くしますよ」と、くっつきます。
    あれ、やっぱ、集団で動いてると捕まるんだな。

    やばい、そろそろ待ち合わせ時間!
    ご飯をかっこんで、タクシーへ急ぎます。

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