花だ！スキーだ！ケーキ祭りだ！　その１（砂川ケーキ・裏美瑛編）

2005/07/13 - 2005/07/18

　ラベンダー観光でにぎわうこの時期の道央。でも、植えた花より「そこにある花」が好きなわたし。雪解けに咲く花を求めて、いや、「まだたっぷりある」という噂の残雪を求めて、１ヶ月ぶりに北海道に向かった。

エリア 北海道

　朝４時半に起き、羽田空港へ向かう。乗換えで走ると、ぎりぎりで羽田空港直行の京急線に間に合った。普通は真っ赤なボディの京急線だが、乗った電車はブルーに塗装されて「Keikyu BLUE SKY TRAIN」と名づけられていた。ひきしまっていてなかなかかっこいい。

　まずはケーキ祭り第１弾。シュークリームで有名な砂川の北菓楼へ向かう。しゃれた正面入口。

　きれいな庭もある。ここはドッグランが備えられたオープンカフェになっていて、中では犬用のクッキーも売っているのだ。

　中もおしゃれな造り。店員さんが忙しくコーヒーを入れたりしていた。

　ケーキセットを注文。ソフトクリーム、シフォンケーキに加えて、好みのケーキを１つと好みのドリンクを１つ選べる。自分はりんごとシナモンのムースケーキにウインナコーヒーを選択。これでなんと５２５円とたいへんおトク。もちろん北海道の銘店、味は確かです。
　でも、５２５円のために砂川駅からタクシーに乗って往復１８６０円かけたσ(^^)はあほかもしれない…。

　砂川駅に戻る。駅前には「旅の思い出の鐘」があるが、忘れられたかのようにたたずんでいる。鐘をそっと鳴らすと高校生がこっちを見て、ちょっと気恥ずかしい。

　かつて「上砂川支線」が走っていた頃、乗り換えのための長い跨線橋が砂川駅の名物だった。今はすっかり短くなってしまい、さびしい限り。今では少なくなったオリジナルの７１１系電車で今日の宿がある深川へ向かう。
　１０年ぶりに泊まったイルムの丘ユースホステル。オープン２日目に泊まったことを話すと驚き、歓迎してくれた。

イルムの丘ユースホステルのホームページ
http://www.h5.dion.ne.jp/~irumu/

　ＹＨの裏にはりんごやアスパラガスの畑が広がっている。出発前にちょっとお散歩。アスパラガスが生えているところを目にする機会はあまりないので新鮮。

　深川名物、ウロコダンゴ。えらく甘そうで、こわくて手を出したことがないのだが、すあまみたいなものだろうか。売店は１０年前とかわっていなかった。

　旭川までは鈍行で行くつもりだったが、たまたま今度やってくる列車が乗ったことのない「スーパー宗谷」だったので、思わず乗ってしまう。宗谷本線区間で乗らないとあまり意味はないんだけど…。車内はブルー基調で、キハ２８１系やキハ２８３系とはイメージが違うとはいえ、乗り心地などはぜんぜんかわらない。自由席特急券６００円、むだ遣いだったかな？　稚内行きの列車なのに、旭川で半分以上の乗客が降りていってしまった、

　さびしくなってしまったスーパー宗谷と対照的なのが、遠くの富良野線ホームに停まっている「ノロッコ号」。ラベンダー最盛期、満員近い乗客が見える。

　友人と合流するまで時間があるので、またも旭山動物園に行こうかとも考えた。でも１ヶ月前に行ったばかりだし、旭川駅から片道４０分のバスがなによりもかったるい。どうせなら体を動かすかと富良野線に乗って美瑛へ。
　自転車を借りた。「○○の木」とか「○○の丘」と名のついたところは観光客でごった返しているにちがいない。駅の観光案内ちらしに「観光客もなく静か。美瑛を回りきった人におすすめ！」と新区画方面が紹介されていたので、そちらに行ってみることにする。もっとも、パンフに載った時点で○秘の場所ではなくなってしまうのだが。
　しばらく走るとすぐに人はいなくなり、菜の花畑が見えてきた。たぶんキガラシではない、と思う。

　訪れる人もなく、参道がタンポポで埋め尽くされた神社。強く印象に残る光景だった。

　それでも神社は丘や畑、林を見守っている。

　麦畑の上に夏の雲がやってきた。

　飛行機がやってきた。満員の観光客を乗せていることだろう。

　美瑛らしい、色のコントラストが見事な風景。でも誰もいない。独り占めして、なんだか気分がいい。

　新区画公園への登り坂。ままちゃりを借りてしまったので、なかなかきびしい。でも歩かずに登ったるぞとふんばった。

　新区画公園。ダムの向こうには十勝連峰がうっすらと見える。けっこう雪渓が残っているなぁ。

　馬に乗ってみる。

　じゃがいも畑。こちらも花盛りだ。いかにも「美瑛」な景色。

　麦畑のむこうに美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ、そしてトムラウシ。あそこを歩けるのはいつになるだろう。
　山景色が名残惜しかったが、美瑛駅まで爽快に自転車で下る。

　友人のＫくん合流。２人ともお昼がまだなので、回転寿司「トリトン」へ向かう。北見や札幌の店には行ったことがあるが、旭川店は初めて。
　時間が時間だけに客も少ない。そのせいか活気がもうひとつ。魚をさばくときに客から拍手喝采が起きたりするのに慣れているだけに、静かな店内はちょっと拍子抜け。活気がないと味も落ちて感じてしまうだけに残念。
　食後はＲ３９で本日の宿、層雲峡ＹＨに向かう。