2005/08/14 - 2005/09/16
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ホットマン2世さん
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2005年8月17日
ダマスカスのバスターミナルでデリゾール行きのバスに乗り込む。3時間ほどでパルミラの町に着く筈になっている。しかし、なんかパルミラを素通りしてしまったような感じがする。バスはドライブインに入って、そこでみんなランチを取り始めた。私も何がなんだか分からなく、ランチを取ろうかなと思っていると、助手がここで君は降りるのだと荷物をもってきた。パルミラの町は向こうに行ったところだと言ってくる。見ると、通ってきたところではないか! なんだ、なんだ!となぜパルミラの町で降ろさないのだと彼らのランチ中に抗議すると、ちょっと待っておれと言う。運良く、パルミラに向かうバスもこのドライブインに着いていたので、その運転手に頼んで、私をパルミラで降ろすように言ってくれた。やれやれ。
やっとパルミラを通るバスに乗り込んで、パルミラの町に連れてきてもらったはいいが、降ろされた場所がちょうどホテルの真ん前で、それもかなり町から離れているらしい。しかし、遺跡が目の前にある。ホテルの主人が出てきて、ここで泊まっていきなさいとどうやら、これはバスとホテルがグルになっているような感じだ。いくらだ?と聞くと、10ドルと答える。とりあえず、部屋を見せてもらう。これがなかなか悪くなかった。それにバルコニーがあるツインの部屋で、かなり馬鹿でかい。バルコニーからはアラブ城と遺跡が遠くに見渡せる。200SP($1=53.8SP)だったらどうだ?と私は尋ねる。250SPなら泊まっていいというので、それで承諾する。
バルコニーに坐って、ダマスカスで買ってきた桃やナシを食べる。4時くらいになって、気持涼しくなったかなと遺跡の方に行ってみようと外に出る。前の道路を渡って、砂漠の道を歩いて5分くらいすると、壁があって、その手前にベドウィンのテントがあった。中から奥さんが出てきて、色っぽく手招きをする。しかし、中を覗くと、男が2,3人たむろしている。チャイでも飲んでいけと言われたけれど、遺跡に向かって歩いていくことにする。
ベドウィンのテントから100メートルくらいのところに遺跡に入れそうな入口があったので、そこから入ってみる。チケット売り場のようなものはこの辺にはない。入った辺りはどうやら住宅地跡のようなところで、その向こうには列柱道路が見える。どこの遺跡にも列柱道路はあるんだと感心する。ディオクレティアヌス城砦まで行って、そこからアラブ城か墓の谷に行こうかと迷う。しかし、こんな時間でもかなり暑い。持ってきたペットボトルから水をぐいっと飲む。砂漠を歩くと、一日4リットルは飲まないといけない。
水無し川を渡って、墓の谷に出て、そこからさらにエラベール家の塔墓へ行ってみることにする。誰もここら辺にはいない。しかし、塔墓に行ってみると、ツアー客のような外人パッカーたちがいっぱいいて、騒々しい。みな4Wで来たようだ。そのまわりをベドウィンの物売りが取り囲んでいる。
中に入ろうとすると、チケットを求められる。遺跡のチケットではなく、この塔墓用のチケットだった。ちょっと冷やっとする。後で分かった事だが、この素晴らしいパルミラ遺跡は入場無料だった。あまりにも馬鹿でかすぎるので、柵で囲めないのだろう。でも、こんな遺跡が無料とは驚いた。その代わり、このような塔墓とか、博物館、ベル神殿など入場管理ができるものはちゃんとお金を取られる。塔墓のチケットは博物館入口で購入しないといけないので、ちょっと面倒くさい。結局、中に入れずに外観だけを眺めて、また、墓の谷を歩いて、四面門の方へと向かった。ちょうど、夕陽の時間に四面門と記念門、円形劇場に間に合った。ここら辺がパルミラ遺跡のハイライトだ。
2005年8月18日
翌朝、また早く目が覚めたので、パルミラ遺跡へと向かう。今度は朝日を浴びたパルミラ遺跡にご対面。誰もまだ来ていない。今度は列柱道路からすぐに四面門、バールシャミン神殿、ナボ神殿、記念門などに行ってみる。そしてベル神殿でも見てみようと思ったが、開くのが8時なので、まだ1時間近くある。近くにチャイハウスがあったので、入ってみる。オープンカフェになっていて、ご主人は礼拝中だった。終わったら、私のところに来て、私はチャイを注文する。
チャイを飲んでいると、外人のおじさんパッカーが入ってきた。私のテーブルに坐っても良いかと聞いてきたので、どうぞと言う。彼はニュージーランド人だが、現在、カンボジアに住んでいるという。何か雑誌の編集を仕事にしているらしい。彼もチャイを注文する。チャイを飲み終わって、そろそろ8時を過ぎたので、これから私はベル神殿に行くがと言うと、彼も昨日行ったが、もう一度君と行ってみようかと応える。ベル神殿までは目と鼻の先だ。ベル神殿の入口だったところを彼は指差して、ここは以前の入口だったところだと説明してくれる。昨日、ガイドと一緒に来て、説明を受けたらしい。この神殿内に日本人が住んでいると教えてくれた。昨日、その人と会ったようだ。何か、遺跡の調査をしているのだろう。
そこで立ち止まってみていると、急に2台のバスが来て、なんだ?と思いきや、1台のバスから女子高生がドドドッと降りてきた。向こうに停まったもう一台のバスからは男子生徒たちが降りてきた。ダマスカスからまた修学旅行かと思ったら、そのひとりの女子高生に聞いてみると、地元の人間で、この神殿で作業をしているという。夏休みの宿題のようなものだろう。そのうち、私は何人かの女子高生に取り囲まれて、色々と質問を受けるようになった。みんな、ムスレムだから、頭にスカーフを巻いている。私も女の子たちに質問をして、会話が盛り上がった。しかし、ちゃんと男の先生もいて、端から見ていたが、まったく問題なさそうだった。
ニュージーランドのおじさんはと探したら、もう消え伏せてしまっていた。そのうち、女子高生が裏門からベル神殿に入って、作業をするというので一緒に入っていった。何をするのかといったら、神殿内にある石ころをただトラックに積む単純作業だった。しかし、暑いので、ほとんどの女の子たちは日陰でお休みになっている。私はしばらく作業を見ていたが、本殿や祭壇などを見に行こうと思って、彼女たちから離れた。ここはまわりを城壁に囲まれていて、中にドカーンと本殿が立っているので、かなりの迫力を感じさせる。
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