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前日バタバタで契約したRodney’s tourist の手配でドラーバー・運転手をチャーターして4日間いわゆる文化三角地帯をまわることになりました。<br />今日5月2日(火)はキャンディ市内の仏歯寺と植物園をまわり、マータレー付近のスパイスガーデン、ダンブッラの石窟寺院、さらにシーギリアロックまでという盛りだくさんの予定。<br />バスなどの一人旅では当然無理ですが、専用車をチャーターしていますので・・・それでもどうでしょうか?<br />

スリランカ?・・・キャンディからダンブッラ タイガーの影

3いいね!

2006/04/28 - 2006/05/07

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azianokaze

azianokazeさん

前日バタバタで契約したRodney’s tourist の手配でドラーバー・運転手をチャーターして4日間いわゆる文化三角地帯をまわることになりました。
今日5月2日(火)はキャンディ市内の仏歯寺と植物園をまわり、マータレー付近のスパイスガーデン、ダンブッラの石窟寺院、さらにシーギリアロックまでという盛りだくさんの予定。
バスなどの一人旅では当然無理ですが、専用車をチャーターしていますので・・・それでもどうでしょうか?

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  • 早朝アザーンで目が覚めました。時刻は5時半。まだ夜が明けていません。<br />仏教国スリランカ、しかも仏歯寺をかかえるキャンディでアザーン?<br />中身はわかりませんので、アザーンではなく仏教関係のものだったのかも?<br />ムーア人と呼ばれるムスリムも人口の8%ぐらいいて街でもよく見かけますので、アザーンが流れても不思議ではないですが。<br />キャンディ=仏歯寺のイメージがあったので「おや?」という感じ。<br />ベランダに出るとひんやりとした外はまだ暗いですが、山の端の赤みが夜明けが近いことを知らせています。<br />

    早朝アザーンで目が覚めました。時刻は5時半。まだ夜が明けていません。
    仏教国スリランカ、しかも仏歯寺をかかえるキャンディでアザーン?
    中身はわかりませんので、アザーンではなく仏教関係のものだったのかも?
    ムーア人と呼ばれるムスリムも人口の8%ぐらいいて街でもよく見かけますので、アザーンが流れても不思議ではないですが。
    キャンディ=仏歯寺のイメージがあったので「おや?」という感じ。
    ベランダに出るとひんやりとした外はまだ暗いですが、山の端の赤みが夜明けが近いことを知らせています。

  • 6時。日の出。

    6時。日の出。

  • ほのかに姿を見せ始めるヤシの木々、小鳥達のさえずり、猿の鳴き声・・・南の国の一日が始まります。<br />ニゴンボやキャンディ駅前付近ではカラスが多く、鳥の鳴き声では私が住んでいる奄美大島の方が南国的な雰囲気でした。

    ほのかに姿を見せ始めるヤシの木々、小鳥達のさえずり、猿の鳴き声・・・南の国の一日が始まります。
    ニゴンボやキャンディ駅前付近ではカラスが多く、鳥の鳴き声では私が住んでいる奄美大島の方が南国的な雰囲気でした。

  • ゲストハウスを出発。<br />「自転車も積んでもらえますか?」<br />「自転車?聞いてないけど。あの(ゲストハウスの)自転車はパンクしていて使えないよ」<br />「ウーン・・・じゃ、いいや。どこかで借りるから。」<br />しょっぱなからうまくいきませんが、天気は上々。気を取り直してスタート。<br />ドラーバーはパパイヤ鈴木を黒くしたような風貌・体格です。<br />名前はSome(ソーミー)。<br />ぎこちなくお互いに紹介などして。<br />昨日はあまり考えませんでしたが、これから4日間ずっと彼と一緒ですからこの旅がどうなるかはソーミーとの相性次第です。<br />その意味ではこのような旅は危険な賭けでもあります。<br />

    ゲストハウスを出発。
    「自転車も積んでもらえますか?」
    「自転車?聞いてないけど。あの(ゲストハウスの)自転車はパンクしていて使えないよ」
    「ウーン・・・じゃ、いいや。どこかで借りるから。」
    しょっぱなからうまくいきませんが、天気は上々。気を取り直してスタート。
    ドラーバーはパパイヤ鈴木を黒くしたような風貌・体格です。
    名前はSome(ソーミー)。
    ぎこちなくお互いに紹介などして。
    昨日はあまり考えませんでしたが、これから4日間ずっと彼と一緒ですからこの旅がどうなるかはソーミーとの相性次第です。
    その意味ではこのような旅は危険な賭けでもあります。

  • 先ずはやはり仏歯寺へ向かいます。<br />午前のプージャーに参加してお釈迦様の歯が入った箱を拝んで来ようと思います。<br />歯そのものはめったに拝めないそうです。<br />日本で言えば“三種の神器”のような国家のアイデンティティーにかかわる超国宝ですから。<br />また、以前98年にはここ仏歯寺でイーラム解放の虎(LTTE)(以下、“タイガー”と略)のテロがあったこともあって警戒は厳重です。<br />特に先日(4/25)にコロンボの陸軍病院敷地内でタイガーの女性による自爆テロ(9名死亡)があったため、仏歯寺に至る湖畔の道路は封鎖されています。<br />また、あとで知ったのですが、昨日(5/1)にはトリンコマリーの海軍検問所が爆破され死傷者がでています。<br />(今では世界のあちこちで自爆テロが多発していますが、自爆テロを戦術として頻用したのはタイガーが最初だそうです。それだけこの地の対立は峻烈なものがあるということでしょう。)<br />離れた場所に車を止めて「じゃ、行ってくるから」と出かけたものの、仏歯寺がどこにあるのかわかりません。てっきり湖の中にあると勝手に思い込んでいた(そんな写真を見たような記憶があったので)ため右往左往してしまいました。<br />警戒中のポリスに訊いてももうひとつ合点がいきません。「ええ!あっち?・・・あの建物?本当?」<br />(写真は湖の風景です。こんな小島にお寺があるものと思っていました。)<br />

    先ずはやはり仏歯寺へ向かいます。
    午前のプージャーに参加してお釈迦様の歯が入った箱を拝んで来ようと思います。
    歯そのものはめったに拝めないそうです。
    日本で言えば“三種の神器”のような国家のアイデンティティーにかかわる超国宝ですから。
    また、以前98年にはここ仏歯寺でイーラム解放の虎(LTTE)(以下、“タイガー”と略)のテロがあったこともあって警戒は厳重です。
    特に先日(4/25)にコロンボの陸軍病院敷地内でタイガーの女性による自爆テロ(9名死亡)があったため、仏歯寺に至る湖畔の道路は封鎖されています。
    また、あとで知ったのですが、昨日(5/1)にはトリンコマリーの海軍検問所が爆破され死傷者がでています。
    (今では世界のあちこちで自爆テロが多発していますが、自爆テロを戦術として頻用したのはタイガーが最初だそうです。それだけこの地の対立は峻烈なものがあるということでしょう。)
    離れた場所に車を止めて「じゃ、行ってくるから」と出かけたものの、仏歯寺がどこにあるのかわかりません。てっきり湖の中にあると勝手に思い込んでいた(そんな写真を見たような記憶があったので)ため右往左往してしまいました。
    警戒中のポリスに訊いてももうひとつ合点がいきません。「ええ!あっち?・・・あの建物?本当?」
    (写真は湖の風景です。こんな小島にお寺があるものと思っていました。)

  • 仏歯寺の外観は要塞みたいなあまり趣を感じないつくりです。<br />仏歯寺に入るためには2回荷物検査を受けます。<br />しかもタバコやマッチ箱の中まで開ける厳しいチェックです。<br />びっくり箱のようなものをバッグ入れておくようなお茶目は・・・勧めません。撃たれます。<br /> <br />

    仏歯寺の外観は要塞みたいなあまり趣を感じないつくりです。
    仏歯寺に入るためには2回荷物検査を受けます。
    しかもタバコやマッチ箱の中まで開ける厳しいチェックです。
    びっくり箱のようなものをバッグ入れておくようなお茶目は・・・勧めません。撃たれます。

  • 9時半頃から階下でドラムが打ち鳴らされます。

    9時半頃から階下でドラムが打ち鳴らされます。

  • 2階では仏歯にお供えを捧げる人達が列をつくっています。<br />順番に前に進みます。立ち止まれるのは供え物をあげて拝むほんの短時間です。<br />写真はとれません。<br />一度目は知らずに写真を撮ろうとして制止され、殆ど何も見えずに終わったのでもう1回並びました。<br />

    2階では仏歯にお供えを捧げる人達が列をつくっています。
    順番に前に進みます。立ち止まれるのは供え物をあげて拝むほんの短時間です。
    写真はとれません。
    一度目は知らずに写真を撮ろうとして制止され、殆ど何も見えずに終わったのでもう1回並びました。

  • 2回目も短時間でよく見えませんでしたが、金色の容器みたいなものがあって、なぜかおむつをした赤ちゃんが二人寝かせてあったように見えました(?)。

    2回目も短時間でよく見えませんでしたが、金色の容器みたいなものがあって、なぜかおむつをした赤ちゃんが二人寝かせてあったように見えました(?)。

  • 敬虔な祈りを捧げる人々が取り巻いています。<br />暗い上に写真を撮るのがはばかられる雰囲気もあってうまく撮れませんでした。<br />やっぱりカメラを変えないと・・・。ウデかね?<br />

    敬虔な祈りを捧げる人々が取り巻いています。
    暗い上に写真を撮るのがはばかられる雰囲気もあってうまく撮れませんでした。
    やっぱりカメラを変えないと・・・。ウデかね?

  • 頼んでいなかったのですが定番コースのレイクヴューポイントへ連れて行ってくれました。<br />写真右手の建物が仏歯寺でしょうか。あまり自信ありません。<br />

    頼んでいなかったのですが定番コースのレイクヴューポイントへ連れて行ってくれました。
    写真右手の建物が仏歯寺でしょうか。あまり自信ありません。

  • キャンディ市街を抜けてペーラデニヤ植物園に向かいます。<br />ここの入場料300ルピーが支払ったツアー代金に含まれているのかどうかでソーミーと見解の相違がありましたが、契約書に明記しなかったこともあり、金額も少ないので私が負担することに。ただ、マッサージ代金3000ルピーについても聞いていないというので、契約書を見せて会社に確認するように頼みました。<br />なんでも今日泊まる予定のシーギリアのゲストハウスにクマル氏が来る予定とのことで、そこで確認してもらうことになりました。<br />

    キャンディ市街を抜けてペーラデニヤ植物園に向かいます。
    ここの入場料300ルピーが支払ったツアー代金に含まれているのかどうかでソーミーと見解の相違がありましたが、契約書に明記しなかったこともあり、金額も少ないので私が負担することに。ただ、マッサージ代金3000ルピーについても聞いていないというので、契約書を見せて会社に確認するように頼みました。
    なんでも今日泊まる予定のシーギリアのゲストハウスにクマル氏が来る予定とのことで、そこで確認してもらうことになりました。

  • さて、植物園ですが、ここでの目的はジャワ・ビンローの大木ひとつ。<br />13年前のスリランカ旅行の際、当時のラナシンハ・プレマダーサ大統領がタイガーの自爆テロで暗殺されるという事件に遭遇しました。<br />私達はそのとき丁度この植物園におり、ジャワ・ビンローの大木を見て更に公園の奥に進もうとしているいると反対方向から大勢人々が帰って来ます。<br />何事か確認すると、事件があって外出禁止令が出されたとのこと。<br />私達一行も急遽植物園を後にしてホテルを探して部屋にこもりました。<br />正直に言って、当時テロというのは文字どおりよその国の出来事であり、全く実感がなく、異常な事態に軽い興奮を感じました。<br />“戦車なんかでてくるんだろうか?外国旅行中にクーデターに巻き込まれるなんて映画があったな・・・”程度の思いで、みんながひとつの部屋で食事をとったりするのがむしろ新鮮な感じでした。<br />当時現地のシンハラ人のドクターに案内を頼んでいましたが、コロンボに妻子を残している彼はさすがに心配げな様子でした。<br />翌日には外出が許可されたので、予定を変更してコロンボに戻りました。<br />その後、コロンボの生薬問屋街に行った際、報復テロを恐れて扉を閉ざしいる店が多数あったこと、ドクターの奥さん(多分それなりの教育を受けた方だと思いますが)がタミル人について「あの人達はスリランカ人ではないから」ときっぱりと切り捨てたこと、アヌラーダプラ方面に再度ドクターの運転で向かった際に「このあたりはタミル人の多いエリアなので・・・」と車で通り抜けることにさえドクターが非常に緊張していたことなど・・・民族紛争の根深さを感じました。<br />そんな記憶を確認することも含めて、もう一度あのジャワ・ビンローの大木が見たいとやってきました。<br />

    さて、植物園ですが、ここでの目的はジャワ・ビンローの大木ひとつ。
    13年前のスリランカ旅行の際、当時のラナシンハ・プレマダーサ大統領がタイガーの自爆テロで暗殺されるという事件に遭遇しました。
    私達はそのとき丁度この植物園におり、ジャワ・ビンローの大木を見て更に公園の奥に進もうとしているいると反対方向から大勢人々が帰って来ます。
    何事か確認すると、事件があって外出禁止令が出されたとのこと。
    私達一行も急遽植物園を後にしてホテルを探して部屋にこもりました。
    正直に言って、当時テロというのは文字どおりよその国の出来事であり、全く実感がなく、異常な事態に軽い興奮を感じました。
    “戦車なんかでてくるんだろうか?外国旅行中にクーデターに巻き込まれるなんて映画があったな・・・”程度の思いで、みんながひとつの部屋で食事をとったりするのがむしろ新鮮な感じでした。
    当時現地のシンハラ人のドクターに案内を頼んでいましたが、コロンボに妻子を残している彼はさすがに心配げな様子でした。
    翌日には外出が許可されたので、予定を変更してコロンボに戻りました。
    その後、コロンボの生薬問屋街に行った際、報復テロを恐れて扉を閉ざしいる店が多数あったこと、ドクターの奥さん(多分それなりの教育を受けた方だと思いますが)がタミル人について「あの人達はスリランカ人ではないから」ときっぱりと切り捨てたこと、アヌラーダプラ方面に再度ドクターの運転で向かった際に「このあたりはタミル人の多いエリアなので・・・」と車で通り抜けることにさえドクターが非常に緊張していたことなど・・・民族紛争の根深さを感じました。
    そんな記憶を確認することも含めて、もう一度あのジャワ・ビンローの大木が見たいとやってきました。

  • 日立のCM“あの木なんの木・・・”のモデルはハワイの同種の木ですが、雰囲気は全く同じです。<br />明るい草原に立つ大木は見事です。<br />

    日立のCM“あの木なんの木・・・”のモデルはハワイの同種の木ですが、雰囲気は全く同じです。
    明るい草原に立つ大木は見事です。

  • 中に入ると幹が異常にねじれて異様な空間です。

    中に入ると幹が異常にねじれて異様な空間です。

  • 詳しくは案内板をお読みください。

    詳しくは案内板をお読みください。

  • キャンディ市内で両替をしたいと銀行によったのですが、混雑と非効率で随分と時間がかかりました。窓口をたらいまわしにされたあげく長蛇の列に並ばされた1件目の銀行はあきらめ、別の銀行でカウンター内側に入れてもらってようやく両替をすませました。<br />昨年南インドでも感じましたが、業務の効率性については日本的基準とはやはり別の世界です。<br />大分時間をロスしましたが、マータレーのスパイスガーデンに向かいます。<br />クマル氏が「スパイスガーデンはどうだ?」と訊くので、その手は嫌いじゃないので「いいね」と答えてスケジュールに組込まれたものです。<br />マータレー手前でポリスに停車を命じられました。<br />しばらくドライーバーのソーミーとポリスが話をしていましたが、スピード違反とのこと。<br />車に戻ったソーミーは「55km制限のところを61km、6kmしかオーバーしていないのに。大体下り坂でアクセルなんか全然踏んでいないぞ!連中の小遣い稼ぎだ!」と立腹。<br />あとでわかったのですが、ソーミーももと警官だったとのこと。<br />その前歴はもみ消しの役には立たなかったようです。<br />違反金が500ルピー。<br />一方、私はこの違反金をチップで負担してあげるべきかどうかという問題を抱えました。<br />なにかと面倒です。<br />スパイスガーデンには日本語が堪能な人がいて、園内の案内、スパイスを使った商品の解説・実演などしてくれます。<br />6日間のスリランカ滞在で唯一日本語で会話できた時間で、やはりリラックスできます。<br />(写真はコショウです)<br />

    キャンディ市内で両替をしたいと銀行によったのですが、混雑と非効率で随分と時間がかかりました。窓口をたらいまわしにされたあげく長蛇の列に並ばされた1件目の銀行はあきらめ、別の銀行でカウンター内側に入れてもらってようやく両替をすませました。
    昨年南インドでも感じましたが、業務の効率性については日本的基準とはやはり別の世界です。
    大分時間をロスしましたが、マータレーのスパイスガーデンに向かいます。
    クマル氏が「スパイスガーデンはどうだ?」と訊くので、その手は嫌いじゃないので「いいね」と答えてスケジュールに組込まれたものです。
    マータレー手前でポリスに停車を命じられました。
    しばらくドライーバーのソーミーとポリスが話をしていましたが、スピード違反とのこと。
    車に戻ったソーミーは「55km制限のところを61km、6kmしかオーバーしていないのに。大体下り坂でアクセルなんか全然踏んでいないぞ!連中の小遣い稼ぎだ!」と立腹。
    あとでわかったのですが、ソーミーももと警官だったとのこと。
    その前歴はもみ消しの役には立たなかったようです。
    違反金が500ルピー。
    一方、私はこの違反金をチップで負担してあげるべきかどうかという問題を抱えました。
    なにかと面倒です。
    スパイスガーデンには日本語が堪能な人がいて、園内の案内、スパイスを使った商品の解説・実演などしてくれます。
    6日間のスリランカ滞在で唯一日本語で会話できた時間で、やはりリラックスできます。
    (写真はコショウです)

  • 植物見学もアーユルヴェーダの流れをくむ商品も興味深いし、日本語での会話もリラックスできるのですが、買って帰って実際に使うものというと殆どありません。<br />客は私ひとりですので、他人に押し付け様もありません。<br />30分以上案内されて何も買わないというのもちょっとどうかと思われ300ルピーのスパイスティーだけ入園料がわりに買って、おつり200ルピーをチップとして渡してきました。<br />ゲストハウスに入ってからクマル氏と再会しチェックを受けました。<br />「スパイスガーデンはどうだった?」「面白いけど買うものはあまりないから・・・」「何も買わなかったのか?」「スパイスティーだけ」「いくら?」「300ルピー、あとチップ200は渡したよ」「そうか、ドライバーにも必ず最後にチップを渡すんだぞ」<br />まあ、300ではキックバックにもならないでしょう。<br />(写真はカカオです。)<br />

    植物見学もアーユルヴェーダの流れをくむ商品も興味深いし、日本語での会話もリラックスできるのですが、買って帰って実際に使うものというと殆どありません。
    客は私ひとりですので、他人に押し付け様もありません。
    30分以上案内されて何も買わないというのもちょっとどうかと思われ300ルピーのスパイスティーだけ入園料がわりに買って、おつり200ルピーをチップとして渡してきました。
    ゲストハウスに入ってからクマル氏と再会しチェックを受けました。
    「スパイスガーデンはどうだった?」「面白いけど買うものはあまりないから・・・」「何も買わなかったのか?」「スパイスティーだけ」「いくら?」「300ルピー、あとチップ200は渡したよ」「そうか、ドライバーにも必ず最後にチップを渡すんだぞ」
    まあ、300ではキックバックにもならないでしょう。
    (写真はカカオです。)

  • 途中「時間は大丈夫?」と訊くとドライバーのソーミーは「ノープロブレム」と言っていたのですが、3時過ぎ頃ダンブッラ近くの店で遅い昼食をとるとき、「シーギリアは5時までなので、ダンブッラとシーギリアの両方は無理だ。シーギリアに登るのは明日の朝涼しい時間にしていいか?」とスケジュール変更の提案。<br />別段どちらでもかまわないので了解。<br />そんな訳で今日最後の訪問地、ダンブッラ。<br />紀元前1世紀、タミル人からアヌラーダプラを奪還したシンハラ王がつくったのが起源とされるスリランカ最大の石窟寺院。<br />岩山の上り口には建物に覆い被さるような大仏が鎮座されています。<br />ここの入場料は支払った金額に含まれていたようです。ソーミーが払ってくれました。<br />

    途中「時間は大丈夫?」と訊くとドライバーのソーミーは「ノープロブレム」と言っていたのですが、3時過ぎ頃ダンブッラ近くの店で遅い昼食をとるとき、「シーギリアは5時までなので、ダンブッラとシーギリアの両方は無理だ。シーギリアに登るのは明日の朝涼しい時間にしていいか?」とスケジュール変更の提案。
    別段どちらでもかまわないので了解。
    そんな訳で今日最後の訪問地、ダンブッラ。
    紀元前1世紀、タミル人からアヌラーダプラを奪還したシンハラ王がつくったのが起源とされるスリランカ最大の石窟寺院。
    岩山の上り口には建物に覆い被さるような大仏が鎮座されています。
    ここの入場料は支払った金額に含まれていたようです。ソーミーが払ってくれました。

  • 暑い中結構疲れる階段をのぼると石窟は5つにわかれています。<br />一番古い第1窟には涅槃仏があり、その足の裏は真っ赤の染められ花模様が描かれています。<br />“歩き方”によると涅槃仏の足裏を赤く染めるのはスリランカの特徴だそうです。<br />

    暑い中結構疲れる階段をのぼると石窟は5つにわかれています。
    一番古い第1窟には涅槃仏があり、その足の裏は真っ赤の染められ花模様が描かれています。
    “歩き方”によると涅槃仏の足裏を赤く染めるのはスリランカの特徴だそうです。

  • 第2窟には湧き水が今も滴り落ちていて、この「水の湧き出る岩」というのがダンブッラの意味合いだそうです。<br />数分間だけ他の観光客がいない時間がありました。<br />暗闇と静寂のなか滴り落ちる水の音がかすかに聞こえます。<br />とても気持ちの落ち着く時間でした。<br />また大勢の観光客が騒々しく入ってきて静かな時間はおしまい。<br />しばらくひとりになれる時間を求めてねばりましたがダメでした。<br />こういう場所では解説を含め、口をきいてはいけないというルールはいかがでしょうか。<br />

    第2窟には湧き水が今も滴り落ちていて、この「水の湧き出る岩」というのがダンブッラの意味合いだそうです。
    数分間だけ他の観光客がいない時間がありました。
    暗闇と静寂のなか滴り落ちる水の音がかすかに聞こえます。
    とても気持ちの落ち着く時間でした。
    また大勢の観光客が騒々しく入ってきて静かな時間はおしまい。
    しばらくひとりになれる時間を求めてねばりましたがダメでした。
    こういう場所では解説を含め、口をきいてはいけないというルールはいかがでしょうか。

  • 第3窟以降は門外漢にとってはさほど見るべきものはありませんでした。<br />中腹からの眺めです。なかなか素晴らしい景色です。<br />

    第3窟以降は門外漢にとってはさほど見るべきものはありませんでした。
    中腹からの眺めです。なかなか素晴らしい景色です。

  • このあとシーギリアに向かいます。<br />のぼるのは明日にして、とりあえず夕陽に映えるシーギリアロックに挨拶。<br />

    このあとシーギリアに向かいます。
    のぼるのは明日にして、とりあえず夕陽に映えるシーギリアロックに挨拶。

  • シーギリアのゲストハウス“Grand”はツアーを手配したRodneyの系列みたい。<br />前日クマル氏は最初「ゲストハウスではACは無理だ」と言っていたのですが、その後「ACが取れたから」と言っていました。でも案内されたのはファンの部屋。<br />ああだこうだ言うのも面倒で「まあいいか」とそのまま入りました。<br />しばらくしてクマル氏がやってきて部屋をみるなり「ACの部屋と言ってあっただろう!」とホテルのボーイに怒りすぐにACルームに部屋替えとなりました。<br />

    シーギリアのゲストハウス“Grand”はツアーを手配したRodneyの系列みたい。
    前日クマル氏は最初「ゲストハウスではACは無理だ」と言っていたのですが、その後「ACが取れたから」と言っていました。でも案内されたのはファンの部屋。
    ああだこうだ言うのも面倒で「まあいいか」とそのまま入りました。
    しばらくしてクマル氏がやってきて部屋をみるなり「ACの部屋と言ってあっただろう!」とホテルのボーイに怒りすぐにACルームに部屋替えとなりました。

  • ゲストハウスの中庭。なぜか馬が2匹いました。<br />夜になってここでも停電。ろうそくも持ってきてくれません。<br />中庭の暗闇で光るものがあちこちに。蛍です。<br />ロマンチックではありますが、やはり真っ暗ではどうしようもないのでろうそくをもらいに行きます。すると灯りがつきました。<br />スリランカ旅行には懐中電灯が絶対必要です。<br /><br />この旅行記を書いている5/13の新聞によると「5/11 タイガーが停戦監視団要員の乗った船を含む海軍船艇を攻撃 双方に死者多数 停戦協議再開は絶望 内戦再燃の危機」とのこと。<br />スリランカ政府とタイガーの抗争はもちろん厳しいものがありますが、更に歴史的にはシンハラ人のタミル人への報復、シンハラ左翼勢力の弾圧、インドの介入、インド大統領の暗殺、スリランカ大統領の暗殺等々暗澹たる事実もあって、それらを経てようやくこぎつけた停戦合意も風前の灯火のようです。<br />一介の旅行者にはこのヤシの木が海風にそよぐ美しい国でかくも多くの血が流される現実が不思議に思えます。<br />問題の発端にはシンハラ政府のシンハラ語・仏教の重視政策もあるのではないかとの指摘もあります。<br />確かに多数派がその価値観を少数派に押し付けている限り融和は困難かとも思えます。<br />マレーシアは比較的民族対立の少ない多民族国家ですが、職場にはマレー人もインド人も中華系もいるので、コミュニケーションは英語でとっているという話を旅行中聞いて印象に残っています。<br />ただ、在日朝鮮人も日本語を話すことを当たり前のこととしている日本に住んでいると、このあたりの民族間の軋轢は理解しがたいもののようにも思えます。<br />次回“スリランカ?”ではシーギリアロックからポロンナルワの遺跡を記録する予定です<br />

    ゲストハウスの中庭。なぜか馬が2匹いました。
    夜になってここでも停電。ろうそくも持ってきてくれません。
    中庭の暗闇で光るものがあちこちに。蛍です。
    ロマンチックではありますが、やはり真っ暗ではどうしようもないのでろうそくをもらいに行きます。すると灯りがつきました。
    スリランカ旅行には懐中電灯が絶対必要です。

    この旅行記を書いている5/13の新聞によると「5/11 タイガーが停戦監視団要員の乗った船を含む海軍船艇を攻撃 双方に死者多数 停戦協議再開は絶望 内戦再燃の危機」とのこと。
    スリランカ政府とタイガーの抗争はもちろん厳しいものがありますが、更に歴史的にはシンハラ人のタミル人への報復、シンハラ左翼勢力の弾圧、インドの介入、インド大統領の暗殺、スリランカ大統領の暗殺等々暗澹たる事実もあって、それらを経てようやくこぎつけた停戦合意も風前の灯火のようです。
    一介の旅行者にはこのヤシの木が海風にそよぐ美しい国でかくも多くの血が流される現実が不思議に思えます。
    問題の発端にはシンハラ政府のシンハラ語・仏教の重視政策もあるのではないかとの指摘もあります。
    確かに多数派がその価値観を少数派に押し付けている限り融和は困難かとも思えます。
    マレーシアは比較的民族対立の少ない多民族国家ですが、職場にはマレー人もインド人も中華系もいるので、コミュニケーションは英語でとっているという話を旅行中聞いて印象に残っています。
    ただ、在日朝鮮人も日本語を話すことを当たり前のこととしている日本に住んでいると、このあたりの民族間の軋轢は理解しがたいもののようにも思えます。
    次回“スリランカ?”ではシーギリアロックからポロンナルワの遺跡を記録する予定です

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この旅行記へのコメント (2)

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  • SUR SHANGHAIさん 2006/05/14 18:57:00
    神々しい日の光
    スリランカ編、続いていますね。(*^_^*)

    いろんな人に出会ってハラハラドキドキの出来事連続でしたね。
    その時は大変だったりしても、今は旅の思い出の一こま、でしょうか。

    私もアジアの旅先で時々出会うようなことも書いてありました。
    客引きの小競り合い(?)とか、チップ(というか寄付の強要というか)のこととか。
    特に相手が現地の言葉で周りとやり取りしてると、こちらは(?_?)ですから、どこからどこまでが真実なのか分からず、胡散臭いことこの上なし!という気分になってしまいますね。(^^ゞ

    私もどこでカモられていたか分からないことは数知れず。(^○^)
    知らぬが仏の方がいい時もあるかも、です。


    azianokaze

    azianokazeさん からの返信 2006/05/14 22:33:02
    RE: 神々しい日の光
    普段の生活でも人間関係には臆病というか神経質で、なかなか新しい関係は始まりません。
    旅先でもガードを一層固くしているので、ときどきいろんな人の旅行記で見かけるような“旅先で地元の人と親しくなって家に招かれて・・・”といったことは逆立ちしても経験できません。
    私の場合旅先での出会う地元の人間は、ガイドの人とか旅行社の人、店の人など、お金を媒介にした関係しか基本的にはありません。
    そんな中にあって、今回はかなり押しの強いというかしつこい人物に狙われた結果、幸い詐欺師・悪人ではなかったので、ドライバーと4日間フルに同行するという“二人旅”を楽しむことができました。

    ある程度カモられるのは旅行者のつとめというか役割みたいなものだと達観するようにしています。

    チップ制度は、対価をあてにしたサービスの押し売りみたいなことにもつながり、どうもなじめません。
    “お金になるならないに関わらず、お客様には最大限のサービスを提供する”という日本的常識に生きているせいでしょうか。

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