1972/08/05 - 1972/08/05
303位(同エリア325件中)
片瀬貴文さん
1961年8月5日
マイリンゲンは、想像していたより静かな町で、ホテルも少なかった。
19時、予定通り無事マイリンゲンに着き、あまり迷うこともなく案内所と相談して「ベーレン・ホテル(熊ホテル)」に、ドゥミ・パンション(二食付き)の部屋を決める。
夕食は、質、量とも素晴らしいものだった。
アルコールランプに乗せられた鍋物は、優に一家揃って満足できるくらいの量があった。
昼をほとんど食べていない私でさえ、残念ながら三分の一は残さざるを得なかった。
パリで安めしばかり食べている私にとり、夢のような夕食である。
夕食後、ホテルの気さくなギャルソンに勧められるままに、近くの峡谷「ゴルジュ・ドゥ・ラール」(ドイツ語で「アーレシュルフト」)を見に行く。
あまり期待していなかったのだが、行ってみてそのスケールに驚いた。
水量は、金沢の浅野川と犀川を合わせたほどだろうか。
それが、幅1mほどの、狭い岩の割れ目を、大きな音も立てずに奔放に流れている。
深さは、説明看板によれば、100mから200mに達するとか。
その狭い峡谷に、窮屈そうに歩道が張り付いている。
歩道の両側は垂直に切り立った岩で、仰ぎ見ればどこまでも高く、夜空に届くばかり。
奇怪な形に浸蝕された岸壁。
青く、あるいは赤く照明され滝は、この世の光景とは思えないムードを醸し出している。
これは、もしかしてお伽話の国に来たのかも知れない。
別の滝が空高く放物線状にかかっていて、巨人の立小便のようだ。
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