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 ガスもかかってきたので、混みあう富良野岳山頂を後にした。普通はまっすぐ下るか三峰山や上富良野岳を経由して十勝岳温泉に戻るが、車が2台あるので原始ヶ原に下ることにした。いろんな意味できびしいらしいが、はてさて。

花だ!スキーだ!ケーキ祭りだ! その5(富良野岳・下り編)

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2005/07/13 - 2005/07/18

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めもる

めもるさん

 ガスもかかってきたので、混みあう富良野岳山頂を後にした。普通はまっすぐ下るか三峰山や上富良野岳を経由して十勝岳温泉に戻るが、車が2台あるので原始ヶ原に下ることにした。いろんな意味できびしいらしいが、はてさて。

  •  10:24、山頂を後にしてあまりはっきりしない裏道を使って原始ヶ原側の道に出る。登りもすごい花だったけれど、こちらだって負けてはいない。一面のエゾノツガザクラ。

     10:24、山頂を後にしてあまりはっきりしない裏道を使って原始ヶ原側の道に出る。登りもすごい花だったけれど、こちらだって負けてはいない。一面のエゾノツガザクラ。

  •  さらにチングルマとエゾノツガザクラ。ついつい歩みが遅くなる。ほんとは雷が来る前に下りなきゃまずいのだが。

     さらにチングルマとエゾノツガザクラ。ついつい歩みが遅くなる。ほんとは雷が来る前に下りなきゃまずいのだが。

  •  田中澄江「花の百名山」にも富良野岳の花として紹介されていたエゾノハクサンイチゲ。裏の稜線にもこれだけたくさんあるとは思わなかった。

     田中澄江「花の百名山」にも富良野岳の花として紹介されていたエゾノハクサンイチゲ。裏の稜線にもこれだけたくさんあるとは思わなかった。

  •  お花畑を堪能したら、いよいよ急なガレ場の下り。置いた足が滑り、砂利や小さい礫が下へと滑っていく。1歩1歩慎重に。これが登りだったらさぞかししんどいだろう。

     お花畑を堪能したら、いよいよ急なガレ場の下り。置いた足が滑り、砂利や小さい礫が下へと滑っていく。1歩1歩慎重に。これが登りだったらさぞかししんどいだろう。

  •  こんな厳しい場所にも花は息づいている。大好きな花、イワギキョウがきれいな青色を見せてくれた。

     こんな厳しい場所にも花は息づいている。大好きな花、イワギキョウがきれいな青色を見せてくれた。

  •  大きなイワブクロのブーケ。とにかくいたるところにイワブクロが咲いている。足元にもあるので、花や葉をいためないように、一歩に気を遣う。

     大きなイワブクロのブーケ。とにかくいたるところにイワブクロが咲いている。足元にもあるので、花や葉をいためないように、一歩に気を遣う。

  •  礫地といえば女王コマクサ。高山植物は大切にしましょう。その場にいるからこそ育つのです。

     礫地といえば女王コマクサ。高山植物は大切にしましょう。その場にいるからこそ育つのです。

  •  急な下りをようやく抜け、いよいよ湿原地帯に入ってくる。7月なのに、終わりかけとはいえミズバショウが咲いていた。雪はやっぱり多かったんだと実感。

     急な下りをようやく抜け、いよいよ湿原地帯に入ってくる。7月なのに、終わりかけとはいえミズバショウが咲いていた。雪はやっぱり多かったんだと実感。

  •  振りむけば富良野岳には大きな大きな雪渓。GWあたりに原始ヶ原をベースにしてここをすべるというのもいいなぁ(もちろん植物を傷めないように雪上キャンプだが)。

     振りむけば富良野岳には大きな大きな雪渓。GWあたりに原始ヶ原をベースにしてここをすべるというのもいいなぁ(もちろん植物を傷めないように雪上キャンプだが)。

  •  ワタスゲが一面に穂を揺らしている原始ヶ原を歩く。木道のない湿原を歩くという経験がなかっただけに新鮮であり、またあまり踏み跡をたくさん作らないように気を配る。踏み跡がはっきりしないところもかなりあり、あまり一般的な道ではないようだ。そりゃ、あの斜面じゃねぇ…。

     ワタスゲが一面に穂を揺らしている原始ヶ原を歩く。木道のない湿原を歩くという経験がなかっただけに新鮮であり、またあまり踏み跡をたくさん作らないように気を配る。踏み跡がはっきりしないところもかなりあり、あまり一般的な道ではないようだ。そりゃ、あの斜面じゃねぇ…。

  •  湿原にも花があふれている。あちこちにヒメシャクナゲがかわいいピンクのぼんぼりを下げている。

     湿原にも花があふれている。あちこちにヒメシャクナゲがかわいいピンクのぼんぼりを下げている。

  •  こちらはミヤマリンドウ。ひとつひとつは大きくなくても、これだけあると見事なものだ。

     こちらはミヤマリンドウ。ひとつひとつは大きくなくても、これだけあると見事なものだ。

  •  12:15、湿原の分岐着。コースタイムを1時間縮めたので余裕ができた。五反沼まで行って戻るか、あるいは滝コースを経由して帰るか。迷った末に滝コースを選択。滝コースの経験のあるN氏。「すごい道だよ」との言葉。それがいったいどれほどのものなのか…。<br /> うっすらと下ホロカメットク山が見送ってくれ、ここからキビシー道に突入。

     12:15、湿原の分岐着。コースタイムを1時間縮めたので余裕ができた。五反沼まで行って戻るか、あるいは滝コースを経由して帰るか。迷った末に滝コースを選択。滝コースの経験のあるN氏。「すごい道だよ」との言葉。それがいったいどれほどのものなのか…。
     うっすらと下ホロカメットク山が見送ってくれ、ここからキビシー道に突入。

  •  いきなりはしご。昔はここはロープしかなかったらしい。かなりの高さを降りる。

     いきなりはしご。昔はここはロープしかなかったらしい。かなりの高さを降りる。

  •  続いて丸木橋。手すりがあるからまだいいものの、なかったらこれ、ものすごく怖いです。高さも数mあるんです。

     続いて丸木橋。手すりがあるからまだいいものの、なかったらこれ、ものすごく怖いです。高さも数mあるんです。

  •  さらにへつりまである。丸木が下にあるし、手すりの鉄線もあるが、これはたいへんである。おまけに渡渉もあるし(1回こけて膝を痛打)、ヤブは濃いわ、道ばたのフキにはあちこちにヒグマの食痕があるわ、ぜんぜん気が抜けない道。N氏は「子どもはすごく楽しめるアドベンチャーコースだよ」と事前に言っていたけれど、とてもそんな余裕はなく、気を張りっぱなしだ。日帰りだからいいものの、縦走装備では絶対こんなところ歩きたくないなとさえ思う。

     さらにへつりまである。丸木が下にあるし、手すりの鉄線もあるが、これはたいへんである。おまけに渡渉もあるし(1回こけて膝を痛打)、ヤブは濃いわ、道ばたのフキにはあちこちにヒグマの食痕があるわ、ぜんぜん気が抜けない道。N氏は「子どもはすごく楽しめるアドベンチャーコースだよ」と事前に言っていたけれど、とてもそんな余裕はなく、気を張りっぱなしだ。日帰りだからいいものの、縦走装備では絶対こんなところ歩きたくないなとさえ思う。

  •  滝コースというくらいなので、滝はたくさんある。まずは昇竜の滝。高さがあり、なんとも豪快。

     滝コースというくらいなので、滝はたくさんある。まずは昇竜の滝。高さがあり、なんとも豪快。

  •  こちらは錦糸の滝。静かに水が伝う。

     こちらは錦糸の滝。静かに水が伝う。

  •  不動の滝。ここまでくればゴールは近い。ようやく気を少し緩められると思っていたら、少し先にライフベストを着用して腰渡渉している人たちが見えた。「なにっ、腰!? そんなばかな!」と一瞬顔が青ざめたが、あくまでここは(いちおう)一般コース。ふつうの道を行く限り、そんな渡渉はありません。そうでなきゃ、すれ違ったスニーカー履いたカップルが濡れずにこられるわけないよな。<br /> ライフベストの集団は「キャニオニング」、いかだにのったりせずライフベストとドライスーツでもっと川に親しんじゃおうという遊びをしている人たちだった。単に川流れしてるだけじゃんと言ってはいけません。<br /> なぜかこの集団、かわいいおねーちゃんばかり。写真でも撮らせてもらえばよかったかな。<br /> 14:55、原始ヶ原登山口着。長い行動もようやく終わった。十勝岳温泉に戻り汗を落として、上富良野駅へSさんをお見送り。駅で売っていたソフトクリーム、まことに甘露でした。つかれた体にとてもうれしかった。

     不動の滝。ここまでくればゴールは近い。ようやく気を少し緩められると思っていたら、少し先にライフベストを着用して腰渡渉している人たちが見えた。「なにっ、腰!? そんなばかな!」と一瞬顔が青ざめたが、あくまでここは(いちおう)一般コース。ふつうの道を行く限り、そんな渡渉はありません。そうでなきゃ、すれ違ったスニーカー履いたカップルが濡れずにこられるわけないよな。
     ライフベストの集団は「キャニオニング」、いかだにのったりせずライフベストとドライスーツでもっと川に親しんじゃおうという遊びをしている人たちだった。単に川流れしてるだけじゃんと言ってはいけません。
     なぜかこの集団、かわいいおねーちゃんばかり。写真でも撮らせてもらえばよかったかな。
     14:55、原始ヶ原登山口着。長い行動もようやく終わった。十勝岳温泉に戻り汗を落として、上富良野駅へSさんをお見送り。駅で売っていたソフトクリーム、まことに甘露でした。つかれた体にとてもうれしかった。

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