「世界で最も美しい谷」ランタンを歩く.旅は終わりに

2005/11/21 - 2006/11/22

11／21
ラマホテル（8：00）−シャベルベンシ〔14：15）
シャベルで雇ったポーターのジッパ・ドールとお別れだ。言葉は通じなくても心は通じます。感謝の気持ちを込めて3人のポーターにみんなでお礼のボーナスを上げました。
彼らの力を借りてランタンの谷を歩くことが出来ました。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

カルカの里の夏は高山植物が美しいという。
静かな里にも冬の気配が。
この風景を見にもう一度歩けることを夢をみましょう。

陽だまりでは刈り取ったヤクの毛をこよりのように
ねじって繋げて毛糸にします。
冬場に備えて、それとも土産の靴下になるのでしょうか。
楽しそう。思わず撮らせてもらいます。

こんなに素晴らしい滝が、山の上から流れます。
この山の上には湖が？楽しい夢を膨らませます。

この水がランタンコーラに流れます。

旅の仲間
左からダワタマン　アジャイ　ジッパドール

記念に撮らせてもらいました。
お世話になりました。気持ちのいい人たちでした。

高山病で具合が悪くキャジン・ゴンパから馬に乗って一人だけ里に下るドイツ人。仲間はみんなゴサイクンドへ。急なくだりは馬も危ない振り落とされそう。
馬の背も楽ではないでしょう。出来ることなら遠慮です。　
何事も無く無事の帰還です。

茶店の裏の畑には大きなキャベツが育っています。もう食べごろという時にサルの集団が狙います。
可愛いおばあちゃん察知をしてと小石を片手に追います。

茶店の脇はお花畑。
ランタンの谷のロッジはきれいに花を咲かせていました。

ランタンフェステバルに大学生がアンケートを取りに来ていた。日本語の出来る素敵な青年は「ランタンに観光客を誘致するにはどうしたらよいでしょう］と。「ヒマラヤの素晴らしい風景を皆さんに知ってもらうには」
カトマンドゥからの道路事情が問題のようです。
足の便はバスのみ？　双発機をチャーターして乗り込んでくる外人部隊もありましたけれど。このコースの渓谷を楽しむのには歩くのが一番。
道路事情さえよければトレッカーも増えるでしょうと。答えました。

11月に咲く桜の花は、山の風景に彩を添えます。
桜の花に見送られてランタンの谷を歩いて来ました。
満開の桜の花、間に会いました。

ランタン渓谷は美しい。
秋の紅葉（黄葉）が渓谷の美を引き立てます。

橋を渡ると、シャブルの村に生活がありました。
１階が家畜の小屋に２階が住居でしょうか。
陽だまりには親子の集いが。

11／22　シャベルベンシ（6：46）−カトマンドゥ
行きに泊まったシャブルベンシのロッジ今宵の夜も。
久しぶりの熱い湯の出るシャワーは気持ちが良い。
食堂に貼られた前国王夫妻の写真は今でも国民から慕われていることが分かります。
　現国王の写真も貼られていますが。

インドに亡命中の「ダライ・ラマ」僧の写真です。
チベット人のロッジです。これからバスに揺られて
カトマンドゥに。

昨夕撮った街中風景。
羊は追われてねぐらへ。

シャブルベンシのの朝はまだ眠りから覚めたばかり
しづかです。

二度と来る事がないと思うと車窓の風景もしっかり見ました。
生活風景は生きた風景。

ここにも2005年ランタンフェスタの幕がありました。
良い時期にトレッキングが出来て思いで深い旅となりました。

はじめて「世界で最も美しい谷」ランタンリルンを
11／14〜11/22まで歩いて来ました。ランタン山群のふところの地、最奥の村キャジン・ゴンパではチベット人の生活風景、お祭り、悲しい歴史にも触れることが出来ました。ランタンの素晴らしさをお伝えしたくて旅日記を作りました。
ご一緒に旅を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

追記
翌日の新聞にシャブルベンシからのローカルバスが谷底に転落、死者重軽傷者多数と。道路事情が心配です。乗ってきたバスと同じコースでした。　　　
ネパールの政情について報道されています。ヒマラヤの山々、世界遺産を持つ素晴らしい国です。政情の安定した国に「行ってみたい国ネパールに」なることを願っています。

この旅行記へのコメント （10）

• TtoCさん 2006/10/12 13:50:12

  旅行記拝見しました。

  初めまして。ランタン谷に興味があり、情報を探していたところ、kyokosa-nの旅行記を見つけました。
  沢山の写真と細かなレポを読んで、ますます行きたくなってきました。
  とっても素敵な旅行記でした。
  来月ネパールに入る予定なのですが、ただ、本格的なトレッキングは初めてでランタンをトレッキングするのは無理があるのでは？？と、とても不安に思っています。（故にまだ予定が立っていません）
  初心者がトレックするには難しい場所でしょうか？
  ご迷惑でなければ、アドバイスを頂ければと思います。

  kyokosa-nさん からの返信 2006/10/12 18:38:40

  RE: 旅行記拝見しました。

  ランタン紀行にお訪ねいただき嬉しく思います。
  ツアーで行かれるのですか？それとも個人旅行ですか？
  　ランタンは私はもう一度行きたい所です。
  チベット人だけの集落は桃源郷のようでした。
  同一民族の平和な世界を見ました。つらい歴史の中にも、ゆったりとした時が流れています。ランタン渓谷の川の音を聞きながら歩ける楽しみがあります。危険なところは無かったです。一日500mを基準にして高度障害が出ないように充分気をつけながら歩かれれば快適なトレッキングが出来ます。
  　紀行文の中に宿泊地も載せていますが、5時間位の行程で歩いています。
  旅のスケジュールにお役に立てるかもしれません（個人旅行でしたら）
  
  思い出深い旅をされますように。　　　kyokosa-nより
  
  

  TtoCさん からの返信 2006/10/13 12:04:52

  RE: RE: 旅行記拝見しました。

  こんにちは。
  ご返事ありがとうございました！！
  個人旅行で行きます。現地でガイドと必要ならばポーターを手配しようと思っています。現地滞在が入出国日含め11日しかないので、出来れば8日くらいでランタントレッキングが出来れば、と思っているのですが．．．どうでしょうか？キャンジン・ゴンパでは2泊確保しようと思ってます。
  もう少し長く休暇が取れればいいんですけどね。

  kyokosa-nさん からの返信 2006/10/17 18:49:15

  RE: 旅行記拝見しました。

  ランタンの件ですが、ガイドを頼まれるようですが、荷物はご自分で背負うことになります。ポーターを頼むとサブザック程度で楽です。
  短いお休みでいかれるようですが、効率よく日数をこなすにはカトマンドゥからヘリが出ているようです。バスは安いですが、往復2日は取られるでしょう。ヒマラヤン・アクティビティ情報より
  Certificate：トレッキング登録証明書（仮訳））が導入されることが決定しました2006年10月21日より、新しいトレッキング許可証システムTRC（（Trekking Resistration 。TRCは、TAAN（Trekking Agencies Association of Nepal：ネパールトレッキングエージェント協会）に所属しているトレッキング会社に申し込まないと発行されない、新しい許可証です。トレッキングには、TAAN加盟トレッキング会社所属のガイドまたはポーターのいずれか1名を雇う必要があります。以前からの知り合いなどであっても、流しのガイド（またはポーター）、または、トレッキング会社に所属しないガイド（またはポーター）を雇ってのトレッキングはできないことになりますので、ご注意ください。
  　個人でトレッキングを計画されている方も多いと思いますが、TRCを所持していないと、トレッキングルート上にある検問所にて締め出される恐れや、違法トレッキングとして罰則が課せられる場合もありますので、十分にご注意ください。
  　
  ヒマラヤン・アクティビティーズ
  政府登録番号：19634/59/60
  TEL ： [phone]
  FAX : [phone]
  
  ＜ランタン方面＞　参考ページは　こちら
  
  １）　ランタン谷、キャンジンゴンパ、ゴサイクンダ方面　7日間から
  
  　個人旅行の時には情報が大事です。ネットを広げてみてください
  　参考になります。　
  

  TtoCさん からの返信 2006/11/21 12:51:20

  帰ってきました。

  こんにちは！
  先日無事に帰国しました。結局ガイド、ポーターを1人ず手配し、3人でランタントレッキングに出発しました。生まれて初めてのトレッキングでしたが、無事予定通り（8日）に終えることが出来ました。高度障害もなく、キャンジン・リまで登れたことは、自分でもビックリです。
  毎日流れる川の音と共に歩いて、とにかく自然がいっぱい、トレッカーも少なく、ゆったりとした時間が流れていました。初めてのトレッキング先にランタンを選んで大正解でした。とても美しい場所でした。
  緑の茂る雨期にも行ってみたいと後ろ髪引かれながら帰ってきました。
  出発前のいろいろなアドバイス、ありがとうございました。

  kyokosa-nさん からの返信 2006/11/23 19:24:45

  RE: 帰ってきました。

  お帰りなさい。
  ご無事でお帰りで良かったですね。
  マオイストの問題は無かったですか？
  ネパールトレッキングに最初にランタンを選ばれた事は正解だと思います。
  丁度帰国してから1年、思い出多きランタントレッキングでした。
  9月に13日間ネパールの写真の個展をしました。ランタンの写真も半切で5枚出しましたが、ネパールに関心をお持ちの方が沢山居られることがわかりました。短期間で行かれるヒマラヤの醍醐味はアンナプルナ内院です。
  お奨めです。平和な国になることを祈りましょう。
  
  　素晴らしい渓谷美とゆったりと流れる時間に浸ることの出来るランタンは良いところですね。旅行記楽しみにしております。

• ginさん 2006/02/04 04:35:00

  またお邪魔します.

  お早うございます.ランタンの旅行記最期まで見せて頂きました.本当に素晴らしい処ですね,kyokosa-nが虜に成る訳がわかった様な...でも実際に歩くのは大変だと思います,思っただけで息切れがして来ます.それから,生活風景は生きた風景!全く同感です.Gin

  kyokosa-nさん からの返信 2006/02/04 11:09:57

  RE: またお邪魔します.

  今日は。
  素晴らしい「インドの旅」をスタートから旅に同行させていただきました。
  生活風景の中に、レンズを通して見た温かいまなざしを感じます。
  路地裏の光りと影の部分の生活に生きた時間が流れていることが伝わってきました。「神聖な牛」ネパールと同じ風景を何度も見ることが出来ました。
  宗教と生活の結びつき、信仰を持つ祈りの生活がある民族にいつも羨ましさを感じています。
  同一民族だけの秘境の村キャジンゴンパには安らぎの地を桃源郷を思いました。そこには静かな時間が流れていました。
  だあれも知らないその国の裏通りの生活風景を発信してください。
  楽しみにしています。
  素晴らしき旅を。

• がまだす＠熊本さん 2006/02/03 10:41:21

  ９日間、ご同行させていただきました。

  「世界で最も美しい谷」ランタンリルンのトレッキングの旅。カトマンズを出発してから、最終日までお供させていただきました。
  全行程に９日間ですね。お疲れ様です。
  それにしてもkyokosa-nさんは強靭だなっ。軟弱な私には、とても真似できそうもありません。３千?過ぎた頃から高山病に悩まされそうです。まずダウンすること間違いなさそうです。
  
  それでも一度は尋ねてみたいです！キャジンゴンバ村で住む人々の息吹きを肌で感じ、ランタンの峡谷の壮大さをこの目で感動したくて。
  
  kyokosa-nさん、人の運って紙一重ですね。バス事故に遭遇しなくてほんとうにラッキー、ご無事がなりよりでした。
  未だ足を踏み入れたことの無い憧れの地ネパールですが、追記で記されているとおり、政情が一日でも早く安定することを祈ってやみません。
  
  

  kyokosa-nさん からの返信 2006/02/03 11:35:30

  RE: ９日間、ご同行させていただきました。

  今日は。ランタンリルンの旅に同行していただきまして。
  お疲れ様でした。
  「世界一美しい谷」この言葉だけが独り歩きをしているように、始めは感じました。でも旅を終えてみると素晴らしいところなのですね。改めて感じたりして。秘境の地、同一民族だけの生活の場、平和な社会を感じました。
  
  ネパール情勢どうなるのでしょうね。兄、国王一家を野望の元に暗殺。
  国民を欺いた罪は大きいです。
  「国王全権」には無理があったのでしょう。残念ですね。
  世界遺産、霊峰と素晴らしい国です。いつか、お訪ね下さいね。
  旅にお付き合いをいただき有難うございました。
  お気に入りに入れていただき感謝\(-o-)／
  　
  　　　　遊びに伺います。(*^_^*)　　　　　kyoko