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5月29日(日)<br />さわやかないい天気。体調も良好、友人二人と一緒にいざ出発。<br /> 大阪発のツァーなので、新幹線で大阪へ。電車を乗り継いでホテルに着いた時は、暑さでぐったり。別の友人とその仲間たちは、もう到着していた。前回の旅で仲良くなって、今回の旅に誘ったこもちゃんと再会を喜び合う。あちらは4名、こっちは3名。「宜しくね」「仲良くやりましょうね」ホテルのレストランでビールで乾杯。ふと向こうを見ると、浴衣姿の高齢のお年寄りがぞろぞろ。まさか、ご一緒のツァー?<br /><br /> 5月30日(月)<br />大阪空港へ。やはりシルバー・ツァーの様子。80を過ぎた方もいるとか。場違いの感じがして、我々は固まってしょんぼり。シンガポール航空のジャンボに乗り込む。スチュワーデスたちは、すらりとした美人ぞろい。今回のルートは南回りで、その時はまだその大変さを理解していなかった。<br /><br /> 台北着。通路に出たとたん、むっと熱気が襲ってきた。ロビーは広くてきれい。再び飛行機に乗り込む。シンガポールまで4時間余り。外は白い雲海。時々海と小島が見え隠れする。眠れるように白ワインをもらう。でも、目をつぶっていてもちっとも眠れない。つつかれて目を開けると、何やら配っている。シンガポール航空の名入りの、財布?サービスいい、と皆で喜んでチャックを開けたら、中から真っ赤なビニールがズラズラと続いて出てきて、広げたら品のないビニール袋となった・・・。<br /><br /> やがてシンガポール。広々とした河が青い海に流れ込んで、あちこちに点々と船が浮かび、陸地には高層ビルがニョキニョキ。空港ロビーへ。ここで4時間の待ち合わせ。ツァーの一行は、添乗員の佐々木さん(男性)下村さん(女性)の説明を受けた後、思い思いの方向に散った。何て広い建物・・。ところどころに思い出したように免税店がある。ロビーのソファに腰を下ろすと、二階へ上がる階段が目に入った。上にはセルフ・サービスのカフェテリア。フルーツの盛り合わせをみんなでつつく。<br /><br /> 11時30分、やっと離陸。シンガポールから6時間50分後、ドバイに着陸。真夜中のドバイは、何となく不気味。1時間半後、再び空へ。やがて窓の外が明るくなり、太陽が顔を出す。朝食が配られる。グリルした卵、ソーセージ、マッシュルームetc.<br /><br /> みんなが立ち上がって窓の外を覗き込んでいる。私も行ってみた。スイス・アルプスだ!大地の背骨みたいに連なっている。ヒトデの格好に見えた。<br /><br />5月31日<br /> 早朝のチューリッヒ到着。2台のバスに乗り込む。かなりの疲労感。市街が見渡せる高台でバスを降りた。町並みの先に湖が光り、さらにずっと奥にはアルプスの白い山並みがかすかに見えている。明日はあそこへ行くとのこと。町へ入り、湖畔に出て少々休憩。静かな湖面を見ながらのんびり歩いていると、スイスに来た実感が沸いてくる。<br /><br /> バスに乗り込み、町へ。フラウミュンスター寺院。礼拝堂にはシャガールのステンドグラス。壁面にはかすかに絵が残る。宗教改革で削り取られたとか。<br /><br /> バスで市内を回った後、少しだけショッピングの時間が与えられ、それぞれ町へ散る。「バリー」の靴屋に行ってみた。素敵なサンダル、バッグ。その近くのデパートの民芸品売り場で、手作りのカッコウ笛を買う。<br /><br /> お昼のレストランは、スイスの山小屋風。久しぶりにちゃんとした食事が出来て嬉しかった。野菜スープ、サラダ、きしめんみたいなヌードル添えのステーキ、フルーツ・コンポーネント。美味しかった。食事中、小森さんが「ひゃ~!!」と凄い声をあげて、びっくり。「どうしたの?」料理を運んできたウェイターが、彼女の耳元で「ダイスキデス」と囁いたんだって。「そんな時はにっこり笑って、ありがとうと言ってやればいいんですよ」と添乗員の佐々木さん。<br /><br /> ホテルは市の中心からバスで約15分。高級住宅街らしい、素敵な家並みを見ながら湖に沿って走り、やがて到着。チェックインの間、ガイドがチョコレートの注文を取る。絵葉書まで売ってて、なかなか商売上手。切手までちゃんと準備してあって、ツァーの一団が群がって買いあさっている。<br /><br /> 部屋割りが決まって、各部屋へ。どっと疲れが出て、ベッドにひっくり返る。こもちゃんがシャワーを浴びている間に、自宅へ電話してみた。<br /><br /> 午後4時過ぎ、ようやく4人で散歩に出る。本当は町へ出て行きたかったけど、遠いしとても体力がもちそうになくて断念。部屋から見えたスーパーマーケットに行ってみた。つるんとした小粒のじゃがいも、細くて小さい人参、アーティチョーク・・。眺めて、それからヨーグルトやミネラル・ウォーターなど買ってレジを出た。保安管理が厳しく、もう出たら中には戻れないしくみになっていた。<br /><br /> 石畳の細い道を歩き、途中の教会の塔を見上げ、崩れかけた古い家の側を通り・・・。静かな町。小さな店がいくつか寄り添うように坂道の途中にあったので、覗いてみる。手作りの作品が並ぶ店で、おばあさんが一人、奥のテーブルで何やら作り続けていた。ピエロの操り人形、粘土細工の人形や動物たち。どれも可愛らしい。何やら、分からない品物があったので聞いてみたけど、言葉は全く通じず、彼女は背中をさすり、次にはっはっはっと笑う真似。????分からないなあ。彼女も結局笑って諦めた。私は1枚の紙を丁寧に木の形にくりぬいた切り紙細工を買う。窓飾りで、飾ってあったもの。どの品物も綺麗な包み紙を選んで、丁寧に包んでくれ、金色のリボンまでつけてくれて、感激してしまった。一緒にカメラに収まる。後で送ると言うとヤーパン、ヤーパン、×××と、大喜びで、店のアドレスを書いたカードをみんなに配った。「ダンケシェーン!」「アウフ・ヴィーダーズィーエン!」チューリッヒのドイツ語は柔らかく響き、フランス語みたいに聞こえた。<br /><br /> また石畳の道を歩く。時々車が猛スピードで走り抜ける。こっちは歩行者優先ではないから、気をつけなくちゃ。緩い坂道を下りきればそこに踏み切り、そこを渡れば先には静かに湖が広がる。ベンチに腰掛けて、さっき買ってきたヨーグルトを開けて飲んだ。「美味しい?」「うん」「そっちは?」近くでは子供たちが釣りをし、小鳥がいい声で囀っている。湖の対岸はずっと小高い丘が連なっていて、家々が点在する。そろそろホテルに戻ろう。<br /> <br /> レストランは5F、エレベーターはヨーロッパ・スタイルで、ばたんとドアを手で閉めるといきなり動き出す。着いてもドアを開けずにまごまごしていると、すぐまたグンと発車してしまう。夕食のメニューはオイルフォンデュ。生姜の薄切りみたいな凍った肉のスライスがお皿に乗って出てきて、それを長いフォークで刺して、オイルにどぼんと浸してしゃぶしゃぶのように食べる。お皿が空になって、次の料理を待つが、なかなか来ない。聞いてみたら「これで終わりです」えー・・・。<br /><br /> 部屋に引き上げた。散らばった荷物を整理して、シャワーを浴びる。こもちゃんは眠ってしまった。10時になると、やっと夜らしくなった。対岸の灯が美しい。ふらふらする体に鞭打って葉書を4枚書く。明日、世界一高いユングフラウのポストから出すため。こもちゃんは目を覚まさない。彼女の荷物はまだ散らかったままだけど、起こすのもかわいそう。もう限界。おやすみ~<br />

スイス~オランダ? 南回りで出発

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1983/05/29 - 1983/06/07

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4

アーマ

アーマさん

5月29日(日)
さわやかないい天気。体調も良好、友人二人と一緒にいざ出発。
 大阪発のツァーなので、新幹線で大阪へ。電車を乗り継いでホテルに着いた時は、暑さでぐったり。別の友人とその仲間たちは、もう到着していた。前回の旅で仲良くなって、今回の旅に誘ったこもちゃんと再会を喜び合う。あちらは4名、こっちは3名。「宜しくね」「仲良くやりましょうね」ホテルのレストランでビールで乾杯。ふと向こうを見ると、浴衣姿の高齢のお年寄りがぞろぞろ。まさか、ご一緒のツァー?

 5月30日(月)
大阪空港へ。やはりシルバー・ツァーの様子。80を過ぎた方もいるとか。場違いの感じがして、我々は固まってしょんぼり。シンガポール航空のジャンボに乗り込む。スチュワーデスたちは、すらりとした美人ぞろい。今回のルートは南回りで、その時はまだその大変さを理解していなかった。

 台北着。通路に出たとたん、むっと熱気が襲ってきた。ロビーは広くてきれい。再び飛行機に乗り込む。シンガポールまで4時間余り。外は白い雲海。時々海と小島が見え隠れする。眠れるように白ワインをもらう。でも、目をつぶっていてもちっとも眠れない。つつかれて目を開けると、何やら配っている。シンガポール航空の名入りの、財布?サービスいい、と皆で喜んでチャックを開けたら、中から真っ赤なビニールがズラズラと続いて出てきて、広げたら品のないビニール袋となった・・・。

 やがてシンガポール。広々とした河が青い海に流れ込んで、あちこちに点々と船が浮かび、陸地には高層ビルがニョキニョキ。空港ロビーへ。ここで4時間の待ち合わせ。ツァーの一行は、添乗員の佐々木さん(男性)下村さん(女性)の説明を受けた後、思い思いの方向に散った。何て広い建物・・。ところどころに思い出したように免税店がある。ロビーのソファに腰を下ろすと、二階へ上がる階段が目に入った。上にはセルフ・サービスのカフェテリア。フルーツの盛り合わせをみんなでつつく。

 11時30分、やっと離陸。シンガポールから6時間50分後、ドバイに着陸。真夜中のドバイは、何となく不気味。1時間半後、再び空へ。やがて窓の外が明るくなり、太陽が顔を出す。朝食が配られる。グリルした卵、ソーセージ、マッシュルームetc.

 みんなが立ち上がって窓の外を覗き込んでいる。私も行ってみた。スイス・アルプスだ!大地の背骨みたいに連なっている。ヒトデの格好に見えた。

5月31日
 早朝のチューリッヒ到着。2台のバスに乗り込む。かなりの疲労感。市街が見渡せる高台でバスを降りた。町並みの先に湖が光り、さらにずっと奥にはアルプスの白い山並みがかすかに見えている。明日はあそこへ行くとのこと。町へ入り、湖畔に出て少々休憩。静かな湖面を見ながらのんびり歩いていると、スイスに来た実感が沸いてくる。

 バスに乗り込み、町へ。フラウミュンスター寺院。礼拝堂にはシャガールのステンドグラス。壁面にはかすかに絵が残る。宗教改革で削り取られたとか。

 バスで市内を回った後、少しだけショッピングの時間が与えられ、それぞれ町へ散る。「バリー」の靴屋に行ってみた。素敵なサンダル、バッグ。その近くのデパートの民芸品売り場で、手作りのカッコウ笛を買う。

 お昼のレストランは、スイスの山小屋風。久しぶりにちゃんとした食事が出来て嬉しかった。野菜スープ、サラダ、きしめんみたいなヌードル添えのステーキ、フルーツ・コンポーネント。美味しかった。食事中、小森さんが「ひゃ~!!」と凄い声をあげて、びっくり。「どうしたの?」料理を運んできたウェイターが、彼女の耳元で「ダイスキデス」と囁いたんだって。「そんな時はにっこり笑って、ありがとうと言ってやればいいんですよ」と添乗員の佐々木さん。

 ホテルは市の中心からバスで約15分。高級住宅街らしい、素敵な家並みを見ながら湖に沿って走り、やがて到着。チェックインの間、ガイドがチョコレートの注文を取る。絵葉書まで売ってて、なかなか商売上手。切手までちゃんと準備してあって、ツァーの一団が群がって買いあさっている。

 部屋割りが決まって、各部屋へ。どっと疲れが出て、ベッドにひっくり返る。こもちゃんがシャワーを浴びている間に、自宅へ電話してみた。

 午後4時過ぎ、ようやく4人で散歩に出る。本当は町へ出て行きたかったけど、遠いしとても体力がもちそうになくて断念。部屋から見えたスーパーマーケットに行ってみた。つるんとした小粒のじゃがいも、細くて小さい人参、アーティチョーク・・。眺めて、それからヨーグルトやミネラル・ウォーターなど買ってレジを出た。保安管理が厳しく、もう出たら中には戻れないしくみになっていた。

 石畳の細い道を歩き、途中の教会の塔を見上げ、崩れかけた古い家の側を通り・・・。静かな町。小さな店がいくつか寄り添うように坂道の途中にあったので、覗いてみる。手作りの作品が並ぶ店で、おばあさんが一人、奥のテーブルで何やら作り続けていた。ピエロの操り人形、粘土細工の人形や動物たち。どれも可愛らしい。何やら、分からない品物があったので聞いてみたけど、言葉は全く通じず、彼女は背中をさすり、次にはっはっはっと笑う真似。????分からないなあ。彼女も結局笑って諦めた。私は1枚の紙を丁寧に木の形にくりぬいた切り紙細工を買う。窓飾りで、飾ってあったもの。どの品物も綺麗な包み紙を選んで、丁寧に包んでくれ、金色のリボンまでつけてくれて、感激してしまった。一緒にカメラに収まる。後で送ると言うとヤーパン、ヤーパン、×××と、大喜びで、店のアドレスを書いたカードをみんなに配った。「ダンケシェーン!」「アウフ・ヴィーダーズィーエン!」チューリッヒのドイツ語は柔らかく響き、フランス語みたいに聞こえた。

 また石畳の道を歩く。時々車が猛スピードで走り抜ける。こっちは歩行者優先ではないから、気をつけなくちゃ。緩い坂道を下りきればそこに踏み切り、そこを渡れば先には静かに湖が広がる。ベンチに腰掛けて、さっき買ってきたヨーグルトを開けて飲んだ。「美味しい?」「うん」「そっちは?」近くでは子供たちが釣りをし、小鳥がいい声で囀っている。湖の対岸はずっと小高い丘が連なっていて、家々が点在する。そろそろホテルに戻ろう。
 
 レストランは5F、エレベーターはヨーロッパ・スタイルで、ばたんとドアを手で閉めるといきなり動き出す。着いてもドアを開けずにまごまごしていると、すぐまたグンと発車してしまう。夕食のメニューはオイルフォンデュ。生姜の薄切りみたいな凍った肉のスライスがお皿に乗って出てきて、それを長いフォークで刺して、オイルにどぼんと浸してしゃぶしゃぶのように食べる。お皿が空になって、次の料理を待つが、なかなか来ない。聞いてみたら「これで終わりです」えー・・・。

 部屋に引き上げた。散らばった荷物を整理して、シャワーを浴びる。こもちゃんは眠ってしまった。10時になると、やっと夜らしくなった。対岸の灯が美しい。ふらふらする体に鞭打って葉書を4枚書く。明日、世界一高いユングフラウのポストから出すため。こもちゃんは目を覚まさない。彼女の荷物はまだ散らかったままだけど、起こすのもかわいそう。もう限界。おやすみ~

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  • スイス・アルプスの山々

    スイス・アルプスの山々

  • 客室乗務員の彼はハンサム・ボーイだけどちょっとおっちょこちょいで、離陸時の説明の時、「非常の時の説明はこちら」とのアナウンスに合わせて機内食のメニュー表を高々と挙げたっけ。友人と一緒にカメラにおさまる。

    客室乗務員の彼はハンサム・ボーイだけどちょっとおっちょこちょいで、離陸時の説明の時、「非常の時の説明はこちら」とのアナウンスに合わせて機内食のメニュー表を高々と挙げたっけ。友人と一緒にカメラにおさまる。

  • フラウミュンスター寺院のステンドグラス

    フラウミュンスター寺院のステンドグラス

  • これがシャガール作。世界大戦の時には、はずして守ったとか。

    これがシャガール作。世界大戦の時には、はずして守ったとか。

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