2015/08/12 - 2015/08/12
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ぱっしょんKさん
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2013年の8月。山西省の世界遺産を見に行きました。山西省には五台山、平遥そして大同にある雲崗石窟の3つ。
計画をたてる段階で五台山と平遥に行くだけで時間オーバーになってしまい、大同の雲崗石窟を泣く泣く諦めた経緯があります。
昨年は仕事でアメリカにいた為、夏休みそのものがなし。。。
今年こそは山西省の世界遺産制覇を成し遂げるべく中国に向かうことにしました。
都合のいいことに内モンゴル自治区唯一の世界遺産元朝上都遺跡が割と近くの正藍旗にあるため合わせて行く計画にしました。
さらに北京に寄るため唯一一度も足を踏み入れていない皇帝の庭園、北海公園にも行くことにして旅をスタートしました。
さて今回の旅行計画です。
8/11
CA184 羽田8:30→北京首都空港11:20(中国時間)
北海公園見学
KN2251 北京南苑空港18:10→大同空港19:00
大同賓館泊
★8/12★←この旅行記はここ!!
雲崗石窟
華厳寺
善化寺
九龍壁見学
大同賓館泊
8/13
懸空寺
K43次列車 大同17:50→集寧南17:04
8/14
K995次列車 集寧南0:57→桑根達来5:49
世界遺産上都遺跡
上都遺跡博物館見学
路線バス 正藍→錫林浩特(シリンホト)
錫林浩特額爾敦酒店泊
8/15
錫林浩特草原
錫林浩特額爾敦酒店泊
8/16
CA1110 錫林浩特8:35→北京9:45
CA183 北京17:10→羽田21:30(日本時間)
というもの。最近のインド出張でほぼ100%帰りの飛行機が2時間から7時間は遅れているのでちょっといやな気持ちがありますが、さて今回はどうだったかな??
8/12
朝からバスに乗って雲崗石窟に向かいました。
今回の最大の目的雲崗石窟は期待通りの素晴らしいものでした。
また、今回の旅もすばらしい出会いがありました。
今回の中国旅行の本格的な旅行1日目スタートです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
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-
おはようございます。
夕方まで歩きますから、朝食はしっかりとらないと。
昨晩夕食を食べた1階のレストランで朝食を取ります。
朝食もバイキングスタイル。 -
大同賓館の1階レストランはなかなかの広さです。
-
朝食は花巻、ゴマ饅頭、トマトと卵の炒め物。青菜炒めにじゃがいもの細切炒め。
ちなみに宿泊費に朝食代は含まれています。 -
いつものことながら朝ちょっとゆっくりしすぎちゃいました。
9:30にバスに乗ります。
17路バスで終点公共四公司バス停まで行きます。 -
大同市は山西省第二の都市。やはり渋滞があります。
でも以前住んでいた広州や北京、上海のようにひどいものではありません。 -
公共四公司バス停で3路バスに乗り換えます。
終点の雲崗まで行きます。 -
郊外を走るバスですが思っていたよりいいバスでした。
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バスに乗ること30分、3路バスは雲崗バス停に到着します。
時間は10:20。 -
雲崗石窟の入り口にやってきました。
ここにはチケット購入窓口がないのでそのまま中に入っていきます。 -
門から100メートルくらい歩くと左手にチケット売り場の建物が見えてきます。
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チケットを買わなきゃね〜!
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先ほど入ってきた門が垣根の向こうに。
右側は商業街の建物。出口を出た後にここを通って出てくることになります。 -
大きな建物なのにチケット売り場はちっさいの(苦)
ちなみにチケットは1人125元。 -
チケット売り場の建物の中に風景区への入り口があります。
この階段を降りていきます。
天井に光る仏像が吊り下げられているのが中国ッぽいわ〜。 -
下に降りると真ん中が吹き抜けになっていて真ん中に4体の仏像。
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チケット見せて曇曜広場に出てきました。
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この広場の真ん中に北魏時代の僧、曇曜の像が建っています。
曇曜は北魏第5代皇帝分成帝に従って、ここ、雲崗石窟を開窟したお坊さんです。 -
霊岩寺に向かいます。
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山門をくぐると、石柱が並ぶ、佛光大道に出ます。
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象が石柱を支えていて、さらにその象を神様が支えています。
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北魏を建国した鮮卑族は北方の遊牧民族で、弓矢に長けた民族でした。
それにかこつけて射撃がありました。(笑) -
射的の内側は帝后礼佛図がぐるっと描かれています。
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帝后礼佛図がぐるっと囲う真ん中に金の葉のついた木があります。
この木は金属で作った物です。
ここで中国人の女性に写真を撮って欲しいと声をかけられました。
あれ?どっかでみたことがある?と思ったら前日の北京から大同への飛行機で隣に座った女性でした。
聞けば北京のお茶屋さんで働く顔さんという女性。
しばらく一緒に雲崗石窟を見て回ることにしました。 -
橋の向こうの霊岩寺に向かいます。
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橋は石造りの立派な物です。
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霊岩寺です。この建物の裏に行くと
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霊岩寺の真ん中にこの白い五重塔があります。
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塔の壁面は各面3体づつの仏像が彫られています。
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塔の裏側には千佛殿があります。
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一番奥には大雄宝殿があります。
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中には3体の立像が納められています。
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霊岩寺の見学終了。いよいよ雲崗石窟に向かいます。
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この山門から雲崗石窟寺院に入ります。
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階段を登った突き当たりに曇媚石壁と呼ばれる壁に突き当たります。
景明4年4月6日と書かれています。景明4年は西暦503年。
新しく見えるんだけどな〜。 -
曇媚石壁を右に折れると石窟が始まります。
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さぁ!第1、2窟から見ていきます。
右側が第1石窟。左側が第2石窟。 -
第1石窟の中です。柱が真ん中に立っています。
天井の彩色が割と綺麗に残っています。
ちなみに第1石窟は別名石鼓洞。 -
壁面に彫られた仏像が見事。
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右側の壁は彩色が落ちてしまっていました。
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こちらは第2窟。
この石窟は水が湧き出していたそうで、別名は寒泉洞。 -
下の方が水に浸かっていたようで色が違います。
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第1窟と違って全体的に彩色が残っています。
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第2窟から3窟に向かう途中に古道跡に
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車の車輪が残っているところがありました。
これは以前にも盧溝橋でも見ましたね。 -
第3窟は霊岩大閣と言われるくらい大きな石窟です。
まずは第3窟の一番東側から見ていきます。 -
中は広いスペースに仏像が一つ。
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第3窟の全貌です。
真ん中に入ってみます。 -
第3窟の中には三尊大仏像。
真ん中に阿弥陀仏。両脇に観世音菩薩像 -
第3窟の隣にある第4窟。
中にはなにもないのかな? -
岩に埋もれるように建てられている建物が第5、6窟です。
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顔さんと記念撮影。
彼女はこの後第6窟を見終わったら親戚の家に出かけて行きました。
残念ながら第5窟はこの日解放されていませんでした。 -
雲崗第一の偉観と言われる釈迦仏洞第6窟に入ります。
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彩色も残り精巧な彫刻で仏像が彫られています。
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第6窟全体が彫刻で埋め尽くされています。
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窟の奥にも穏やかな表情の仏像が。
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窟の上の方まで彫刻がされていて非常に幻想的な雰囲気。
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6窟入って正面に鎮座する仏像はこれ!
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イチオシ
さすがに雲崗石窟一番の見所。第6石窟。息を呑む素晴らしさでした。
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第7、8石窟に入ります。右側の7窟から入って左側の8窟から出てきます。
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7窟后室北壁上部にある仏像
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第8窟の仏像群です。
7窟よりも保存状態はよくないようで。。。 -
再び立派な建物が。第9窟に入ります。
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この9窟は阿閦(あしゅく)仏洞と呼ばれます。
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石窟に入ってすぐ柱の跡があります。
もともとこの9窟と10窟は石窟の前に木造の宮殿のような建物が建っていました。
その柱の跡です。 -
第9窟后室北壁主仏が鎮座しています。
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その両脇には色鮮やかな立像が
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建っています。
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イチオシ
外への通路の上側はこの彫刻。
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そして隣は第10窟。
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10窟の中の主仏像はこちら。
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両脇にも仏像が
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鎮座しています。
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10窟前壁の彫刻。赤色彩色が目立ちます。
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第9窟から13窟までを五華洞とよばれ、この雲崗石窟の見所の一つなのですが、
残念ながら11窟〜13窟は修復工事中で中に入れませんでした。
ざんねん(T_T) -
この建物が五華洞前にあった楼閣の復元されたものです。
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手前から14窟から続いていきます。
16窟〜20窟は曇曜五窟と呼ばれ、文字通り曇曜が最初に開窟した5つの石窟。 -
第14窟は長方形の穴が3つ並んでいるのが特徴。
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第15窟。
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さぁ、ここから曇曜五窟を見学します。
第16窟。ちょっと小さめの大仏が収まっています。 -
第17窟の大仏は16窟より大きいですが、顔の痛みがちょっともったいないです。
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第18窟。入り口に小さな仏像が彫られています。
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あまりに大きいので後ろにさがらなければ中の大仏を撮影することができません。
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第19窟。穴の奥から覗く大仏。
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そして雲崗石窟のシンボル。第20窟の大仏。
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記念撮影はしときましょ。
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続いて21窟以降を見ていきます。
写真はさっき記念撮影をした20窟大仏。 -
21窟〜45窟は西天梵音と呼ばれていて小さな石窟が並んでいます。
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正直どれが何番の石窟なのか分かりません。
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北魏が洛陽に遷都することになり、北魏の皇帝は石窟の開窟の終了を宣言しました。
20窟以降の石窟はその後民間が開靴した西岩絶唱です。 -
36窟かな?
この辺は何窟なのか本当にわからないです。
ただここはすでに遷都後なので、民間の人達が開窟したものです。 -
上の石窟。彩色がのこり小さな仏像が壁にぎっしり。
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小さな仏像がいる窟が
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あります。
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最後の見所、第39窟。
洞の中に仏塔が建っています。 -
側面にはぎっしりと小さな仏像が。
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40窟以上の石窟には入る事ができませんでした。
さぁ石窟を見終わったところで勉強に向かいます。 -
陳列館にやってきました、
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雲崗石窟で出土したものが展示されています。
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さぁ中に入っていきましょう。
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仏像の面が、
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洛陽の龍崗石窟ほどではないけれど、ここ雲崗石窟からも海外に持って行かれた貴重な美術品が存在します。
どうもこのコーナーだけは毎回日本人として恥ずかしい思いをしてしまいます。
フランス、日本、アメリカに持っていかれたようです。 -
仏像の破片などの展示があります。
触ってはいけませんが、その気になれば普通に触れるような展示になっています。 -
ホールにある梵天様の絵。
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小さな菩薩の立像。
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仏頭像なんかが展示されています。
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陳列館越しに石窟群が望めます。
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さぁ見学は終了したので出口に向かいます。
歩き始めたら前方に電動車をみっけ!! -
というわけで歩き疲れたので電動車を利用します。
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あっという間に霊岩寺まで戻ってきました。
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雲崗石窟の出口までの間には食貨街を通っていきます。
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常来順というレストランを発見。ここで昼食をとることにしました。
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山西省は麺が有名。しかも麺ならすぐにできます。
ガラス窓のところで注文して番号札をもらう注文方法です。 -
麺にしておけばよかったのですが、
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シュウマイを頼んだので、20分以上待つはめになってしまいました。
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雲崗石窟見学は終了です。
バスの乗り場に向かいます -
バス待合室があります。
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帰りは游1路バスにのって大同市内に向かいます。
このバスは2元です。 -
大同市内に戻ってきました。
バスを魏都清遠街バス停でバスを降りました。
この門は今復興中で通る事はできません。 -
まだ城壁が完全に出来上がっていないので、ちょっと迂回すれば旧市街に入る事ができました。
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先ほど通れなかった門に向かいます。
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大同の城壁の中は建物もかなり古い様式のものに建て替えられている一角があります。
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清遠街を進みます。右手の壁は華厳寺の壁。
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この門を越えると
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次の見学ポイント華厳寺に到着です。
この山門からは入れません。
脇にある入り口から中に入ります。
参観料は65元。 -
この華厳寺は遼金代から続く由緒あるお寺。
元の時代に消失したため今の建物は明の時代に建てられたものです。
入り口を入ると右手に鐘楼があります。 -
そしてこちらは鼓楼。
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外から山門には入れませんが、内側あら入ることができます。
山門には6体の仏像が両側に並んでいます。 -
さぁ奥にすすんで見学していきます。
山門から普光明殿を望みます。 -
普光明殿の中には壁画があります。
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さぁ次に進みます。
あそうそうこちら側の寺院群は上華厳寺です。 -
中心になる
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大雄宝殿を目指して歩きます。
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大雄宝殿に到着しました。
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中には仏像3体収められています。
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その両サイドには立像と写真では分かりにくいですが、壁画がきれいです。
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上華厳寺一番奥の建物は千手観音殿。
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千手観音殿収められた千手観音像。
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出口に向かうのは下華厳寺を歩きます。下華厳寺には華巌宝塔という5重の塔があります。
中に入ります。 -
まずは地下から見ていきます。
地下は壁に小さい仏像が入る棚で敷き詰められています。
真ん中には座った仏像があります。 -
塔の中心にこのようなものが置いてあります。
どこかで聞いたなぁ〜?これが世界の中心を表しているんじゃなかったかな? -
塔を上に登ります。
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先ほど見てきた上華厳寺が目の下に広がっています。
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3楼と5楼に
外に出れる回廊があります。 -
地下には金ぴかなものが真ん中に置かれていましたが、塔の上の階の中心には木造のこんなものが。
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階段は急で横の梁が低いところがあります。
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華厳宝塔の前にあるのが下華厳寺の中心の建物薄伽教蔵殿。
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最後の建物は観音殿。
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中には観音像が収められています。
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華厳寺の山門の前にはこの広い華厳広場が広がっています。
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手前のは多分噴水だと思うんですが、この日は水の動きはなし。
後ろに見えるのは華厳寺山門。 -
清遠街に出て東に向かいます。
大北街、大南街、大東街、大西街(清遠街)が交わるロータリー。
それぞれの路の名前が書かれた4つの門がロータリーの真ん中にあります。 -
目指すのは九龍壁。
大南街に入って歩くとすぐに -
大同の街に時間を知らせた鼓楼があります。
この鼓楼には登ることができますが、お金を払うのもあれなので、今回は登ることを選択せず! -
どうも地図を見直してみると、鼓楼に来てはいけなかったのかな?
鼓楼東街に入っています。 -
観光街として整備されています。
-
このテントでビールを飲むことができます。
ラッパ飲みで1本飲み終わって、そこのお兄さんに「九龍壁はどこ?」と聞くと
「わからんから、鼓楼に戻って誰かに聞いて」
え?絶対すぐ近くなのにしらない??
地図を見直し先ほどの4つ門のあるロータリーに戻ってみます。 -
ロータリーを大東街に入ってすぐにありました。
九龍壁。参観料は10元です。 -
この大同の九龍壁は中国三大九龍壁に数えられています。
一つは北京の故宮に。一つは北京の北海公園に。そしてもう一つはこの大同の九龍壁です。
明代に建てられたこの壁は建物が戦争の火で消失した中、そのまま残ったものです。
中国に残る龍壁の中では最大のものだそうです。 -
再び大同古城の中心、大南街を南に歩きます。
鼓楼を超えて -
永泰門まできました。
今はここから城外に出ることはできません。 -
城壁沿いに西側に向かうとすぐに
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善化寺があります。
参拝料は40元。 -
善化寺の最初の建物は三聖殿。
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三聖殿の中は右から文殊菩薩像、真ん中に盧遮那仏像。そして右側には普賢菩薩像がおさめられています。
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綺麗な壁画が描かれていました。
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三聖殿を出ると右手には文殊閣
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左手側には普賢閣。
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正面には大雄宝殿があります。
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大雄宝殿の正面には五智如来像が
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両脇には二十四天王像が置かれています。
これらの仏像は金代のもの。 -
りんごの木みっけ!!
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出口までは善化寺の庭園の中を通って歩きます。
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池の周りに小さな亭があります。ちなみにこれは得月楼。
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善化寺の山門を出ました。
山門の前に五龍壁があります。
雲崗石窟で顔さんに教えて貰ったのですが、5本爪の龍は皇帝だけが使えるのだそうです。
たしかにこの龍の爪は4本です。 -
城壁を出ます。
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南側は整備も終わって復興された大同城の城壁と堀が整備が終わっています。
ここから大同賓館まで約2キロ。歩いて帰りました。 -
夕飯は近くの又一村麺餐館で食事をとります。
-
ビールを注文。ここは雪花ビールでした。
-
細切りじゃがいもの酸っぱ辛い炒め物。
きくらげ、ネギと鶏肉の炒め物。
を注文。
充実した一日でした。
翌日は懸空寺にいきます。
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