1997/09/13 - 1997/09/13
390位(同エリア407件中)
まみさん
9/13(土)チュニスへ移動&チュニス1日目
メディナ(旧市街)&スーク(市場)散策、新市街散策(ブルギバ通り、フランス門)
1997年当時、「地球の歩き方」のチュニジア編は廃刊になっていましたので、チュニスの地図については、出発前は、Lonely Planetと、在日チュニジア観光案内所から取り寄せたものが頼りでした。
チュニスの観光案内所では、無料の市内地図、それからホテルリストをもらいました。サハラ砂漠のオアシスの町ドゥーズは直前にフライトの変更のせいで日程に加わったため、日本からホテルを予約する時間がなかったからです。
ちなみに、観光案内所の女性は無愛想だ───と、Lonely Planetには書かれてありましたが、全くそのとおりでした(1997年9月当時)。
私の質問に、首を縦に振るか、横に振るか、のリアクションしかしません。それ以外は、微動だにしないのです。
サングラスをかけていたので目の動きもわかりませんから、それすらなかったらマネキン人形かと思ったでしょう。
愛想が悪いだけならともかく、全く動かないでいるなんて、その方がむしろ苦行だと思いますけどね。
チュニジアの中でもチュニスは都会なので、女性が歩いている姿はちらほら見られます。
それでも、女だからか、あるいは外国人だからか、道行く男性がいちいちふり返り、珍しそうに見ます。ただ歩いているだけで要らぬ注目を浴びるので、早くもうんざりしてきました。
覚悟していたことなんですけどね。
でも、もしかしたら女性がいるのは、禁じられてないまでもふさわしくないところに、外国人ゆえの無知から迷い込んだりしてないかと、時々ビクつかされるのは仕方がありません。
実際に、メディナのモスクの中には、入ろうとして女性はダメ!───と入口で止められたこともありました。
非常に残念でしたが、チラッと覗いてみると、完全に男性一色です。入ってよくても、入れる勇気があったかどうかわかりません。
ああでも、私のことだから、禁じられていないのであれば観光したいという欲求を抑えられず、居心地悪い思いを我慢しても入ったかもしれません。
(もっとも、チュニジア旅行を通じ、モスク見学ができなかった所というのは、女性だから、というよりも、イスラム教徒ではないから、という方が多かったと思います。)
また、チュニジア人の女性が他よりは外を出歩くチュニスでも、レストランやカフェは完全に男性社会のところばかりでした。
入っていけないことはないのでしょうけれど、やはり勇気がいります。異分子が入り込んだ、と思われている感覚を肌で感じます。
昼食をとったレストランでは、外国人(西欧人)の女性ならいました。1人いるだけでもホッとします。
トイレは当然、女性用というのはありません。でもこれは、男女別に分かれていないだけと思えばよいでしょう。
さすがに後日、ドゥーズからチュニスへの長距離バス旅行で、トイレタイムに一斉に男性が駆け込んだときには、女性陣(私を含めてたったの3人)は男性全員が用がすむまで、中に入れませんでしたけれどね。
-
「その1」で書いたナンパ目的の男の子と別れた後、1人でメディナを散策している最中に見つけた中庭です。
美しいアーチに惹かれます。 -
メディナ散策中に見つけた美しいアーチのある中庭。さきほどの写真と同じ建物です。
しましまの小さなアーチは、メッカの方向を示すキブラです。 -
大モスクの(Jama ez Zitouna)の建物と塔(ミナレット)。
建物の中や中庭を見たかったのですが、開いていないようです。
(非イスラム教徒は建物の中には入れませんが、入場料を払えば中庭までは見学できます。2005年版「地球の歩き方」でも確認済み。) -
メディナにて。
あこがれのチュニジアン・ブルーの窓枠の家です。 -
さきほどの扉の全貌を撮りました。
それと、サボテンの実を売っているリヤカーのおじさん。
男の子の案内でメディナを回っているときに、サボテンの実を1つもらって食べました。水分たっぷりであっさりした甘味がありました。砂漠の国では十分、飲み物代わりになると思いました。
けど、ものすごい種だらけ……。 -
テラスを見せてもらった店内にて。
(テラスからメディナを上から見た写真は「その1」にて掲載。)
昔の小型の絨毯織り機がありました。
* * * *
1人で歩いていると、ひっきりなしにナンパの声がかかります。
旅程最初のイタリアで少しは免疫がついていました。無視していれば、しつこくはされませんので、イタリアよりは頻度が多いかな、と思ったくらいで、聞き流すことはできました───都市のチュニスでは。
また、アラビア語は息が強く出る音が多いので、ふつうの会話でも、ケンカしているように聞こえたりします。
でもそのことを知っていたので、怒鳴り声に聞こえても、何事か、と必要以上にビクついたりしなくてすみました。
メディナの中でもあまり観光ズレしていなさそうなところや新市街や、そんなに注目を浴びたりしませんでした。
例えば、新市街の目抜き通りハビブ・ブルギバ通りは、それでなくても人通りが多かったです。メディナのすぐ外に広がっていた省庁エリアは、週末のオフィス街よろしく、閑散としていました。
メディナの中でもパシャ通り(Rue de Pacha)界隈や、ナンパの男の子を振り払って出たところにあった市場などは、観光客を特に相手にすることのない、ふつうに現地の人の生活エリアでした(1997年9月当時)。
特にその市場は、路上に敷かれた敷物の上に商品を並べるような、屋外の小さなところでしたが、人々の生活の一端が伺える気がして、市場見学をそれなりに楽しむことができました。
ここでも、見かけるのは男性ばかりです。イスラムの国では、日用品の買い物をするのも男性の役割です。
私を見て、「あ、外国人の女がいる」程度は思ったかもしれませんが、いちいち声をかけてくるような暇人はいませんでした。
ちなみに、新市街には中央市場があったのですが、当時は市場を観光対象としてとりわけ意識していなかったため、行きそびれました。
郊外の小さな市場に比べると観光ずれしていたかもしれませんが、それでもひと目、覗いてみればよかったです。 -
チュニスにて
Dar-el-Bay。昔のベイ(オスマン・トルコの総督)の宮殿。
今は首相官邸です。 -
閑静なエリアに出たなぁと思ったら、官庁街でした。
右手にあるチュニジア国旗の見える建物は、チュニジアの財務省です(1997年時のアルバムには「大蔵省」と書いてあります@)。
この公園は少し高台の上にあったので、新市街を含む白いチュニスの街並みを眺めることができました。写真の中程にチラッと見えています。
あこがれの白いチュニス───今にして思えば、ギリシャのエーゲ海沿岸の白い建物と勘違いしていたかもしれません。
しかし、ギリシャの風景と勘違いしていたとはいえ、求めていたもの、そもそもチュニジアを旅行したいと思ったきっかけのものに近いものを、初日から見ることができました。
白壁にブルーの扉や窓枠の家のある街並み───これこそが、チュニジアでぜひ見たいと思っていたものです。 -
チュニジアの省庁の1つ。
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チュニジア財務省の建物です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- SUR SHANGHAIさん 2006/04/06 23:38:07
- 男社会
- と言うか、確かにカフェに陣取ってだべっているのは色浅黒くて髭跡も濃いおじさん以上の年齢層が多いですね。
女一人だとちょっと…。
怖い、と言うより自分を異分子として感じてしまう。
話はちょっと違いますが、イタリアでは、私は一人の時の夕食は絶対にトラットリア以上のお食事処には行きません。
みんなカップルで食事に来ているのに、一人だと自分がバカみたいに思えるし、ほかの客も内心『なんだ、あの女は一緒に食事をする相手もいないのか。』と思ってるかもしれないし。(^○^)考えすぎかな。
でも、自分が異分子、と感じるのは上と同じだからイヤなんですよ〜。
- まみさん からの返信 2006/04/08 15:03:19
- RE: 男社会
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
>色浅黒くて髭跡も濃いおじさん以上の年齢層が多いですね。
はい。たしかに。あんま若い男の子はいなかった気がします。ウェイター以外!?
私もはじめのころは1人でレストランに入りづらかったです。チュニジアだけでなく。
でも1人旅だからしょーがない、といつからか開き直りました。
といいつつ、私も根っからの庶民なので、なんだかんだと結局トラッタリアくらいの店にしか入ってないですねー。旅先では高級料理より、庶民の味の方に惹かれますし@
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