1972/08/07 - 1972/08/07
152位(同エリア172件中)
片瀬貴文さん
1961年8月7日(月)
ゴルナーグラートには、ホテルがある。
中世のアルプスは、人間が近寄れない、どちらかと言えば恐ろしい、神聖な場所だった。
19世紀ルソー、ゲーテなどロマン主義の作家が、産業革命で疲弊した都市生活から自然に帰ろうと考え、アルプスの美しい山々があこがれの対象に変わった。
当時交通機関が未発達の中で、旗手となり中心となったのは、冒険好きなイギリス人である。
山岳ホテルは、1816年ルツェルン郊外のリギ山に、最初に建設された。
以降、ピラトス、ロートホルン、ゴルナーグラート、シャイデックをはじめ多くの山岳ホテルの建設が続く。
ヴァリス地方の一寒村ツェルマットが、人々の注目を浴びるようになったのは、マッターホルンのためだ。
19世紀中頃、ヨーロッパにアルプスブームが起こり、山々の初登攀を目指した登山家や、一部の貴族達がこの小さな山間の村に注目し始め、ツェルマットにホテルの建築ブームが訪れる。
1878年作家のマーク・トウェインは、200名のガイドや荷役人を連れ、ツェルマットからゴルナーグラートまで7日間かけて旅行する。
鉄道が開通して簡単にツェルマットまでたどり着けるようになった旅行客の関心は、マッターホルンのよく見える展望台へと向けられてゆく。
ゴルナーグラートには、1896年ホテル・ベルベデーレが完成する。
当初は35室で、山小屋に近い感じだった。
鉄道が完成する前、すでに60〜70頭のロバと4人一組で担ぎ上げるカゴ椅子の担ぎ手が、登山口に待機していた。
1989年鉄道開通後、観光客は飛躍的に増大し、すぐにこの小さなホテルだけでは需要をまかないきれなくる。
1909年にほぼ現在の形のホテルができ上がったが、完成当時は43室70ベットの他に、合わせて300名を収容するホールも備えていた。
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