1973/06/09 - 1973/06/11
13367位(同エリア17026件中)
osdさん
パリ、花の巴里…ユトリロのパリ、モジのパリ、ロートレックのパリ…そして三銃士・
モンテクリスト伯のパリ、椿姫のパリ。エッフェル塔、ノートルダーム、セーヌ川、シャンソーン。サクレクール、モンマルトルの丘・・・・・・。
ボードレール、ランボー以来の憧れの長い時間…ようやく来ました!巴里! 1973・6月、高校生のような興奮状態で、どこから、どう見て、どこに行ったらいいのか…夢に漂うような3日間でした。
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ホテルはオペル座近くのANPSDーホテル。パリ中心街にあることが取柄で、対応・食事とも当時としてもB級↓。ただ泊まるだけならでいいかー。
市内観光後、ホテルでのお粗末なディナー…テーブルについて30分以上待たされて、出てきたのがトマトスープに浮く肉団子状のハンバガー?…マズイ!あとパンとバターだけ。なんじゃコリャ!なめテンノカ、コノー!
憤慨するも、こまった顔の添乗員を責めてもしょうがないし、それこそ敗戦国民の悲哀を感じつつ、<そういえばエーゲ海クルーズでも、英国人グループが屯しているプールサイドのデッキチェァーに腰掛けたら、退役軍人みたいなイギリス親爺に激しく怒鳴られたナー>とスバヤク諦めて、恨みを思い出ポケットに入れました。
とりあえず、ツアーのほとんどがムーランルージェのディナーショウにOP予約、M
とわたしは「カンカン踊り見て、00ドル?は高いヨ!」とローマの夜のように2人で夜のパリに出かけました。
モンマルトルの丘は歩いて行けそうでした。鉄柵のある大きな墓地の脇を通り抜け、しばらく行くと赤い風車が特徴のムーランルージェの前に出ました。時間が早いせいか閑散としています。<とにかくムーランルージェを見たぜ!2人は大満足。>
登り勾配の道はモンマルトルの丘を迂回しているようになり、なかなか着きません。日は暮れて街は暗くなってきています。見渡すと一軒のイタリアンレストランがありました。とにも、かくにも店の入り口に頭をいれて尋ねました。
「パードン、プリーズ、モンマルトル?モンマルトル?」
4,5人の客がでいっせいに振り返ったので少しビビりました。太ったオヤジが奥から出てきて、両手をハゲシク振りながらまくし立てました。怒っているようではありません。よく見ると店の前の石段を登れと指示してるようでした。イタリアレストラン特有の赤と白の格子柄のテーブルクロスが妙に温かく印象に残りました。ローマ経験の二人は声を合わせて「グラッチェ!グラッチェ!ベリーグラッチェ!」 -
ユトリロの絵のような石段を登って行くと、突然モンマルトル広場に出ました。昼間は路上画家や似顔書きが店を広げている小広場ですが、暗い広場には誰もいません。
広場向かいの赤い飾りテントのカフエレストラン(写真のLA BOHEME TERTREだと思うのですが…)が明るく、音楽と歌声でにぎやかでした。「ビールを飲みたい」、M
と顔を見合わせ店に入りました。店内は一階と奥が中二階造りになっていて、いっぱいでしたが、店員が階段脇に小さなテーブル席を拵えてくれました。「ビール2杯!」
この日は、3連休の週末で店はパリの若者でごった返していました。青年たちは、ほとんどが質素な白シャツと黒っぽいスラックス姿、ずんぐりして野暮ったい感じでしたが、デート相手のパリの少女たちは…<フランス人形のような>という美の形容詞がありますが、金髪、碧眼、カトリーヌ・ドヌーブを絵に描いたような美少女、パリジャンヌばかり…、Mとわたしは声もありませんでした。
バイオリンを持った楽士がシャンソンを唄いだし、店内に大音響の合唱が湧き上がりました。<パリの空セーヌは流れる>知っている曲もありました。店中が音楽を、ワインをビールを、足を踏み鳴らして楽しんでいる…そんな雰囲気でした。感動しました。
「これこそパリだぜ!花のパリだぜ!」
楽士がわたし達のテーブルにも回ってきました、が唄う勇気がありません。なにか楽譜のようなものを出されましたが、黙っていると隣の席に行ってしまいました。何人かがいくらかのフランで楽譜を買っているようでした。
昔のフランス映画で楽譜を売るシーンがあったような気がします。<買っておけばよかった!その時の感動を買っておけばよかった> もう間に合いません。
1時間くらい店にいて、ビール2本でいくらだったのか、手のひらの数フラン札とコインを店員が適当にもって行きました。その感じも悪くありませんでした。
店を出ると、赤いスポーツカーに人だかりがしてました。車はすぐに行ってしまい、誰かが「マルチェロ マストロヤンニ!」そう叫んでいたようでしたが…?
映画のシーンのような興奮と感動のモンマルトルの夜でした。 -
写真はすべて翌日の昼の撮影です。たまたまモンマルトルにいたパリ警察、カッコよかったです。
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この旅行記へのコメント (7)
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- fkczさん 2005/10/06 16:27:13
- 1973年のパリ
- osdさん,
パリの写真みんな素敵ですね,
感激しました。
1970年前後一年パリの北10kmのサンドゥニに住んでいましたが
パリにも頻繁に遊びに行きました。
夜 フランス語学校にも通っていました。
当時写真を撮りませんでした。
osdさんの写真には,それだけに,たいへん感激してながめました。
モンマルトルの丘の下宿に住んでいた画学生の部屋で丘を眺めたことや
ムーランジュールでカンカン踊りを見学したことなど思い出しました。
シャンゼリゼのホテル内レストランで出会ったのが私の妻ですが
その場面も鮮明に想いだされます... クリスマスの夜でした〜
- osdさん からの返信 2005/10/06 21:35:20
- RE: 1973年のパリ
- fkczさん
おたより有難うございます。拙文が<old good time>へのお役にたって光栄です。パリ・シャンゼリゼーでの出会い…クリスマスの夜ですか!映画みたいなシーンですね。ホント、ゴチソウさまと言うか、羨ましい。
何篇か旅文拝見しました。行ったことのない人間にとっても、簡明でわかり易い優れた案内文と思います。チェコへの優しい愛情を感じました。以前NHKで放映したドキュメンタリーを思い出しました。<プラハの春>、マサリクからドプチェック、ハベル大統領へ至る過酷な歴史でした。それとテニスのプレーヤー。私のチェコにたいする知識はそんな所でストップしておりました。fkczさんの旅行記&写真は目から鱗です。近代化されたユーロ加盟国の姿を垣間見ました。
私の旅文、ただいま少し休息中です。来週10日から1週間バリ島に行ってきます。テロの後で少々不安ですが、町内会定年有志の旅、ドウナルコトヤラ!帰国後無事ならカキコミupします。またよければ遊びに来てください
- osdさん からの返信 2005/10/06 21:44:10
- RE: RE: 1973年のパリ-補足
- 冒頭の文章から なぜか<>内の英字が抜けました。
拙文が<OLD GOOD TIME>へのお役にたって光栄です。
となります。
拙文がへのお役に… では申し訳ない。(~_~;)
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- kovaさん 2005/07/22 12:47:07
- モンマルトルの夜 拝見
- 何度もマイページを見ていただき有難うございました。
パリの夜の雰囲気が出ていて大変うれしく読ましていただきました。
行ってみたいですが私にはあまりに遠くて、体力に自信がありませんのでごく手短のアジアが主です。 昔はフランス語も独学したり、仏文学も絵も好きですが夢ですかねーーー
- osdさん からの返信 2005/07/22 15:00:29
- RE: モンマルトルの夜 拝見
- 拙文読んでいただき恐縮です。kova氏の旅レポート楽しく読まさせていただいています。小生の方はしばらく書くほうは休憩して、もっぱら読み手にまわり、4トラ会員皆さんのすばらしい旅と旅文、映像に鑑賞、感服しております。
最近では、midnight-trainさんのスペイン巡礼の旅に感動したり、captain-c氏の「ファラオの祟り」の後編をまっていたりしています。
先日は中国が台風が直撃したり、昨日は元の切り上げ、なんか落ち着かない雰囲気です。暑い中、ご自愛ください。
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- kioさん 2005/07/05 23:27:40
- 早速に読ませて頂きました
- パリはosdさんにとって長年の憧れの地だったのですね。
熱狂と興奮が伝わってきますよ。
景色や街の様子の一つ一つが絵になる都市って在るんですよね。
パリはそんな街でしたね
自分はムーランルージュの隣の怪しげなナイトクラブのような
店につい入ってしまい←お馬鹿(^^;) 即、シャンパンを開けられて(^^;)
200フラン<当時で14000円>を払わされたという苦い思い出
がありますねん┐('〜`;)┌
そんな事をosdさんのパリ記を読んで
何十年ぶりかに思い出してしまいました。(笑)
サンミッシェル付近の映画館で黒沢の映画<あかひげ>を観ました。
館内は超満員で今更ながらにフランスでの黒沢人気に驚きました
- osdさん からの返信 2005/07/09 12:51:33
- 旅の失敗…
- モンマルトルからシャンゼリゼ、アテネと書き続けて、お返事おそくなりました。
小生も旅にしろ、人生にしろ失敗は数多くしてきましたが、今日ある自分も<善にせよ悪にせよ>その結果で、人智の然るべく為しえることではないと開き直っています(~o~)。失敗が多いほど豊かな人生と言えるかもしれませ
ん。
すこし根を詰めたのでしばらくお休みです。ボーナスにもなりませんが、儲からない株のデイトレにはげみます。
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