1972/10/19 - 1972/10/19
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ソフィさん
1961年10月19日(木)続
人間は誰でも元気になったり、消沈したりの波を繰り返すものだが、留学生はとくにそれが激しいようである。
何故だろうかを考えると、先ず不慣れな生活環境が考えられる。
未経験の新たな場に置かれると、予期しないトラブルに見舞われ、その解決に悩むことが多い。
外から与えられる、ストレスだけではない。
今まで判っていなかった思いがけない自分自身が見え始め、自分のあり方に自信を失う。
とに角孤独さの程度が、母国にいるかぎり味わえないほど、深いものがある。
能力においても行き詰まり、限界を感じることが頻繁にある。
何しろ子供のときから慣れ親しんだ母国語が通用せず、違った社会風土から生まれた外国語に慣れ親しむことは、容易でない。
言葉は、発想そのものが外国語で生まれるようにならなければ、本物でない。
日本語から外国語へ、外国語から日本語へと翻訳しているかぎり、ダイナミックな心の動きが拘束される。
しかし外国語は母国語に比べ語彙が少なく、表現力も不十分だから、歯痒さがともなう。
だがそのために、新しい考え方が生まれたりするメリットもあり得る。
忘れてならないのは、自分も周囲も、留学の成果を過度に期待し過ぎる危険だろう。
本来は緊張度が高ければ高いほど、能力が発揮されなければならないのだが、そのためにはよほどしっかりした精神力が必要だ。
スランプの始まりは、理想と現実の相克であることが多いが、より危険なのは、理想そのものを見失うことだろう。
毎日自覚しながらも無気力な時を過ごし、帰国しようにも帰国する元気さえ失っている留学生の、如何に多いことか。
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