1972/08/05 - 1972/08/05
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片瀬貴文さん
1961年8月5日(金)
昨晩は、星空に浮かぶモンブラン山塊のシルエットをゆっくり眺めてから、分厚い羽根布団にくるまりながらゆっくり寝る。
全く物音のしない、完全な静かさの中で快眠。
山の夜明けを見ようと、5時起床する。
今日は昨日にもまして、素晴らしい快晴。
運がいい。
朝食を摂りながら、考える。
今日は、雪眼鏡と登山靴を買わなければならない。
私は目には自信があるが、昨日長時間山を眺めていたためか、今朝は少し目がおかしい。
ここの空や雪景色には、日本に比べて紫外線が格段に多いようだ。
靴は、日本を出た時履いていた通勤用の一足を毎日履いているが、痛みが激しく、帰国まで持つかどうか心細い。
その上、山を歩くには不自由だ。
これからの長丁場、全ヨーロッパを飛びまわり、現場歩きも出来る軽快な靴を買いたい。
スイスに来て見ると、みんなの服装が山の風景によく似合っていることに気づく。
ヨーロッパ人の服装は、それぞれの場にふさわしく、洗練されている。
ヴァカンスにはヴァカンスらしくラフな服装で、仕事には仕事らしくきちんと、雰囲気を出している。
要するに生活のパターンに合わせて、服装を変える、洋服慣れが進んでいるのだ。
日本人はまだ洋服文化に慣れていないので、ぎこちなさが残っているのではないだろうか。
外国人が、和服に慣れていないと同じである。
方や私は、着の身着のままで、着替えを持っていない。
旅行をするときに、いかに荷物を少なくするかというテーマに、取り組んでいる。
たとえば、下着は夜洗っておけば、朝までに乾かせるコツを覚えた。
乾いたバスタオルに挟み、上から踏みつければ、寝る前にほとんど乾いてしまう。
服装がきちんとしている背景に、階級社会が発達していることもあるのではなかろうか。
自分の属する階級を表すには、服装が大切であるようだ。
清涼の気を深く呼吸しながら、駅まで歩く。
雲がないせいか、慣れたためか、昨日より山が小さく見えて物足らない。
昨日の、山と向かいあったあの感動が少ない。
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この旅行記へのコメント (4)
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- とらいもんさん 2005/10/21 09:23:45
- おはようございます
- 片瀬さまへ
今日の、あなたの二信拝見しました。
背筋が伸びる気持ちです。
拝読できるのが幸せに感じます。お元気で。
いなかものより
- 片瀬貴文さん からの返信 2005/10/22 05:16:32
- RE: おはようございます
- とらいもんさんへ
いつも書き込み有難うございます。
メッセージが来ない日は、お加減が悪いのではと心配します。
最近、パリに住んでいる日本人から、アプローチがありました。
便利な世の中ですね。
- とらいもんさん からの返信 2005/10/22 09:13:04
- わたしもです!
- 片瀬様へ
おはようございます。
私こそ、毎朝、十時のおやつ(コーヒーのみ)昼、三時(コーヒー)、晩酌時そして夜と眺めてます。家内は「家のお父さん(70歳)はパソコンが恋人」と人に言ってます。
いなかものより
- 片瀬貴文さん からの返信 2005/10/24 16:08:24
- RE: わたしもです!
- とらいもんさんへ
パソコンは楽しいですね
私も毎日何時間も前に座ります
ブログの文章を考えるのが大好きです
一日に二本か三本書くようにしています
家内は時々パソコンに焼きもちを焼くようです
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