朗報。ネパールは危険な国ではない安全な国。 その3

2005/10/31 - 2005/11/22

9月3日、マオイスト側から、3ヶ月間の停戦を要求する発表がありました。ネパール政府が受け入れれば、ネパール旅行も安心。もともと、ネパール国外でいろいろイメージされているほど、ネパールは危険な国ではないと思う。普通に旅行する分には、安全面では何も変わらないと思うが、ネパール大好き人には朗報。気分的に安全度が高まりそうでーす。

　収穫の終わったジャガイモ畑。盛り土の中には冬季に備えて保　存用のジャガイモが収めれれている。
　山間地の静かな風景。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

10月後半に今年もタイ経由ネパールに行くことになった。安心していける旅は、幸先も良く気持ちも軽くなる。そんな訳で昨年の旅の続きを綴りたい。旅はクムジュン迄たどり着いたが、少し戻る事にする。
10/31　ネパールの地に。今日のヒマラヤの峰々は歓待してくれなかった。4度目のネパール、こんな事は始めてだ。午後の光りの中に輝く白き頂は顔を見せてくれない。今までになく静かな空港。トレッカーも客引きの姿も少ないように思う。マオイスト問題がここにもあった。

デンボチェの裏山よりアマダブラムを見る。

アマダブラム（6856m）
一番優しい姿でヒマラヤの空に美しい。

マオイスト問題から空港に出入りできるのは関係者一人のみと規制されていた。「さくら」は客もいない。オーナーも嘆いていた。イラクの人質問題の報道のために外出禁止令の解除は買い物時間の2時間だけだと聞く。
マオイスト問題は国内経済にも尾を引いているようだ。ホテルもつぶれている所もあるらしい。
素晴らしいヒマラヤの霊峰がトレッカーを待っていてくれるというのに。でも今年は明るい期待がもてそう。

写真はローツェに向かって祈りのチョルテン。

Sita　Air　１８人乗りの双発機にてルクラへ。左側の窓際に陣取る。左側はエベレストが良く見える位置だ。今回も世界一の遊覧飛行を楽しむ。ヒマラヤの尾根が砦のように横たわる。白き峰々は朝日を浴びて輝く。直下には雲海が山肌をぬうようにたなびく。素晴らしい宝物を持つネパールの魅力に惹かれている。何度見ても興奮す風景。
今回の同行者、ポーターのダワ・タマンとダワの義弟チリと３人（私、幸子さん、S氏）とのエベレスト街道トレッキングが始まる。
ルクラの空港はマオイスト潜入対策で軍の兵隊が管理地帯となり鉄ジョウモンで物々しい。安心をして歩けるのは嬉しいが・・・・すこし寂しい。
旅の安全を祈って「祈り」の写真を載せよう。

空は青く澄む、乾期の時期の道は土埃がすごい。どこまでも続く道をヒマラヤへ。

ポーターのダワ・タマンは1999年からのお付き合いだ。よく気がつく信頼すべき青年である。5年の歳月の間に結婚もして2児の父親になっていた。
歩く道すがら仏塔、マニ石がある。
山岳信仰のあつさを感じる。

ヒマラヤの地を歩く。
雄大な風景が間じかに見られて。
タウチェ（6440m）、チョラツェ（6542m）
この道をどこまでも歩きます。

乾期の晩秋の草原は茶色一色。
ヤクの餌も無く、土を掘り起こすようにして草を探します。雄大な風景にヤクの姿は似合います。

青い空に白い雲、流れる滝を。

ヒマラヤの滝を立て構図で撮る。
乾期のヒマラヤの風景に潤いをもたらす。

クーンプ地方独特の色使いの民家。
窓枠とカラフルな色合いが青空に映えます。

村の入り口にはマニ石が関所のように待ち受けます。
仕入れた話。
マニ石は花崗岩の表面を深さ1cmほどハンマーとノミで刻み込んで、大きなチベット文字を浮き彫りにする。
永い年月をかけて根気強く彫られた祈りの経文。
チベット仏教の経文石は道の真ん中に立ちはだかる。

この旅行記へのコメント （11）

• がまだす＠熊本さん 2005/12/04 14:20:10

  ネパールの旅行記見て、血が騒ぎます！

  kyokosa-nさん、ご無沙汰しております。
  すごくいい写真が満載。やっぱり、いいな〜。カトマンドゥもポカラも。
  kyokosa-nさんの旅行記を拝見しながら、無性に行きたくなります。
  本来でしたら“さくら”あたりでお会いして、ポカラまで同伴してみたかったのですが、とても残念！！
  めったにないチャンスでしたから、多分しばらくは行けそうもありません。
  この後の旅行記が、すごく楽しみです。
  “没”写真にしないでバンバンアップしてくださいね。
  
  

• sunnyさん 2005/10/17 20:23:15

  写真素敵ですね！

  kyokosa-n
  
  はじめまして！写真を見ているだけでも心はネパールへ行ってしまいました。
  
  私は時間がなくてポカラ滞在だけで帰国せざるを得ませんでしたが、いつか体力をつけてヒマラヤへいきたいなと思っています。
  
  次回のネパール紀行、楽しみにしています。
  
  sunny321

  kyokosa-nさん からの返信 2005/10/18 18:38:53

  RE: 写真素敵ですね！

  はじめまして。
  ポカラもネパールを楽しむ事が出来ます。
  次回はルクラまで足を延ばされエベレスト街道をお歩きになられたら
  ヒマラヤを満喫できるでしょう。
  きっと、もっとネパールが好きになられたりして。
  私は「神宿る山」を意識して霊峰をながめながら写真を撮って歩いています。今回アンナプルナ内院、世界一美しい渓谷？ランタンを歩きます。
  楽しい旅を。
  　　旅日記　お訪ねください。

  konomiyoriさん からの返信 2005/11/05 00:45:45

  ランタン

  ランタン方面を訪ねたくて前から計画していましたが、念願叶って11月12日から24日まで訪ねる事になりました。
  ロッジ泊りでのトレッキングを計画しています。どんな場所なのか楽しみです。
  konomi

• がまだす＠熊本さん 2005/10/04 09:07:20

  帰国しました♪

  kyokosa-nさん、ご無沙汰しておりました。
  わけ合って９月２８日に帰国しまいた。
  本来でしたら、今頃はカトマンズ・ポカラあたりを旅していたのに、残念です。
  まっ、楽しみは後ほどということで・・・。
  
  今回の旅ではさまざまな体験をしましたが、反省材料もそれなり多くあります。
  ?想像以上に酷暑だったこと。
  ?地域によって豪雨と乾季の差が大だったこと。
  ?旅期間は１ヶ月以内でおさめること。
  ?最後まで目的意識を保つこと。
  などなどです。
  ?と?は異常気象を目の当りに体験しました。特にベトナムの酷暑とカンボジアの乾季、チェンマイの大洪水など、数十年に一度あるかないかの出来事を体験しました。
  長期旅は、この歳では無理（爆
  後半は暑さに負けて、メリハリのない無意味な旅となってしまったようです。
  次回は長年の夢である、ネパール・・・。
  失敗続きで、実に３度目のトライです！（爆）

  kyokosa-nさん からの返信 2005/10/04 20:55:20

  RE: 帰国しました♪ お帰りなさい。

  ご無事のご帰還を。
  
  ネパールのさくらでお会いできるかも？
  楽しみにしていましたのに残念。\(-o-)／
  
  早速マイページを見せていただきました。
  お一人の旅の醍醐味を楽しんでおられるようでしたね。
  思わぬアクシデント、出会い、喜び、厳しさをぜーんぶ何ヶ月の間に味わってこられた57歳のおじ様の勇気に乾杯です。
  旅には前進も、撤退も、そして出直しも「旅」の楽しさだと思われて次の計画を。きっと今は「日本はよか国」と思われて居られることでしょう？
  平和で、安全ですものね。
  お疲れをとられて、次の旅につなげます様に。
  　　旅日記、体験談、楽しみにしています。
  ネパールは待っていてくれます。ぜひお訪ねください。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(^.^)/~~~
  
  
  

• 招き猫さん 2005/09/20 17:16:52

  世界中で戦争なんて無くなればいいのに、、

  　kyokosa-nさん、初めまして。
  前々からヒマラヤの美しい写真には興味がありました、まるで写真家の
  白川義員さんの写真のようで、絵心があるのを感じます。
  
  ネパールにはこの夏に行く予定でいたのですが、ごらんの内紛で予定変更してラダックにしました、たかだか３５００ｍでしたが高山病に苦しめられました、体質的に気圧の変化に弱い体質なんですが何か良い対処法がありましたらお教え下さい。
  　kyokosa-nは毎年のように１０月にヒマラヤに行かれてるようですが、なぜ
  １０月なんですか？
  今年もまた無事に行かれるといいですね、ではまた宜しくです。
  
  招き猫
  

  kyokosa-nさん からの返信 2005/09/20 20:18:49

  RE: 世界中で戦争なんて無くなればいいのに、、

  はじめまして。
  お訪ね頂き嬉しいです。
  ヒマラヤの霊峰にに魅せられて　通うこと今年で5回目。
  ロッジの朝夕だけが三脚を立てられる時間。この時間は写真を
  撮っている自分が凄く幸せに感じられます。
  刻々と変わる光りと影、そして自分が一番感動をしている部分をズームで引き寄せ、カットをして絵作りをして楽しんでいます。
  
  ネパールはこれから乾期です。空は青く澄み、山は良く見えます。行かれるのでしたら10月半ばから3月ぐらいらしいですね。
  高山病のこと、私は5550mまで大丈夫でした。高所には順応方かな。
  標高差一日500mを限度として水分は３L取り、症状によっては前日の高さに戻り、再チャレンジをするとクリアされ先へ進めます。
  
  「デリーの人々たち」温かいまなざしで現地の人の写真を撮られていますね。明るい笑顔に伝わってくるものがあります。素晴らしい写真です。
  
  　ヒマラヤのギャラリーに遊びにお出かけください。お待ちしています。

• さすらいおじさんさん 2005/09/08 21:42:31

  マオイスト側からの3ヶ月間の停戦要求は朗報ですね

  kyokosa-nさん
  
  マオイスト側からの3ヶ月間の停戦要求は朗報ですね。ネパール政府は受け入れるのでしょうか。
  南アフリカから昨日戻りましたが、ツアーでの情報交換で、ネパールに３度行ったという８１歳の元気なおじいさんが、１月が一番ヒマラヤがきれいに見える、言われてましたが、１１月から３月の間でも随分差があるのでしょうか。

  kyokosa-nさん からの返信 2005/09/09 19:36:56

  RE: マオイスト側からの3ヶ月間の停戦要求は朗報ですね

  おかえりなさい。南アフリカからお帰りのこと。
  いかがでしたか？(*^_^*)ですね。
  旅紀行楽しみにしています。私は10月11月が多いものですので何ともいえないのですが、日本と同じように冬になります7．行かれるコース（クーンプ）の方は寒くなります。山は空が澄んでいて良く見えます。
  どちらのコースをお歩きでしょう？
  アンナプルナ内院、ランタンを今年は歩けそう。わくわくしています。
  素敵な出会いを期待して。
  マオイスト問題、少しホットしています。停戦になりますように。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/09/09 21:33:02

  RE: RE: マオイスト側からの3ヶ月間の停戦要求は朗報ですね

  kyokosa-nさん 南アフリカは天気に恵まれ、ラッキーなたびでした。少しずつ旅行記をＵＰ予定ですので、ご覧いただければ嬉しいです。
  
  私はネパールは kyokosa-nさんのように山歩きに自信が無く、カトマンズ、ポカラの街から見るヒマラヤ、カトマンズからの遊覧飛行を考えています。ポカラで短いコースがあれば歩ければと思っていますが、旅行社は今年４月には危険だと薦めませんでした。
  期間が許せばブータン、インド、パキスタン、ミャンマー、ラオス、タイを周遊できればと思っていますが、スケジュールができていません。
  
  kyokosa-nさんが行かれる１０、１１月も山は良く見えるということが解りました。ありがとうございます。
  
  kyokosa-nさんも既に心はネパールのようですね。どうぞお楽しみください。