上海・裏ワイタンもなかなかなもの・後編

2005/08/12 - 2005/08/12

裏ワイタン探索も前編・中編と続き、コレが最後。
まだまだ取り残したところあるのかとは思いますが、コレで一応区切りとします。
表外灘の重厚な趣のチョット裏に回りますと、まだ庶民の生活空間があったりするんです。この後編では、その住空間・３箇所を覗いてきました。
写真は四川中路と広東路の交差点です。自転車とバイクが多い通り四川中路の様子が窺えます。

エリア 上海(中国)

新城飯店をあとにして、福州路を東に行きます。
外灘に向かうわけです。四川中路まで来ました。

こちらは福州路と四川中路の北東角の建物です。昔はドイツ郵便局だったらしいです。

上海歴史ガイドマップを見ますとアクエリアス・カンパニーとなってます。
なんでしょうか・・・？

福州路の東端です。右の茶色の建物は招商総局のビルでしょう。１８７２年李鴻章が上海の創設した近代中国最初の水運会社です。

外灘に出ました。
４２路バスの始発バス停があります。
４２路バスは、このあと金陵東路、淮海中路を行き、
肇嘉浜路に出て、徐家匯、上海体育館まで行きます。

外灘の道をチョイ南に行き、バンコク銀行（曼谷銀行）を超えますと、細い脇道が・・
入り込んで行きましたら、臭豆腐の香りが・・・いやいやニオイが。
画面、日傘をさしてる女性の左の店で臭豆腐を揚げていました。
この道は元芳街と言います。

しばらく行きまして振り返りました。
向こうが外灘ですね。
外灘の通りまで５・６０ｍというところです。
看板の拉面や刀削面の字が目立ちますね。
この雰囲気の店ですと、麺は３元か４元でしょう。
ビールは４元くらいか・・・。

こんなところに３階建てのアパートが・・・。
昔はそれなりの人たちが住んでいたのかもしれませんが、今は、老百姓さんたちが住んでるようです。
この辺りに住んでる人たちが、早朝の外灘に繰り出して、体操などをするんでしょうね。

中に入り込んでみました。
イイですねぇ〜。

奥のほうへ入り込み、振り返りました。
イイ味わいがあります。

元芳街を通り過ぎ四川中路に出ました。
出てスグ正面に見えました建物は上海新華書店発行所です。昔はト内門大楼と言っていたそうです。
１９２２年竣工。

四川中路をチョイ南に行きます。
相変わらず、四川中路は自転車が多いです。女性は日焼け対策を怠りません。
茶色の建物は黄浦区中心医院。その向こうの建物はパリ国際銀行です。１９１０年竣工です。

パリ国際銀行が入っていたビルです。
今は中国民生銀行になってますね。
手前の道が広東路です。昔は五馬路とも呼ばれていました。

広東路に入り、西へ向かいます。
左の建物はパリ国際銀行の建物の側面ですね。
その向こうにはパイナップルビルが・・・。

広東路北側の建物です。黄浦区中心医院の南側側面です。年季が入ってますね、磨けば、もっと光ると思うんですが・・・。

黄浦区中心医院を過ぎた辺りに中山小区なる住空間が・・。
こういうのを見ちゃいますと入りたくなるのです。
入り口にはバナナを売るオバサンと、花とアイスクリームを売るお姐さんが・・・。

やはり洗濯物が・・
そしてパジャマおじさんと、話すオバサン二人。
話題はなんでしょう・・・
もう、暑さも峠を越したね・・か・・・
この頃野菜が高くなったね・・か・・・・
小泉首相の靖国問題は絶対出てこないでしょう。

パジャマおじさんとおばさんが私のほうを見ています。
何だ、このデブは・・・と思ってるかも。
洗濯物がハッキリ確認できます。青いパンツもあります。洗濯物の上の飾り彫が、なんか面白そうです。どういう意味合いのものなんでしょうか。
真ん中にありますラーメン模様の長方形も気になります。長方形の中には、何か書かれていたんだと思いますが、削り取られてしまってますね。

中山小区を出て、広東路に戻り、チョイ西へ行き、次は江西中路を北方向に少しだけ行って見ました。
左に続く街並みも年季が入っています。向こうに見える高い建物は元・米国総領事館の建物ですね。

江西中路をチョイ北に行きましたら、またまた小区の入り口が。
泗ｼ圣小区です。勿論、入ってみました。

こういう緑がある小区は珍しいです。
写真に写ってます男性と、右側の女性２人は、右の麺屋の関係者でしょう。

奥まで行き、また振り返りました。
ここの小区の通路は広いですね。日当たりもいいです。

泗ｼ圣小区を出まして江西中路に戻り、江西中路からまた広東路に出ました。そして広東路を更に西へ。
そうしましたら目の前にパジャマおじさんが・・。
今日のこの散歩は、ここまで１時間半くらい要してますので、その間に、パジャマおじさん、おばさんに出会ってないはずはありません。建物関係ばかりに気をとられていましたので気がつかなかっただけでしょう。
でも目の前を歩いていますと、写したくなります。
このパジャマおじさんの特異なところは、足元ですね。
通常、パジャマおじさんはサンダルのはずなんですが、この方は革靴でした。・・・・それと・・・この肩に力の入った歩き方・・・コレも分かりません。
どなたか、この辺を解明してください。

河南中路との交差点です。正面がその交差点の南西角にあたる訳ですが、ここの私の妻家族が昔住んでいました。ココの小区がありまして、そこの一部屋に一家５人が住んでいたんです、２０平米もない部屋に５人です。
トイレもキッチンも共同。風呂は銭湯となります。
４年前だったかに、やっと待望の立ち退きに会いました。更地になって数年経ちますが、そろそろ何かが建ち始めて来たようです。

河南中路に入りました。前に見えます横断歩道の右に脇道があります。泗路と言う小道です。

泗路です。
違法駐車を取り締まってるお巡りさんがいます。

河南中路に戻り、コンビニに入り、水分補給をしました。
飲んだのは、このKIRINの炭爽果冰酒・冰結ではなくダイエット・コークでしたが・・。
KIRINさん、売り込みに相当力を入れてますね、専用の冷蔵箱まで用意してるんですから。その冷蔵箱の下には日本の漫画が・・。
金田一少年とダンクシュートの漫画ですね。

また福州路まで来ました。
ココの建物もメトロポール・ホテルやハミルトン・ハウスのようにコーナー部分を円形にカットしてますね。
上海歴史ガイドマップを見ますと五洲大薬房となってます。今でも医療機器を扱ってる店の大元のようです。
向こうにメトロポール・ホテル（新城飯店）が見えます。

また福州路を外灘方面・・東に・・・。
左側にはメトロポール・ホテル（新城飯店）が大きくなってきました。
右側手前、円柱のある建物は昔のアメリカンクラブでしょう。

コレがアメリカンクラブですね。
アメリカンクラブは１９１７年設立で、この建物は１９２４年竣工です。こげ茶色の煉瓦の外壁がイイですね。

江西中路が近づいてきました。
ハミルトン・ハウス（福州大楼）も近づいてきました。

更に近づいてきました。
その画像をセピア色加工しました。
やはり、このあたりはセピア色が合います。

外灘の空と、メトロポール・ホテル（新城飯店）です。

メトロポール・ホテルは、やはりセピア色が似合います。

工部局ビルの東面沿いに江西中路をまた北に・・・。

工部局ビルの低い塀囲いの上に、また寝てる人が・・。
［今日の寝てる人・その４］です。
その１・２・３は中編をご覧ください。
［その１］は、やはり工部局ビルの塀囲いに寝てました。

聖三一堂前の公園脇にある公衆トイレです。
右のボックスがトイレです。厠所と表示されてますね。
携帯の番号が落書きされています。
ここに電話をすれば、どんな偽証明書でも作ってくれるのでしょう。
トイレを管理するオジサンは寝ています。
［今日の寝てる人・その５］です。

さて、今日の散歩も、またココで終わりです。
緑の向こうに聖三一堂があります。

来る時に利用しました１７路トロリーバスで我が家まで帰ります。

今日の経費は
１７路バス往復・・・４元
ダイエット・コーク・・２元
〆て６元でした。

この旅行記へのコメント （4）

• こまちゃんさん 2005/08/15 14:02:50

  パイナップルビル

  写真の色合いが最高ですね！
  
  上海・裏ワイタンもなかなかなもの・後編のパイナップルビル、
  こう呼ぶんですね。なるほど、なるほど。
  中国人が「蓮花大厦」とのたまわっていましたので、
  最初にそれを聞いて以来、その感想でロック・・・・・
  おじさんは発想が他力本願なのだ・・・(；_；
  （最近、自己活性しない“こま”でした・・・）
  
  あと、パジャマで彷徨く上海人、これは一人バカウケです。
  しかも歩き方がナイス。
  
  他ではなかなか無い角度。
  今までの煌びやかで硬いイメージの上海とは打って変わって、
  人間味溢れる上海を感じるので、上海市長が見ていたら、
  関係部署から採用の話が来そうな感じ・・・(^^
  （来ないと目は節穴じゃい！（画家爺ぃ談））

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2005/08/16 08:15:47

  パイナップルビル＆パジャマおじさん

  こまちゃんさん、どうも。
  蓮花大厦ね・・・・フムフム。
  私の最初の印象はロウソク立てでした。あれを見ちゃいますと、
  でっかいロウソクを上に立てたくなってしまうんです。
  ですから、蓮花大厦のほうがピンと来るかもしれません。
  パイナップル・ビルは、どなたかが、どこかで使っていまして、それをパクったんです。
  パイナップル・ビルのほうがアッピール度が強いかなと思い使ってます。
  あのパジャマおじさん、イイでしょう。革靴ですし、肩に力の入った歩き方が、またイイ。
  
  ところで「ナイス」とは、コレマタ古い言い回しを・・・
  死語に近いんじゃないんですか。

  イスカンダル亜力山大さん からの返信 2005/08/16 10:15:34

  RE: パイナップルビル

  井上さん、こまちゃんさん、まいど！
  イスカンダル亜力山です。
  
  「パイナップルビル」
  私ゃ王冠ビルと勝手に呼んでいます。
  けど、正式名称も言ってあげなきゃ、パイナップルさんがかわいそ。
  「威斯汀大飯店」ってね。
  
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2005/08/16 19:03:18

  おでんタワー＆ペン先ビル

  イスカンダル亜力山さん 、どうも。
  旧ドイツ銀行のハーケンクロイツですかぁ・・・？
  気がつかなかったですね。
  そのことは以前、イスカンダルさんから聞いたことがありましたよね・・。
  それが頭に張り付いていれば、その辺を注意して観察したはずなんですが、
  その時は、そのことを忘れていました。
  
  パイナップル・ビルは王冠ビルね・・・はいはいはい・・分かる分かる。
  東方明珠タワーを「おでんタワー」と言う人も居ます。
  あの、マリオットでしたっけ、上のほうが広がってるビル・・・・
  ・・・あれを「ペン先ビル」と言う人も居ます。
  なんせ、上海には特異な形をしたビルが多いもんです。
  パイナップル・ビルに入ってるホテルは、そうでしたねウェスティンですよね。
  でも、ビルとしての正式の名前もあったはずです、なんて言ったか、忘れましたが・・・。
  イスカンダルさんも、この４travelで旅行記をアップしてください。